新陳代謝
「住職~!筍(タケノコ)2、3本もらってって良いかな~??」
・・・と、スコップを片手に檀家さんが。
せっかくなので、筍掘りをお手伝いさせていただき・・・
こっそりと、すべて檀家さんのクルマに。
筍が美味しい時季も、終焉を迎えつつあります。
(後半は、“アク”が強くなっていきます。。。)
昨日も、お墓参り中の檀家さんに「持ってく??」と、お声掛けしたところ・・・
苦笑いして、首を横に振られる始末。
そういえば、スーパーで今年初めて見た筍は、“一本980円(ヌカ付き)”でした。
それが現在は、“一本100~180円”といったところ。
“需要と供給”というのものなのでしょうが、(出始めの)強気の価格設定は・・・
やはり、「初物=プレミアム価格」といったところなのでしょう。
・・・という話の流れから行けば。
この時季思い浮かんでしまうのは、江戸っ子の代名詞“初鰹(カツオ)”。
江戸時代の価格を、現在の貨幣価値に換算すると・・・
一尾あたり、“約8~25万円”というのですから、驚きです。
・・・これからの時季は、素性の良さそうなものを「筍→竹」へ、と。
“竹林・竹山”というものは、お寺(和風)の雰囲気にも合うと思いますし・・・
個人的にも、見ていて清々しいものです。
しかしながら、放置すればそれはただの“竹やぶ”。
“薄気味悪さ・荒廃”を演出するには、もってこい。
残念ながら、竹の寿命はさほど長くないため・・・
こうした「新陳代謝」が欠かせない訳ですが、管理は“重労働”の一言。
聞けば、同じく竹林を所有する、先輩のお寺では・・・
お子さんに、“1本数十円”のアルバイト代を支払い、対処しているそうな。
こうなってくると・・・
いよいよ、息子の成長が待ち遠しくもなってまいりますが。。。
さて。
先日は、“日蓮宗千葉県東部青年会”の「退会報恩読誦会」が・・・
多古町「光明寺」さまにて行われ、参加して参りました。
こちらのご住職が、青年会の退会年齢を迎え、というもの。
お世話になった先輩が、ひとりまたひとり、というのは寂しいものですが・・・
それを増長させるのは、「新陳代謝」が出来ていないこと。
会員数の増減は、“波”というものもあるでしょうし・・・
どの業界でも「若手がねぇ。。。」という悩みは、同じかもしれませんが。
今日は久々に、宗勝寺古墳を“丸刈り”に。
悩んでも、物事が好転する訳ではありませんが・・・
草を刈りながら、ため息が漏れてしまうのでした。。。