弘法筆を選ばず?

今年も5月1日の早朝(6:15)は、寺宿区さまのご依頼により・・・

三峯(みつみね)神社にて、ご祈祷仕りました。

本日は、もう5月30日・・・

このご時世でありながら、暇なく月を締めくくれること、ありがたい限りです。

 

今年から小学生になった長男は・・・5月病など、どこ吹く風。

学校が、楽しくてしょうがないんだとか。

 

私自身、幼稚園~高校くらいまでは、嫌々学校に行っておりましたので・・・

驚きというか、尊敬というか。

境内の梅、今年は(昨年と真逆で)大豊作・・・

ひと瓶だけ漬けて、あとは数件の檀家さん宅へお届け。

次男も、GW(ゴールデンウイーク)の猛特訓で、自転車に乗れるように。

・・・思えば、すっかりステイホームが板についてきました。

 

ある意味これも、その類の働き方になるのかもしれませんが・・・

ご首題/ご朱印の郵送対応も、チマチマ続けさせていただいております。

 

今月は、久々に新作を発表いたしましたので、賑やかです。

注:申し込み・お問い合わせは、Instagram【shusho_ji】にて承ります。

(電話・メール・当ブログ・郵送祈願からのお問い合わせは、ご遠慮ください)

 

さて。

 

「弘法筆を選ばず」という諺があります。

書の達人であった弘法大師(空海)は、筆の良し悪しを選ばなかった。

 

つまり、技量が優れていれば道具に左右さず・・・

達人の域に達すれば、どのような状況でも失敗しない、と。

 

もちろん私は、筆を選んでおります。

僧侶となって約20年、様々な材質・価格のものを試しました。

結果、私が選んだのが「ぺんてる ネオセーブル」です。

 

人口毛の絵筆なので、賛否両論あるでしょうが・・・

低価格(200円くらい)で、どこでも(ホームセンターとか)売ってます。

 

ちょっとコツがいりますが、そもそも筆は好みが分かれるものですし・・・

書体の雰囲気によって、筆を変えるのも当然のことです。

 

ご首題/ご朱印が、いかに近年のブームとはいえ、ルールを守る方も多く・・・

郵送されるものに、自身の写経を納経として同封される方も増えております。

 

染料・顔料・墨など、書き味もかなり異なり・・・

紙との相性もございますので、ご自分の好みを探してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、日蓮宗の寺院への納経は・・・

【法華経(妙法蓮華経)】または【お題目(南無妙法蓮華経)】をお願いします。

→ 日蓮宗ポータルサイトから、写経用のPDFが無料ダウンロード可能です。

 

・・・ちなみに弘法大師、実際は筆を選んでいたそうです。

 

遣唐使として大陸に渡った際には、工房で筆の作り方を習い・・・

遺した書からも、とても高級な筆を使っていたことが分かっているんだとか。