新たな一歩

2月に入って初めての“午の日”のことを、「初午(はつうま)」と言います。

 

平成28年の初午は、昨日(2月6日)でしたが・・・

初午は、お稲荷さん(稲荷大明神)の“ご縁日”。

 

縁日とは、神仏と縁(ゆかり)のある日のことで・・・

この日にお参りすれば、“普段以上のご利益”をいただける、と。

 

奈良時代の初午に、(稲荷社の本社である)京都の伏見稲荷大社にて・・・

“稲荷大明神”が鎮座されたことから、という故事に由来されます。

 

この日、師匠のお寺「浄国寺」では、先般の予告通り・・・

「豊田岡田稲荷大明神大祭」が、厳修されました。

 

前日までに、境内も・・・

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皆さまからの“奉納旗”によって、荘厳され。

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また、寒空の下・・・

約60名の檀信徒の皆さまの、お参りをいただき。

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無事この大祭を厳修できましたこと、厚く御礼申し上げます。

 

さて。

 

この大祭が、一度は“廃れた”行事であり・・・

この日を以て“復活”に至った経緯も、先達て書かせていただきました。

 

終わってしまえば、何てことはありませんが・・・

やはり通常の考え方で言えば、復活に至るまでの道のりは、険しいですね。

 

廃れるには、廃れるだけの“原因”がある訳ですし・・・

同じ失敗は、繰り返さない方が良いに決まっています。

 

「新たな一歩」を踏み出すのは、素晴らしいことだとは分かっていても・・・

そのままでいたい、という心を隠し切れないのは、誰もが同じではないでしょうか。

 

“65才”からレストラン(ケンタッキーフライドチキンの前身)を始めた、彼しかり。

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“55才”から日本地図の測量を開始した、彼しかり。

(伊能忠敬は、地元(千葉県香取市)の偉人です。。。)

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「何かを始めるのに、遅すぎることはない」なんて、使い古しの言葉はどうでも良いんです。

 

新しいことを始める事は良いことか、と尋ねられれば・・・

100%、そうとは言い切れませんし。

 

ただ、個人的には「新たな一歩」が、大好きなんですよね。。。

 

(12月31日の)大晦日を経て、(1月1日)の正月を迎える。

節分で今年が終わり、立春から今年が始まる。

春節(旧暦正月)より、今年の始まり。

 

「どれが正しいの?」ではなく、どれも正しいんです。

今年に入って、世の中は既にこれだけの“きっかけ”を、与えてくれています。

 

冷たい言い方にはなりますが・・・

あなたがあなたなりの方法で、踏み出す時を決めるしかないのです。

 

【追伸】

春節(今年は明日、2月8日)より、宗勝寺では・・・

年頭のお経廻りに、お伺いさせていただいております。

 

該当の檀信徒の皆さま、よろしくお願いいたします。。。

準備

師匠のお寺「浄国寺」では、来る2月6日(土)に・・・

「豊田岡田 夫婦稲荷大明神大祭」を、厳修致します。

 

以前、このような姿で参道脇にお祀りされていた、“お稲荷さん”が・・・

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このように“改修”され、「遷座式(せんざしき)」が行われたのが、昨年6月のこと。

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時代の流れとともに“紆余曲折”を経て、現在の形に落ち着いたという・・・

“事の顛末”は、以前書かせていただきました。

→ 「紆余曲折を経た、事の顛末」

 

お陰さまを以て、どうやら久々にこの「豊田岡田 稲荷大明神大祭」の・・・

“復活”に、辿りつくことが出来るようです。

 

改修工事を終えた際、数名の方からは・・・

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「何だか、“手すり”に掴まりにくいねぇ。。。」なんて。

 

確かに、通路に比べて幅広で低めのポジションの“手すり”は・・・

やはり、“手すり”ではなく。

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「奉納旗」を固定するための、“土台”なのでした。

 

本日、約50基ほど(本日までの申し込み分)を、染筆させていただきましたが・・・

多くの方が、この大祭のためにお稲荷さんを“荘厳”して下ること、頭が下がります。

 

当日お出でになる、檀信徒の皆さまにとっても・・・

また、お稲荷さんにとっても、佳き一日であるよう、「準備」を進めていく次第です。

 

かの「第16代アメリカ合衆国大統領 リンカーン」は・・・

「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を、斧を研ぐのに使うだろう」

・・・と、仰ったそうな。

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さて。

 

先日、しばらくぶりに“甥っ子(約2才)”に会った時のこと。

私を見るや否や、「怖い。。。」と。

 

考えるに、年末のこと。

甥っ子と、“追いかけっこ”をして遊んだ訳ですが。

 

その際、「怖い、怖い。。。」と逃げてはいましたし・・・

確かに、私が“キ〇ガイ”じみた追いかけ方をしたのも、事実だったりします。

 

聞けば、その後・・・

甥っ子が、言うことを聞かない際。

 

「(私の名前)が、来るよ!」

「嫌だ、怖い。。。」

・・・なんて件(くだり)が、あったとか無かったとか。

 

最大限に“ポジティブ”に、考えれば・・・

私は、“畏敬の念”を抱かれる存在と、相成りました。

 

そんな訳で(?)、私この度、来る“節分(2月3日)”に向け・・・

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鬼の“マスク”を、ネットにて注文。

 

もしかしたら、この“節分”を以て・・・

私は本当に、嫌われてしまうかもしれません。

 

でも、何なんでしょう。

この、ワクワクは。

 

甥っ子に、日本の伝統文化を教授する「準備」も、万端ということです。。。

五年越しの悲願

本日(6月21日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

「遷座式(せんざしき)」が、厳修されました。

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“遷座”とは、平たく言えば神仏の“お引越し”のこと。

 

この行事は、昨年末より行われていた・・・

「境内整備事業」の、“締めくくり”ともいえるもの。

 

“駐車場”の、拡張や・・・

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“境内トイレ”の、新設。

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“墓地区画”の、整備や・・・

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・・・“参道/墓地”の、玉垣工事。

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以前の“外塀”は、このような状態でしたが・・・

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キレイに、そして堅牢な“外塀”に、生まれ変わりました。

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門前の、老朽化した“参道”も・・・

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・・・ご覧の通り。

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今回“遷座”されたのは、“七面大明神(七面堂)”並びに、“稲荷大明神(稲荷社)”。

 

「浄国寺」の“稲荷社”に関しては、以前も書かせていただきましたが・・・

“七面堂”に関しても、事の顛末はほぼ同じ。

 

寺の手の届かぬところで、管理されてきた訳でしたが・・・

時代が流れ、(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。

 

・・・こちらが、その当時の“七面堂”

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日蓮大聖人が、身延の地にて“お説法”なされていたところ・・・

その場には、いつも若い女性がいらっしゃった、と。

 

大聖人が、その女性に水を差し上げ、促しますと・・・

赤い“龍”のお姿となり、“七面山”の山頂へ向け飛び立った、と。

 

その龍は、“七面大明神(七面天女)”で・・・

法華経を信仰する者の“守護神”として、今日まで崇められている訳です。

 

・・・「やっぱり」と言ってしまっては、アレですが。

“稲荷社”の時と同じく、七面堂の中身は「空っぽ」で。

 

それ(平成22年)は、くしくも私が“日蓮宗大荒行堂”に・・・

再行(2回目)としての修行を、発願した時のことでした。

 

こんな“チャンス”は他にないと、七面大明神の“御尊像”を整え・・・

荒行堂内で、聖僧とともに読経を重ねること、寒一百日。

 

帰山して、「浄国寺」にて“帰山奉告”並びに“七面大明神開眼式”を・・・

厳修したのが、“平成23年2月”のことでした。

 

その後、早急に“七面堂”の建立を、住職とともに計画し・・・

それを実行に移そうとした、その時。

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・・・平成23年3月11日を以て、それどころじゃなくなったのでした。

 

「五年越しの悲願」とでも、言うべきでしょうか。

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納まるべきところに納まった、“七面大明神”の御尊像が、尊く見えました。

 

法要中には・・・

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七面池”に、七面山“二之池”より汲ませていただいた聖水を、注ぎ入れました。

 

併せて、以前の“稲荷社”から・・・

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・・・生まれ変わった“稲荷社”にも、“再勧請”を行い。

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参列の檀信徒の皆さまとの“祝宴”を以て・・・

この日を、締めくくるのでした。

 

・・・めでたし、めでたし。