オチ

瞼(まぶた)を蚊に刺され、“お岩さん”のようになった妻を指さし、爆笑すると・・・

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「もう二度と、手伝わない。。。」

・・・と、真顔で言われた、今日この頃。

 

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

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個人的な意見ですが、私が「お坊さんになって、良かった。。。」と思うのは・・・

毎日が、“違う”ということです。

 

もちろん、“法務(いわゆる、お経を読むような。。。)”もする訳ですが・・・

そんなことは、日常のごくごく一部で。

 

力仕事もあれば、筆を持つ時もあれば、人の話を伺う時もあり。

会議があったり、研修があったり、事務作業をしたり。

 

何でも出来なければ、(特に田舎の)お寺は務まりませんが・・・

その“副作用”として、ひとつのことだけを毎日毎日行うのが、ツライ。

 

そんな“草刈り・草抜き”の毎日で、辟易としていましたところ・・・

「オゥ、お前、時間あるか??」

・・・と、師匠からのお誘い。

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この度、師匠のお寺「浄国寺」に、循環ろ過式の“池”が完成しまして。

はじめは、「“金魚”でも、買ってこようか。。。」なんて。

(容量的に、小魚程度なら飼えるそうです)

 

しかしながら、「より自然に、地元の魚を。。。」という訳で・・・

早速ふたりで、車で15分ほどの川(①)へ。

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・・・実は、こんなものを密かに“自作”していた、師匠。

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「俺が子どもの頃は、これでタナゴやザリガニが。。。」

「たくさん捕れ過ぎて、バケツに入りきらなかったら。。。」

「あー、なんかドキドキしてきた。。。」

 

・・・という訳で、車中の会話が“中学生レベル”でした。

 

私が川岸に、コイツを静かに沈めますと・・・

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師匠が、水面を“棒”で・・・

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“屁っぴり腰”で、「バシャバシャ」叩きながら・・・

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網に追い込んだところで、私が「サッ」と引き上げる訳です。

 

・・・さらに、移動して川(②)にて「バシャバシャ」。

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最後に、川(③)にて「バシャバシャ」と。

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あ、結果は皆さんのご想像通り(?)です!

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“釣り用語”で、一匹も釣れなかったことを「ボウズ」といいますが・・・

「坊主がボウズで。。。」っていうのが、“パターン①”。

 

あれだけ、水面を“棒”で叩いたにも拘らず・・・

「足が“棒”になっただけで、半日“棒”に振りました。。。」っていうのが、“パターン②”

 

どっちの「オチ」が良いか、迷ったのですが・・・

どちらも“イマイチ”なので、両方書きました。

 

・・・おしまい。

歯車

本日(4月12日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

千部会(せんぶえ)」が、厳修されました。

 

たくさんのお経を読み、その功徳を以て“祈願”や“供養”をする。

・・・というスタンスが、「千部会」の共通項ですが。

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「浄国寺」の場合、“自我偈(じがげ:妙法蓮華経如来寿量品第十六の偈文)”を・・・

のべ“千回”読むことを、「一部(相当)読んだ」と、みなしています。

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一年に一部、千年で千部。

 

“たった一回”を終えるために、千年がかりの行事。

このお寺の開山年からするに、未だ“折り返し地点”にも到達していないのです。

 

さて。

 

先日、うち(宗勝寺)に“固定資産税”の納付通知が、届きました。

これは、(僅かながら)“貸借地”分に対してのもの。

 

“境内地”等、宗教法人が本来の目的で使用する、土地に関して・・・

“非課税”だということは、皆さんもご承知の通り。

 

じゃ、「なぜ??」という話になるのは、当然の流れかと思いますが・・・

模範的解答(?)として、「公益性が、認められているため」ということになるかと、思います。

“公益性”とは、「不特定多数の人間の、利益になる」と言えば良いのでしょうか。

 

「お寺は、“公共施設”なんですか??」

・・・と聞かれると、(私には)難しい質問です。

 

確かに、誰もが(勝手に)山門をくぐり、お参りしても良い訳ですが・・・

お寺は、“宗教法人”というだけあって、立派な“法人格(会社)”ですからね。

 

その“法人”の、代表役員(社長)は、もちろん“住職”。

「じゃあ、お寺は住職のもの??」

・・・と聞かれれば、それは「NO」です。

 

本堂も、境内地も、墓地も、庫裡(住まい)も・・・

お寺の財産であって、住職個人の財産にはならないのです。

 

現在、宗勝寺の“境内地”は・・・

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変貌を遂げようと、しております。

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自分のものにもならないお寺を、なぜキレイにしようとするのでしょうか??

 

「“公益性”を保つために。。。」

・・・なんて言ってる坊さん、見たことありません。

 

「見栄を張りたい。。。」

・・・って言っても、自分のものになる訳じゃないし。

 

「跡継ぎのために。。。」

・・・って、息子が後継ぐかどうかなんて、分かりません。

 

「仏教(宗派・宗祖)の教えを、伝えるために。。。」

・・・って、それこそ関係無ぇし。

 

キレイになって、喜ぶ檀信徒さんは多いかもしれませんが・・・

万人から賞賛を受けるような事業なんて、ありませんからね。

 

きっと、この答えは・・・

前述、「千部会」の精神ではないでしょうか。

 

・・・私たちは、「歯車」なんですよ。

それも、できれば淀みなく回る「歯車」で、ありたいものです。

初午

昨日(3月31日)は、「初午(はつうま)」の日でした。

(平成27年の旧暦初午のことです。。。)

 

宗勝寺がある、千葉県香取市(佐原地区)は・・・

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画像のように、(利根川系)水運を利用して栄えた、商業の町。

 

古くからある町内で、それぞれに“お稲荷さん”を勧請したのは・・・

その時代の、“商人”を中心としてのことだったのかもしれません。

 

生まれた時から、この地に住んでいたとしても・・・

「お稲荷さん?どこに??」

・・・と仰る方も、いらっしゃるかもしれません。

 

年に一度、「(稲荷大明神のご縁日)初午」の日だけは・・・

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いたるところに、このような(5M程でしょうか)“のぼり”が立てられます。

 

私は毎年、「南横宿区」さまのご依頼で、“ご祈祷”させていただいておりますが。

やはり、こちらも・・・

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人がすれ違うことができないような、路地を抜けたところに。

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こちらの「笹+旗」は、参詣者が持ち帰るそうで・・・

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こちらの小さい“お宮”は、各家が次の「初午」まで預かるそうな。

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町内各家が、“ローテーション”でお祀りするシステムですね。

 

一昔前は、路地から人がはみ出るほど、“行列”ができたとか・・・

子どもたちが、一日がかりで「笹+旗」を集めて回ったとか。

(その際、お菓子や甘酒をもらいながら。。。)

 

残念ながら、現在はそのような隆盛は見受けられませんが・・・

それでも、脈々と信仰が伝えられています。

 

さて。

 

こちらは、師匠のお寺「浄国寺」境内(参道脇)の、“お稲荷さん”。

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町内(寺宿区)の有志が、日蓮宗の本山「日本寺(千葉県香取郡多古町)」さまの・・・

“豊田岡田稲荷大明神”を、分祀していただく形で、こちらに勧請。

つまり、(要請により)寺の境内地を貸借した訳です。

 

ところが、時代は流れ。

 

町内の方の口からは・・・

「なんで、ここだけは俺らが掃除しなきゃいけないの??」と。

(もちろん、“所有/管理”は、町内の方々になる訳ですが。。。)

 

話し合いの末、境内地が・・・

(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。

 

管理する権利を譲渡され、お宮の扉を開いた時・・・

その中身は、“空っぽ”でした。

(どのような経緯があったかは、知る由もありませんが。。。)

 

そして、この度・・・

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無事に、“改修”が完工。

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コンパクトになった祠は、実はまだ“空っぽ”のままですが・・・

ここ数か月のうちに、まず“再勧請”を。

 

来年の「初午」には、“稲荷大明神大祭”を復活する予定です。

最近のこと

昨日のつづき・・・のようなものです。

「最近のこと」シリーズと、いう訳で。

 

これまた、師匠のお寺「浄国寺」のことになりますが。

去る11月29日、師匠が所属する“バンド”による・・・

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第8回「Live in 浄国寺」が、開催されました。

→こちらから動画もご覧いただけます

 

“師匠と弟子”ではなく、“親子”の立場からいわせていただければ・・・

「この情熱を〇〇に注いだなら、もっと〇〇だったろうに」と。

 

でも、それを言おうもんなら、そっくりそのまま“熨斗”を付けて返されて・・・

・・・男ってのは、そんなもんです(-_-;)

 

この日お越しになったのは、約60名(の、暇人)。

席が足りずに増設したのは、嬉しい誤算でした。

 

“第8回”のライブということは(年イチですから)当然ながら、8年続いているということで。

“おやじバンド”とは名ばかり、全員孫のいる“お爺さんバンド”なんですね。

 

もちろん、私自身には“孫の可愛さ”は解りませんが・・・

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耳を“グイッグイ”やられても、“ニッコニコ”している様子から、相当可愛いのでしょう。

 

・・・この時季に、なりますと。

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境内は一面、イチョウの葉っぱ。

 

これを見て、「綺麗~♪」なんて言うのは、あくまで一般の方で。

我々の業界では、「こりゃ(掃除が)大変だ」と言うのが、正解。

 

でも、そろそろ散り終える時季ですね。

そうなれば、こっちのもん。

寒さ厳しくなれば“生花”も長持ちするし、ありがたい限りです。

 

さて。

 

お寺には、思いもかけないようなご依頼が、舞い込むこともありまして。

それをお受けするか否かは、それぞれ(僧侶)の考え方によっても、異なると思います。

 

私の場合、そのご依頼を受けたことによって・・・

依頼者なり第三者が、不幸になる可能性が無いと判断したなら、お受けします。

 

まぁ、概ねお受けします。

・・・たまに、お受けします。

 

もちろん、依頼されるということ自体、“ご縁”ですし・・・

人と人との“ご縁”が無ければ、そもそも依頼なんかされませんからね。

 

こんな、仰々しい“前置き”をするほどの話でもないのですが、今回のご依頼は・・・

「ハワイ在住のアメリカ人が、“Japanese 掛軸(毛筆)”を欲しがってるから、書いて」

・・・というもの。

 

色々考えたんですが、「やっぱ、俺は坊主だからな。。。」っつーことで・・・

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現在、“表装中”とのこと。

 

「端っこに、赤い“スタンプ”押してあるんだろ」とか、そんな知識はお持ちのアメリカ人だそうで。

一応、書いてあることの“意味”はご説明申し上げましたが・・・

どれだけうまく、“通訳”していただけるのでしょうか(^^;)

 

そんな、「最近のこと」でした。

・・・・・・あと一回、続きます。

ファンクラブ

本日(11月9日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

無事に「御会式(おえしき:宗祖日蓮大聖人御報恩会式)」が、厳修されました。

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「御会式」については、先般も触れさせていただきましたが・・・

先般① / 先般②

 

こうした、毎年行われる行事を、“年中行事(ねんちゅうぎょうじ)”といいます。

それぞれのお寺によって、“年中行事”の数(種類)は、様々ですが・・・

こうして、“脈々”と歴史を積み重ねることが、最も大事なことかもしれません。

 

それなりの規模の“イベント”を主催したことのある方は、共感していただけると思いますが・・・

イベントは、「準備(段取り)8割、片付け2割」ってところですよね。

 

「おいおい、当日が無ぇじゃねぇか。。。」って?

当日は、始まっちまえば終わるんです。

そんなもんだ、ってことも共感していただける方、いらっしゃると思います。

 

・・・とにかく、お寺の活動を、広い視野で見れば。

「年中行事→年中行事→年中行事…」と。

「準備→片付け→準備→片付け…」と。

意外かもしれませんが、何かに追われるように、1年また1年を繰り返しております。

 

さて、いきなりですが。

 

お寺に限った話ではありませんが、何か“イベント”がある場合。

“キャパ”が無い“ハコ”借りて、「さぁ、来てください」って・・・

そんなバカげた話、無いでしょう?

 

でもそれを平気でやってしまうのが、お寺だったりするのです。

まぁ、「通例〇〇人くらいしか、来ないからな」っていうのもありますが・・・

それはそれで寂しいもんですし、“企業努力”が足りない気がしてしまいますよね。

 

・・・これを解消すべく、師匠のお寺では、登録制の「ファンクラブ」をつくりました。
(「長妙会」と名付けました)

その「ファンクラブ」の会員になれば、全ての行事にご案内を差し上げる。

「ファンクラブ」には、どなたでも、いつでも、もちろん会員費無料にて登録いただける訳です。

 

ちなみに、すべての行事報告は“寺報(じほう:お寺の新聞)”にて行っており・・・

年中行事には、全檀信徒案内のものもございますが。

 

・・・例えば、の話ですよ。

あるお寺の“年中行事”で、大勢の檀信徒さんがお見えになって。

入り来れないから、“立ち見(?)”までした。

 

ここまでは、まだ良いでしょうが・・・

「じゃ、あなたとあなたは、客間でお食事をどうぞ。」

「他の皆さんは、とっととお帰り下さい。」

・・・っていうのじゃ、胸クソ悪い思いをする方が、いらっしゃいますよね。

 

例が極端ですが、そういう思いをさせたくないがための「ファンクラブ」。

まぁ、“賛否両論”あるでしょうが。

 

他に、“名案”があればご教授くださいm(__)m

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