濃密

この一週間、多くの方々と・・・

「濃密」な時間を、過ごすことが出来ました。

 

まず7月20日、大網白里市「等覚寺」さまより・・・

“日蓮宗千葉県東部青年会”に、出仕のご依頼を賜り。

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午前中には、「海岸唱題行脚」が行われ・・・

青年会会員に加え、多くの檀信徒の方々と、“約6キロ”の行程を行脚させていただきました。

 

この地は、“元禄津波”などによる多くの水難者があり・・・

その“慰霊”のため、各所にて“読経”も行われました。

 

また、この日は“海の日”。

浜辺は、海水浴客で賑わいを見せておりましたが・・・

“海上安全”の注意喚起の意味も込めての、“唱題行脚”ということです。

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午後からは、本堂にて「施餓鬼会」ならびに「祈祷会」が行われ・・・

多くの檀信徒が、手を合わせました。

 

そして、“中一日”挟み・・・

先般の予告通り、7月22~24日“二泊三日”の行程で。

 

第31回少年少女研修旅行「てらこや」が・・・

匝瑳市「飯高寺」さまを会場に、開催されました。

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ここ何年か、続けて会場を提供していただいている、「飯高寺」さまは・・・

飯高檀林(いいだかだんりん)旧跡、つまり昔は“お坊さんの学校”だった訳で。

 

「立正大学発祥の地」であり、「日本最古の大学」ということで・・・

「てらこや」としては、“もってこい”の場所とも言えます。

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“過去最多”の参加をいただいた、今回。

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初日は、“開校式・自己紹介”を終えると、早速・・・

“写経・読経”などの、研修に励みました。

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近隣の“宿泊所”に、移動してからは・・・

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夕食の、“カレー作り”。

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就寝前には、“道徳”の研修。

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身近な人への“感謝”をテーマに、手紙を書きました。

ちなみに、私も・・・

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いただきました、“ラブレター”。

(しかも、2通。。。)

 

・・・・・・つづく。

宣伝=商売=恥ずかしい

「こないだ〇〇神社で・・・えー、お寺で“交通安全”のお祓い、やってたんですか!?」

・・・なんて話は、“お坊さんあるある”だったりします。

 

「神社(神道・神主・神職)」

「お寺(仏教・僧侶・お坊さん)」

「教会(キリスト教・牧師・神父)」

 

皆さま、(大なり小なり)人生の“節目”には・・・

上記いずれかの“宗教施設”に、という方は少なくないと思います。

 

では、どのような“節目”に、どちらに伺いますか?

 

“初詣・お祓い”は、神社でしょうか。

“お葬式・供養”は、お寺でしょうか。

“結婚式”は、教会でしょうか。

 

実は、これらすべてのことは・・・

神社でも、お寺でも、教会でも、承ることが出来ます。

 

“生きる指針”であり、“心の拠り所”というものが、宗教の基本的な存在価値ですから・・・

全部出来ることが、当たり前っちゃ、当たり前なんですよね。

 

・・・海外の方からしたら考えられない、“適材適所(?)”の感覚。

筋を通さないことで、絶妙なバランスを保つような・・・

それはそれで、面白いのかもしれません。

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突然ですが、こんな“ショーケース”を探してました。

 

良さそうなモノがあっても、サイズが合わない。

サイズが合っても、予算が合わない。

・・・なんてやってるうちに、“半年”が経ちました。

 

結局、こんな“チープ”な設計図を描いて、発注。

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一週間ほどで、完成してきました。

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“ハイクォリティ & リーズナブル”な、アクリルケースは・・・

(本来、プラモデルとか飾るやつ。。。)

今まで悩んでたことは何だったのか、と思わせるほど。

 

ブランド・デザインの、価格に対する“+α(プラスアルファ)”なんて、そんなもんですよね。

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・・・早速、“御札・お守り”をディスプレイしてみました。

 

宗教家は、「宣伝=商売=恥ずかしい」と考える人も、少なくないため・・・

その活動自体に、“ベール”がかかってしまうのかもしれません。

 

だからこそ、冒頭に書いたようなことが起きる訳です。

結局、知らないものは頼みようがないんですけどね。

 

・・・と、いう訳で。

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宗勝寺では、「宗勝寺 郵送祈願」として・・・

web上でも、ご祈願のお取次ぎを承っております。

 

また、各種「ご供養水子供養ペット供養)」や・・・

各種「ご祈祷」も、承っております。

 

まずは、お問い合わせください。。。

お疲れっス

今年も無事に、“7月盆”のお経廻りを終了することが出来ました。

該当の檀信徒の皆さん、ありがとうございました。

 

「7月13~15日」というのが、お盆の日程としては、本義。

それだけ、古来(旧暦)から行われてきた行事、ということですね。

 

現在の暦に切り替わった際、“ズレ”が生じた訳ですが・・・

日程に関して、全国的な“統一”は出来なかった、と。

 

ある地域は、“日付ありき”で。

またある地域は、“季節ありき”で。

 

つまり、多くの方が意識するであろう「8月13~15日」のお盆は、“季節ありき”。

いわゆる、“月遅れ”のお盆ということになります。

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初日に関しては、“電車”で都内を廻らせていただいております。

何せ、時間が正確ですし、移動経費も少なく済みます。

 

・・・朝、7時台発の“高速バス”に乗り、東京駅へ。

遠めのお宅から順番にお邪魔し、そのまま“電車”で戻るのが、例年のルート。

 

ご希望により、日時の指定・変更も承っておりますため・・・

今年は、例年より“2時間”ほど遅れての、終了となりました。

 

田舎は、電車の本数が少なく・・・

乗り継ぎも、うまくいかないことが多いんです。

 

調べるに、現地から“電車”を使うよりも・・・

1時間もかけて“東京駅”まで戻り、そこから“高速バス”に乗った方が、早く着くんですから。

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多少の余裕をもって着くはずだ、と思っていたんですが・・・

何を間違えたのか、“東京駅”に着いたのが、高速バス発車“4分前”。

 

「“MAISON KAYSER”で、嫁にパン買って帰るか。。。」とか。

「昼飯食えなかったから、パン1個だけ食おっかな。。。」とか。

「やっぱり、夕飯に響くから止めて、お菓子で誤魔化すか。。。」とか。

「のど“カラカラ”だけど、バスまで我慢すっか。炭酸が飲みてぇな。。。」とか。

 

・・・電車に揺られながら考えてたことが、全部“パァ”。

 

何とか飛び乗った、“高速バス”は・・・

女性でも汗をぬぐうほどの、“弱冷房”。

 

熱中症なのか脱水症状なのか分かりませんが、凄まじい脱力感の中・・・

前の座席に座った“男性”の様子を、私はずっと見ていました。

 

“柔らかいか燻製”と、“素焼きミックスナッツ”を、食べながら・・・

“缶ビール”を三本飲んだ後に、“缶チューハイ(レモン)”を空けていた、その様子を。

 

・・・そういえば、ここ数年。

あまり都内(電車)で、同業の方をお見受けしない気が。

 

あの、“アイコンタクト”や“会釈”の感じが、たまらないんですが。

「お疲れっス」的な。。。

背景

お婆ちゃん(檀家さん)から、“インゲン”を頂戴しました。

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ご自身の畑から、収穫されたばかりの“インゲン”は・・・

丁寧に、“スジ”が取り除かれていました。

 

人間には、“想像力”がありますから。

 

我々が、頂いたその晩に茹でることを、想定し・・・

最も手間のかかる“スジ取り”をしてくれた、その「背景」が見える訳です。

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先般、ご案内の、“日蓮宗千葉県東部青年会”主催「てらこや」は・・・

申し込み締切りの期日を、迎えることになりまして。

 

お陰さまをもちまして、募集定員を“大幅”に超える・・・

“65名”の申込みを、頂戴することが出来ました。

 

募集要項にあるように、定員をもっての締切りをうたっておりましたが・・・

検討の結果、受け入れ態勢を整えることに。

 

とは言え、限られたスタッフの中で・・・

(落ち度はともかく)事故等無きよう、計画しなければなりません。

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アメリカの哲学者(心理学者)“ウィリアム=ジェームズ”は・・・

「苦しいから逃げるのではない、逃げるから苦しいのだ」

・・・と、仰った。

 

確かに、うまくいかないままで逃げ出してしまえば、それで終わり。

ただただ、恰好悪いままなんですよね。

 

でも、もっと恰好悪いのは、やる前に逃げ出すこと。

飛ぼうと思えば飛べた“ハードル”が、次回は本当に飛べなくなる。

 

参加の子どもたちには、そんなことも・・・

(理屈じゃなく)学べる“3日間”にしてほしいな、と。

 

またそれは、我々スタッフにも言えること。

 

・・・昨日(7月7日)は、その“準備会議”ということで。

詳細の決定から、各種資料作成に加え、備品購入など・・・

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それこそ、朝から夜遅くまで、ぶっ通しの作業となりました。

 

それを、誰かに“アピール”する訳でもないし・・・

“文句”ひとつ、言う訳でもない。

(もちろん、日当も出ません。。。)

 

「出来るヤツは、引っ張られる」というのは、当然と言えば当然ですが・・・

やっぱり各々が、“複数”のポジションを担っている。

 

そしてさらに、各々が仕事に“追われる”訳ではなく・・・

むしろ、仕事を“追っている”ヤツらです。

 

誰も褒めてくれる人が、いないでしょうから・・・

私が、褒めてみましたが。

 

それは、私みたいのがお節介に言わずとも・・・

きっと当日、その「背景」を感じ取ってもらえることでしょう。

 

そうじゃなくても、大丈夫。

仏さまは、見てるから。。。

良い天気

毎日、よく降りますね。。。

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特に、宗勝寺がある“千葉県香取市”は・・・

昨日(7月3日)、一日の降水量が“過去最高”とのこと。

(一部、冠水した地域もあったようで)

 

新たに舗装してから、初めての大雨でしたが・・・

心配に及ばず、しっかりと排水したため、一安心。

 

“(メディア等の)天気予報”では、誤解を防ぐため・・・

「良い天気(快晴)」という言葉を、使用しないそうな。

 

考えてみれば、状況によって、また人それぞれに・・・

「良い天気」というものは、異なりますから。

 

かくいう私も、“雨”は嫌いではありません。

(もちろん、鬱陶しいこともありますが。。。)

 

特に、室内での仕事を進めたい、この時期。

何やかんやと、“スタートダッシュ”が遅れてしまった(お盆用の)“塔婆書き”も・・・

ここ連日の「良い天気」のお蔭で、何とか軌道に乗りつつあります。

 

さて。

 

人の発言は、大きく分けて“2種類”に分けられる、と言います。

それは、「リポートトーク(report-talk)」と、「ラポールトーク(rapport-talk)」の、ふたつ。

 

「リポートトーク」は、(リポーターが現場の状況を報告するように)“事実・情報”を伝えること。

「ラポールトーク」は、“感情・感覚”に訴えること。

 

“ビジネスマン”にありがちな、「リポートトーク」に偏った会話は・・・

今流行りの言葉でいえば、“塩対応”に感じます。

 

ともすれば、人との信頼関係を、会話によって構築したい時は・・・

「ラポールトーク」に力を入れれば、良いのでしょうか??

 

しかしながら。

 

この「ラポールトーク」の、“真骨頂”ともいえるのが・・・

「今日は“良い天気”ですね。。。」ってやつ。

 

(完全に、私個人の考えですが)それは、いただけない。

単純に、“トークスキル”の貧困さを露呈しているだけのような気がします。

つまり、ネタに欠いて苦し紛れの、“当たり障り”のない話に過ぎない。

 

例えば、いわゆる“女性”が在籍するような店舗にて・・・

 

「今日は、暑い(寒い)ですね。。。」

「お仕事、何されてるんですか??」

「お休みの日は、何されてるんですか??」

 

・・・といったような、“定型文”。

あれを、ローテーションで答えることの、苦痛といったら。

 

結局、その苦痛から解放されるために、懸命にしゃべる訳です。

お金を払う側の立場にある、私が。

 

・・・どうでも良い話で、すみません。

明日も、「良い天気」のようです。。。

ドシドシ

境内の“柘榴(ザクロ)”、花が満開です。

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こちら、先般の「開山四百年記念事業」の折に、この場所に“移転植栽”されたもの。

そのため、うまく根が張るか心配していましたが、これで一安心。

 

以前、この場所には・・・

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このような、“お宮”がございました。

 

こちらにお祀りされていたのは、「三十番神(さんじゅうばんじん)」。

毎日交替で、国家や国民などを守護するとされる、以下の通り、“30”の神々のことで。

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(旧暦では基本的に、一か月は30日/一年は360日)

「三十番神」を初めてお祀りしたのは、伝教大師“最澄”と言われています。

 

後に、京都に日蓮宗を布教した“日像上人(日蓮聖人のいわゆる“孫弟子”)によって・・・

法華経御守護の“諸天善神”として、弘められることとなり。

 

今日に至るまで、多くの日蓮宗寺院に「三十番神」がお祀りされるのです。

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このような状態でお祀りされていた、宗勝寺の「三十番神像」ですが・・・

やはり、先般の「開山四百年記念事業」によって、修復されることに。

 

様々なご意見がございましたが、結果として、“お宮”にお戻しするのは断念。

“お宮”の老朽化も甚だしいことから、撤去が決定し・・・

「三十番神像」は、本堂(脇間)へお祀りすることとなった訳です。

 

・・・そして、“修復後”のこと。

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平たく言えば、どれがどれだか、判らなくなってしまいました。。。

 

・・・と、言いますのも。

以前のものは、台座にしっかりと(一体一体)“固定”してありまして。

 

かなり焦ったのは事実ですが、結論から言いますと・・・

裏面にしっかりと、“ナンバリング”してあった訳で。

 

しかしながら当初、テンパって・・・

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“資料”を集めたり、個々の“特徴”を纏めたりする中で・・・

「以前のお祀りの場所が、間違っているのでは??」という疑問が、浮上。

 

明らかなのは、一際“特徴的(見た目が唯一、人間的ではない)”な・・・

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「祇園大明神(二十四日)」の位置が、全く違う。

 

また、分別しやすいのは“持ち物”なのですが・・・

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きっとこれは、宗勝寺にもお祀りされている・・・

「八幡大菩薩(十一日)」(僧形)ではないか、と。

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そんなこんなで、調べれば調べるほど“バラバラ”なことが、判明。

 

しかしながら、「この神様は、絶対このお姿!」というものが、無いため・・・

それはそれは、苦戦しました。

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ジャンル別(?)に分けたところで、ほぼ判別不可能。。。

 

不明なところは、“推測”で並べましたが・・・

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詳しい方のご意見、「ドシドシ」お寄せ下さい。。。

昨日(6月24日)、多古町「妙興寺」さまにて・・・

“千葉県東部修法師会”の、研修会(読誦会)に参加して参りました。

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(↓動画は、一昨年のものです。。。)

「妙法蓮華経法師品第十」には、経典を用いた仏道修行の方法として・・・

“五種法師(ごしゅほっし)”が、説かれます。

 

「受持:じゅじ」 (妙法蓮華経を)深く信じ、信仰を持ち続けること

「読:どく」 (妙法蓮華経を)読むこと

「誦:じゅ」 (妙法蓮華経を)繰り返し、そらんじること

「解説:げせつ」 (妙法蓮華経を)人に説くこと

「書写:しょしゃ」 (妙法蓮華経を)書き写すこと

 

以上、“五種類”の修行法によって・・・

心身が、“清浄”になると言われています。

 

・・・という、理屈は理屈として。

 

かの「ブルース=リー」は、劇中に於いて・・・

「考えるな、感じろ。。。」と、仰った。

 

堂内が、お経の「声」で溢れる、あの“空気感”といったら。

 

私が昔、とあるお上人から言われた・・・

「坊主は、銭にならねーお経読んで、ナンボ。。。」

・・・ってのが、ようやく“しっくり”きだした、今日この頃。

 

僧侶になって、14年目。

業界全体から見たら、私はまだ「ペーペー」です。。。

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私は、ご法事などの際、必ず・・・

「ご一緒に、“お題目(南無妙法蓮華経)”を、お唱えください。。。」

・・・と、促すことを行っています。

 

懸命にお唱えする方や、「ボソボソ」お唱えする方。

全く「声」を出さない方や、いわゆる“口パク”の方。

 

「俺は、“声”に出さなくても心で唱えてる。。。」

・・・なんて、仰る方もいるでしょう。

 

(使い古しの言葉ですが)「叶う」という字は、「口へんに十」と書きますから・・・

(思っているよりも)10回、口にすれば(願いが叶う)なんて。

 

よくよく考えれば、私も様々な“会議”に、出席しますが・・・

「声」に出す人って、ほとんどいないような。

 

日本(民主主義)の議決が、“多数決”だからでしょうか??

つまり、発言しない方が“都合が良い”的な。

 

「意見がある方は、“挙手”にて。。。」

・・・って形式が、悪いんですかね。

 

会議中に黙りこくってるヤツが、終了後に「ベラベラ」しゃべりだして。

でも実は、その時の会話の方が、核心を突いてたりする訳で。

 

・・・さて、これから“法務”です。

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懸命に、「声」を出してまいります。。。

五年越しの悲願

本日(6月21日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

「遷座式(せんざしき)」が、厳修されました。

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“遷座”とは、平たく言えば神仏の“お引越し”のこと。

 

この行事は、昨年末より行われていた・・・

「境内整備事業」の、“締めくくり”ともいえるもの。

 

“駐車場”の、拡張や・・・

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“境内トイレ”の、新設。

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“墓地区画”の、整備や・・・

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・・・“参道/墓地”の、玉垣工事。

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以前の“外塀”は、このような状態でしたが・・・

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キレイに、そして堅牢な“外塀”に、生まれ変わりました。

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門前の、老朽化した“参道”も・・・

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・・・ご覧の通り。

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今回“遷座”されたのは、“七面大明神(七面堂)”並びに、“稲荷大明神(稲荷社)”。

 

「浄国寺」の“稲荷社”に関しては、以前も書かせていただきましたが・・・

“七面堂”に関しても、事の顛末はほぼ同じ。

 

寺の手の届かぬところで、管理されてきた訳でしたが・・・

時代が流れ、(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。

 

・・・こちらが、その当時の“七面堂”

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日蓮大聖人が、身延の地にて“お説法”なされていたところ・・・

その場には、いつも若い女性がいらっしゃった、と。

 

大聖人が、その女性に水を差し上げ、促しますと・・・

赤い“龍”のお姿となり、“七面山”の山頂へ向け飛び立った、と。

 

その龍は、“七面大明神(七面天女)”で・・・

法華経を信仰する者の“守護神”として、今日まで崇められている訳です。

 

・・・「やっぱり」と言ってしまっては、アレですが。

“稲荷社”の時と同じく、七面堂の中身は「空っぽ」で。

 

それ(平成22年)は、くしくも私が“日蓮宗大荒行堂”に・・・

再行(2回目)としての修行を、発願した時のことでした。

 

こんな“チャンス”は他にないと、七面大明神の“御尊像”を整え・・・

荒行堂内で、聖僧とともに読経を重ねること、寒一百日。

 

帰山して、「浄国寺」にて“帰山奉告”並びに“七面大明神開眼式”を・・・

厳修したのが、“平成23年2月”のことでした。

 

その後、早急に“七面堂”の建立を、住職とともに計画し・・・

それを実行に移そうとした、その時。

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・・・平成23年3月11日を以て、それどころじゃなくなったのでした。

 

「五年越しの悲願」とでも、言うべきでしょうか。

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納まるべきところに納まった、“七面大明神”の御尊像が、尊く見えました。

 

法要中には・・・

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七面池”に、七面山“二之池”より汲ませていただいた聖水を、注ぎ入れました。

 

併せて、以前の“稲荷社”から・・・

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・・・生まれ変わった“稲荷社”にも、“再勧請”を行い。

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参列の檀信徒の皆さまとの“祝宴”を以て・・・

この日を、締めくくるのでした。

 

・・・めでたし、めでたし。

グッタリ

本日(6月14日)、無事に・・・

「宗勝寺開山四百年記念式典」を、終了することが出来ました。

 

“記念事業”として、「仏像修復事業」を発願し・・・

実行委員会を組織して、実動しましたのが“約2年前”のこと。

 

宗勝寺檀信徒の皆さまには、尊い勧募を賜り・・・

山内の全ての仏像が、“1年4か月”の時を経て、修復されました。

 

また、(当初の計画にはありませんでしたが)本日を迎えるまでに、多少の時間を有したことから・・・

「少しでも、寺のために。。。」との思いで、“付帯事業”も行わせていただきました。

 

鬼子母神堂改修工事」や、「題目碑移転・樹木移転伐採」に加え・・・

電柱移設(電線埋設)・敷石工事」や、「舗装(駐車場拡張)工事」等の、境内整備を。

 

さて。

 

宗勝寺の“開基檀越(かいきだんのつ)”、つまり・・・

宗勝寺という寺が開かれるにあたっての、いわゆる“キーパーソン”がいらっしゃって。

 

詳しくは、下記リンクを参照していただきたいと思いますが・・・

→宗勝寺の歴史

その方は、須坂藩(現在の長野県須坂市)の、初代藩主。

 

本年は、宗勝寺開山四百年にして、開基檀越の“四百遠忌”ということで・・・

本日の、“記念法要”を執り行った次第です。

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途中、“実行委員長・実行委員(1名)”の、ご回向もさせていただきましたが・・・

やはり、“2年間”という長丁場には、色々なことがありました。

 

法要の後半には、修復されお帰りになった仏さまに・・・

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改めて、“開眼(入魂)”のご祈祷をさせていただきました。

 

さらに、境内の“鬼子母神堂”へ、移動。

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以前、こちらにお祀りしていた“鬼子母神”さまは、本堂内にお引っ越し。

今般、それを“模刻”する形(色彩は異なります)で、新たに勧請することになり・・・

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“開眼(入魂)法要”が、執り行われました。

 

さらに、開基檀越の“供養塔”に、お参り。

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最後に、参列者全員で記念撮影し、“祝宴”の運びとなりました。

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今は、一息ついて「グッタリ」・・・

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・・・してるのは、“息子”だけ。

(愛嬌を振りまき過ぎたようです。。。)

 

まだまだ、やらなければならないことは“山積み”ですし・・・

新たな目標に向かい、私はすでに動き出しております。

 

ただ、“2年間”の受圧からは解放され・・・

今は、“霧”が晴れたような、清々しい気分です。

 

・・・“おまけ”として。

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「仏像修復事業」↑Before ↓After

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う~ん。。。

やはり、画像ではうまく伝わりませんね。

 

ぜひ直接ご覧いただき、お参りください。

20回にひとつ

先日も、書かせていただいたように・・・

“日蓮宗千葉県東部青年会”の行事が、続いております。

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昨日(6月9日)も、“賛助会員(青年会OBで組織される)”のお寺へ、お参り。

 

行事へのお協力を願い、ご賛助賜るという・・・

「寺院参拝」なる行事に、参加して参りました。

(手分けして、一日に20数ケ寺をお参りします)

 

青年会に属し、幾多の行事はあれども・・・

私はこの行事を、楽しみにしています。

 

こんなに、“有り難い”行事はありません。

 

寺の“住職”たるもの、その頭の片隅には、常に・・・

「寺を、ああしたい、こうしたい。。。」

・・・という思いが、ある(はずです)。

 

その点、“視覚”から頂戴することができる情報というものは・・・

大きなチャンスであり、それは“宝”です。

 

“観光収益”があるような大寺院なら、気軽にお邪魔出来るかもしれません。

でも、それは言ってみれば、“ビバリーヒルズ”のようなもの。

実際、家を建てるときに参考になるのは、近所の“モデルハウス”だったりする訳です。

 

「近くのお寺は、気軽に行けないの??」

・・・って、“手ぶら”じゃ、行けませんねw(同業の場合)。

 

お参りさせていただく中で・・・

「あ、ここは真似したいな。。。」とか。

 

昨年お邪魔した時と比べ、変化したところが見られれば・・・

「あ、俺も頑張んなきゃな。。。」的な、刺激もあります。

 

さて。

 

“損得勘定”は、決して良いことだとは思いませんが・・・

例えばあなたが、何かの行事を計画する際。

 

集客力が、“UP”するのは・・・

「行った方が、得」という行事より、「行かなきゃ、損」という行事なんだとか。

 

・・・先日、(私とは無関係の)ある組織の話を耳にしました。

そこに、新入会員の姿があり、先輩会員が“アドバイス”をしたそうな。

 

「出席してれば、ほとんど“楽しい”ことばかりだから、また出てきてね。。。」と。

 

もう10年ほど前の話になりますが、私がとある会に、初めて参加した際・・・

先輩に言われたことは、今でも頭の中に残っています。

 

「大変で面倒臭いことばっかりだけど、“20回にひとつ”くらいは、ためになることがあるから。。。」

 

それぞれの言葉に、“ウソ”があるとは思えません。

ただ、私が先輩に言われたことは、“正解”だと思っています。

 

きっとそれは、その“ひとつ”を狙い、取捨選択して行事に参加する人には・・・

訪れることのない、“ひとつ”なのでしょう。

 

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