ルーティン

葬儀専用設計で、利便性に優れた“セレモニーホール”は・・・

現在、多くの方にご葬儀の会場として、利用されるようになりました。

 

私の場合、セレモニーホールにお邪魔するのは・・・

関わらせていただくご葬儀の、“約半数”といったところ。

 

しかしながら、これは割合としてはかなり低い方ではないか、と。

檀家さんのほぼ100%が活用する、というお寺も少なくないでしょう。

 

一般(ご遺族以外)の方には、中々目にする機会も無いと思いますが・・・

こちらは、セレモニーホールの“(一般的な)僧侶控室”。

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こちらで、着替えや打ち合わせ(葬儀スタッフ・司会者)をする訳です。

 

地元(千葉県香取市)では、通夜・葬儀を僧侶ひとりで勤めることが多い(?)ため・・・

僧侶控室の広さは、やや狭め(3~6畳程度でしょうか)。

 

複数名の僧侶でお勤めをすることが、慣習となっている地域は・・・

やはり、広めに設定されています。

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以前、あるセレモニーホールで、スタッフの方が控室にお持ちくださったのは・・・

通常のお茶ではなく、“お白湯(さゆ)”でした。

 

「ご住職は法要前、お茶は飲まないと伺ったもので」とのこと。

(ちなみに、出されたものに文句を言ったことはございません。。。)

 

・・・実は私、ひとりでお勤めをする時に限って、なぜか“緊張”してしまい。

(自分なりに)上手くいった時の手順を乱すことに、抵抗があったりする訳です。

 

格好良く最近の言葉で言えば、「ルーティン」ってやつなんでしょうが・・・

during the 2015 Rugby World Cup Pool B match between USA and Japan at Kingsholm Stadium on October 11, 2015 in Gloucester, United Kingdom.法要2時間前からは固形物をとらず、口にするのは“水”だけだったりします。

 

そういった感情が強い時は、朝食に決まったものしか口にしない時もあるのですが・・・

まぁ、平たく言えば“気が小さい”んですね。

 

もし上記、僧侶控室を“覗き見”したのなら・・・

ソワソワと落ち着きのない私を、もれなくご覧いただくことが出来るでしょう。

 

しかしながら、葬儀スタッフの皆さまのお心遣いにより・・・

最大限、心穏やかに法要開式を迎えることが出来ることに、感謝しております。

 

さて。

 

実は、現在(2週間ほど前から)・・・

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私のクルマが、すべて“代車”になってしまいました。

(理由は、様々です。。。)

 

「ルーティン」ではありませんが、これがどうもしっくりこない。

どこに行くにも、人様からお借りしたクルマというのは、アガりません。

 

どうやら、私は・・・

仕事も遊びも、“テンション”でこなしているようです。。。

贅沢

本日(3月20日)は、(春の)お彼岸の“中日”。

→お彼岸について(その1)

→お彼岸について(その2)

 

“お彼岸”に関しましては、以前にも書かせていただいたので・・・

上記リンクを以て、割愛させていただきたいと思います。。。

 

さて。

 

自分が、いくら頑張ったとしても・・・

それが求められていないものだったとしたら、どうでしょうか??

 

全くの無意味だ、という方もいらっしゃるでしょう。

自分が納得出来れば、それで良いという方もいらっしゃるでしょう。

 

個人的には、大きな“温度差”があったとしたら、それなりにショックを受けますが・・・

とにかく、自分を客観視することは、大事なのかもしれません。

 

・・・では、あなたから見て「僧侶(寺院)に求めること」とは、何でしょうか??

 

「教えを説くこと(布教)」とか。

「困ったときに相談にのること」とか。

「先祖(故人)を弔うこと」とか。

「環境(諸堂・境内)の整備」とか。

「コミュニティとしての場を提供すること」とか。

「仏事を通した、特別な雰囲気づくり」とか。

 

人それぞれに、重要と思うことは違うと思います。

私としては、「何もない」という回答を除いては、どのようなご意見でも大歓迎ですが。

 

じゃ、「お前が重要だと思っていることは、何なんだ??」と、聞かれましたら・・・

私なら、「年中行事です」と、お答えします。。。

 

今月(3月)も、“題目講(毎月1日)”に始まり。

13日の旧初午には、“南横宿区”主催の「出世稲荷大明神祭」に、お招きいただき・・・

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18日には、多古町「能満寺」さまの、「彼岸会・大黒祭」に。

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そして本日(20日)は、東京は目黒区「妙見寺」さまにて・・・

「彼岸会」に、出仕させていただきました。

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こうして、自坊(宗勝寺)だけでなく、様々な地域・寺院の皆さまから、お声掛けいただき・・・

年中行事に関わらせていただけること、本当に有難く思っております。

 

正月とお盆とクリスマスを、まとめて行うお宅はありますか??

1才と2才と3才の誕生日(お祝い)を、一緒にやりますか??

・・・答えは決まっているでしょう。

 

その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行うということは・・・

豊かさ、いや「贅沢」と言っても良いかもしれません。

 

“百聞は一見に如かず”と言うように、体験することでしか感じられないこともありますし・・・

微力ながら、そのお手伝いが出来れば、と思っております。

 

たった一度の人生、せっかくなら「贅沢」しましょうよ。。。

かすり傷

昨日(3月11日)をもって、あの“東日本大震災”から、丸5年の歳月が経ちました。

 

そういえば、あれは・・・

まさに、“成田空港”へと出発する直前だったなぁ、と。

 

私は、震災の一か月前(2月10日)、日蓮宗大荒行堂の再行(2回目の修行)を成満し・・・

巡業(お互いの帰山奉告式の出仕のため、各地を移動すること)も、一段落。

 

数日後に予定されていた、「ハワイ日蓮宗別院(ホノルル)」さまの・・・

祈祷会に、出仕させていただく予定だった訳です。

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強い揺れが収まってからは、居ても立っても居られず、車に飛び乗っていました。

 

ショッピングモールの駐車場(アスファルト)が、一面ワニの背中みたいにめくれていて・・・

それが、“液状化”によるものだということを知るまでには、それなりの時間を要したように思います。

 

やはり、電気も水道も無い生活というものは、単純に辛く・・・

余裕がないから、心も毛羽立ってくる訳です。

 

「ローソク(法事用)だけは、いくらでもあるな。。。」とか。

「こんなに水が無いなら、(荒行堂で)あんなに水かぶんなきゃ良かったな。。。」とか。

 

家族の重い空気を打開したくて、クソみたいな冗談を言っても・・・

もちろん誰も、クスリともしなくて。

 

・・・環境が好転しないまま、数日が経ち。

 

「せっかく墓参りに来たのに、水が出ない」

「うちの墓石がズレてるのに、なぜ連絡してくれないのか」

 

被害がない地域からお越しになった檀家さんの言葉に、心が荒れる。

でも、実感がないのは、自分も同じことで。

 

カーナビのテレビで、東北の状況を見て、感じることはあっても・・・

「自分に何が出来るか」なんて、考えることも出来ない。

 

人から“余裕”を取り除いたら、かくも残酷になれるものか、と。

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今となっては、「忘れちゃいけない」なんて、あらゆるメディアで叫ばれていますが・・・

個人的には、もう忘れてしまいたくて。

 

私の周りにも、もう震災の話をする人も、あまりいないのは・・・

乗り越えたからなのか、それとも私と同じ思いなのか。

 

まぁ、忘れろと言われても、忘れられないのは分かっています。

少なくとも、朝勤(震災物故者のご回向)にて、一日1回は思い出しますし。

 

上を見ても下を見ても、キリがありませんが・・・

私にとっての震災は、大怪我でもなければ、無傷でもなく。

 

治りかけの「かすり傷」は、やっぱりムズ痒く、疼きます。。。

過去最高

本年も、この「SHUSHOJI Blog」を、よろしくお願い申し上げます!

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宗勝寺では、大晦日(夕刻)から本日(正月三が日)までの間・・・

“初詣”の方のために、本堂・鬼子母神堂を解放しておりました。

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堂内でのお参りの姿も、目にすることが出来まして・・・

住職という立場から、有り難く、うれしい限りでした。

 

昨年設置させていただいた“おみくじ”も、初めての正月を迎え・・・

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どうやら、それなりの反響を得たようです。。。

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昨年の“境内拡張工事”の、お蔭もあってか・・・

親戚の子どもたちとの“凧あげ”も、楽しむことが出来ました。

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日が暮れてからは、毎年恒例の“同窓会”に顔を出させせていただきましたが。

(元日に中学校、2日に高校と、連日の。。。)

 

「子どもが、〇〇だ。。。」とか。

「△△が、××と結婚したんだって。。。」とか。

「私はなぜ、結婚できないのか。。。」とか。

 

三十代も半ばとなりますと、話題の中心はこんな感じ。

まぁ、(かくいう私もそうですが)過半数が、“家庭”を持つようになったということですね。

 

そんな中、ザックリまとめますと・・・

「呑みに行くことを隠さないと、妻に叱責される」

・・・という旨の、話題があり。

 

それは、一例として・・・

様々なものに置き換えれば、個々に経験はあるのではないでしょうか。

 

“遊び・趣味・お金・食生活・タバコ・ギャンブル etc.”の娯楽によって・・・

“家族・親族・上司・同僚・友人・知人・取引先 etc.”に叱責される、とか。

 

現場での話題の、“落としどころ”で言えば・・・

「やること(仕事・家事・育児 etc.)やってねぇから、言われんだよ。。。」

・・・という結論に、落ち着いたのでした。

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本日(1月3日)は、仕事初め(?)として・・・

多古町「能満寺」さまの、年頭「祈祷会」に出仕させていただきました。

 

法要終了後には、ご住職より・・・

「丙にも申にも、“伸びる”という意味があり、、、」との、ご法話を。

(平成28年は、丙申(ひのえさる)の年です。。。)

 

私にとって、「過去最高」の年は、昨年でした。

ちなみに、昨年「過去最高」だったのは、一昨年でした。

 

毎年毎年、“紆余曲折”ありますが・・・

今年も人生最高の年、と“感じる”ことが出来る自分でいることが、大切だと思っております。

 

また、今年もそう思えるよう、精進してまいりますので・・・

お付き合いの程、よろしくお願いいたします!

 

先ほど、妻が帰省(実家)からお戻りになる、との連絡を頂戴いたしました。

さぁ、やることやっちゃおう。。。

アナログ

先日(11月23日)は、匝瑳市「常福寺」さまにて・・・

(私にとって)今年最後の“お会式”に、出仕させていただきました。

 

また、これに併せ厳修されたのは、「三十番神」の“開眼(入魂)法要”。

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「三十番神」に関しては、個人的に頭を悩ませたこともあり・・・

以前、書かせていただきましたが。。。

仏師もお見えになったこの日、貴重な情報も得ることが出来ました。

 

“お会式”が終われば、秋も終わり。

気候的には、「今年は、秋が長げぇな。。。」と思っていた、今日この頃。

 

ようやく、朝晩は冷え込むようになってまいりましたが・・・

「“冬の訪れ”を実感する瞬間TOP10」なんてものを、目にしました。

 

1位 朝、目覚めて布団から出るのが嫌になったとき
2位 風呂上がりに、寒さを感じるようになったとき
3位 日の短さを、実感したとき

 

何とも、当り障りのないデータではありますが・・・

私の場合は、“間違い電話”ですかね。

 

うちと電話番号が“1番違い”の、燃料屋さん。

「〇〇ですけど、灯油を・・・」ってやつ。

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天候にも恵まれた本日は、空き墓地区画などの“草刈り”を。

きっと、今年最後の草刈りですね(そう願います。。。)。

 

さて。

 

宗勝寺では、檀信徒の皆さまへのご案内は・・・

封書の郵送と、させていただいておりますが。

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こちらは、それに同封される“寺報(お寺の新聞)”の原稿。

その名も、「宗勝寺 瓦版」です。。。

 

“情報伝達”と、いうことならば・・・

直接顔を合わせ伝える、ということには敵わないのではないでしょうか。

 

しかしながら。

 

こちらが、懸命にお話ししても、聞き入れられなかったりすることが・・・

同じことでも、“書面”にするだけで伝わる、ということもあったりする訳です。

 

そして、老若男女にお目通しいただけるのも・・・

こういった、「アナログ」のもの。

 

・・・とはいえ。

近年の情報伝達のメインは、やはり“インターネット”になるのでしょうか。

 

まぁ、こうしてブログを書いておいてアレですが・・・

インターネット上の情報に関しては、信頼性(信憑性)に欠けるのが、常識。

(もちろん、“便利”ということに間違いはありませんが。。。)

 

そういえば。

 

どなたか、良い“スケジュール管理(カレンダー)アプリ”を、ご存知ないでしょうか??

iPhoneとPC(windows)で同期出来て、限りなくシンプルなもの。

「11:00~13:30」みたいに、時間指定するものは不必要です。

 

今現在、一番使い勝手が良いのは・・・

IMG_1196結局、この「アナログ」タイプなんですが。。。

 

裾野

先日(11月13日)は、多古町「能満寺」さまにて・・・

“お会式(おえしき)”に、出仕させていただき。

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15日には、(師匠のお寺)「浄国寺」にて“お会式”が、厳修されました。

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うち(宗勝寺)の“お会式”の日程は、毎年10月13日。

これは、日蓮大聖人のご命日の“正当日”ということになります。

→「お会式」について

 

つまり、現在の時期に行われているのは・・・

いわゆる、“月遅れ(旧暦と新暦のズレを、季節を基準に合わせること。。。)”。

 

“(8月に行われる)お盆”と、同じ考えですが・・・

この“お会式”も、11月に行っている寺院の方が、多いように感じます。

 

さて。

 

そんな中、“召集令状”を賜り・・・

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・・・委嘱されてきました。

 

「教化(きょうか)センター」とは、規約によれば・・・

「時代に即応した教化、布教伝道の研究と研鑽の確立を図るものとする。」だ、そうです。

 

メンバーを見渡すに、私がどのような立場で選出されたかは、謎なのですが・・・

“呼ばれるうちが華”なんて、言いますし。

 

早速、「教化センター」の活動の一環として・・・

檀信徒(初心者)向けの“お経本”を発刊、という事業に取り掛かりましたが。

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約4か月後に、“5000~1万部”の発刊を予定しているそうで・・・

時期的なことを考えると、入稿に向けて動き出すには、遅すぎるくらい。

 

・・・とはいえ、本日の編集会議を経まして。

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余裕をかます訳では、ございませんが・・・

すでに“ゴール”が見えたのは、私だけでしょうか。

 

まぁ、実を言うとこの手のものは、経験済みだったりする訳で・・・

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「どんなことでも、経験しとくもんだな。。。」と、思った次第。

 

・・・そういえば。

 

以前、ある方と話をしていた時のこと。

「何がどう転ぶか、分かんねぇよな。。。」なんて。

 

ひとつの事柄を、突き詰めていくことは、それはそれで尊いことですが・・・

興味を持ったことは手当たり次第、ってのも、それはそれで。

 

「裾野(すその)」を広げるだけ広げている割には、積み重ねが無い私に対し、彼は・・・

「お前は、“ビニールシート”みてぇだな。。。」と。

 

何が正しいのかは、分かりませんが・・・

私、日々を楽しく過ごしております。。。

 

そんな「裾野」の、賜物か・・・

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この度、ご縁をいただきまして。

 

そのうち、面白いご報告が出来る・・・かもしれません。

お楽しみに。

 

「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」

・・・なんて“ことわざ”が、イギリスにはあるそうな。。。

口コミ

朝夕、日ごとに涼しくなってまいりました。

 

あとひと月もたたないうちに、日蓮宗では・・・

大本山「法華経寺」さまにて、“日蓮宗大荒行堂”が開堂されます。

→日蓮宗大荒行堂について

 

上記リンクの通り・・・

日蓮宗の大荒行は、11月1日~2月10日までの寒壱百日間。

 

全国から集まった、大勢の僧侶が・・・

千葉県市川市中山の荒行堂にて、この苦修錬行に挑みます。

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これに先立ち、日蓮宗千葉県東部修法師会(荒行成満者が有資格者)では・・・

「一日荒行平和祈願祭(通称:一日行堂)」を、開催しています。

 

会員寺院を会場に、荒行堂での一日を“再現”し・・・

普段目にすることが出来ない修行の姿を、解放する訳です。

(動画は、平成24年のものです。。。)

今回(9月28~29日開催)の会場寺院は、大網白里市「正法寺」さま。

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自らの罪障を消滅させるため、寒水に身を清める「水行」は・・・

午前3時・6時・9時・正午・午後3時・6時・11時の、日に7回。

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・・・その他は、「読経三昧」。

日に2時間の睡眠と、朝夕2回の薄粥をすする生活となります。

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今年は、関東一円より・・・

(本年度入行者を含む)お上人方の参加を、いただきました。

 

2日目の、午後からは・・・

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檀信徒の皆さんがお集まりになり、ご祈祷を。

 

実は、昨年も同会場にて開催された「一日行堂」ですが・・・

今年は参詣者が、数倍に。

 

募集方法は、例年同じですから・・・

この結果は、恐らく「口コミ」なんでしょう。

 

さて。

 

いわゆる“広告宣伝費”が、売り上げに占める割合は・・・

その業種によって、大きく異なります。

 

大きいところでは、「通販・サービス業」が15~20%、「美容整形(美容外科)」業界では、40~50%を費やすこともあるらしく・・・

テレビCMや雑誌を見ると、納得してしまいます。

 

きっと、我が業界の“広告宣伝費”の割合は、恐ろしく低いでしょう。

(体質的に難しい面も、確かにありますが。。。)

 

かくいう私も、ホームページ・ブログ・SNSなどに頼るのが、関の山。

「最低限の費用で、最大限の効果を。。。」

・・・なんて言えば、聞こえは良いですが。

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先日、ペットのご供養にいらっしゃった方に、お伺いしました。

(いわゆる、一見さん(?)で。。。)

「ホームページ?ブログ?を、ご覧になって??」と。

 

・・・結果、「口コミ」でした。

 

肩透かしですけど、うれしいもんですね。

おばちゃんの“井戸端会議”は、相当な広告宣伝なのです。。。

お宝

久々の更新となってしまいました。。。

 

色々ありまして、遙か昔のことに感じますが・・・

秋の“お彼岸”も、無事に過ごすことが出来ました。

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(法務としては)多古町「能満寺」さまの、“彼岸会”に出仕させていただき。

 

また、“お中日”には・・・

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目黒区「妙見寺」さまの“彼岸会”にも、出仕させていただき・・・

大勢の檀信徒の皆さまとともに、“読経・唱題”を。

 

うち(宗勝寺)自体は、特に何もやっていない・・・

・・・なんて言ってしまうと、語弊がありますが。

 

やはりお彼岸中、ということだけあって・・・

“お墓参り”の方を中心に、境内は賑わいを見せてくれます。

 

お彼岸には、多くの檀信徒の方々が、お寺に“お供え”くださる。

お中元でもなく、お歳暮でもなし。

お正月でもなく、お盆でもなし。

 

なぜ“お彼岸”に、なのかというと・・・

それが、昔からの“慣習”というほか、ないのでしょうが。

 

もちろん、“御宝前”にお供えはいたしますが・・・

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今般、このような“掲示用レール”を設置してみました。

 

レントゲンを医師が確認するような、固定方法。

これで、粘着テープを多用せずに済みます。

 

注文して届いたは良いものの、切った貼ったする羽目になったのは、ご愛敬。

「畳1畳=1間(けん)」と決めつけず、メジャーで測るべきでした。。。

 

さて。

 

“清く正しく”なんて自分で書いたことが、自分の首を絞めることに・・・

・・・なった訳では、ありませんが。

 

(雨模様だからか)人出が無かったお彼岸後半戦も、ゴロゴロする訳にいかず・・・

この際、10年間見て見ぬ振りをしてきた、“開かずの納戸”の掃除に着手。

 

昔の“書類入れ”は、気の利いたデザインしてますね。。。

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これ、お分かりですか??

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いわゆる“煙草(タバコ)盆”、なぜか4セット一箱。

(使用方法は、ググってください。。。)

 

まぁ実際、うちにはこれといった「お宝」は、ございませんでした。

納戸の一番奥底に、ホコリをかぶっていたのは・・・

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檀家さん(お婆ちゃん)お手製の、“味噌”。

 

「このまま涼しいところにしばらく置いておけば、食べられるから!」

・・・と、いただいた際の記憶が一気に甦り、冷や汗を。

(11年前のことです。。。)

 

恐る恐る、開封すると・・・

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香りは、“芳醇”そのもの。

昔ながらの発酵食品は腐らないそうで、一安心。

 

この、時間でしか得ることが出来ない“熟成”というものが、「お宝」なのでした。

・・・と、綺麗にまとめてみる。

 

おしまい。

屈伸

先日は、埼玉県にて開催された“日蓮宗青年会”の会議に出席したり・・・

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消防署にて、年イチの“普通救命講習”を、受講したり・・・

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また、“会議”があったり・・・

“研修会・講演会”に、参加したり。

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来る事業に向けて、あんな“打ち合わせ”や・・・

こんな、“打ち合わせ”も。

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・・・その他、掲載する気が起きないようなことも、諸々。。。

 

よく言われるような言葉でいえば、「ジャンプ前の、屈伸」とか・・・

「我慢の時」ってやつですかね。

 

とにかく、私・・・

“地味”に、生きております。

 

さて。

 

どうでも良い話ですが、“我慢”という言葉は、古来・・・

現在のような意味合い(耐え忍ぶ、とか。。。)では、使用されていませんでした。

 

元々は、仏教用語である・・・

「四慢(4つの自惚れ)」の、ひとつ。

 

①邪慢(じゃまん) : 間違ったことをしても、正しいと言い張ること

②増上慢 (ぞうじょうまん): 自分の価値を高く見て、おごり高ぶること

③卑下慢 (ひげまん): 謙虚さを強調することで、自分を良く見せること

 

そして、④我慢とは、「“我”がものの“慢”心」と書きますから・・・

自分を偉いと思い、他人を軽視するということ。

 

・・・先日拝聴した、講演会でのこと。

 

登壇された講師の方は、ご自身の紹介において、進行役が・・・

「先生」という呼称を用いることが無きよう、打ち合わせしたそうな。

 

そういえば、我々(僧侶)のことを「先生」と呼ぶ方も、中にはいらっしゃいます。

(特に、葬儀社の方を中心とした、関係業者に多い気がします。。。)

 

講師曰く、「“先生”と呼ばれると、自分が偉くなったように勘違いする」と。

「講演料を頂戴する限り、聴講者は“お客様”だ」と、いうことで。

 

・・・それはともかく、私が「先生」と呼ばれた時の、あの何とも言えない違和感。

だって、彼(彼女)に対して、私は何かを教授する訳でもないし。

 

我々の業界、皆さまの前に出る時は・・・

ある意味、“華やか(?)”な部分があるのかもしれません。

 

でも、それはごく一部の事で。

(どこの業界でも同じだと思いますが)ほぼ毎日が、「屈伸」で。

 

どれだけジャンプ出来るか、分かりませんが。。。

 

心を映す鏡

毎月1日(午後2時~)は、「題目講(だいもくこう)」という行事を行っています。

 

平たく言えば、“お経・お題目(南無妙法蓮華経)”を、お唱えする会。

初心者でも、すぐに上達します・・・いや、させます。

 

「読経 → 住職の法話 → 茶話会」

・・・という流れで、開催中。

 

ぶっちゃけた話、私が住職になって12年目にして・・・

今が最も雰囲気よく、“和気あいあい”としているかもしれません。

(以前が決して、ギスギスしていた訳ではありませんが。。。)

 

会費等、一切のご負担もございませんので・・・

参加をご希望される方は、お気軽にご連絡ください。

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本日の「題目講」終了後、参加のある檀家さんは・・・

「今日は、お祖師さま(日蓮聖人像)の顔が、笑って見えた。。。」と。

 

よく言われる言葉ですが、“仏像(の顔)”は、(自分の)「心を映す鏡」だ、と。

きっと、穏やかで美しい心持ちをなさっていたのに違いない。

 

さて。

 

そういった現象を、「見る者の感受性」と片付けてしまう人は・・・

実に、面白みのない人間です。

 

そんな方には、それなりの見方として・・・

納得していただけるような、話をします。

 

そう、ここからは・・・

「ドライな話」です。。。

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一級品の“能面”は、顔の左右が“非対称”につくられているそうです。

もちろん、そうと言われなければ判らない程度に。

 

それは“能楽師”の舞を、より一層引き立てるものなのでしょうし・・・

“能面”自体の神秘性も、きっと増すのでしょう。

 

そして、それは恐らく“仏像”にも言えることで・・・

多くの仏像は、参拝者が「下から見上げる」ように、製作されます。

 

「参拝者 = お客さま」とする、現代の寺院の多くは・・・

参拝者が膝をつかずとも、“参拝・焼香”出来るよう、整えられています。

 

うち(宗勝寺)も、そのようなスタイルをとらせていただいておりますが・・・

本来のご尊顔として、拝してみるのも良いのではないでしょうか。

 

ちなみに。

 

よくいただくご質問として、上記画像からも分かるように・・・

「怒った顔した、仏像がいるけど。。。」と。

 

“憤怒相(ふんぬそう)”なんて、言いまして・・・

それぞれに、それぞれの“怒る理由”があり、一概には言えませんが。

 

「夜遊びして帰ってきた高校生を、家で迎える“母親”の顔」

・・・と、思っていただければ。

 

つまり、怒ってはいても、憎んではいないんですよ。

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本日の「題目講」に合わせ、遊びにいらしてくれたのは・・・

檀家さんの、“娘さん & お孫さん”。

(うちの息子と、ひと月違い)

 

これには、皆さん等しく“恵比寿顔”でした。。。

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