塔婆
あー、飽きた。
さすがに、飽きましたね。
しかしながら着実に、お盆に向けての準備進捗中。
塔婆に関しては、例年のペースに乗るまで、染筆することが出来たのではないでしょうか。
・・・なんて、サラッと書いてしまいましたが。
この「塔婆(とうば)」とやらは、そもそも何なのでしょうか。
遙か、3000年も前のこと。
(仏教を開いた)お釈迦さまが、お亡くなりになった際・・・
残された者たちは、その供養のために“塔”を建てました。
(インドにて:画像左下は、私です。。。)
その塔は、“ストゥーパ”と呼ばれていますが・・・
それに漢字をあてはめたものが、“卒塔婆(そとうば:略して塔婆)”ということです。
法華経(如来神力品第二十一)という、お経の中には・・・
「塔を建てて供養しなさい、そこに仏さまが現れるでしょう、、、」と。
これに従って、多くの人が多くの供養塔を建てた訳ですが・・・
日本における供養塔(ストゥーパ)と言えば、お馴染み“五重の塔”。
もちろん、 誰でも五重の塔を建てることは出来ません。
江戸時代からは木の柱や板に、供養のことばを書いて建てるようになりました。
ここからは、余談です。
塔婆は、4か所の切り込みにより、“5つ”の部分に分けられています。
これは、“五大(下から、地・水・火・風・空)”と言いまして・・・
仏教における、すべてを構成する元となっている要素のこと。
(“五輪の塔”と、同じ考えです。。。)
最近は、環境問題からか、“間伐材”を用いた塔婆が登場したり。
(浸透しないのは、単純にコストの問題だと思います。。。)
昨日、宗勝寺境内墓地の塔婆を、“お焚き上げ”しました。
お焚き上げとは、報恩・感謝の意を込めて読経し、浄火に付すこと。
建立から、1年間を経過した塔婆(御札・お守り)は・・・
新しいものに差し替えることが、好ましいとされています。
・・・まとめです。
①塔婆を建てることは、仏さま・ご先祖さまに対し、供養のこころを表します。
②塔婆には、南無妙法蓮華経のお題目・法華経の経文を書き入れます。
③塔婆には、お経・お題目をお唱えし、建立します。
つまり、①塔供養の功徳 ②写経の功徳 ③読経・唱題の功徳
・・・これほどの意味が、詰まっているということ。
もちろん、情けは人の為ならず。
“お盆・お彼岸・ご法事・ご命日・新年のご挨拶”など、塔婆をお建てになれば・・・
ご自身が、「徳」を積んでいることにもなるのです。