先日(4月3日)は、多古町「妙光寺」さまにて・・・

「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただきました。

 

「千部会」は、直訳すれば「1000回、読経する法要」のこと。

 

たくさんの読経の功徳を以て「ご祈願・ご供養」をする、という趣旨で・・・

例年、大勢の僧侶が一堂に会します。


(動画は、平成24年のものです。。。)

 

法要は、午前・午後の計2座。

境内の特設ステージでは、日舞や地元歌手の公演に、賑わいを見せました。

 

また、法要に先駆けて行われたのは、「花まつり稚児(ちご)法要」。

「花まつり」とは、お釈迦さまの誕生(4月8日)をお祝いする、法要のこと。

お稚児さん、理屈抜きにかわいいですね。。。

 

多古町では「春」の風物詩とも言える、当行事。

日増しに春を実感するような陽気に、なってまいりました。

 

もうさすがに、路面凍結はないでしょうから・・・

妻のクルマを、スタッドレスからサマータイヤへ。

腰が・・・男はつらいね。。。

 

都内では、桜が満開に近いようですが・・・

うち(宗勝寺)では、まだまだこれから。

当ブログをご覧の皆さまの中には、新年度を迎え・・・

環境や立場が変わり、心機一転という方も、いらっしゃるでしょう。

 

我々の、業界も、、、

 

つまり、業界ということは、縦や横の繋がり・組織というものが、存在。

そして団体ともなれば、やはり「年度切り替え」なるものが、存在。

会議・事務作業と、どうしてもお寺を空けることが多くなる、この時期。

仕方ないことですが・・・ですね。

 

さて。

 

先日、久々にお寺に籠れる日がありまして・・・

すると、外から「カタン!カタン!」と、音が。

 

覗くと、スケボー少年たち。

妻に聞けば(休日には)ちょいちょい、いらっしゃるようで。

 

うちの境内は・・・最高でしょうね。

滑らかなフルフラットの舗装で、(お参り以外)車通りも無い。

うちの息子も、これを活用。

ただの親バカなのですが、中々のライディングテクニックでして。

・・・話を戻しますが。

 

スケボー少年たち、私が表に出ていくなり・・・

蜘蛛の子を散らすように、チャリにて散会。

 

怒られるとでも、思ったのでしょうか??

別に、悪さしてる訳じゃないのに、逃げなくても。。。

 

一昨年の「境内拡張・整備事業」以降・・・

檀家外の方に、足を運んでいただけるようになったと、実感します。

 

その多くが、子どもや子連れの方。

安心・安全に遊ぶことが出来る、ということなのでしょう。

 

・・・スケボー少年たちよ。

私は君たちに、ウィールのメーカーについて、教えてもらおうと思ったのだよ。

知らぬが仏

本日(4月8日)は、お釈迦さまがお生まれになった日。

 

「花まつり/釈尊降誕会(しゃくそんこうたんえ)/灌仏会(かんぶつえ)」などと呼ぶ・・・

ご生誕を祝う法要が、全国各地で行われます。

IMG_0372

こちらは、うち(宗勝寺)の“誕生仏”。

お釈迦さまがお生まれになった際の姿を、表しているとされます。

 

生まれてすぐに7歩あゆみ、右手で天を、左手で大地を指し、四方に向かって・・・

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と、お唱えになったと。

 

「天上天下(宇宙のどこを見ても)唯我独(“私”という存在はひとりだけ)尊(だから、尊い)」

・・・ということで、平たく言えば“only one”の素晴らしさを、説いている訳です。

 

さて。

 

私事ですが、先日、我が家の自動車を“売却”する機会がございました。

私自身、納得できる金額で、買い取っていただきました。

 

そして、通りがかりに(うっかり)目にしてしまったのは・・・

店頭に並ぶ、“2日前”までは我が家の車。

 

フロントガラスには、(売却金額+30万円の)プライスボードが。

そして、そこには大きな文字で、「ご成約車」と。

sold_out

「そんなもんだ」ということは、重々承知していたつもりだったのですが・・・

「知らぬが仏」とは、このことですね。

 

・・・話を、元に戻しますが。

本来“誕生仏”は、“花御堂(はなみどう)”という、小さいお堂(?)にお祀りします。

“花御堂”にお祀りすることもできず、檀信徒の皆さんにお声かけすることもなく・・・

「俺みたいのがいるから、今一つ“花まつり”が盛り上がらないんだろうな。。。」

・・・と、毎年“自己嫌悪”に陥ります。

 

以前、ある檀家さんより、「“花御堂”を、ご寄進したい」とのお申し出を受けました。

実は、お寺にはこんな“カタログ”が、幾つも届くものでして・・・

IMG_0375

ご覧いただいた際の、檀家さんの引きつった顔。

 

きっと、“仏具”というジャンルの価格設定が・・・

ご自身のイメージと、かけ離れていたのでしょう。

(品質・製作行程からいえば、妥当(?)なのかもしれません。。。)

 

結局、お互いに気まずい思いをして、話は終わった訳ですが・・・

それは、「知らぬが仏」だったのでしょうか??

私も、「言わぬが花」なのでしょうか??

 

現在、“花まつり”に関しては、“優先順位”を言い訳にして・・・

(きっと)無理をすればできなくもないことを、やらないでいます。

 

その檀家さんのためにも、いつかは私自身が、ケツを拭きたい。

今年も念のため、言っておきます。

 

「来年こそは。。。」