雑草
先ず以て、熊本県を中心とした地震災害による被災者の方々には、心からお見舞い申し上げる次第です。
様々なご意見があるでしょうが、当ブログに関しては、通常通りの内容にて更新を続けていく所存です。
本日(4月17日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・
恒例の年中行事、「千部会(せんぶえ)」が厳修されました。
浄国寺の千部会は、特に“参加型”の法要と言えます。
“読経”ということに関して、普段から触れていらっしゃる方も、そうでない方も・・・
懸命にお経本の一字一字を目で追い、声に出していきます。
(そう出来る範疇で、内容を組んでいます。。。)
50名以上の檀信徒とともに、たくさんのお経を読ませていただきましたが・・・
そこに、もはや僧俗の垣根など無いことは、場に居合わせた方は感じられたことでしょう。
法要の最後には、参列の檀信徒へのご祈祷も行われ・・・
本年も、無事に当行事を終えることが出来ました。
さて。
現在、外は大風(竹が折れそう。。。)。
すっかり散り切ってしまいそうな桜の花と、バトンタッチするかのように・・・
境内中に、「雑草」が芽吹いてまいりました。
「雑草という名前の草は無い」と、かの昭和天皇は仰せになったそうですが・・・
こちらは、“方喰(カタバミ)”。
根がしぶとくて、抜き難いっスよね。。。
水耕に従事する方や、釣り好きの方なら目にするのは・・・
こちら、“沢瀉(オモダカ)”といいます。
この二種類に、共通することは・・・
家紋、それも日本の“十大紋”に選出されるほどの植物だということです。
西洋では、家紋(紋章)と言えば、華やかなもの(バラ・アヤメ・ユリ etc.)が多いですが・・・
かの徳川家ですら、家紋に用いたのは地味な“二葉葵”の葉っぱ。
(“三つ葉葵”とは、架空の植物なんだとか。。。)
下剋上の戦国時代、その“生命力の強さ”から・・・
いわゆる「雑草」は、戦国武将に家紋として、好んで用いられたそうな。
この感覚、いかにも日本人らしくて、個人的には好感が持てます。
粋な“験(ゲン)担ぎ”で、洒落てますよね。。。
境内で楽しそうに遊ぶ、子どもたち(息子を含む)のことを鑑みて・・・
近年は、除草剤の使用範囲も、最小限に。
そんな訳で最近は、ヒマさえあれば草抜き(草刈り)に、勤しんでおります。
“内股の筋肉痛 & 立ちくらみ”と、戦いながら。。。