優しい人
本日の“スタート”は、早朝6時。
「寺宿区」さまの、ご依頼により・・・
「三峯(みつみね)神社」にて、ご祈祷させていただきました。
「三峯神社」の本社は、埼玉県の秩父。
言わずと知れた、“伊弉諾尊(いざなぎのみこと)/伊邪那美尊(いざなみのみこと)”が・・・
お祀りされている訳ですが。
いわゆる、“眷属信仰”というものがございまして。
眷属(けんぞく)とは、“神仏の使い・使者・従僕”といえば良いのでしょうか。
お稲荷さんでいうところの“キツネ”のように、動物の姿をしていることも多く・・・
それに違わず、“ミツミネ”と言えば、その眷属は“山犬”。
“猪鹿・火盗除け”として、ご利益があるとされ。
当「寺宿区」にて、火災が相次いだ際に・・・
師匠のお寺「浄国寺」の敷地を貸借する形で、こちらが勧請されたということです。
また、本日は“毎月一日”恒例の、「題目講」の日。
汗ばむ陽気の中、参加の皆さん、懸命に“お経・お題目”をお唱えしておりました。
終了後の、“茶話会”では・・・
“コイツ”のお蔭で、私が口を開かずとも、抜群の盛り上がりを見せてくれます。
・・・思い返すに。
前回、少しだけ触れましたが・・・
私が宗勝寺の住職になったのが、“22歳”の頃だった訳です。
大学卒業とほぼ同時に入寺した、いわゆる“ぺーぺー”。
そんなタイミングでしたから、他のお寺にお給仕する経験もできず。
「オレ、ここで何したら良いの??」
・・・と、独り言を呟いた、住職初日。
そんな私は、「舐められないようにすること」で、精一杯で。
(うまく言えませんが)ルールを、“必要以上”に守ることで・・・
自分を、保っていたような気がします。
客観的に見れば、“融通が利かない”ヤツってのは・・・
臆病で、虚勢を張っているだけなのかもしれませんね。
・・・檀家さんが、腹割って話し始めるまで、“5~6年”掛かりました。
それが、“先代の息子”という立場でも、です。
「何とか、檀家さんと“信頼関係”を築けてきたかな。。。」
・・・って頃、私は“結婚”しました。
檀家さんが、嫁いできたばかりの妻に対し・・・
「私は、住職“なんか”より、アンタの味方だからね。。。」
・・・という言葉を“盗み聞き”してしまった時。
私は、誰もいない部屋で、ひとり・・・
・・・ズッコケました。
“女子供”には、敵わない??
いやいや、私の周りには「優しい人」が、多いんですよ。
私は、幸せ者ですね。。。