松の内

本日は、成田市「東光寺」さまへ。

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年頭の「祈祷会」に、出仕させていただきました。

法要に先立って、“水行(すいぎょう)”で心身を清め・・・

43 水行

参列の檀信徒の皆さまに、“ご祈祷”を。

 

また、先日も・・・

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匝瑳市「長福寺」さまにて、同じく出仕させていただきました。

 

「長福寺」さましかり、「東光寺」さましかり・・・

朝、伺った際には、そこはかとなく良い香りが漂っています。

それは、(檀信徒の)女性有志の方々が、いわゆる“煮炊き”をなさっているからで。

 

特に、「長福寺」さまでは・・・

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「煮物・唐揚げ・ぬた・なます・味噌汁 etc.」すべて“手作り”のものが、豪勢に並んでいました。

 

前々から思っていたのですが・・・

(なぜだかは分かりませんが)こちらの“おにぎり”は、やたら美味い。

 

今回は、「塩・ふりかけ・おかか」の三種類でしたが・・・

とりあえず、全種類手を出さなければ、気が済まない訳です。

 

話を聞けば、当番となった女性陣・・・

打ち合わせに“1日”、“2日間”をかけ準備をされたそうで。

 

“煮炊き”は、うち(宗勝寺)では(紆余曲折あり)廃れてしまった慣習でして・・・

現在でも、このような姿を見ることに、うらやましくも感じます。

 

・・・いずれにしても、本日(1月10日)。

私の、(平成27年度)“年頭行事”出仕も、一段落ということで。

 

「松の内」なんて、言いまして。

いわゆる、“正月飾り”を飾っておく期間のことですが・・・

ニュアンスとしては、「お正月 = 松の内」って感じですよね。

 

本来の「松の内」は、“1月15日”まで。

現在は、世の中のリズムが早いですから、“1月7日”が一般的かもしれません。

 

本義ではないかもしれませんが、うちの場合は・・・

この“年頭行事”出仕が終わったこのタイミングで、“正月飾り”を片付けます。

 

うちの“年頭行事”の際には、参列の皆さまに・・・

「昨年までの御札を、お持ちください」と、ご案内させていただきました。

 

“御札・塔婆”は、ゴミとして処理せず・・・

「お焚き上げ(浄梵式)」といい、“報恩・感謝”の意を込めて読経し、浄火に付します。

40 お焚き上げ

「お焚き上げ」が終わると・・・

私的には、「正月が終わったな。。。」と。

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そんな訳で、昨年までの“御札・お守り”に加え・・・

取り外した“正月飾り”も、本日「お焚き上げ」させていただきました。

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「オイ、“野焼き”だろ」って方。

 

確かに、野焼きは“違法”です。

しかしながら、こうした「お焚き上げ」や“護摩・火渡り”などの・・・

いわゆる“宗教行事”は、これが“免除”されるのです。

 

ちなみに私、“甲種防火管理者資格”所有者ですから(-。-)y-゜゜゜

意識のズレ

先日、無事に年頭の行事を終えまして。

 

ひとつの“行事”を主催した経験がある方は、ご存知のことでしょうが・・・

“開始”は始まりではなく、“終了”は終わりではない。

 

つまり、長い時間をかけた“準備”に加え、大変な“残務処理”があって。

それを全部ひっくるめて、ひとつの“行事”だということ。

 

・・・だから、という訳ではありませんが。

(何かの催し etc.)誘いを受けた際には、“返事”をするのが、最低限のマナー。

 

「こんにちは」と声を掛けられたら、誰でも(会釈程度は)返しますよね。

これが、(直接顔を合わさない)“書面”だったりすると・・・

平気で“無視”する方がいらっしゃるので、不思議です。

 

さて。

 

檀信徒の皆さまには、今年もたくさんの“御札”のご依頼をいただきました。

“残務処理”という訳では、ございませんが・・・

行事にご欠席の方には、ご自宅まで届けさせていただいております。

 

市内の方には、(年始のご挨拶も兼ねて)“手渡し”で。

ご遠方の方には、“郵送”させていただいております。

 

今年は、昨秋に導入した“コイツ”が、大活躍。

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“シーラー”といいまして、ビニールを熱で“溶着・密封”するもの。

まず、“プチプチ(エアクッション)”で・・・

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このように、密封します。

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さらに、厚手のビニールで梱包したら・・・

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パッケージ、完了。

 

本日(1月6日)、発送いたしましたので・・・

該当檀信徒の皆さまは、しばらくお待ちください。

 

ちなみに。

 

宗勝寺 郵送祈願」にて、お申込みの方にも・・・

上記の方法で、発送させていただいております。

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OPENして、もうすぐ“3か月”が経とうとしている、このページですが。

現時点での、人気“ナンバーワン”は・・・

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こちらの、「交通安全ステッカー(ゴールド)」。

続いて・・・

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こちらの「交通安全ステッカー(シルバー)」が、人気第2位。

 

当初、「これは、人気出るだろ。。。」と思ってたものが、そうでもなかったり。

また、その逆もしかり。

 

とにかく、不特定多数の方を相手としているからこそ・・・

良くも悪くも、“裏切り”があって。

・・・我々(坊主)の「意識のズレ」を、痛感させてくれます。

 

そんな訳で、今年からは(昨年までのデータを引っ張り出し)・・・

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統計から見た、“傾向と対策”に力を入れようと思っています。

 

皆さまの“生の声”を、お聞かせください。。。

暗黙の了解

明けまして、おめでとうございます!

今年も、“更新”が待ち遠しくなるようなブログを目指しますので・・・

お付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

 

多くの寺社では、お正月のこの時季・・・

「新年のお祝い」や「一年間の祈願」などのため、行事が開かれます。

 

うち(宗勝寺)でも・・・

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昨日(1月4日)に、恒例の「新年祈祷会」を。

 

檀信徒の皆さまご依頼の、“平成27年度”の御札を前に、“ご祈祷”を。

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また、参列の皆さまにも。

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法要の最後には、ご出仕いただいたお上人より・・・

「平成27年度の運勢」と題し、お話をいただき。

皆さん(私の話よりよっぽど)真剣に、聞き入っておりました(-_-;)

 

・・・話は前後しますが。

先日(1月3日)には、多古町「能満寺」さまへ。

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年頭の「祈祷会(きとうえ)」に、出仕させていただきました。

 

さて。

 

こちらでの、法要終了後・・・

ご住職の娘さん(小学生)と、お話ししていた時のこと。

 

「ねー、うちが“お寺”って、嫌だね。。。」

「え゛っ、何で??」

「全然、遊びに連れてってもらえないから」

 

・・・確かに、我々の業界「年中無休、24時間勤務」なんて言いますが。

それでも、「何も無い時は、何も無い」と言いますか・・・

時間というものは「つくるもの」として、生活しなければいけない訳で。

 

・・・とは言え。

我々が時間を比較的取りやすい“平日”の日中には、小学生はもちろん“学校”に。

 

小学生が家にいる、“土日・祝日”には・・・

法務で相手をすることができないことも、多々あることでしょう。

 

さらに、“盆・暮れ・正月”なんて言ったら・・・

我々は、それどころじゃなくなってしまいますからね。

 

きっと、同級生との話の中で・・・

「こないだ、〇〇に連れてってもらった」的な話を、するのでしょう。

 

・・・子ども相手の話に限ったことでは、ありませんが。

我々の業界には、“法務優先”という「暗黙の了解」がございます。

 

例えば、お坊さん同士での“会議”しかり、“宴会”しかり・・・

前々からの“約束事”が、あったとして。

 

「法事が入っちゃったから。。。」

・・・的な“ドタキャン”が、いかに多いことか。

 

しかも、それに対して我々の業界の人間は・・・

“ドタキャン”されても、何とも思いません。

逆に言えば、“ドタキャン”しても、何の罪悪感も持たない。

 

それって、一般的な感覚としては、どうなんでしょうか??

ましてや、“家族・子ども”たちからしたら。

 

・・・考えさせられる、出来事でした。

 

こちらのご住職は、現在“日蓮宗大荒行堂”に、入行中。

きっと、“パパ”がいなくて、寂しくなってしまったのかもしれません。

 

私が袂(たもと)から、“お年玉”を出したときは・・・

そんな様子を、微塵も感じさせませんでしたが(^^ゞ

良いお年を

本日は、“大晦日”。

 

私が幼少の頃は、正月ともなれば、どの商店も閉まるのが当たり前で。

“おせち料理”の準備や、食料品の“買いだめ”に奔走するのが・・・

どこのご家庭でも、目にする光景でした。

 

今は、「元日から営業」ってのが、常識ですもんね。

“年の瀬”を感じることができないのも、当然かもしれません。

 

だからこそ(前回の話じゃありませんが)昔ながらの慣習を、しっかりと行うことが・・・

“自然のリズム”に沿うことができる、人間(日本人)らしい豊かな“ライフスタイル”なのではないでしょうか。

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宗勝寺の“お正月準備(飾り付け)”も、昨日(30日)までに何とか終え・・・

皆さまの“初詣”を、お迎えす用意が整いました。

 

一時は、“しっちゃかめっちゃか”だった本堂内も・・・

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現在は、ご覧の通り。

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大晦日に飾り付ける“一夜飾り”が、嫌われるのは・・・

皆さん、ご存知の通りですよね。

急な準備では、「お正月にお出でになる“神さま”に失礼」という説が、有力です。

 

「九餅=苦餅=苦持ち」で“餅つき”を嫌うように、29日も敬遠され・・・

30日は、昔(旧暦)は“大晦日”だったことから、良しとされない。

 

そんな訳で、お正月の準備(飾り付け)は・・・

厳密に言えば、“12月28日”がベストなんだとか。
(今更。。。)

 

・・・まぁ、今年は“年頭の行事”の準備も終えられたので。

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まぁ、満足というか・・・「ホッ」としています。

 

個人的な、“今年の総括”と言えば・・・

とにかく、時間に追われた一年でしたね。

 

振り返るに、20代の頃は、何であんなに時間があったんでしょうか。

仕事の合間合間に、“一服”かまして。

友達と、“夜遊び”したり・・・

「暇でしょうがねぇ」って、“パチンコ”行ったりもしてましたからね。

 

今は、“タバコ”も吸わないし、“パチンコ”も止めてしまいました。

この年になれば、多くの友人に、それぞれの家庭があって・・・

むやみやたらに“夜遊び”なんか、しませんから。

 

それでも、何でこんなにも時間が無いのでしょう((+_+))

 

まぁ今年は、形として残せる“新規事業”も、スタートできましたし・・・

来年の“構想”も、だいぶ練ることができました。

 

・・・総じて今年も、自己評価は“120点”です。

 

また来年も、“バックギア”を外して突っ走りたいと思いますので・・・

何卒、よろしくお願い申し上げますm(__)m

 

これから、宗勝寺本堂にて・・・

本年(平成26年)の、“御礼言上”してまいります。

 

・・・良いお年を。

煤払い

先日、多古町「能満寺」さまにて、「星祭り」に出仕させていただきました。

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私たちは、“性別・年齢”によって“星回り”というものが決められます。

 

一生の間には、必ず良い時期と悪い時期があり・・・

これを、いわゆる「“星回り”が良い/悪い」と、いう訳です。

 

“星回り”が良い方は、より良い年であるように・・・

また、悪い方は無事であるようにご祈祷させていただくのが、「星祭り」という行事です。

 

この「星祭り」が開催されるのは、“冬至”のこと。

毎年ながら、これが終わりますと・・・

いよいよ、本格的な“大掃除 & 正月準備”に取り掛かる訳です。

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上記画像は、江戸時代の「煤払い(すすはらい)」の様子。

 

現代の住宅には、“竈(かまど)・囲炉裏(いろり)”も無いでしょうし・・・

“薪・炭・ロウソク”も使わないでしょうから、そもそも“煤”なんか出ませんよね。

 

・・・もちろんそれは、屁理屈であって。

「煤払い」が現代の“大掃除”だということは、皆さんご承知の通り。

 

「煤払い」は、“12月13日”に行うのが習わし。

この日に江戸城で「煤払い」していたことが由来だそうですが・・・

今でも“お寺・神社”では、この日に「煤払い」するのをニュースでも、目にします。

 

「煤払い」も“大掃除”も、考え方は同じ。

生活上、必要に迫られてするような行為ではなく・・・

新年を迎えるに当たっての、いわゆる“お清めの儀式”ですよね。

 

お正月には、皆さまのお宅に、“神さま”がお出でになる。

そのための準備(飾り付け)をするには、まず家中をきれいにしないといけない。

逆に言えば、きれいでないお宅には、“神さま”がいらっしゃらない、ということ。

 

・・・“外回り”に関しては、今年もコイツが大活躍。

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実内に関しては、今年は“寺務所”から手を付けました。

くつろぎ・・・もとい、“打ち合わせスペース”もご覧の通り。
(ビフォーアフターやる余裕は、ございませんでした。。。)

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・・・「物を探す」という行為は、何の“付加価値”も生みません。

 

一般的な人間は、「物を探す」ことに、“年間150時間”を費やすそうな。

これ、一日8時間労働の人にすれば、“約19日分”のこと。

 

つまり、経営者は社員に対し・・・

一か月分の給料を、その“ムダな行為”に支払っているという訳です。

 

そんなことから、私・・・

普段から“整理整頓”には、人一倍気を付けているつもりだったんですが。

 

それでも、(ゴミが)出るわ出るわ。

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おかげで、少しはきれいになったでしょうか。。。

鈴と鰐口

・・・・・・前回のつづきです。

 

お賽銭を投げる前に、「ジャラジャラ」ってやりますよね。

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単純に、「鈴(すず)」といいます。

 

宗勝寺の「鬼子母神堂」には、「鈴」ではなく・・・

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こちらは、「鰐口(わにぐち)」といいます。

 

まぁ、「どっちがどっち」という明確な決まりは、実際ございませんが・・・

「鈴」があるのは、概ね“神社”。

「鰐口」があるのは、概ね“お寺”。

 

・・・では、“何のため”のものか、と言えば。

 

まず、「神仏への“参拝合図”」として。

“インターホン”的扱いですね。

 

また、「神仏へ、音色を“供養(お供え)”するもの」として。

いわゆる“鳴り物”の仏具には、こういった意味合いのものが多数ございます。

 

さらに、その音自体に「魔障を祓う」という意味もありますが・・・

いずれにせよ、「鈴」も「鰐口」も、その“意味合い”としては同じ。

 

さて。

 

前回のブログを、ご覧いただいて・・・

「結局、“賽銭・浄財”はいくら入れたら良いんだよ。。。」って方。

 

それが、この「鈴と鰐口」に示されているのです。

 

一説によれば、「鈴」は“男”を表し・・・

「鰐口」は、“女”を表していると言われています。

 

上記画像を見て、「ピン」と来た方は、それが・・・

「男性/女性」を象徴とするような、“体の一部分”を指すということが、お分かりかと思います。

 

そして、色で言えば・・・

「男」は、“白”。

「女」は、“赤”。

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これも、勘の鋭い方は、“生殖機能の象徴色”と言えば、お分かりかと。

 

以上を、踏まえますと・・・

「神社 - 鈴 - 男 - 白」

「寺 - 鰐口 - 女 - 赤」

 

ここからは、うまく説明できませんが・・・

同じ“属性”というか、そういったニュアンスのものの方が、より“良い”と。

 

結論を言えば。

 

「“神社”にお参りの際には、“白いお金”」を。

“白いお金”っていうのは・・・

「1円硬貨・50円硬貨・100円硬貨・500円硬貨・千円札」のこと。

 

「“お寺”にお参りの際には、“赤いお金”」を。

“赤いお金”っていうのは・・・

「5円硬貨・10円硬貨・5千円札・1万円札」のこと。

 

上記、「覚えられねぇよ」って方は・・・

「お寺には、一万円」と、覚えてください(-。-)y-゜゜゜

賽銭

同じ物事を行うにしても、何も考えずに漠然とした“慣習”だけで、それを行うのか。

それとも、“理解”を深めた上で行うのか。

 

あなたは、どちらを選びますか?

 

・・・もうすぐ、今年も終わってしまいますね。

新しい年を迎えれば、多くの皆さまが、“初詣”にお出かけになることでしょう。

 

「あ、初詣の“作法”について書くんだろ。。。」

・・・と思った方は、残念でした。

 

今回は、「お賽銭(さいせん)」の話です。

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ある調査によれば、「賽銭(初詣)」の全国平均額は、“414円”だそうな。

これを、多いと見るか、少ないと見るか。

 

「どうしても叶えたいお願いがあるから、お賽銭を“奮発”して。。。」

「ご縁がありますように、“5円”を。。。」

「“15円”で、十分ご縁が。。。」

・・・はい、どれも“間違い”です。

 

お賽銭の「賽」という字には、「むくいまつる」という意味があります。

つまり、神仏から福を受けたことに対し、感謝してお祭りすること。

また、「お礼参り」という意味もあります。

 

ですから、「賽銭」は「願いを叶えてもらうため」のものではなく・・・

「願いが叶った(叶う過程に至った)事に対する、“お礼”」なのです。

 

まず、これだけは理解していただきたいのですが・・・

「お願い/お礼」

・・・これは、“セット”です。

 

「お賽銭=お礼」によって、今までの願い事を“チャラ(?)”にしてから・・・

次の“お願い”をする、という順序が大切な訳です。

 

別の言い方をすれば。

頼んだことに“お礼”も言わず、重ねて次の“お願い”をするようなヤツは・・・

絶対に、願い事なんか叶いません。

 

さて。

 

上記画像は、宗勝寺の“賽銭箱”です。

いや、厳密に言えば“賽銭箱”ではありません。

 

「奉納」と書いてあるのが、お分かりでしょうか。

「浄財」と書いてあるものがあれば、同じ意味です。

 

ここに入れるのは、「賽銭」ではなく「布施(ふせ)」です。

「布施」とは、財物などを施すことで功徳を積むという、仏教における“修行”のこと。

 

また、“お金”というものは、良くも悪くも・・・

「人それぞれの“感情”が入りやすい」と、言われています。

 

自分の“境遇”が、「良くない」と感じる方は・・・

(ある意味)“厄払い”のつもりで、入れるのも良いでしょう。

 

それに乗せられた“(いわゆる)厄”は、当然その“お寺”に行く訳ですが・・・

ご存知の通り、お寺では毎日の“勤行(読経)”が、行われます。

 

つまり、それで“浄化”されるということ。

「浄財」の“浄”という字には、そんな意味もあるのです。

 

全国の、“賽銭泥棒”さん。

あなたが盗ってるのは、“厄”がたっぷり乗ったお金かもしれませんよ。

 

・・・・・・つづく

折り合い

本日は、“丸一日”お寺にいることができた・・・

貴重な、貴重な、貴重な一日でした。

 

お寺にお嫁に来た女性が感じる、想像と現実の“ギャップ”として・・・

「(住職が)まさか、こんなに家を空けるとは」

・・・というのは、定番中の定番。
(寺から寺へ嫁いだ方を除く)

 

だからこそ、寺にいられる時にしかできないことが、山積みになるもので・・・

そんな、いわゆる“雑務”に追われた一日でもありました。

 

この時季の雑務の、“代表格”と言えば・・・

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そう、“年賀状”作製ですね。

 

・・・元々、年頭には“祝賀”を交換する風習が、古来からありました。

“年賀”として目上の方のお宅を回り、ご挨拶申し上げる。

 

その際、年賀を受ける側も、いらっしゃった方をもてなす訳です。

お酒や肴、お雑煮なんかを用意して。

 

しかしながら、年賀に行くことが叶わない方は・・・

(やむを得ず)年賀の挨拶を、“手紙”にして送る。

これが、現在の習慣で言うところの、“年賀状”ということです。

 

・・・皆さんは、“年賀状”出してますか?

 

近年は、「“メール”で、一斉送信」って方も少なくないでしょうし・・・

中には、「“SNS”に投稿するから、見てね」って方も、いらっしゃるでしょう。

 

まぁ、どこで「折り合い」を付けるか、ですよね。

 

「えっ、その件聞いて無ぇぞ」って、上司が言った時・・・

「あれ、メール打ったんスけど。。。」

・・・って、(いわゆる)今の若いモンは、平気で仰るそうですが。

 

現代の日本からしたら、“デジタル処理”の情報伝達は「アウト」ですからね。

そういった意味からも、私個人としては“時期尚早”かと思ってしまいます。

 

「“テンプレート”そのままじゃ、面白くない」

「“手書き”のコメントが無いと、心が込もっていない」

「“家族写真”は、幸せの押し売りだ」

 

・・・なんて言葉を“web”上で目にして、私が怯(ひる)んだのも、事実。

また、正月早々“センス”を問われているようでプレッシャーなのも、事実。

 

何だかんだ書きましたが、私は頂戴したら、単純にうれしいですけどね。

“年賀状”だけの付き合いって方も、貴重な繋がりだと思います。

 

あ、「これから、書くよ」って方に、ひとつ。

 

“賀詞”にも、色々ありますが・・・

「寿(めでたいですね)」

「賀正(正月を祝います)・迎春(新たな年を迎えました)」

・・・というように、“一文字/二文字”のものは、“同等 or 目下”の者へ。

 

“目上”の方に、対しては。

「謹賀新年(謹んで新年のお祝いを申し上げます)」のように、“四文字”か・・・

「新春のお慶びを申し上げます」

・・・のように、“文章”の賀詞を使いましょう。

三日坊主

「男子三日会わざれば、刮目(かつもく)して見よ」

 

人は、“3日間”も鍛錬すれば、見違えるほどに成長するので・・・

“刮目(目をこすること)”して、しっかり見てみなさい、ということ。

 

腕っぷしがありながらも、知性・教養がなかった武将「呂蒙(りょもう)」が、学問を励んで成長し・・・

それに驚いた相手(魯粛)に、返した言葉だそうな。
(出典:三国志演義)

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先日、修行僧への「面会」のため、“日蓮宗大荒行堂”へ行ってまいりました。

 

“3日間”どころか、約40日ぶりに、皆さまにお会いしましたが・・・

一目見て、「良いご修行をなさってる」と分かるほどの、お姿でした。

 

特に、初行(初めての入行)のお上人は、やはり良い表情をなさってましたね。
(本人不在につき、サラッと書きますが。。。)

携えていた“お坊ちゃん臭さ”が、(良い意味で)すっかり取れてて。

 

“冬本番”は、まだこれからですからね。

入行僧皆さまの、無事のご成満をお祈り申し上げます。

 

さて。

 

“3日間”ときて、“寺”のブログって言ったら・・・

やっぱり、「三日坊主」を連想する方も、多いのではないでしょうか。

 

僧侶の修行は厳しいもので、衝動的に頭を丸めて坊主を志した人では・・・

3日で根を上げて、還俗(げんぞく:一般人に戻ること)してしまうのが常である。

 

・・・というところから、きている訳ですが。

 

いや、“続ける”ことって、本当に難しいですよね。

もし続けられたのなら、“継続は力なり”の言葉通りになるのでしょうが。

 

人間には、「新しい変化に抵抗し、いつも通りを維持する」というものが、“本能”として備わっているんだそうです。

人間にとっては、「変化=脅威」で、「いつも通り=安全・安心」なんだとか。

 

「〇〇できなきゃ、死ぬ」ってところまで行けば、誰もが“継続・成功”する訳で。

「三日坊主」は、ドライな言い方をすれば、“精神面の弱さ”に他ならないのかもしれません。

 

・・・生まれた場所のせいにする訳では、ありませんが。

“千葉県民”は、そんな人間が多いんだそうな。

 

暑くも無ければ、寒くも無い。

海も近くて、田畑は豊富。

 

食うに困らないから、“ハングリー精神”に欠け・・・

“危機管理能力”にも乏しく、他県でも頑張り切れないから、“大物”も出ない。

 

ま、そういう人間がいなかったら・・・

この世の中、“ギスギス”しますもんね。

 

緩~く、いきましょう。

・・・後回し、後回し(-。-)y-゜゜゜

唱題行脚

“最近のことシリーズ”、最後を飾りますのは・・・

12月2日に開催されました、歳末助け合い「唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)」です。

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“日蓮宗千葉県東部宗務所”主催にて、毎年開催される行事。

 

「唱題行脚」とは、画像のように“うちわ太鼓”を叩きながら・・・42 行脚

お題目「南無妙法蓮華経」をお唱えし、街頭を歩くご修行のこと。

 

この日は、匝瑳市「顕妙寺」さまを、出発。

道中、市内の「円充寺」さまや・・・

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「金蓮寺」さまにお参りしながら、山道を上り下りすること“2時間半”。

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檀信徒の皆さんの参加もあり、総勢100名近い方が、これに参加されました。

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・・・で、「何で、こんなことやってんの?」って話ですが。

 

色々な意味があると思いますが、私が一番思うのは・・・

お題目(南無妙法蓮華経)との“ご縁”を、結んでいただくため」かと。

 

こうして、行列を組んで太鼓を叩いて、となれば・・・

それはもう、“目立つ”訳ですね。

 

それに対し、知識と理解をもって、手を合わせてくださる方もいらっしゃる。

また、「何だろう?」と、不思議そうに見ている方もいらっしゃる。

“見て見ぬ振り”をする方も、いらっしゃる訳です。

 

私たちや、そういった方たち、すべてひっくるめて・・・

お題目との“ご縁”を、結ぶことができた訳です。

 

仮に、私たちの行動を妨害したりした方がいらっしゃったとしても、同じこと。

それだけ、お題目は“尊い”ということなのです。

58 朝勤の様子

・・・嫌な世の中に、なりまして。

 

“朝勤(ちょうごん:毎朝お経をあげること)”に対し、近隣住民から・・・

「うるせぇから、やめろ」と“苦情”がある、なんて話を聞いたことがあります。

 

(数百年も)昔から、同じ場所で同じことしてる訳で。

「(勝手に)近隣に住んできて、何を・・・」と、私は思いますが・・・

「地域の和融を考えて、朝勤開始時間を遅らせた」なんて話も、耳にします。

 

うち(宗勝寺)も、周りはすべて“住宅地”なんですよね。

そのほとんどが、“檀家さん”のお宅ではありませんが・・・

“苦情”が来たことは、一度もございません。

 

ただ。

 

ご近所さんから、「毎日同じ時刻に始まるから、いつも凄いねぇ。。。」

・・・って、私を同じ時刻に起こすのは、“電波時計”な訳で(-_-;)

 

「今朝、お勤め始まるの遅かったべー!会社に遅れそうになっちったよぉ。。。」

・・・って、やっぱり朝勤を“目覚まし時計”代わりにしていたヤツも(-_-;)

 

そんな訳で、現在は・・・

朝勤開始時間を、(敢えて)毎日少しずつ“ずらす”ようにしています。

 

それは、私が“プレッシャー”から逃れるためではなく・・・

人に頼らない、ライフスタイルの推進。

・・・つまり、私の“優しさ”だと、思ってください(-。-)y-゜゜゜

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