盛りだくさん

一年のうち、最も“ヒマ”な5月(先月)が過ぎ去り・・・

今月(6月)は、打って変わってとにかく慌ただしい。

 

特に、なぜか“日蓮宗千葉県東部青年会”の行事が、ここに集中するため・・・

お寺を空けがちにすること、ご容赦ください。

 

先日(6月3~4日)は、人生初となる“岡山”の地へ。

IMG_0540

「全国日蓮宗青年僧“中四国結集”岡山大会」に、参加して参りました。

全国から集まった青年僧は、まず・・・

IMG_0544

「妙林寺」さまを会場に、“戦没者追善法要”を。

 

今年が、“戦後70周年”を迎えることから・・・

多くの“檀信徒・遺族会”の皆さまも、ご参列しておりました。

 

また、(第二会場として)大覚大僧正が拠点とされた、“備前法華”の信仰の地・・・

IMG_0543

宗門史跡「妙本寺」さまへ。

 

“東日本大震災犠牲者追善・誓願法要”が行われ・・・

法要後は、山内の各所を拝観させていただきました。

 

この日の様子は、“メディア”からも注目を受け・・・

IMG_0548

無事、“ローカルデビュー”も果たして参りました。。。

IMG_0549

・・・翌日は、“代表者会議・総会”が行われたわけですが。

 

新幹線の出発まで、空き時間を利用し・・・

IMG_0542

一度、お参りしたかった「最上稲荷(日蓮宗 妙教寺)」さまへ。

IMG_0541

“本堂・旧本堂”と、お参りさせていただき・・・

IMG_0545

最上位経王菩薩が、初めて降臨されたとされる“八畳岩”へ。

IMG_0546

・・・非常に充実した、2日間となりました。

 

“中一日”、空けまして・・・

IMG_0534

昨日(6月6日)は、多古町「法眼寺」さまへ。

 

毎年、“日蓮宗千葉県東部青年会”に・・・

“施餓鬼会(せがきえ)”の、出仕依頼を賜り。

IMG_0535法要の最後には、裏山にある“水戸谷城(みとさくじょう)跡”にて・・・

かつての“戦地”となった場所にて、供養の誠を捧げました。

 

午後からは、同じく多古町「妙光寺」さまにて・・・

IMG_0537

“三大竜王神大祭”に、出仕させていただき。

 

さらに夕方からは、複数のグループに分かれ・・・

IMG_0538

“賛助会員(青年会OBで組織される)”のお寺へ、お参りに。

 

近隣の数か寺にて、読経させていただき・・・

IMG_0550

先般、告知させていただいた・・・

少年少女研修旅行「てらこや」の、ご案内・ご協力のお願いを。

 

・・・と、いう訳で。

今月は、「盛りだくさん」です!

 

6月は、まだまだ始まったばかり。

イケるのか、俺。。。

GW

「GW(ゴールデンウィーク)」真っただ中の、本日(5月4日)。

 

先日、いわゆる“半官半民”と揶揄されるような企業の方と・・・

とある“打ち合わせ”を、行っていました。

 

こちらとしても、それなりの期日を以て、作業を進めていただきたい。

ところが、そう揶揄されるだけのことはあって・・・

中々、こちらの希望通りにはいかない訳です。

 

やれ、「書類が。。。」とか。

やれ、「調査だ、設計だ。。。」とか。

 

結局、あらゆる方面に連絡させていただき、こちらの状況を伝えると・・・

工期が、「グッ」と短縮する始末。。。

 

それが、旧来の企業システムの“面白さ”と言えば・・・

それまでの、話。

 

・・・“愚痴”になってしまいますが。

 

様々な組織に連絡する中で、ほぼ全ての電話口から聞こえるのは・・・

「いやぁ、“GW”挟んじゃいますからねぇ。。。」

 

いくら、“タイムリー”だからとはいえ・・・

“カレンダー通り”の生活を送る人間が、どれだけ存在するというのでしょうか。

IMG_0452

昨日は、銚子市「妙福寺」さまへ。

“樹齢700年”の藤が、見頃。

 

「妙見宮大祭・藤まつり」として・・・

御神輿の渡御も行われ、境内が賑わいを見せました。

IMG_0450

また、この日行われた「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただき・・・

“午前・午後”と、読経・ご祈祷させていただきました。

→ 千部会①

→ 千部会②

 

また本日も、“日蓮宗千葉県東部青年会”の、役員の皆さんが・・・

朝から、うち(宗勝寺)に集まり。

 

青年会の、“最大行事”でもある・・・

「少年少女研修旅行“てらこや”」について、話し合いがもたれました。

 

次世代を担う子どもたちに、仏教の教えに触れる“研修”や・・・

お寺での、“共同生活(2泊3日)”。

 

子どもたちが心身共に、成長できるよう・・・

また、夏休みの“思い出”の1ページとなるよう、企画させていただきます。

 

“夏休み”の集客を狙うためには・・・

今からの準備では、遅すぎるくらい。

 

何とか、手分けして準備を進めておりますが・・・

私の担当は、“募集ポスター”ということで。

 

最初に作成した、「エヴァン〇リオン風ポスター」が・・・

terakoya

「とにかく、怖い」

「ホラー映画っぽい」

・・・と、大批判を喰らい、ボツ。。。

 

紆余曲折の上、最終稿として・・・

IMG_0457

今年は、このようなポスターを。

 

後日、改めて“募集要項”を、公開いたしますが・・・

「参加したい」という方。

「興味がある」という方。

「ポスターを貼らせてあげる」という方。

 

・・・ご連絡、お待ち申し上げます。

歯車

本日(4月12日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

千部会(せんぶえ)」が、厳修されました。

 

たくさんのお経を読み、その功徳を以て“祈願”や“供養”をする。

・・・というスタンスが、「千部会」の共通項ですが。

IMG_3905

「浄国寺」の場合、“自我偈(じがげ:妙法蓮華経如来寿量品第十六の偈文)”を・・・

のべ“千回”読むことを、「一部(相当)読んだ」と、みなしています。

IMG_3930

一年に一部、千年で千部。

 

“たった一回”を終えるために、千年がかりの行事。

このお寺の開山年からするに、未だ“折り返し地点”にも到達していないのです。

 

さて。

 

先日、うち(宗勝寺)に“固定資産税”の納付通知が、届きました。

これは、(僅かながら)“貸借地”分に対してのもの。

 

“境内地”等、宗教法人が本来の目的で使用する、土地に関して・・・

“非課税”だということは、皆さんもご承知の通り。

 

じゃ、「なぜ??」という話になるのは、当然の流れかと思いますが・・・

模範的解答(?)として、「公益性が、認められているため」ということになるかと、思います。

“公益性”とは、「不特定多数の人間の、利益になる」と言えば良いのでしょうか。

 

「お寺は、“公共施設”なんですか??」

・・・と聞かれると、(私には)難しい質問です。

 

確かに、誰もが(勝手に)山門をくぐり、お参りしても良い訳ですが・・・

お寺は、“宗教法人”というだけあって、立派な“法人格(会社)”ですからね。

 

その“法人”の、代表役員(社長)は、もちろん“住職”。

「じゃあ、お寺は住職のもの??」

・・・と聞かれれば、それは「NO」です。

 

本堂も、境内地も、墓地も、庫裡(住まい)も・・・

お寺の財産であって、住職個人の財産にはならないのです。

 

現在、宗勝寺の“境内地”は・・・

IMG_0377

変貌を遂げようと、しております。

IMG_0378

自分のものにもならないお寺を、なぜキレイにしようとするのでしょうか??

 

「“公益性”を保つために。。。」

・・・なんて言ってる坊さん、見たことありません。

 

「見栄を張りたい。。。」

・・・って言っても、自分のものになる訳じゃないし。

 

「跡継ぎのために。。。」

・・・って、息子が後継ぐかどうかなんて、分かりません。

 

「仏教(宗派・宗祖)の教えを、伝えるために。。。」

・・・って、それこそ関係無ぇし。

 

キレイになって、喜ぶ檀信徒さんは多いかもしれませんが・・・

万人から賞賛を受けるような事業なんて、ありませんからね。

 

きっと、この答えは・・・

前述、「千部会」の精神ではないでしょうか。

 

・・・私たちは、「歯車」なんですよ。

それも、できれば淀みなく回る「歯車」で、ありたいものです。

人は、見た目が9割

先日(4月3日)、多古町「妙光寺」さまにて・・・

「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただきました。

 

“部”とは、お経を数える上での“単位”を表していますので・・・

「千部会 = お経を“千回”読む法要」ということになります。

 

「ひとりで千回/皆んなで“のべ”千回/“たくさん”ということを千回と比喩する」

・・・というように、お寺によって「千部会」の捉え方は多様です。

動画は、平成24年の際のものですが・・・

今年は(恐らく)過去最多、40名近くの僧侶が出仕する大法要となりました。

 

また、この日は・・・

IMG_0357

丸一年がかりで行われた、“本堂屋根替え大改修”のお披露目(使い始め)も兼ね・・・

IMG_0355

「花まつり(お釈迦さまの誕生を祝う法要)」の、“稚児法要”も。

IMG_0356

さらに、法要の合間には地元出身歌手の“コンサート”や、“日本舞踊”の発表など・・・

満開の桜のもと、境内は賑わいを見せました。

 

さて。

 

(本堂落成を兼ねた)「千部会」の最後に、ご住職は・・・

「本堂が立派になると、神仏もご威光を増したように見える」という旨の、ご挨拶をなさっていました。

 

(例えが稚拙で恐縮ですが)同じものを食べるにしても、どんな食器で食べるのか。

どんな部屋で、どんな景色を見ながら、誰と食べるのか。

 

「外見と内面、どっちが大事??」

・・・と聞かれたら、あなたは何と答えますか?

 

極端な話、金銀財宝も“古新聞”で、包んでいたら・・・

“ゴミ”と間違えて、捨ててしまうのではないでしょうか。

 

一説によれば、「人は、見た目が9割」といいます。

(“顔かたち”の話では、ありませんよ。。。)

 

その人の人物性は、“第一印象”でそのほとんどが判明され・・・

“第一印象”のイメージは、その後も中々修正されることは無いのだそうな。

 

確かに、しかるべき場所に、汚れた服装で来る人を見れば・・・

その人の内面がそうでなくても、色々な“イメージ”をしてしまいます。

(だらしない/約束事にルーズ/雑な仕事をする etc.)

 

本日も私は、ご法事の折に人前で“法話”してまいりましたが・・・

「表情6割/話し方3割/内容1割」

・・・というほど、“見た目”は大事なんだとか。

 

話が少々、脱線しましたが・・・

外見と中身、どちらも磨いていきたいものです。

IMG_0361

宗勝寺古墳の筍(たけのこ)、今年の初堀り。

“初物”を食うと、寿命が75日延びるってよ。

 

今夜は、“筍ごはん”です。。。

初午

昨日(3月31日)は、「初午(はつうま)」の日でした。

(平成27年の旧暦初午のことです。。。)

 

宗勝寺がある、千葉県香取市(佐原地区)は・・・

sawara

画像のように、(利根川系)水運を利用して栄えた、商業の町。

 

古くからある町内で、それぞれに“お稲荷さん”を勧請したのは・・・

その時代の、“商人”を中心としてのことだったのかもしれません。

 

生まれた時から、この地に住んでいたとしても・・・

「お稲荷さん?どこに??」

・・・と仰る方も、いらっしゃるかもしれません。

 

年に一度、「(稲荷大明神のご縁日)初午」の日だけは・・・

IMG_0335

いたるところに、このような(5M程でしょうか)“のぼり”が立てられます。

 

私は毎年、「南横宿区」さまのご依頼で、“ご祈祷”させていただいておりますが。

やはり、こちらも・・・

IMG_0336

人がすれ違うことができないような、路地を抜けたところに。

IMG_0337

こちらの「笹+旗」は、参詣者が持ち帰るそうで・・・

IMG_0339

こちらの小さい“お宮”は、各家が次の「初午」まで預かるそうな。

IMG_0338

町内各家が、“ローテーション”でお祀りするシステムですね。

 

一昔前は、路地から人がはみ出るほど、“行列”ができたとか・・・

子どもたちが、一日がかりで「笹+旗」を集めて回ったとか。

(その際、お菓子や甘酒をもらいながら。。。)

 

残念ながら、現在はそのような隆盛は見受けられませんが・・・

それでも、脈々と信仰が伝えられています。

 

さて。

 

こちらは、師匠のお寺「浄国寺」境内(参道脇)の、“お稲荷さん”。

DSCN23271

 

町内(寺宿区)の有志が、日蓮宗の本山「日本寺(千葉県香取郡多古町)」さまの・・・

“豊田岡田稲荷大明神”を、分祀していただく形で、こちらに勧請。

つまり、(要請により)寺の境内地を貸借した訳です。

 

ところが、時代は流れ。

 

町内の方の口からは・・・

「なんで、ここだけは俺らが掃除しなきゃいけないの??」と。

(もちろん、“所有/管理”は、町内の方々になる訳ですが。。。)

 

話し合いの末、境内地が・・・

(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。

 

管理する権利を譲渡され、お宮の扉を開いた時・・・

その中身は、“空っぽ”でした。

(どのような経緯があったかは、知る由もありませんが。。。)

 

そして、この度・・・

IMG_0346

無事に、“改修”が完工。

IMG_0347

コンパクトになった祠は、実はまだ“空っぽ”のままですが・・・

ここ数か月のうちに、まず“再勧請”を。

 

来年の「初午」には、“稲荷大明神大祭”を復活する予定です。

ファミリービジネス

先日の予告通り、檀信徒研修会「知恩報恩」が・・・

IMG_0330多古町文化ホールにて開催され、スタッフとして参加してまいりました。

 

下記画像は、開会式の後に厳修された、“御報恩法要”の様子。

IMG_0326

参加者(約500名)に対し、“ご祈祷”も行われ・・・

法要終了後には、“高座説教”を拝聴。

IMG_0329

閉会セレモニーとして、少年少女有志による“合唱”と・・・

IMG_0333

・・・参加の皆さまは、有意義な一日を過ごすことが出来たのではないでしょうか。

 

ちなみに・・・

IMG_0332

うちのアレも、“出店依頼(?)”をいただきまして。

(料金は、すべて寄付させていただきました。。。)

 

・・・さて。

 

先日、テレビを見ていますと、いわゆる“お家騒動”。

「“〇〇家具”の、株主総会が行われ。。。」

・・・と、その決着が報道されたことは、皆さんもご存知のことかと。

 

「家族で揉めるなんて、悲惨だねぇ。。。」

・・・なんて、他人事では済まされません。

 

“同族経営・世襲制”の企業を、「ファミリービジネス」なんて言いますが・・・

一説によれば、世界の企業数の“約7割”は「ファミリービジネス」で。

 

さらに言えば、日本の「ファミリービジネス」の割合は・・・

なんと、“95パーセント”というから、驚きです。

 

僧侶の“婚姻”が正式に認められた、明治時代以降・・・

お寺の「ファミリービジネス」率は、きっと“超高確率”でしょう。

 

まぁ、どうでも良いんですけどね。

 

そんなことよりも、(お寺に関して)恐ろしいのは・・・

“完全家族経営”とも言うべき、外部遮断型の経営体制の、割合の高さ。

(うちも、まったくその通りですが。。。)

 

また、輪をかけて恐ろしいのが・・・

有資格者に対する、“経営者”の割合の高さでしょう。

 

こと“経営”に関しては、(我々の業界)勉強不足は否めず・・・

「経営=金儲け=恥ずかしいこと」

・・・という図式も、拭いきれていないのが、現状かもしれません。

 

話は、逸れましたが。

 

“完全家族経営”の、我々にとっては・・・

出来ることと、出来ないこと。

やりたいけど、出来ないこと。

皆んなでやれば、出来ること。

・・・と、様々なケースが、ございます。

 

上記(檀信徒研修会「知恩報恩」)のようなことも・・・

全てのお寺が、各お寺単位で出来ることではありません。

 

“見せる”ことは容易くても、“魅せる”ことは難しいのです。

寺は、大黒でもつ

昨日は、多古町「能満寺」さまにて・・・

「彼岸会」に、出仕させていただきました。

IMG_0283

また、併せて「大黒祭」も、厳修。

 

“大黒天(大黒さま)”の秘法は、日蓮宗大荒行堂の・・・

参行僧(3度目の入行)に、相伝されるもの。

 

御宝前には、檀信徒の各家庭より持ち寄られた、“子大黒”のご尊像。

その秘法に則り、一体一体丁寧に“沐浴”され・・・

最後には、参列の皆さまへご祈祷させていただきました。

daikokuten

“大黒さま” と言えば、「福徳・食糧(食堂)・生産・貿易」を司り・・・

「五穀豊穣・商売繁盛・長寿・出世・開運 etc.」の、ご利益が。

 

まさに、“福の神”というイメージで・・・

お寺だけでなく、様々なお宅でお祀りされるようになった訳です。

 

さて。

 

私が、“20代前半”の頃でしょうか。

ある檀家さん(女性)が、事有る毎に・・・

「早く、“大黒さん”をお迎えしなきゃねぇ。。。」と。

 

当時、荒行堂に入行するなんて、“これっぽっち”も思っていなかった私は・・・

「3回も、行って来いってことか。。。」

・・・と、“苦笑い”を浮かべたのでした。

 

その後、「大黒 = お寺の奥さん」ということを知り・・・

それはそれで、“苦笑い”を浮かべることになった訳ですが。

 

お寺の奥さんは、(日蓮宗では)“寺庭夫人(じていふじん)”なんて。

“大黒”というのは、(多くの宗派で用いるものの)あくまで、“俗称”のようで・・・

大黒天が、“台所”にお祀りされることに、なぞらえているそうな。

 

「寺は、大黒でもつ」なんて言葉も、あるくらいで・・・

まさに、“大黒柱”をイメージしてしまいますが。

 

僧侶の“妻帯”が許されたのが、明治時代ということから考えれば。

よくぞこの短期間で、これだけ幅を利かせ・・・

・・・もう何も言うまい。。。

 

ちなみに。

 

私が結婚した際、(特に檀家さんから)最も質問されたのは・・・

「やっぱり、(相手は)お寺の娘さん??」ってやつ。

 

「寺 to 寺」のパターンは、(私の周りでは)指折り数える程度。

昔は、そんな感じが多かったんでしょうか。

 

(一般家庭で育った)妻に、聞いてみました。

「“寺に嫁ぐ”って言ったら、周りは何て言ってた??」と。

 

一番多かったのは、「大変そう/よく決断した」という意見だそうですが・・・

本人曰く、「勤めてた時の方が、よっぽど大変。。。」とのことで。

 

「肉とかお酒はダメなの??」なんてことも、聞かれたそうですが。

思わず、笑ってしまったのは・・・

「医者と坊主は“変態”だって聞いたけど、大丈夫??」ってやつ。

 

・・・もう何も言うまい。。。

終わりと始まり

巡業シリーズ、“ファイナル”は・・・

→第一弾

→第二弾

→第三弾

2月25日、山武市「蔵光寺」さまにて。

 

日蓮宗大荒行堂第参行(300日)を、成満されました・・・

「小堀善光上人」の“帰山奉告式”が行われ、スタッフとして参加してまいりました。

 

私、事ある毎に申し上げることですが・・・

行事は、「準備(段取り)、8割」。

 

こと“帰山奉告式”に関しては、その準備が大がかりで・・・

さすがの私も、(これだけ続くと)心が折れかけました。

 

しかしながら、今回。

 

ここに来て初めて、多少の余裕を感じることができたのは・・・

この「こだわりの男」の“敏腕”に、助けられたからでしょう。

IMG_3708

お分かりでしょうか??

 

階段の“遠近感”を、出すために・・・

幣束のサイズを、“3種類(小→大)”使い分けているのが。

IMG_3711

↑水行場  ↓本堂内

IMG_3715

見れば見るほど・・・

IMG_3702

その“こだわり”を、感じることが出来ます。

 

当日は・・・

IMG_3729

もちろん、無事に・・・

IMG_3759

“帰山奉告式”は、円成。

IMG_3814

・・・第参行の相伝は、“大黒天”の秘法。

 

御宝前には、多くの檀信徒より申し込まれた・・・

“大黒天”のご尊像が、並びました。

IMG_3720

また、第参行は「荒行堂の“華”」と、言われます。

 

その言葉に相応しい、“帰山奉告式”・・・と言うよりは。

素直に、「恰好良いな。。。」と。

 

とにかく。

 

この“(私にとっての)巡業”が、無事に「終わり」・・・

今は、「ホッ」としています。

 

でも、「終わりがあれば、始まりもある」

・・・と、いうことで。

 

うち(宗勝寺)の場合、“お経廻り”は・・・

「お盆/旧正月」の、年2回。

 

今年(平成27年)の“旧暦元日”は、2月19日でしたが・・・

今になってようやく、こちらの準備が整いました。

 

明日(2月27日)が、“お経廻り”の「始まり」。

該当の檀信徒の皆さま、よろしくお願いいたします。

 

・・・もうひとつ、「始まり」と言えば。

 

「蔵光寺」さまのある山武市は、ブランド材“山武杉”の宝庫。

こちらに、丸2日間お邪魔しましたところ・・・

IMG_3707

見事に、今年の“花粉症”が「始まり」ました。

 

今年の“飛散量”は、例年の2倍だそうですが・・・

こちらは、早く「終わり」を迎えていただきたいものです。

ソフトとハード

巡業シリーズ、“第三弾”ということで。

→第一弾

→第二弾

 

2月21日、日蓮大聖人の直弟子「日朗聖人」ご生誕の聖地・・・

匝瑳市「朗生寺」さまにて。

 

日蓮宗大行堂第再行(200日)を、成満されました・・・

「長谷川雄宣上人」の“帰山奉告式”、並びに“第20回平和祈願祭”が行われました。

 

“お孫さん”の帰山に先立ち、人もまばらの本堂を清めたのは・・・

IMG_3523

大荒行“一千日”成満、齢93歳になる院首(先代住職)さまの・・・

7年ぶりに振るという、力強い“木剣”。

 

私、スタッフとして参加したため・・・

この貴重な瞬間に、立ち会うことができました。

 

帰山の後、大勢の檀信徒が見守る中、“水行”が行われ・・・

IMG_3577

法要の途中には、住職より・・・

(平和を祈願する)“国祷文”が、読み上げられました。

IMG_3610

後半、檀信徒の皆さんに対し、行僧による“ご祈祷”が。

IMG_3641

最後には、“鏡開き”も行われ・・・

IMG_3679

涙あり、笑いあり、終始雰囲気の良い“帰山奉告式”でした。

 

さて。

 

本日、うち(宗勝寺)にて、“年回忌法事”を勤めに本堂に上がりますと・・・

何やら、“椅子取りゲーム”が始まっている訳です。

 

「俺は、ここで良いよ。。。」

「お前が、前に行け」と。

 

日本人の“美徳”ってやつなんでしょうか。

謙遜し、“下(しも)”から席を詰めるってのは。

 

しかしながら。

 

そこにお祀りされた“神仏”から、遠ざかりたがる。

安置された“お位牌”から、離れたがる。

 

日常の生活において、「場の“上下”を意識する」ことは、大切ですが・・・

「どんな場なのか/自分が何をしに来ているのか」

・・・ということも、考えるべきかもしれません。

 

「ソフトとハード」という考え方を、お寺に当てはめるならば。

“ハード面”は、伽藍(お堂)や境内であって・・・

“ソフト面”は、住職(お坊さん)や檀信徒であるといえます。

 

今回、「朗生寺」さまでお手伝いさせていただきまして・・・

「非常に、“ソフト面”で優れたお寺だな」と。

 

ご住職は、やたらと「走るは、吠えるわ」で。

檀信徒の皆さんを、引っ張っているし・・・

檀信徒の皆さんも、“積極性・個性”があって、素晴らしい。

 

殊に、席が前から順に埋まっていく様は・・・

(うちを含め)他のお寺では、見かけることはありません。

 

「ソフトとハード」両方が備わっていれば、言うことはありませんが・・・

やはり、それは中々難しい。

 

では、「どちらに重きを置くか」という話になっても・・・

それはそれで、難しい話だとは思いますが。

ギリギリ

巡業より、“一時帰宅”いたしました。。。

 

“干支(えと)”といいますと、「子・丑・寅・卯…」の・・・

いわゆる“十二支”を思い出す方も、多いと思いますが。

 

昔の“通信簿”でお馴染み、「甲・乙・丙・丁…」の・・・

10種類(十干:じっかん)を、“十二支”に組み合わせたものが、本来の“干支”。

「12と10の“最小公倍数”」ですから、その組み合わせは“60種類”ある訳です。

 

昨日(2月17日)は、“甲子(きのえね)”の日。

その“60種類”の、スタートとなる組み合わせです。

19 大黒天

“甲子”は、大黒天の「縁日」。

 

ちなみに、いくつか「縁日」をご紹介しますと・・・

「鬼子母神」 8の日(毎月8日・18日・28日)
「稲荷大明神」 午(うま)の日
「八幡大菩薩」 毎月23日
「北辰妙見大菩薩」 毎月1・15日
「帝釈天」 庚申(こうしん)の日
「日蓮大聖人」 毎月13日

・・・などなど。

img

こんな、“ポイントカード”と一緒くたにするのは、不謹慎な話ですが。

 

「縁日」にお参りすることで、普段よりも“ご利益・ご加護”が多くいただけるとされるのは・・・

その文字の通り、その神仏の“ゆかり・繋がり”が強い日だから。

 

そんな訳で。

 

先日は、匝瑳市「長福寺」さまにて・・・

「大黒天大祭」に、出仕させていただきました。

IMG_0177

開式に先立ち、今年度日蓮宗大荒行堂成満僧による、水行が行われ・・・

法要では、共に“読経・ご祈祷”させていただきました。

 

・・・そして、翌日。

 

今回、第再々行(400日)を無事成満されました・・・

「重田観真上人」の“帰山奉告式”が、多古町「能満寺」さまにて行われました。

IMG_3316

日蓮宗大荒行堂では、行を重ねるごとに異なった“秘法”を伝授されます。

IMG_3182

“水神相承(すいじんそうじょう)”が、加行400日の秘法。

IMG_3415

堂内に座りきれないほどの、檀信徒の方々がお迎えになられました。

IMG_3447

式の途中、共にご修行されましたお上人の“挨拶”に・・・

私、「ジ~ン」ときてしまい(最近、ますます涙腺が脆くなってきました。。。)。

 

それに加え、最後を締めくくる“謝辞”にて、ご住職が感極まった際には・・・

いや、どうしようかと。

 

・・・と、言いますのも。

私は、前回同様“司会”を務めさせていただき。

 

泣きながら、声を震わせて“アナウンス”なんかしたら・・・

笑いものになるのは良しとしても、“職務放棄”になりかねないと。

 

そんな私を、「ギリギリ」のところで、毎回助けてくれるのは・・・

m

・・・私の経験上、この“名曲”なのです。

1 8 9 10 11 12