おっさん

秋も深まり、宗勝寺境内の“柘榴(ザクロ)”を収穫。

早速、“鬼子母神”さまへお供えさせていただきました。

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「鬼子母神 – 柘榴」の関係性については、以前に書かせていただきましたので・・・

それぞれ、リンクにてお楽しみいただければ、と思います。

→鬼子母神とは

→柘榴と吉祥果

 

・・・さて。

 

先日、妻が「近々、法事に出席する」とのことで・・・

“喪服”を購入するため、デパートへ足を運んだ訳です。

 

日本人は、「ドレスコードに、疎い」なんて話も、耳にしたことがありますが・・・

やはり私も、例外ではなく。

 

調べるに、いわゆる“礼服”にも、色々と決め事があり・・・

正礼服だ、準礼服だ、略礼服だとか。

 

男性の洋装に、限ったとしても・・・

モーニングコートだ、燕尾服だ、ディレクターズスーツだ、タキシードだとか。

 

(小物を含めれば)すべてを把握するのは、難しく・・・

その時その時で、調べた方が良いような気がしました。

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喪服…いや、(格好つけて)“ブラックフォーマル”は・・・

慶事の際に用いても、OKではありますが。

 

現実的に、特に女性は・・・

弔事・法事に限られた用途に、なってくるのでしょう。

 

「10年、15年お召しになることを考えて、ワンサイズ大き目のものがオススメですよ。。。」

・・・なんて、販売員さんは仰ってましたっけ。

 

我々僧侶は、2~3パターンの着物、しかも日常の仕事(法要)にも用いるもので・・・

しかも、慶弔分けられることなく対応出来ますので、(ある意味?)楽チン。

 

一般の方も、多く同席されるような場では、洋装(スーツ)を着用することも多いですが・・・

慌てて、「喪服、買いに行かなくちゃ!」的なことは、無い訳です。

 

まぁ、中高生なんかは、制服でほぼ全てを賄えますので・・・

それと同じような、感覚でしょうか。

 

そういえば。

本当に、どうでも良い話ですが。。。

 

先日、同年代(35~37才)の数名で、“制服”の話になりまして。

「高校、学ラン?ジャケット??」的な。

 

結果、“セミ短 +ディッキーズ”から、ラルフローレン・EASTBOY、なんて流れになり・・・

「ミジェーンの、ショップ袋が、、、」で、爆笑して。

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「週3の日サロで、サッカー部の俺より黒い元カノ」の話に、耳を傾けながら・・・

“ルーズソックス・紺ハイソ”という、男性特有のゲス話で締めくくるのでした。

 

一部の年代にしか、ツボらない話ですみません。

どうやら我々は、すっかり「おっさん」になってしまったようです。。。

御会式

昨日(10月13日)、宗勝寺役員・題目講各位とともに・・・

「御会式(おえしき)」を、厳修いたしました。

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御会式とは、日蓮大聖人のご命日に際し・・・

“報恩感謝”の誠を捧げる、法要のこと。

 

今年は、735回目の御会式ですから、正式名称としては・・・

「宗祖日蓮大聖人第七百三十五遠忌御報恩会式」と、いったところでしょうか。

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大聖人御入滅の地である、“池上(東京都大田区)”では・・・

画像の通りの、大変な賑わいを見せます。

 

百数十の講中、総勢約三千人もの万灯練り行列が・・・

夜を徹し、池上の町を練り歩く訳です。

 

万灯に飾られているのは、“桜の花”。

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・・・9月8日に身延を発った、日蓮大聖人。

 

10日間をかけ、池上の大工“宗仲・宗長(むねなか・むねなが)”兄弟の家に到着。

その時には、筆を持つ元気さえ無かった、といいます。

 

伝えるべきことを伝え、為すべきことを終え。

弟子信者とともに、「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えながら・・・

10月13日午前8時、61歳の生涯を終えられました。

 

日昭上人の打つ、臨終を知らせる鐘の音が悲しく響き・・・

池上の山には、季節外れの“桜の花”が咲いたといいます。

 

宗勝寺でも、約10年前に植えた“御会式桜”が、開花。

年々、少しずつ花の数も増え、足を止める方も増えてきました。

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・・・日蓮大聖人が生きたのは、鎌倉時代。

現代のように、言いたいことが言える時代ではなかった訳です。

 

その時代に、声を大にして法華経の教えを説こうとした大聖人。

浄土宗の教えで、世を治めていた幕府は、面白いはずもありません。

 

文永元(1264)年、小松原の地(現在の千葉県鴨川市)において・・・

日蓮大聖人は、(地頭の)“東条景信”らに襲撃を受けます。

 

命は取られずに済んだものの・・・

腕を折られ額に刀傷を負った、という凄惨な事件となりました。

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日蓮大聖人が、額の刀傷から流れる血を小川や井戸の水で洗いながら・・・

岩高山の洞穴に、身を休めていた時のこと。

 

そこに通りかかった、老婆(おいち)が、

「傷口に風を当てると痛みますので、これで寒さをおしのぎ下さい」

 

自分のかぶっていた“真綿”を差上げた、との故事から・・・

現在に至るまで、「綿帽子(わたぼうし)」の慣習が伝えられている訳です。

 

この綿帽子、御会式(10月13日)を境に・・・

日蓮聖人像にお掛けするのが、一般的。

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季節は、冬へと向かいます。。。

セコい

近況報告、ということで。

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9月29~30日の日程で、「一日荒行平和祈願祭(通称:一日行堂)」が・・・

“日蓮宗千葉県東部修法師会”の主催にて、開催されました。

 

当会は、大本山法華経寺(千葉県市川市)にて、毎年開かれる・・・

日蓮宗大荒行の、成満僧にて組織されます。

 

今回、会場となった「正法寺(大網白里市)」さまを会場に・・・

荒行堂での一日を、再現。

 

普段、目にすることが出来ない修行の姿を・・・

一般の方にも、解放する訳です。

リンクにもある通り、実際の入行は11月の1日から。

 

今年初めての入行を志す者にとっては、この行事が・・・

リアルな日程を体験することが出来る、貴重な機会でもあるのです。

 

続きまして・・・

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昨日(10月6日)は、千葉県東部管区「寺院顕彰参拝」が行われ・・・

スタッフとして、参加して参りました。

 

“日蓮宗千葉県東部宗務所”主催にて、毎年開催されている行事ですが・・・

タイトルの通り、「地元のお寺を、皆んなで参拝しよう」という企画です。

 

上記画像の、多古町「妙光寺」さまでは・・・

参加総数約140名が一堂に会し、法要が行われました。

 

また、マイクロバスに分乗し。

旭市「暁典寺」さまと・・・

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東金市「妙福寺」さまへ。

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・・・この行事、例年まずまずの人気行事でもあります。

そのため、募集人員を遙かに超えて、お断りせざるを得ない年もあったほど。

 

さて。

 

今回も、私が担当させていただいたマイクロバスは・・・

29名(運転席・補助席含む)定員の、29名乗車。

 

スタッフ以外は、参加者(お客さん?)ということになりますから・・・

私のポジションは当然、この席に落ち着く訳ですが。

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この、エンジン真上の補助席・・・

初めて座らせていただきましたが、“中々のもの”ですね。

 

地元内ですから、一日の総移動時間は、3時間足らずといったところですが・・・

未だに、腰と背中がギクシャクしています。

 

その反動・・・という訳ではありませんが。
img_3446・・・ネットオークションで、ポチリ。

(そのうち、仕事車に搭載します。。。)

 

(紆余曲折あって)敬遠していた「ヤ〇オク」を、10年ぶりに再開してみました。

身辺の整理整頓も兼ねて、出品も。

 

以前にも、書かせていただきましたが・・・

2年以上放置されていたものは、使いっこないんですよね。

 

私が不要なものを、誰かが必要としてくれる。

物が減るから、部屋もスッキリとする。

落札代金で、必要なものも購入できる。

 

・・・なんて。

実は私、意外と「セコい」んです。。。

難攻不落

宗勝寺は今月(10月)も、恒例(毎月1日)の、題目講にて・・・

変わらぬスタートを、無事に切らせていただくことが出来ました。

 

配布のお経本に沿って、“お経”を読み、お題目(南無妙法蓮華経)をお唱えし・・・

私(住職)からの“法話”、終了後に“茶話会”というのが、一連の流れ。

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当たり前のことですが、法話に関しては・・・

毎度毎度同じ…という訳にはいきません。

 

自己流で、法話と呼べる代物ではありませんが・・・

少ない引き出しの中から、それなりに構成を考え、毎度20分間の闘いに挑みます。

 

・・・ちなみにこちらは、目黒区「妙見寺」さま。

先日(9月22日)の、「秋季彼岸会」に出仕させていただきました。img_3361

法要に先立ち、一緒に出仕のお上人担当にて・・・

“約1時間”の法話が、行われます。

 

大勢の檀家さんが、時には頷き、笑い、熱心に耳を傾け・・・

そんな様子を伺いながら、私も袖にて拝聴しております。

 

料理人の多くが、空いた時間に他店に食事に行き・・・

舌を磨くことで、自身の腕とするように。

 

人の法話を聴くことが、何よりの勉強になる様な気がします。

そこには、字面(じづら)では伝わらない、ニュアンスがありますし。

 

さて。

 

先日、あるお寺の年中行事に、出仕させていただきました。

敢えて、お寺の紹介は致しません。

 

そちらでも、法要終了後に法話が行われます。

今回の法話の担当(当日に依頼されます)は、私でした。

 

当寺院にて出仕経験があるお上人は、口を揃えて言います。

「〇〇寺さんは、難しい」と。

 

・・・とにかく、反応が無いんです。

ウンでも無ければ、スンでもない。

 

某大本山にて、百戦錬磨の先輩は法話を終えて、こう呟きました。

「あの“つかみ”は、ハズしたこと無かったのになぁ。。。」と

 

初めて挑んだ後輩は、お寺を後にするまで、“ため息”を切らすことはありませんでした。

そして我々は、2回目以降も同じ光景を目にし続けています。

 

私も、幾度か挑戦させていただきましたが・・・

甘口採点をしても、手応えがあったのは1度きり…といったとこでしょうか。

 

「別に、笑わせなくても良いんだよ。。。」

・・・冗談交じりに、ご住職は仰いましたが。

 

何となく、〇〇寺さんの檀信徒さんの“傾向”も、掴みつつある気配があり・・・

満を持して、一発ブッこんでみた訳ですが。

 

伸び掛けた鼻は、きれいにポッキリと。

初心に帰れる、素晴らしいお寺なのであります。

 

・・・とは言え。

 

法要終了後の“茶話会”では、盛り上がりを見せるのが、最大の謎。

法話の内容を交え、数々の質問を受けたりと。

 

いつか、乗り越えてみたいものです。

あの、「難攻不落」の城壁を。