塔婆

あー、飽きた。

さすがに、飽きましたね。

しかしながら着実に、お盆に向けての準備進捗中。

塔婆に関しては、例年のペースに乗るまで、染筆することが出来たのではないでしょうか。

 

・・・なんて、サラッと書いてしまいましたが。

この「塔婆(とうば)」とやらは、そもそも何なのでしょうか。

 

遙か、3000年も前のこと。

 

(仏教を開いた)お釈迦さまが、お亡くなりになった際・・・

残された者たちは、その供養のために“塔”を建てました。

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(インドにて:画像左下は、私です。。。)

 

その塔は、“ストゥーパ”と呼ばれていますが・・・

それに漢字をあてはめたものが、“卒塔婆(そとうば:略して塔婆)”ということです。

 

法華経(如来神力品第二十一)という、お経の中には・・・

「塔を建てて供養しなさい、そこに仏さまが現れるでしょう、、、」と。

 

これに従って、多くの人が多くの供養塔を建てた訳ですが・・・

日本における供養塔(ストゥーパ)と言えば、お馴染み“五重の塔”。

 

もちろん、 誰でも五重の塔を建てることは出来ません。

江戸時代からは木の柱や板に、供養のことばを書いて建てるようになりました。

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ここからは、余談です。

塔婆は、4か所の切り込みにより、“5つ”の部分に分けられています。

 

これは、“五大(下から、地・水・火・風・空)”と言いまして・・・

仏教における、すべてを構成する元となっている要素のこと。

(“五輪の塔”と、同じ考えです。。。)

 

最近は、環境問題からか、“間伐材”を用いた塔婆が登場したり。

(浸透しないのは、単純にコストの問題だと思います。。。)

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昨日、宗勝寺境内墓地の塔婆を、“お焚き上げ”しました。

お焚き上げとは、報恩・感謝の意を込めて読経し、浄火に付すこと。

 

建立から、1年間を経過した塔婆(御札・お守り)は・・・

新しいものに差し替えることが、好ましいとされています。

40 お焚き上げ

・・・まとめです。

 

①塔婆を建てることは、仏さま・ご先祖さまに対し、供養のこころを表します。

②塔婆には、南無妙法蓮華経のお題目・法華経の経文を書き入れます。

③塔婆には、お経・お題目をお唱えし、建立します。

 

つまり、①塔供養の功徳 ②写経の功徳 ③読経・唱題の功徳

・・・これほどの意味が、詰まっているということ。

 

もちろん、情けは人の為ならず。

 

“お盆・お彼岸・ご法事・ご命日・新年のご挨拶”など、塔婆をお建てになれば・・・

ご自身が、「徳」を積んでいることにもなるのです。

夏の始まり

何だか、遙か昔のことに感じてしまいますが・・・

“近況報告”と、いうことで。

 

毎年6月6日は、“日蓮宗千葉県東部青年会”にご依頼を賜り・・・

会員として、出仕させていただいております。

 

まず午前中、多古町「法眼寺」さまにて・・・

施餓鬼会(せがきえ)”に、出仕させていただきました。

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法要の後は、お供え物を持って裏山を登り・・・

昔、戦場となった“水戸谷城(みとさくじょう)”跡地にて、供養の誠を捧げます。

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午後からは、多古町「妙光寺」さまへ。

 

“太陽・月・星”のそれぞれを司る“三大竜王神”の、例祭法要に出仕(ご祈祷)を。

(写真を、撮りはぐりました。。。)

 

そして、夕方からは“寺院参拝”へと。

 

「これ(6月6日)に出仕しなきゃ、始まんねぇよな。。。」

・・・と仰った、先輩(現青年会OB)がいらっしゃったそうですが。

 

確かに、私にとっても・・・

「夏の始まり」を、感じさせてくれる行事で。

 

「夏の始まり」と言えば、今年も境内の“梅の実”を収穫。

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・・・なんて、言っても。

実際に収穫したのは、(高所恐怖症の私に代わり)妻ですが。。。

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今年は、“梅シロップ”を漬けましたが、収穫は例年の“1割”ほど。

自然には(人間も含め)、“浮き沈み”があって当然ですからね。

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さて。

 

矢継ぎ早に報告させていただきますが、6月13日は・・・

宗勝寺年中行事、「開基檀越 第401遠忌」を厳修いたしました。

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須坂藩初代藩主 掘直重公」ならび累代の霊位に、ご回向させていただき・・・

法要終了後は、昼食をはさみ“役員総会”が行われました。

 

さらに翌日(6月14日)は・・・

“団参(だんさん:団体参拝)”に、スタッフとして参加して参りました。

 

「日蓮大聖人聖母妙蓮尊儀750遠忌 小湊御報恩参拝」

・・・という、長いタイトルですが。

 

日蓮大聖人のお母さまの、750回目のご命日にあたり・・・

大聖人の故郷、“小湊(千葉県鴨川市)”の地に、参拝しようというもの。

 

こちらは、大聖人のお生まれになった地の大本山「誕生寺」さま。

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今回は、144名の檀信徒の皆さまとともに、お参りさせていただきました。

 

こちらは、大聖人のご両親がお祀りされる「両親閣 妙蓮寺」さま。

(ご両親の、御廟所でもあります。。。)

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ご住職のお話にも、ありましたが・・・

日蓮大聖人は、とかくご両親を大切にされたお方。

 

このところ、家を空けることが多く・・・なんて、言い訳にしかなりませんが。

私自身、親孝行をしているかと問われれば、首を縦に振ることは出来ません。

 

「反省しなきゃな。。。」なんて、思った矢先。

(スマホに)着信したのは・・・

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(私以外の)家族全員で、楽しく遊ぶ姿なのでした。。。

命を、お預かりしようか

人間と犬が共存するイギリスには、こんな“諺(ことわざ)”があるそうな。

 

子どもが生まれたら、犬を飼いなさい。

赤ん坊の時、良き守り手となるだろう。

幼年期の時、良き遊び相手となるだろう。

少年期の時、良き理解者となるだろう。

そして子どもが青年になった時、自らの死をもって命の尊さを教えるだろう。

 

・・・宗勝寺のペット供養墓「追想墓」が完成してから、早6年。

DSCN2835この間、多数のご依頼を賜ることが出来ましたが・・・

その度に、皆さま方のペットへの“想い”というものを、純粋に感じた日々でした。

 

さて。

 

私の息子も、動物全般に興味を持つようになりまして・・・

家族会議の結果、何かしら「命を、お預かりしようか」と。

 

・・・という訳で、宗勝寺で“金魚”を飼うことにしました。

 

昔、“熱帯魚”に手を出した経験もあり、雰囲気もお寺に合うでしょうし・・・

早速、“セットもの(水槽・ろ過装置・照明 etc.)”を、ネットにて購入。

 

水槽に“バックスクリーン”を貼ろうと、ホームセンターに行くものの・・・

合うサイズが無かったため、代わりに“(クルマ用)スモークフィルム”を、購入。

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貼って剥がしてを繰り返してたのは、もう15年前くらいだっけ。。。

(フルスモークは、危険かつ違法です!絶対に止めましょう!)

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砂利を入れたら、水には“カルキ抜き剤・バクテリア”を投入。

水質安定のため、10日間ほど放置しました。

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(今どきの照明はLED、その薄さには驚きました。。。)

・・・で、肝心の“金魚”ですが。

 

ペットショップなどで購入するのが、通常なのでしょうが・・・

「そう言えば、確か。。。」と、“養魚場”を営む檀家さんのお宅へ。

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市場への出荷を翌日に控えた、ご多用中のところ・・・

突然のご連絡にも、快くお出迎え頂きました。

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旦那さんによれば、先般の「日本観賞魚フェア2016」にて・・・

当養魚場の出目金が、見事“東京都知事賞”を受賞したそうです!

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家族でお邪魔したからか、お気遣いいただき・・・

突然の、“金魚すくい”大会に発展。

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結局、(檀家さんの)お孫さんも参戦し・・・

IMG_2146ほとんどの金魚をすくいきるほどの、盛り上がりを見せたのでした。

(良い“GW(ゴールデンウィーク)”のひと時を、過ごすことが出来ました。。。)

 

【注:普段、こちらでは小売りをしておらず、無理を言って特別にお分け頂きました】

 

・・・という訳で、宗勝寺にお参りの際にはぜひご覧ください。

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大切に、育てさせていただきます!

IMG_2148ありがとうございました!

雑草

先ず以て、熊本県を中心とした地震災害による被災者の方々には、心からお見舞い申し上げる次第です。

様々なご意見があるでしょうが、当ブログに関しては、通常通りの内容にて更新を続けていく所存です。

 

本日(4月17日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

恒例の年中行事、「千部会(せんぶえ)」が厳修されました。

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浄国寺の千部会は、特に“参加型”の法要と言えます。

 

“読経”ということに関して、普段から触れていらっしゃる方も、そうでない方も・・・

懸命にお経本の一字一字を目で追い、声に出していきます。

(そう出来る範疇で、内容を組んでいます。。。)

 

50名以上の檀信徒とともに、たくさんのお経を読ませていただきましたが・・・

そこに、もはや僧俗の垣根など無いことは、場に居合わせた方は感じられたことでしょう。

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法要の最後には、参列の檀信徒へのご祈祷も行われ・・・

本年も、無事に当行事を終えることが出来ました。

 

さて。

 

現在、外は大風(竹が折れそう。。。)。

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すっかり散り切ってしまいそうな桜の花と、バトンタッチするかのように・・・

境内中に、「雑草」が芽吹いてまいりました。

 

「雑草という名前の草は無い」と、かの昭和天皇は仰せになったそうですが・・・

こちらは、“方喰(カタバミ)”。

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根がしぶとくて、抜き難いっスよね。。。

 

水耕に従事する方や、釣り好きの方なら目にするのは・・・

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こちら、“沢瀉(オモダカ)”といいます。

 

この二種類に、共通することは・・・

家紋、それも日本の“十大紋”に選出されるほどの植物だということです。

 

西洋では、家紋(紋章)と言えば、華やかなもの(バラ・アヤメ・ユリ etc.)が多いですが・・・

かの徳川家ですら、家紋に用いたのは地味な“二葉葵”の葉っぱ。

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(“三つ葉葵”とは、架空の植物なんだとか。。。)

 

下剋上の戦国時代、その“生命力の強さ”から・・・

いわゆる「雑草」は、戦国武将に家紋として、好んで用いられたそうな。

 

この感覚、いかにも日本人らしくて、個人的には好感が持てます。

粋な“験(ゲン)担ぎ”で、洒落てますよね。。。

 

境内で楽しそうに遊ぶ、子どもたち(息子を含む)のことを鑑みて・・・

近年は、除草剤の使用範囲も、最小限に。

 

そんな訳で最近は、ヒマさえあれば草抜き(草刈り)に、勤しんでおります。

“内股の筋肉痛 & 立ちくらみ”と、戦いながら。。。

真似ぶ

昨日(4月3日)は、多古町「妙光寺」さまの最大行事でもある・・・

「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただきました。

 

「千部会」を直訳すれば、“お経を千回読む法要”。

たくさんのお経を読み、その功徳を以て“ご祈願・ご供養”をする訳です。

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満開の桜のもと、(午前・午後と)計2座の法要が厳修され・・・

境内の特設ステージでは、日舞や地元歌手の公演に、賑わいを見せました。


(動画は平成24年のものです。。。)

 

これだけ大勢のお上人方と、“みっちり”読経させていただく機会は、そう多くなく・・・

“テクニカル”なことに限定したとしても、その情報量たるや。。。

 

(一説には)「学ぶ」の語源は「真似(まね)ぶ」だ、といいます。

 

サル真似を嫌う方も、いらっしゃるかもしれませんが・・・

“とっかかり”としては、良いことではないでしょうか。

 

私、(若かりし頃)剣道をかじったことがありますが・・・

武道などでは、(練習ではなく)“稽古”という言葉を用います。

 

稽古とは、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」の意。

師とするものの一挙一動を、繰り返し習うことが学ぶことだ、と捉えられている訳です。

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昨今、息子(1才7か月)は成長著しく、見るもの全てを吸収しようとしています。

 

億劫がって、物を投げて渡した私を真似て・・・

・・・といったこともありましたので、こちらも気を付けなければいけませんね。

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宗勝寺古墳の筍(たけのこ)も、本日“初収穫”を迎えまして・・・

外を見れば、春休みを終えた学生さんたちが、登下校していました。

 

“新年度”というものは、実は我々の業界にも言えることでして・・・

現在は、業界内の様々な団体における“年度切り替え”の作業に雑多となります。

 

かくいう私も、様々な組織の様々なお役を務めさせていただいておりますので・・・

空き時間を利用しての事務作業に、目を「シパシパ」させております。

 

そんな時の昼食は、総じて“3分で出来るヤツ”だったりするのですが・・・

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本日は、ネットで話題の“10分ど〇兵衛”に、初挑戦。

 

いわゆる、「どん〇衛は、お湯を入れて10分待った方がうまい」ってやつですが・・・

・・・お試しあれ(次回は8分で食べてみようかな。。。)。

 

また、夕方からは(夕食を兼ねた)会議のため、外出予定ですが・・・

そういった機会がめっぽう増えるのも、この時期。

 

仕方ないことですが、食生活乱れますね。

早く、採れたての初物(筍)を食べて、寿命を“75日”延ばしたいものです。。。

贅沢

本日(3月20日)は、(春の)お彼岸の“中日”。

→お彼岸について(その1)

→お彼岸について(その2)

 

“お彼岸”に関しましては、以前にも書かせていただいたので・・・

上記リンクを以て、割愛させていただきたいと思います。。。

 

さて。

 

自分が、いくら頑張ったとしても・・・

それが求められていないものだったとしたら、どうでしょうか??

 

全くの無意味だ、という方もいらっしゃるでしょう。

自分が納得出来れば、それで良いという方もいらっしゃるでしょう。

 

個人的には、大きな“温度差”があったとしたら、それなりにショックを受けますが・・・

とにかく、自分を客観視することは、大事なのかもしれません。

 

・・・では、あなたから見て「僧侶(寺院)に求めること」とは、何でしょうか??

 

「教えを説くこと(布教)」とか。

「困ったときに相談にのること」とか。

「先祖(故人)を弔うこと」とか。

「環境(諸堂・境内)の整備」とか。

「コミュニティとしての場を提供すること」とか。

「仏事を通した、特別な雰囲気づくり」とか。

 

人それぞれに、重要と思うことは違うと思います。

私としては、「何もない」という回答を除いては、どのようなご意見でも大歓迎ですが。

 

じゃ、「お前が重要だと思っていることは、何なんだ??」と、聞かれましたら・・・

私なら、「年中行事です」と、お答えします。。。

 

今月(3月)も、“題目講(毎月1日)”に始まり。

13日の旧初午には、“南横宿区”主催の「出世稲荷大明神祭」に、お招きいただき・・・

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18日には、多古町「能満寺」さまの、「彼岸会・大黒祭」に。

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そして本日(20日)は、東京は目黒区「妙見寺」さまにて・・・

「彼岸会」に、出仕させていただきました。

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こうして、自坊(宗勝寺)だけでなく、様々な地域・寺院の皆さまから、お声掛けいただき・・・

年中行事に関わらせていただけること、本当に有難く思っております。

 

正月とお盆とクリスマスを、まとめて行うお宅はありますか??

1才と2才と3才の誕生日(お祝い)を、一緒にやりますか??

・・・答えは決まっているでしょう。

 

その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行うということは・・・

豊かさ、いや「贅沢」と言っても良いかもしれません。

 

“百聞は一見に如かず”と言うように、体験することでしか感じられないこともありますし・・・

微力ながら、そのお手伝いが出来れば、と思っております。

 

たった一度の人生、せっかくなら「贅沢」しましょうよ。。。

お経本

昨日(2月28日)、“日蓮宗千葉県東部宗務所・檀信徒協議会”共催による・・・

「檀信徒研修会(テーマ:いのちに合掌)」が、多古町コミュニティプラザにて開催されました。

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構成としては、“講演(上画像)”と“御報恩大法要(下画像)”の、二本立て。

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(法要に出仕させていただいたため、開式前の画像しかございませんが。。。)

 

今般の御報恩大法要にあたっては、大本山「(小湊)誕生寺」さまより・・・

“日蓮大聖人御幼像”の出開帳を、していただきました。

 

“開帳”とは、お寺の仏像をお参り出来るよう、(お堂や厨子の)扉を開くことを、言いますが・・・

“出開帳(でかいちょう/でがいちょう)”とは、それを出張して行うこと。

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法要終了後は、間近でお参り出来るよう、場所をロビーに移しての出開帳が。

 

さて。

 

この法要にて、“使い初め”となりましたのが・・・

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こちらの、「お経本」。

製作にあたって、私も少々絡ませていただいたことが・・・

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今となっては、懐かしくすら感じる次第です。。。

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我々(日蓮宗)が読んでいるのは、“妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)”というお経です。

略して、“法華経(ほけきょう)”とも言います。

 

そもそもですが、お経とは、お釈迦さまの教えをを説いた“経典”のこと。

キリスト教で言えば“聖書”、イスラム教で言えば“コーラン”ですね。

 

お経は、凄まじい種類と、膨大な量が存在します。

その中で、(“正しい/間違い”ではなく)一体どの教えが“最重要”なのか。

 

「俺は、この教えが一番大事だと思うよ。。。」

「いや、これがBESTでしょう。。。」

・・・って感じで、同じ仏教徒、同じ日本の中ですら、“宗派”というものが確立されていく訳です。

 

法華経は、“諸経の王”と呼ばれます。

(ちなみに、世界シェアNo.1のお経です。。。)

 

「King of お経」たる所以については、様々な方が、様々な立場から説かれており・・・

それは有名どころで言えば、“天台大師”であったり、“聖徳太子”であったり、と。

 

お釈迦さまは、(真意である)法華経を説く為に・・・

(前段階として)順を追って、法を説きます。

 

乱暴に言えば、「理解能力が劣る者に対し、すぐに真意を説いたところで。。。」というやつで・・・

まずは、法華経を理解できるレベルまで、多様な教えを説く必要があった、と。

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ですから、手塚治虫氏の「ブッダ」でも、法華経を説くシーンは最終巻の最後の最後。

 

・・・このブログの特性上、これ以上突っ込んだ話は、致しません。

興味を持たれた方は、深く学んでみてはいかがでしょうか。。。

 

迷惑

2月の第3日曜日、香取市九美上(第三)地区では・・・

「清正公大神祇祭礼」が、執り行われます。

 

“清正公大神祇(せいしょうこうだいじんぎ)”とは、かの加藤清正が神格化・・・

つまり、没後“神さま”としてお祀りされ、現在に至るまで信仰されているものです。

 

当地区には、師匠のお寺「浄国寺」の清正公大神祇が、“分祀”される形で勧請。

そんなご縁で、現在は私がこの祭礼にお伺いし、読経させていただいている訳ですが。

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浄国寺より当地区に分祀されたのが、“昭和20年”のこと。

時代背景からもご推察の通り、当地区の“英霊”も、合祀される形でお祀りされています。

 

清正公大神祇へ、法楽荘厳のご祈祷をさせていただき・・・

併せて、当地区の英霊を含む諸霊位のご供養をお勤めさせていただきました。

 

さて。

 

屋外でのご祈祷を終えますと、少々ではありますが、鼻と目に違和感が。

今年もどうやら、“スギ花粉”のシーズンが始まりつつあるようで。

 

・・・と聞いて、「?」と思う檀信徒の方も、いらっしゃるかもしれません。

先日までの“年頭のお経廻り”の際、私の様子をご覧になった方は。

 

鼻水をすする私に対し、何人かの方はご心配いただき・・・

「住職、風邪ひいたの??」と。

 

「いえいえ、花粉症なんですよ」

「もう始まってるの??大変だねぇ。。。」

「ええ、温室育ちなもんで」

「アハハ、修行しても花粉症は治んねぇのか。。。」

 

そんな会話で、誤魔化しておりましたが・・・

実は私、花粉症は大したことは無いものの、ひどい“猫アレルギー”でして。

(ネコを含む動物全般、大好きなのですが。。。)

 

結果的には、ウソをついたことにはなります。

・・・が、「お前ん家の、ネコのせいだよ!」とは言えませんし、そんな気もありません。

 

誰でも、自分の“趣味・嗜好”を否定されるのは、嫌でしょう。

私自身も、自分がされたら嫌なことは、人にはしないようにしています。

 

否定をされないために、秘密裏に楽しむ方も少なからずいらっしゃいますよね。

「誰に迷惑掛けてる訳じゃないから。。。」

・・・と思うことが出来れば、(悪い言い方をすれば)自分が楽ですから。

 

これは、完全に私個人の考えですが、すべての事柄において・・・

人に迷惑を掛けないことなんて、ありません。

 

それは、「開き直れ」ということではなく・・・

「ありがとう・ごめんなさい」で生きましょうよ、ということ。

 

あなたが、特定の誰かに「迷惑」を掛けたくない、と言うのなら・・・

あなたのことを迷惑と思わないほどに、心を寄せて行動してみてはいかがでしょうか。

マーフィーの法則

昨日(1月29日)、多古町の本山「日本寺」さまにて「交通安全祈願祭」が行われ・・・

“日蓮宗千葉県東部修法師会”の会員として、出仕して参りました。

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多古町交通安全対策協議会・多古町交通安全協会“共催”によります、この行事。

 

昨年、当管内においての交通事故物故者の“追悼・供養”に併せ・・・

“交通安全祈願”の法要が、行われました。

 

さて。

 

この日、出仕者の控室にて、ある方が・・・

「この行事の時って、いつも雨(or 雪)だよな。。。」なんて。

(やっぱり今年も、雨でした)

 

・・・あなたの周りにも、いわゆる“雨男(雨女)”がいらっしゃるでしょう。

もしくは、あなた自身、ってパターンも。

 

実は、統計上(日本の場合)なんと1年間に100日以上は、雨だそうで。

つまり、3回外出すれば、1回は雨に遭遇すると。

 

人というものは、普段と変わらないものを目にした時は、気にも留めず・・・

特に「嫌だなぁ。。。」と感じるようなことは、記憶に留めてしまうんだとか。

 

一般論として言えば“お足元が悪い”ことは、良いことではないでしょうし・・・

10回中、3回もそれに遭遇すれば、「クソッ。。。」と思ってしまう訳です。

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「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」

・・・なんて例が有名な、「マーフィーの法則(Murphy’s law)」。

 

“雨男(雨女)”でお悩みの方には、怒りを買うかもしれませんが・・・

所詮、この部類に入るようなものなのでしょう。

 

「自分が並んだレジは、いつも遅い」とか。

「デスクのお茶は、いつも重要な書類の方向へこぼれる」とか。

「USB端子を差し込むと、いつも逆さま」とか。

 

クルマ好きの、私としては・・・

「洗車すると、雨が降る」とか「整備工場に持ってくと、調子が良くなる」

・・・なんてのに、「あるある。。。」なのでした。

SL銚子DL佐原佐原駅特別イベント (1)

地元(千葉県香取市)では、明日(1月31日)までこのようなイベント中。

 

けたたましく鳴り響く“汽笛”の音に驚き、外に出ますと・・・

かの有名な、SL「D51」が。

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うち(宗勝寺)は、線路に面しているため・・・

iPhoneですら、このような写真が撮れた訳ですが。

 

線路の向こう側には、カメラマンが大勢陣取っていて、ビックリ。

「あいつ、特等席だな」的な眼差しが、痛い。。。

(車掌さん(?)に手まで降っていただきました。。。)

 

「マーフィーの法則」的に、言えば・・・

「D51来た瞬間に、(カメラ)バッテリー切れ」ってやつでしょうか。

〇〇の秋

昨日(10月13日)、「お会式(おえしき)」を厳修させていただきました。

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「お会式」とは、日蓮大聖人の“ご命日”に際し・・・

そのご遺徳に、感謝の誠を捧げる法要のこと。

本年は、734回目の「お会式」となります。

 

ですから、正式に言えば・・・

「宗祖日蓮大聖人第734遠忌御報恩会式」と。

 

・・・弘安五(1282)年、持病のため身延を下山された、日蓮大聖人。

湯治にてお体を癒そうと出た、常陸への旅の途中・・・

武蔵国池上宗仲公の邸(東京都大田区池上:現 池上本門寺)にて、体調悪化。

14 日蓮聖人 入滅

10月13日、辰の刻(午前8~10時)、弟子・信者多数の唱題の中・・・

静かに、ご生涯を閉じられた訳です。

 

大聖人ご入滅の際には、大地が震え、季節外れの“桜の花”が咲き・・・

日昭上人の打つ、臨終を知らせる鐘の音が、悲しく響いたといいます。

 

今年も、宗勝寺の“お会式桜”は、この時季に合わせたように・・・

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しっかりと、“満開”に。

 

さて。

 

皆さまにとって、“秋”と言えば??

よく聞く「〇〇の秋」なんてのを、調べるに。

 

「スポーツの秋」 10月10日“体育の日(東京オリンピック開催)”より、定着

「読書の秋」 11月17日“読書週間(戦後)”より、定着

「芸術の秋」 日展・二科展など多くの“美術展開催”より、定着

 

なるほど、と思いつつも・・・

やはり「食欲の秋」は、作物の“収穫時期”からきているようで。

 

境内の“柘榴(ざくろ)”も、「大不作だった昨年 & 今年2月に行った移転植栽」により・・・

IMG_1068心配していたものの、今年はまずまずの出来。

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無事、鬼子母神さまにお供えすることが出来ました。

 

・・・とは言え、人間も“動物”の一種。

冬は“代謝”が上がるため、体がエネルギーを蓄えようと、食欲が旺盛になり・・・

結果、体脂肪を増やすんだそうな。

 

うん、気を付けよう。。。

 

5か月前にお譲り頂いた“土地”の、登記も無事に完了し・・・

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本日より、「宗勝寺境内拡張工事」が、開始されました!

 

言うまでもなく、やはり工事開始は・・・

「お会式」終了まで、お待ちいただいた訳で。

 

諸般の事情から、“役員・題目講”の皆さまのみに、お声掛けし・・・

しめやかに厳修させていただいている、「お会式」ですが。

 

そんな形でも、やはり我々にとっては、「秋と言えば“お会式”」。

無事に終えられることが出来れば、充実感と安堵に満ち溢れるものです。

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