妻より1秒でも早く死ぬ

木鉦のバイ立てを、作ってみました。

春一番だったんですかね、先日の大風は。

境内の竹が数本倒れたお蔭で、こんなものをつくる羽目になった訳ですが。

 

とにもかくにも、春と言えば・・・毎年ながらの重労働。

今年の草抜きは、コイツ(Bluetoothスピーカー)に助けてもらってます。

(お参りの方が近くに見えると、速やかに一時停止。。。)

 

嫌なことを、嫌なことのままにしてしまうと、本当に嫌になってしまいます。

大事なのは、自分を欺くことなのかもしれません。

 

さて。

 

先日、長男(3才7ヵ月)に脈絡もなく問われました。

「ねぇ、ママが死んじゃったらどうする??」と。

 

頭の中が、真っ白になりました。

 

僧侶という立場上、人生の終焉と対峙する経験を積み重ねる日々。

人は、今この瞬間以降、いつ死ぬか分かりません。

 

重々承知、重々承知のはずでした。

しかしながらというか、当然と言ってしまって良いのか、そんな選択肢は無く。

 

恥ずかしながら、私に覚悟はありませんでした。

 

私は咄嗟に、長男に言いました。

「ママより先に(私が)死ぬから、大丈夫だよ」

 

何が大丈夫なのか意味不明ですが、長男は・・・

「トトが、絶対先に死んじゃうの??」と。

 

「絶対だよ。だから、死んだらナムナムしといてよ」

「うん、わかった!」

 

・・・という訳で。

私の新しい目標に、「妻より1秒でも早く死ぬ」という項目が、追加。

上記会話にも、匂わせるように・・・

長男は、大人になったら、お坊さんになるんだそうです。

 

将来のビジョンについて、家族から指示したことはありませんので・・・

そう言い出したときは、ビックリしました。

 

もちろん、今がそうなだけであって、どう転ぶかは分かりませんが・・・

思いのほか、嬉しいもんですね。

 

同業の方とも、そんな話をする機会がございまして・・・

先輩曰く、「それは、お前のことを見て育ってるからだよ」と。

 

そして、「きっと、お坊さんは毎日遊んでる人だと思われてるよ」と。

心外ですが・・・まぁ、良しとします。

 

兎にも角にも、子どもってのは、ある意味怖いですね。

でも、人を傷つけない範囲での正直さは、見習うべきなのかもしれません。

 

通ってきた道・・・のはずなんですけどね。

尊く見えるのは、自分がそれだけ薄汚れてしまったからなのでしょう。

 

なんで、鹿の画像かって??

それは、先日長男に言われた、ショックな一言より。

 

「トトの頭、シカの匂いがする!」

 

36才・・・より一層、清潔感に気を付けて参ります。。。