入寺式

地元3か寺の入寺式に、関わらせていただきました。

 

入寺式とは、お寺に新しい住職が入る式典のこと。

入寺奉告式とか、法燈継承式、(本山の場合)晋山式なんて言い方もあります。

 

まずは3月30日、匝瑳市「長福寺」さま。

4月6日には、香取市「大相寺」さま。

そして5月6日、東金市「妙宣寺」さま。

式典のスタートは(上記画像のように)新住職が行列をなして、お寺へと。

堂内では、住職としての辞令を受け、仏祖三宝に住職としての誓いを奉告。

 

・・・その中でも、やはりメインといえば、このシーン。

この、払子(ほっす)という仏具が、住職としての証であり・・・

これを受け渡された際の、新住職の表情と言ったら。

 

責任・緊張・感謝・興奮・不安・喜び・・・

様々な感情が入り混じっていることでしょう、何とも言えないものがあります。

私の入寺は、今からちょうど丸15年前、22才の時でした。

 

そんな訳で、(住職という立場での)先輩面をさせていただくならば・・・

住職になると、今までの2倍は、大変なことがあると思っていただきたい。

 

そして、今までの100倍、面白くなるとお伝えしたいです!

 

私のつたない経験上ですが、お寺を見れば住職の姿勢が分かります。

住職が変われば、お寺の雰囲気も変わります。

 

3か寺とも、より良いお寺になっていくことでしょう。

 

じゃあ、お前の入寺の時はどうだったのか、と聞かれれば。

・・・実は私、入寺式をしておりません。

 

当時の私は・・・右も左も、分かりませんでした。

いや、上も下も前も後ろも、分かりませんでした。

 

入寺式なんて、見たことも聞いたこともありませんでしたし・・・

そういったことを教えてくれるような人間関係も、ありませんでした。

 

言い訳がましいですが、そんな感じです。

 

もちろん、最低限の人たちに挨拶はさせていただきましたが・・・

入寺式、という括りで言えば、やっていないということです。

 

SHUSHOJI Blogしかり、私の法話しかりですが・・・

私は口酸っぱく、区切り・慣習・行事を大切に、と言い続けてきました。

 

今や、何でも簡素化、簡素化で・・・

結婚式や葬式まで、行わない方も増えてきている世の中です。

 

絶対に、後悔する。

正確に言えば、後悔する時がくる。

 

やらなかったらやらなかったで、どうなる訳でもないかもしれません。

しかし、取り返しがつかない場合も、有ったりする訳です。

 

少なくとも私は、入寺式に関わるたびにそう思うし、今後も思い続けるでしょう。