困苦の者

前回の予告通り、去る8月2日・・・

宗勝寺年中行事、「施餓鬼会(せがきえ)」を厳修させていただきました。

IMG_4259

本年も、多くの檀信徒の皆さまにご出席賜り、ありがたい次第です。

 

・・・お釈迦さまの弟子のひとり、“阿難(あなん)尊者”が、瞑想していたときのこと。

“焔口餓鬼(えんくがき)”という鬼が現れ、阿難に対し・・・

「お前の生命はあと“3日”で、その後は私のように醜い餓鬼に生まれ変わるだろう」と。

 

驚いた阿難が、どうにか逃れられる方法はないかと、お釈迦さまに相談すると・・・

「餓鬼界の“困苦の者”、ひいては“あらゆる困苦の者”に対して飲食を施し、“三宝(仏・法・僧)”を供養すれば、苦難を脱することが出来る」と。

 

阿難がその通りにすると、阿難は3日後に生命を亡くすこともなく・・・

さらには、お釈迦さまの弟子の中で、一番の“長生き”をしたといいます。

 

これが、「施餓鬼」の起源とされる訳です。

IMG_4245「“自分勝手”ではいけない」ということくらいは、百も承知。

“ご身内(家族・親族)”は、大切にされてらっしゃいますか??

では、“友人・仲間”は??

 

・・・なんて、レベルじゃない。

「“あらゆる者”に対し供養することで、“自分”が救われる」というのが、ポイント。

IMG_0763

今年に入って“3件目”のご依頼を、いただきましたのは・・・

墓地(香炉)に出来た、“蜂の巣”の駆除。

 

住職(墓地管理者)としては、予防法として・・・

「頻繁にお参りし、線香“モクモク”焚いてくれ。。。」

・・・としか、言いようがありませんが。

 

「施餓鬼」の話になぞらえれば、“蜂”だって「困苦の者」。

朝・昼・晩と、我々に食される“生命”も、きっと「困苦の者」。

 

「施餓鬼」に限った話ではありませんが、あなた自身が救われたいのなら・・・

「ありがとう/ごめんなさい」で、生きていくほかないのでしょう。

 

さて。

 

私がこのような“マジメ系”の話を、書きますと・・・

実は、(かなり)レスポンスが悪い。。。

 

いや、笑いごとではなく。

それなりに、“悩みの種”でもありまして。

 

・・・・・・つづく。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です