正五九
先日、申し上げました通り・・・
現在、年頭(旧正月)“お経廻り”の真っ最中。
「正五九(しょうごく)」という言葉を、ご存知でしょうか??
平たく言えば、“正月・五月・九月”のことで・・・
別の言い方で、“三斎月”とも。
「正月=物事の“始まり”」
「五月=物事が最も“盛ん”になる時」
「九月=物事が“実を結ぶ”時」
・・・ということ(“区切り”という意味)から。
「正五九」には古来より、“お参り・お祓い・お祭り”が盛んに行われてきました。
また、(諸説ありますが)いわゆる“冥土の鏡(?)”が。
「私たちの方に向けられる」とも、言われており・・・
そのため、せめて「“正五九”の間は、清く正しい生活を。。。」と。
「“正五九”=お経廻り」とするお寺も、ありまして・・・
うち(宗勝寺)の“お経廻り”も、この風習(の名残)として行っている訳です。
本日は、3月3日(桃の節句)ですね。
お仏壇に、“桜餅”がお供えされているお宅も多く・・・
また、“おすそ分け”として頂戴いたしました。
お蔭で、お仏壇だけでなく、移動中の“車内”も・・・
この“桜餅”の良い香りに、包まれました。
本日お伺いしたお宅でも、様々な“雛人形”を拝見することができましたが・・・
現在、地元(千葉県香取市)では「さわら雛めぐり」なるイベントも。
・・・今回の“お経廻り”中、当主である旦那さんが仰いました。
「(離れて暮らす)息子は、寺に興味がなくて困る」と。
息子曰く、「“葬式と法事”程度の依頼できれば、他に用は無い」と。
「“葬式と法事”やる気があれば、十分じゃないですか。。。」
・・・なんて、冗談半分で申し上げてしまいましたが。
“お正月”だろうが、“誕生日”だろうが、“クリスマス”だろうが・・・
何もやらなきゃやらないで、別に何も問題ありません。
体を壊さない程度の、栄養が取れれば・・・
“食事”だって、何を食べても死にはしません。
ただ、それじゃ、つまんないでしょ??
日本には、ありがたいことに“四季”があります。
それに加え、先人たちから伝えられた“慣習”があります。
その“時季”にしか出来ないことを、その瞬間にやってみる。
その“時季(旬)”のものを、食べてみる。
絶対に、楽しく、面白く、豊かです。
逆に言えば、何もやらなきゃ面白くない訳で・・・
せっかくの人生、“損”ですよ。
・・・と、付けくわえさせていただき。
旦那さんから、深い“頷き”を頂戴したのでした。
あ、そうだ。
“お経廻り”が、終わったら・・・
(初節句を迎える)息子の“五月人形”を、見に行こう。。。