困苦の者
前回の予告通り、去る8月2日・・・
宗勝寺の年中行事、「施餓鬼会(せがきえ)」を厳修させていただきました。
本年も、多くの檀信徒の皆さまにご出席賜り、ありがたい次第です。
・・・お釈迦さまの弟子のひとり、“阿難(あなん)尊者”が、瞑想していたときのこと。
“焔口餓鬼(えんくがき)”という鬼が現れ、阿難に対し・・・
「お前の生命はあと“3日”で、その後は私のように醜い餓鬼に生まれ変わるだろう」と。
驚いた阿難が、どうにか逃れられる方法はないかと、お釈迦さまに相談すると・・・
「餓鬼界の“困苦の者”、ひいては“あらゆる困苦の者”に対して飲食を施し、“三宝(仏・法・僧)”を供養すれば、苦難を脱することが出来る」と。
阿難がその通りにすると、阿難は3日後に生命を亡くすこともなく・・・
さらには、お釈迦さまの弟子の中で、一番の“長生き”をしたといいます。
これが、「施餓鬼」の起源とされる訳です。
“ご身内(家族・親族)”は、大切にされてらっしゃいますか??
では、“友人・仲間”は??
・・・なんて、レベルじゃない。
「“あらゆる者”に対し供養することで、“自分”が救われる」というのが、ポイント。
今年に入って“3件目”のご依頼を、いただきましたのは・・・
墓地(香炉)に出来た、“蜂の巣”の駆除。
住職(墓地管理者)としては、予防法として・・・
「頻繁にお参りし、線香“モクモク”焚いてくれ。。。」
・・・としか、言いようがありませんが。
「施餓鬼」の話になぞらえれば、“蜂”だって「困苦の者」。
朝・昼・晩と、我々に食される“生命”も、きっと「困苦の者」。
「施餓鬼」に限った話ではありませんが、あなた自身が救われたいのなら・・・
「ありがとう/ごめんなさい」で、生きていくほかないのでしょう。
さて。
私がこのような“マジメ系”の話を、書きますと・・・
実は、(かなり)レスポンスが悪い。。。
いや、笑いごとではなく。
それなりに、“悩みの種”でもありまして。
・・・・・・つづく。