初午
昨日(3月31日)は、「初午(はつうま)」の日でした。
(平成27年の旧暦初午のことです。。。)
宗勝寺がある、千葉県香取市(佐原地区)は・・・
画像のように、(利根川系)水運を利用して栄えた、商業の町。
古くからある町内で、それぞれに“お稲荷さん”を勧請したのは・・・
その時代の、“商人”を中心としてのことだったのかもしれません。
生まれた時から、この地に住んでいたとしても・・・
「お稲荷さん?どこに??」
・・・と仰る方も、いらっしゃるかもしれません。
年に一度、「(稲荷大明神のご縁日)初午」の日だけは・・・
いたるところに、このような(5M程でしょうか)“のぼり”が立てられます。
私は毎年、「南横宿区」さまのご依頼で、“ご祈祷”させていただいておりますが。
やはり、こちらも・・・
人がすれ違うことができないような、路地を抜けたところに。
こちらの「笹+旗」は、参詣者が持ち帰るそうで・・・
こちらの小さい“お宮”は、各家が次の「初午」まで預かるそうな。
町内各家が、“ローテーション”でお祀りするシステムですね。
一昔前は、路地から人がはみ出るほど、“行列”ができたとか・・・
子どもたちが、一日がかりで「笹+旗」を集めて回ったとか。
(その際、お菓子や甘酒をもらいながら。。。)
残念ながら、現在はそのような隆盛は見受けられませんが・・・
それでも、脈々と信仰が伝えられています。
さて。
こちらは、師匠のお寺「浄国寺」境内(参道脇)の、“お稲荷さん”。
町内(寺宿区)の有志が、日蓮宗の本山「日本寺(千葉県香取郡多古町)」さまの・・・
“豊田岡田稲荷大明神”を、分祀していただく形で、こちらに勧請。
つまり、(要請により)寺の境内地を貸借した訳です。
ところが、時代は流れ。
町内の方の口からは・・・
「なんで、ここだけは俺らが掃除しなきゃいけないの??」と。
(もちろん、“所有/管理”は、町内の方々になる訳ですが。。。)
話し合いの末、境内地が・・・
(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。
管理する権利を譲渡され、お宮の扉を開いた時・・・
その中身は、“空っぽ”でした。
(どのような経緯があったかは、知る由もありませんが。。。)
そして、この度・・・
無事に、“改修”が完工。
コンパクトになった祠は、実はまだ“空っぽ”のままですが・・・
ここ数か月のうちに、まず“再勧請”を。
来年の「初午」には、“稲荷大明神大祭”を復活する予定です。