難攻不落

宗勝寺は今月(10月)も、恒例(毎月1日)の、題目講にて・・・

変わらぬスタートを、無事に切らせていただくことが出来ました。

 

配布のお経本に沿って、“お経”を読み、お題目(南無妙法蓮華経)をお唱えし・・・

私(住職)からの“法話”、終了後に“茶話会”というのが、一連の流れ。

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当たり前のことですが、法話に関しては・・・

毎度毎度同じ…という訳にはいきません。

 

自己流で、法話と呼べる代物ではありませんが・・・

少ない引き出しの中から、それなりに構成を考え、毎度20分間の闘いに挑みます。

 

・・・ちなみにこちらは、目黒区「妙見寺」さま。

先日(9月22日)の、「秋季彼岸会」に出仕させていただきました。img_3361

法要に先立ち、一緒に出仕のお上人担当にて・・・

“約1時間”の法話が、行われます。

 

大勢の檀家さんが、時には頷き、笑い、熱心に耳を傾け・・・

そんな様子を伺いながら、私も袖にて拝聴しております。

 

料理人の多くが、空いた時間に他店に食事に行き・・・

舌を磨くことで、自身の腕とするように。

 

人の法話を聴くことが、何よりの勉強になる様な気がします。

そこには、字面(じづら)では伝わらない、ニュアンスがありますし。

 

さて。

 

先日、あるお寺の年中行事に、出仕させていただきました。

敢えて、お寺の紹介は致しません。

 

そちらでも、法要終了後に法話が行われます。

今回の法話の担当(当日に依頼されます)は、私でした。

 

当寺院にて出仕経験があるお上人は、口を揃えて言います。

「〇〇寺さんは、難しい」と。

 

・・・とにかく、反応が無いんです。

ウンでも無ければ、スンでもない。

 

某大本山にて、百戦錬磨の先輩は法話を終えて、こう呟きました。

「あの“つかみ”は、ハズしたこと無かったのになぁ。。。」と

 

初めて挑んだ後輩は、お寺を後にするまで、“ため息”を切らすことはありませんでした。

そして我々は、2回目以降も同じ光景を目にし続けています。

 

私も、幾度か挑戦させていただきましたが・・・

甘口採点をしても、手応えがあったのは1度きり…といったとこでしょうか。

 

「別に、笑わせなくても良いんだよ。。。」

・・・冗談交じりに、ご住職は仰いましたが。

 

何となく、〇〇寺さんの檀信徒さんの“傾向”も、掴みつつある気配があり・・・

満を持して、一発ブッこんでみた訳ですが。

 

伸び掛けた鼻は、きれいにポッキリと。

初心に帰れる、素晴らしいお寺なのであります。

 

・・・とは言え。

 

法要終了後の“茶話会”では、盛り上がりを見せるのが、最大の謎。

法話の内容を交え、数々の質問を受けたりと。

 

いつか、乗り越えてみたいものです。

あの、「難攻不落」の城壁を。

回復

久々に、体調を崩しています。

 

3日ほど前、唾液を飲み込むのがツラいほどの、喉の痛み。

それを、適当にやり過ごしていたところ、典型的な風邪の症状へ移行。

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今日は朝から、シトシトと雨が降っていますし・・・

法務の予定も無ければ、来客も無し。

 

不思議と昔から、何も無い時に限って、体調を崩す気がします。

気が抜ける?ことに、関係があるのでしょうか??

 

まぁ、振り返れば・・・

ロクに体を休める日も、作りませんでしたけども。

 

特にお盆が明けてからは、出張も多く・・・

OFFの日も、予定をねじ込むように、遊びに行ったりしましたから。

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恐らく、風邪の感染源は、先日の「千葉 ⇔ 京都」のどこかでしょう。

それにしても、良き結婚披露宴でした!

 

とにかく、天候も味方していることですし・・・

休息をとるにはもってこい、ということで。

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「買ったけど、見てねぇぞシリーズ」を、やっつけることに。

 

なるべく、頭を使わなくても良さそうな作品(?)を、選んではみたものの・・・

見てはウトウト、巻き戻して見てはウトウトと。

(結果、一本しか見ることは出来ませんでしたが。。。)

 

妻子も、私に休息を取らせるためか、感染を防ぐためか、寺務所に出勤することも無く・・・

久々の引きこもり生活を満喫、だいぶ「回復」することが出来たように思います。

 

・・・「回復」といえば。

 

もう、半月も前。

いつものように、“お焚き上げ”をしていた時のこと。

【お焚き上げ(浄梵式):仏具等を“報恩・感謝”の意を込めて読経し、浄火に付すこと】

 

以前、消防署の方より「大火にならぬよう、こまめに」とのご指導を頂戴しておりましたが・・・

お盆の後、ということもあってか、それなりの量があったんですね。

 

そして、その中には(宗勝寺では)お盆に用いる・・・

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“水塔婆(みずとうば:上画像)”が、ありまして。

これ、慣習により“青竹”で挟み、お墓にお供えする方がいらっしゃる。

 

・・・結論から言うと、この“青竹”が爆発。

 

火が付いた細かな炭を、頭からかぶったのですが・・・

その瞬間は、(久々の)スローモーション。

 

顔中汗だくで、水分のコーティングがされていたからか・・・

顔面から、「ジュージュー」いってる音に、焦りました。

 

とっさに、洗顔するように炭を払い・・・

事無きを得(軽い火傷程度)た訳ですが。

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これ、いわゆる“根性焼き”と呼ばれるような・・・

無意味な自傷行為の跡と、思われたら。

 

こればかりは、「回復」を願うばかりです。。。

寺の子

今年も無事、“7月盆”のお経廻りを、終了させていただきました。

該当の檀信徒の皆さま、お世話になりました。

 

「お盆って、8月じゃねぇの??」というのが、一般的な認識かと思いますが・・・

実は、お盆の日程は「7月13~15日」が、本義。

 

これは、「旧暦→新暦」の切り替えに、起因するもので・・・

季節感のズレを合わせるため、“月遅れ”で行うのが、8月盆。

 

7月盆は、“日付ありき”ということですが・・・

関東では、(東京を中心に)7月盆を行う地域が、少なからず存在します。

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冒頭、「今年も、無事…」なんて、書いた割には・・・

やっぱり、慣れない電車移動に、ストレスを感じざるを得ませんでした。

 

生まれながらの、田舎者。

“人酔い”を防ぐ方法は、無いものでしょうか??

 

そういえば、今年は同業の方に、お会いする機会がありませんで。

リサーチするに、“車・原付・自転車”での移動が多いらしく。

 

中には、(暑い)着物や作務衣ではなく、スーツ(ワイシャツ)で移動し・・・

直前に、“布教服(スーツの上から着用する衣)”を着る、なんてお話を伺ったり。

 

さて。

 

ちょうどこの時季、地元(千葉県香取市:旧佐原市)では・・・

関東三大祭りである、「佐原の大祭」が開催されます。

(平成28年は、“7月15~17日”の日程でした。。。)

 

今年は、初日の夕方に、何とか時間が取れたので・・・

家族で、ブラブラと。

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(個人的な話ですが)お盆やその準備に関わる、この時季(7・8月)は・・・

どうしても、“家族サービス”が希薄になりがちです。

 

私も、「寺の子」として生まれ、逆の立場としての経験はしていますが・・・

家庭を持つと、中々気まずいものがありますね。

 

そんな訳で、先日。

 

(長時間を要さない)遠方法務に、ちゃっかり家族を同乗させ・・・

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帰路道中、数か月前から要望があった、「アンパ●マンミュージアム」へ。

 

さぞかし、喜んでくれるかと思いきや・・・

息子、まさかのオールスルー!

 

数か月も待たされりゃ、興味も無くなる、ってもんです。

一過性のブーム、子どもは飽きやすいですからね。。。

 

「その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行う」

・・・なんて、偉そうに言っておきながら、このザマですよ。

 

それは、さておき。

 

慌ただしさも、これからが本番。

ある程度は、「寺の子」として、耐えていただくこともあるでしょう。

 

「寂しさが紛れるように」と購入した、ビニールプール。

汗だくで駆け回っていた出張中、スマホに送信されてきた画像には・・・

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彼女を呼んで優雅に遊ぶ、息子のチャラい笑顔が、写っていました。。。

余裕

宗勝寺では少なくとも年に2回、すべての檀家さんのお宅へ・・・

“封書”にて、ご連絡を差し上げております。

 

近々のことで言えば、“お盆関連”のお知らせ。

これが例年、7月1日付発送予定のところ、本日が6月の22日。

 

いつもなら、6月後半といったら、発送準備なんか万端で・・・

お盆の塔婆の、かなりの(共通する箇所)部分を、染筆中のはず。

 

・・・ところがどすこい、ですよ。

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とりあえず、本日から“超急ピッチ”で作業を始めましたが、、、

 

「そんなに、焦らなくても。。。」という声が、聞こえてきそうですが・・・

これは、私個人の性格ですから、仕方ありません。

 

夏休みの宿題は、夏休み“前”に終わらせたかったし・・・

嫌いな食べ物は、「いただきます」直後に、口に押し込む方でした。

 

要は、「余裕」が欲しいんです。

余裕が無い時の、自分の醜さを知っていますから。

 

さて。

 

余裕の生み出し方というものは、人によって異なるかと思います。

私の場合は、“掃除”ですね。

 

いや、厳密に言えば“整理整頓”かもしれません。

菌やホコリの類には、そこまで過剰反応しませんから。

 

(以前書いたことがありますが)一般的な人間は、物を“探す”ことに・・・

平均“年間150時間”もの、何の付加価値も生まない時間を費やしています。

 

これは、一日8時間労働の人にとっては、19日間分。

そんな行為に、経営者は一か月分もの給料を、支払っているということ。

 

整理整頓は、自分自身でしか出来ないことです。

(完全なる善意でも)人に手を貸したなら、こんな声を聴くことが出来るはず。

 

「手に届く場所にあった方が、便利だった」とか。

「散らかっているようで、どこに何があるか分かっている」とか。

「お前が片付けたら、どこに何があるか分からなくなった」とか。

 

決して、「物が多いこと = 片付いていない」ではありませんが・・・

2年以上、手を触れることが無かったものは、必要がないと思って良いでしょう。

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捨てるに捨てられず、溜まる一方だった“年賀状”を・・・

最近(詳しい後輩にご教授いただき)導入した、スキャナーにて“データ化”。

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(少々知識がある方なら)これが、いわゆる・・・

“自炊(ググってください。。。)目的”であることは、明白でしょうが。

 

部屋が片付けば、掃除自体も楽になるという、良い循環。

ゆくゆくは、寺務所の本棚も、現在の4分の1(?)を目指したいものです。

 

・・・こんなこと書いてる場合じゃ、ないっスね。

ちょいと、現実逃避してみました。。。

初フライト

6月1日、毎月恒例の題目講を開催いたしました。

 

通常、“午後2時”からの開催ですが、私(住職)の都合が・・・

・・・という訳で、(今月に限って)午前中に行う旨、参加者に連絡を。

 

終了が、“お昼時”でもありましたので・・・

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(ごくごく簡素な)お弁当を、用意させていただきまして・・・

さらに、“さつま揚げ・桜島大根(漬物)”の、お土産を。。。

 

・・・そう、何を隠そう先月末。

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・・・私は、鹿児島におりました。

 

大学の同級生、かつ“計235日間”ご一緒に修行させていただいたという・・・

友人(僧侶)の、“結婚披露宴”に出席するためでした。

 

鹿児島県に降り立つのは、人生で2度目。

学生時代、(バイクで)九州一周の一人旅をして以来です。。。

 

(雲がかかってしまっていますが)奥に見えるのが、“桜島”。

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天気が今ひとつで、その全容を拝することが出来なかったため・・・

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師匠へのお土産に、“桜島Tシャツ”を購入。。。

 

せっかくの機会ですので、連泊・観光したいのも山々ですが・・・

前後の予定があり、泣く泣く(ほぼ)とんぼ返りしたのでした。

 

・・・実は、「こんな時でもないと。。。」と、家族も同伴。

特に息子は、「初フライト」だったため、どうなることかと思いましたが・・・

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離陸直後から、(安心したのか)着陸寸前まで、失神。。。

元気に2日間を過ごすことが、出来ました。

 

こうして、全国各地に知った顔がいる、というのも・・・

お坊さんの特色であり、良いところですね。

(悪く言えば、世の中が狭くなりますが。。。)

 

さて。

 

先日(6月2日)は、“日蓮宗千葉県東部青年会”の行事・・・

「寺院参拝」に、参加してまいりました。

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賛助会員(青年会OB)の先輩方のお寺にお伺いし、お経をあげさせていただきます。

また、活動に対するご賛助を賜ることもあり、会員一同感謝に堪えません。

 

さらに、その際は・・・

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賛助会員各聖に、「てらこや(先般更新)」の募集に関し、改めてお願いを。

 

・・・とは言ったものの、今年も(集客状況は)中々のスタートダッシュ。

定員を超えると、締め切らせていただくこともございますので、お早めにお申し込みください。

 

今月は、何かと行事予定が繁多で・・・

カレンダーを見るだけで、“ゲップ”が出そうになりますが。

 

何とか、更新出来るよう、頑張りたいと思います!

時間はつくるもの、なんて言いますが・・・ハァ。。。

新陳代謝

「住職~!筍(タケノコ)2、3本もらってって良いかな~??」

・・・と、スコップを片手に檀家さんが。

 

せっかくなので、筍掘りをお手伝いさせていただき・・・

こっそりと、すべて檀家さんのクルマに。

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筍が美味しい時季も、終焉を迎えつつあります。

(後半は、“アク”が強くなっていきます。。。)

 

昨日も、お墓参り中の檀家さんに「持ってく??」と、お声掛けしたところ・・・

苦笑いして、首を横に振られる始末。

 

そういえば、スーパーで今年初めて見た筍は、“一本980円(ヌカ付き)”でした。

それが現在は、“一本100~180円”といったところ。

 

“需要と供給”というのものなのでしょうが、(出始めの)強気の価格設定は・・・

やはり、「初物=プレミアム価格」といったところなのでしょう。

 

・・・という話の流れから行けば。

この時季思い浮かんでしまうのは、江戸っ子の代名詞“初鰹(カツオ)”。

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江戸時代の価格を、現在の貨幣価値に換算すると・・・

一尾あたり、“約8~25万円”というのですから、驚きです。

 

・・・これからの時季は、素性の良さそうなものを「筍→竹」へ、と。

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“竹林・竹山”というものは、お寺(和風)の雰囲気にも合うと思いますし・・・

個人的にも、見ていて清々しいものです。

 

しかしながら、放置すればそれはただの“竹やぶ”。

“薄気味悪さ・荒廃”を演出するには、もってこい。

 

残念ながら、竹の寿命はさほど長くないため・・・

こうした「新陳代謝」が欠かせない訳ですが、管理は“重労働”の一言。

 

聞けば、同じく竹林を所有する、先輩のお寺では・・・

お子さんに、“1本数十円”のアルバイト代を支払い、対処しているそうな。

 

こうなってくると・・・

いよいよ、息子の成長が待ち遠しくもなってまいりますが。。。

 

さて。

 

先日は、“日蓮宗千葉県東部青年会”の「退会報恩読誦会」が・・・

多古町「光明寺」さまにて行われ、参加して参りました。

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こちらのご住職が、青年会の退会年齢を迎え、というもの。

 

お世話になった先輩が、ひとりまたひとり、というのは寂しいものですが・・・

それを増長させるのは、「新陳代謝」が出来ていないこと。

 

会員数の増減は、“波”というものもあるでしょうし・・・

どの業界でも「若手がねぇ。。。」という悩みは、同じかもしれませんが。

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今日は久々に、宗勝寺古墳を“丸刈り”に。

 

悩んでも、物事が好転する訳ではありませんが・・・

草を刈りながら、ため息が漏れてしまうのでした。。。

季節の営み

昨日(4月10日)法務で訪れた“某霊園”の、桜並木。

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満開を過ぎかけてはいたものの、見事なものでした。

(写真では伝わらないものがありますが。。。)

 

バタバタしているうちに、季節だけが先に進んでしまっているようで・・・

最近はとにかく、気ばかりが焦ります。

 

本来なら、花まつり(お釈迦さまの誕生日:4月8日)の際、外すはずだった・・・

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綿帽子の“着けっぱなし”を、家族に指摘される始末。

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来年からは、このようなことが無きよう。。。

 

・・・午後からは、“日蓮宗千葉県東部宗務所”へ。

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“報恩法要(管内僧侶・寺族の追善法要)”へ、出仕させていただきまして・・・

・・・引き続き、会議へ突入。

 

前回、“年度切り替え”なんて書かせていただきましたが・・・まさに、ですね。

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どうでも良い話ですが、“初夏”のような気温になった、この日この時・・・

プロジェクターから排出される“熱風”の直撃に、目眩が。。。

 

さて。

 

数か月前、こちらのお寺にお邪魔した際のことです。

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当時、職人さんたちが(赤〇印)庭を施工していたんですね。

その中に、それは綺麗な“巨石”が、鎮座していました。

 

私、親方に伺いました。

「これ、作り物でしょ??」と。

 

モルタル成型&塗装で、某テーマパークの岩場を制作していることを知っていましたし・・・

(立地的に)あれだけの巨石が、ここまで運搬されるはずがない、と。

 

結果、私は親方に、リアルなトーンで怒られることとなった訳です。。。

 

それはそのはず、巨石は北海道産の本物(20トンだそうです)。

特殊な車両を用いて、「死ぬ気で、ここまで上げた」とのこと。

 

・・・やはり、プロというものは、こうでなくちゃ。

 

仕事に“プライド”を持つことが出来る人間は、素晴らしいし・・・

そんな仕事を持つことが出来た人間は、幸せだと思います。

 

私ですか??

これでも一応、譲らない部分は持っているつもりです。

 

・・・とはいえ、“バタバタ”してる時なんかは、気を付けなくてはいけませんね。

 

私にとっては、数十件のうちのひとつでも・・・

相手にとっては、唯一の機会かもしれませんから。

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今年も実家の床の間に、“兜飾り”を飾り付けました。

 

ちなみに、後ろに掛かっているのは・・・

師匠のお寺「浄国寺」にもお祀りされている、“清正公大神祇”の軸

(ひい爺ちゃんの“遺影”のバックも、この軸だったりします。。。)

 

こんな、「季節の営み」が、自分を冷静にさせてくれるような気がします。

・・・ジジイになったか??

ルーティン

葬儀専用設計で、利便性に優れた“セレモニーホール”は・・・

現在、多くの方にご葬儀の会場として、利用されるようになりました。

 

私の場合、セレモニーホールにお邪魔するのは・・・

関わらせていただくご葬儀の、“約半数”といったところ。

 

しかしながら、これは割合としてはかなり低い方ではないか、と。

檀家さんのほぼ100%が活用する、というお寺も少なくないでしょう。

 

一般(ご遺族以外)の方には、中々目にする機会も無いと思いますが・・・

こちらは、セレモニーホールの“(一般的な)僧侶控室”。

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こちらで、着替えや打ち合わせ(葬儀スタッフ・司会者)をする訳です。

 

地元(千葉県香取市)では、通夜・葬儀を僧侶ひとりで勤めることが多い(?)ため・・・

僧侶控室の広さは、やや狭め(3~6畳程度でしょうか)。

 

複数名の僧侶でお勤めをすることが、慣習となっている地域は・・・

やはり、広めに設定されています。

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以前、あるセレモニーホールで、スタッフの方が控室にお持ちくださったのは・・・

通常のお茶ではなく、“お白湯(さゆ)”でした。

 

「ご住職は法要前、お茶は飲まないと伺ったもので」とのこと。

(ちなみに、出されたものに文句を言ったことはございません。。。)

 

・・・実は私、ひとりでお勤めをする時に限って、なぜか“緊張”してしまい。

(自分なりに)上手くいった時の手順を乱すことに、抵抗があったりする訳です。

 

格好良く最近の言葉で言えば、「ルーティン」ってやつなんでしょうが・・・

during the 2015 Rugby World Cup Pool B match between USA and Japan at Kingsholm Stadium on October 11, 2015 in Gloucester, United Kingdom.法要2時間前からは固形物をとらず、口にするのは“水”だけだったりします。

 

そういった感情が強い時は、朝食に決まったものしか口にしない時もあるのですが・・・

まぁ、平たく言えば“気が小さい”んですね。

 

もし上記、僧侶控室を“覗き見”したのなら・・・

ソワソワと落ち着きのない私を、もれなくご覧いただくことが出来るでしょう。

 

しかしながら、葬儀スタッフの皆さまのお心遣いにより・・・

最大限、心穏やかに法要開式を迎えることが出来ることに、感謝しております。

 

さて。

 

実は、現在(2週間ほど前から)・・・

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私のクルマが、すべて“代車”になってしまいました。

(理由は、様々です。。。)

 

「ルーティン」ではありませんが、これがどうもしっくりこない。

どこに行くにも、人様からお借りしたクルマというのは、アガりません。

 

どうやら、私は・・・

仕事も遊びも、“テンション”でこなしているようです。。。

贅沢

本日(3月20日)は、(春の)お彼岸の“中日”。

→お彼岸について(その1)

→お彼岸について(その2)

 

“お彼岸”に関しましては、以前にも書かせていただいたので・・・

上記リンクを以て、割愛させていただきたいと思います。。。

 

さて。

 

自分が、いくら頑張ったとしても・・・

それが求められていないものだったとしたら、どうでしょうか??

 

全くの無意味だ、という方もいらっしゃるでしょう。

自分が納得出来れば、それで良いという方もいらっしゃるでしょう。

 

個人的には、大きな“温度差”があったとしたら、それなりにショックを受けますが・・・

とにかく、自分を客観視することは、大事なのかもしれません。

 

・・・では、あなたから見て「僧侶(寺院)に求めること」とは、何でしょうか??

 

「教えを説くこと(布教)」とか。

「困ったときに相談にのること」とか。

「先祖(故人)を弔うこと」とか。

「環境(諸堂・境内)の整備」とか。

「コミュニティとしての場を提供すること」とか。

「仏事を通した、特別な雰囲気づくり」とか。

 

人それぞれに、重要と思うことは違うと思います。

私としては、「何もない」という回答を除いては、どのようなご意見でも大歓迎ですが。

 

じゃ、「お前が重要だと思っていることは、何なんだ??」と、聞かれましたら・・・

私なら、「年中行事です」と、お答えします。。。

 

今月(3月)も、“題目講(毎月1日)”に始まり。

13日の旧初午には、“南横宿区”主催の「出世稲荷大明神祭」に、お招きいただき・・・

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18日には、多古町「能満寺」さまの、「彼岸会・大黒祭」に。

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そして本日(20日)は、東京は目黒区「妙見寺」さまにて・・・

「彼岸会」に、出仕させていただきました。

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こうして、自坊(宗勝寺)だけでなく、様々な地域・寺院の皆さまから、お声掛けいただき・・・

年中行事に関わらせていただけること、本当に有難く思っております。

 

正月とお盆とクリスマスを、まとめて行うお宅はありますか??

1才と2才と3才の誕生日(お祝い)を、一緒にやりますか??

・・・答えは決まっているでしょう。

 

その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行うということは・・・

豊かさ、いや「贅沢」と言っても良いかもしれません。

 

“百聞は一見に如かず”と言うように、体験することでしか感じられないこともありますし・・・

微力ながら、そのお手伝いが出来れば、と思っております。

 

たった一度の人生、せっかくなら「贅沢」しましょうよ。。。

かすり傷

昨日(3月11日)をもって、あの“東日本大震災”から、丸5年の歳月が経ちました。

 

そういえば、あれは・・・

まさに、“成田空港”へと出発する直前だったなぁ、と。

 

私は、震災の一か月前(2月10日)、日蓮宗大荒行堂の再行(2回目の修行)を成満し・・・

巡業(お互いの帰山奉告式の出仕のため、各地を移動すること)も、一段落。

 

数日後に予定されていた、「ハワイ日蓮宗別院(ホノルル)」さまの・・・

祈祷会に、出仕させていただく予定だった訳です。

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強い揺れが収まってからは、居ても立っても居られず、車に飛び乗っていました。

 

ショッピングモールの駐車場(アスファルト)が、一面ワニの背中みたいにめくれていて・・・

それが、“液状化”によるものだということを知るまでには、それなりの時間を要したように思います。

 

やはり、電気も水道も無い生活というものは、単純に辛く・・・

余裕がないから、心も毛羽立ってくる訳です。

 

「ローソク(法事用)だけは、いくらでもあるな。。。」とか。

「こんなに水が無いなら、(荒行堂で)あんなに水かぶんなきゃ良かったな。。。」とか。

 

家族の重い空気を打開したくて、クソみたいな冗談を言っても・・・

もちろん誰も、クスリともしなくて。

 

・・・環境が好転しないまま、数日が経ち。

 

「せっかく墓参りに来たのに、水が出ない」

「うちの墓石がズレてるのに、なぜ連絡してくれないのか」

 

被害がない地域からお越しになった檀家さんの言葉に、心が荒れる。

でも、実感がないのは、自分も同じことで。

 

カーナビのテレビで、東北の状況を見て、感じることはあっても・・・

「自分に何が出来るか」なんて、考えることも出来ない。

 

人から“余裕”を取り除いたら、かくも残酷になれるものか、と。

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今となっては、「忘れちゃいけない」なんて、あらゆるメディアで叫ばれていますが・・・

個人的には、もう忘れてしまいたくて。

 

私の周りにも、もう震災の話をする人も、あまりいないのは・・・

乗り越えたからなのか、それとも私と同じ思いなのか。

 

まぁ、忘れろと言われても、忘れられないのは分かっています。

少なくとも、朝勤(震災物故者のご回向)にて、一日1回は思い出しますし。

 

上を見ても下を見ても、キリがありませんが・・・

私にとっての震災は、大怪我でもなければ、無傷でもなく。

 

治りかけの「かすり傷」は、やっぱりムズ痒く、疼きます。。。

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