宗派
「あなたのご宗旨は?」
・・・と聞かれた際、「無宗教だ」と答えた人の割合は、“約57%”だそうな。
これは、今年(2014年)の統計で、世界“第4位”の比率。
共産党政権下の中国ですら、「無宗教」の比率は“約52%”だというから・・・
もう、驚くしかありません。
いや、それより実際は・・・
「シューシって、何だよ?」って方も、多いんじゃないでしょうか。
何ていうか、そういう話題に「ピンとこない」ってやつ(-_-;)
・・・皆さまご存知のように、日本の仏教には「宗派」というものがあります。
まず、成立(伝来)順に・・・
「法相宗・華厳宗・律宗・天台宗・真言宗・ 融通念仏宗・浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗・時宗・黄檗宗」
・・・の、“13宗派”。
これらは、“伝統仏教”と呼ばれるもの。
“教義・歴史・伝統”の三拍子揃った「宗派」ですから・・・
いわゆる、「間違いねぇ」ってやつ。
ただこれは、“戦前”の話。
「(認可制の)宗教団体法 → (届出制の)宗教法人法」と時代が進むにつれ、分派が加速し・・・
現在の「宗派」は、“約160”まで肥大しております。
・・・じゃ、「そもそも、宗派って何よ?」と。
「皆んな、仏教じゃねぇのかよ?」と。
確かに“仏教”とは、読んで字の如く「お釈迦さまの教え」のこと。
“教え”は、共通します。
その“教え”とは、言わずもがな“お経”のことですが・・・
その種類が、“8万4千”という、途方もない数なのです。
その中で、「私は、このお経がお釈迦さまの一番言いたかったことだと思うよ」って人と・・・
「いやいや、これが一番大事だよ」って人がいて。
その中で、それぞれをリーダー(師)とした、言ってみれば“派閥”のようなものが出来て。
つまりそれが、「宗派」な訳ですが。
そもそも、仏教自体「インド→中国→朝鮮→日本」と、伝来した経緯があり・・・
師弟関係の強い“儒教”の国、中国を経由したことも、大きな理由の一つだと言われています。
先日書いたのと、同じ。
“ゴール”は同じでも、そこに至るまでの“プロセス”が異なる、と。
もちろん、各々が“最短距離”を進んでいる自負はある、ということ。
・・・・・・つづく。