感謝と懺悔

先日(10月26日)、“千葉県東部修法師会”主催による・・・

「放生会(ほうじょうえ)」が、匝瑳市「朗生寺」さまを会場に、開催されました。

 

私たちは、“両親・ご先祖さま”の命を通じて、この世に生まれ・・・

多くの命(食料など)を受け継ぎ、今日を生きています。

 

しかしながら、「命の大切さ」というものを想いながらも・・・

食べ物を廃棄したり、自身の命すら粗末にする者も存在する、という現実がある訳です。

 

古来、仏教では「六斎日(毎月8・14・15・23・29・30日、または甲子の6日間)」と、日を決め・・・

「殺生を行わない」ことや、「新たに生命を放す」ことを、行ってきました。

 

この日も、法要の後には近隣河川にて・・・

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“鯉”などの稚魚を、放生。

 

しつこいようですが、「放生会」は・・・

生命に対する、「感謝(ありがとう)と懺悔(ごめんなさい)」の法要。

 

「そんなの、当然!」って方は、それはそれで素晴らしいこと。

でも、例えば“畜産業・漁業・飲食業”などに従事されてる方など・・・

「建前では、済まされねぇ。。。」って方がいるからこそ、世の中が回ってる訳で。

 

“確信犯”が、良いか悪いのかは分かりませんが・・・

ひっくるめて、「感謝と懺悔」で暮らすことがいかに重要か、と思うのです。

 

さて。

 

こちらも、「生命に感謝(収穫を祝う)」といった分類?なのでしょうか??

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画像は、“ハロウィン”当日の渋谷だそうですが・・・

日本人特有・・・ってことで。。。

(田舎の“スルーっぷり”にも、失笑してしまいますが)

 

「体力、有り余ってんな。。。」

「他に、楽しいことが無ぇんだな。。。」

・・・ってのが、中高年の代表的なご意見だそうで。

 

それにしても、“体力が有り余ってるヤツ”の相手は、大変。

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(私に似ず)“いたずら坊主”に、なってしまったため・・・

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昨日(11月1日)の、題目講(終了後の茶話会)の際も・・・

何かやらかさないかと、常にハラハラ。

 

最近は、色々なものを“ゴミ箱”に入れるのが、ブームのようで・・・

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先日は、檀家さんからお預かりした“塔婆代”を、ゴミ箱へ。

気付かずに“廃棄”してしまう、という事件が勃発。

 

・・・大変、申し訳ございませんでした。

(私のお給料から、弁償させていただきました。。。)

 

でも、檀家さんやご近所さん、友人など・・・

自分の子や孫のように可愛がっていただき、本当に有難く思っております。

 

これがここ最近、私の「感謝と懺悔」でした。。。

お焚き上げ

うかうかしてる間に、まもなく“10月”も終わろうとしています。

 

年末の代名詞とも言える、“煤払い(大掃除)”ですが・・・

例年、「これでいいや、しょうがねぇ。。。」の繰り返し。

 

先日の“開かずの納戸”の掃除に、スイッチも入ったせいか・・・

今般、これを打開すべく「大掃除“第一弾”」に、着手した訳です。

 

・・・結果、夢中になりすぎて“写真”撮ることすら、忘れました。

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いつのものとも分からない、変色した“経木塔婆(水塔婆)”やらが・・・

【経木塔婆(水塔婆):薄く短い塔婆で、うちではお盆の際に用います】

・・・ごちゃっと、発掘されてしまったり。

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そんな訳で、「お焚き上げ」していた時の事。

【お焚き上げ(浄梵式):仏具等を“報恩・感謝”の意を込めて読経し、浄火に付すこと】

 

火の勢いもある程度納まったのを確認し、室内に戻り・・・

再度、様子を見に行った時には、辺りは暗くなっていました。

 

「秋の日はつるべ落とし、ってのは本当だねぇ。。。」

・・・なんて呟きながら、ふと目線を上げますと。

 

道の反対側から、“青年”が叫ぶのでした。

「大丈夫ですかァァァーッ!」と。

 

「えっ!?」と聞き返すと、向こうも「えっ!?」と。

顔色が変わり、走り出す“青年”の向かった先には・・・

闇夜を赤く照らす、“赤色灯”が。

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この後は、皆さまのご想像通り。

 

「目立たないように、日中行うように」

「火が大きくなり過ぎないように、小分けに行うように」

・・・とのご指導を、賜りましたが。

 

ちなみに、うちの地元(千葉県香取市)の条例では。

“農業関連・宗教関連・軽微なもの”は、法に触れることはなく・・・

また、事前の許可も必要ありません。

 

しかしながら、消防隊員の方のお言葉は、言い得て妙。

「火事を出したくて出す人は、いませんから」と。

 

「通報されちゃうと、どんな形でも“出動”しなきゃいけないんですよね。。。」

・・・なんて、(冗談半分で?)仰っていましたが。

 

(近隣の方々含め)ご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした。

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対策として、早速(下水マスを利用した)“簡易お焚き上げ場”を、設置。

 

また現在、「大掃除“第二弾”」として・・・

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境内の“庭木剪定”に、着手。

 

もちろんこれは、「お焚き上げ」の部類に入りませんので・・・

“クリーンセンター”に、持ち込みです。

 

こんな“許可証”を、市役所で交付していただきまして。

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上記画像の量で、“160㎏(600円)”でしたとさ。

(処分費:100㎏まで無料、+10㎏あたり100円)

イモ兄ちゃん

大変ありがたいことに、更新が“活動”に追いつきません。

順次更新して参りますので、ご容赦ください。

 

先日(9月27日)、八千代市「長妙寺」さまにて・・・IMG_0963

「痔の呪(まじな)い」なる行事に、出仕させていただきました。

 

長妙寺(第29世)日康上人が、法華経三千部を読誦し・・・

この“呪(まじな)い”によって、病気平癒のご祈祷を為されたことに由来する、この行事。

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朝から夕方まで、計8座にわたり、数百名の方がご祈祷を受けました。

 

やはり、恥部の病ということもあって、心身ともに苦悩される方々も多く・・・

全国各地より、申込者が訪れます。

 

ちなみに、昨年はテレビの取材もございまして・・・

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私も(手の)出演が、あったり。。。

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ご祈祷をした“苻”は、その年の恵方(良い方角)に、埋められ・・・

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その後、ご住職により、一年を通じてご祈願が続けられるそうです。

 

・・・この行事が行われるのは、(毎年)旧暦“八月十五夜”。

(最初に“呪(まじな)い”が行われた日、だそうです。。。)

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いわゆる、「中秋の名月」ですね。

 

旧暦では、3か月ごとに“四季”が移ろう、という考えのため・・・

「秋=7月・8月・9月」と、なり。

 

その真ん中である“8月”の、さらに“15日”ということは・・・

“秋のど真ん中”ということで、「中秋」という訳ですが。

 

日本人の感覚(?)としては、上記画像の通り・・・

お月見には、“ススキ・月見団子”といったところ。

 

しかし、お月見の発祥である“中国”の地では・・・

収穫祭の意味も込め、“里芋”をお供えすることが多いんだとか。

 

そのため、美しき「中秋の名月」の別名は・・・

何とも野暮ったい、「芋名月」。

 

調べるに、「イモ=田舎者=野暮ったい」という感覚は・・・

薩摩藩士を小馬鹿にした、“芋侍”という言葉からだそうで。

 

・・・ということは。

「イモ兄ちゃん」の芋は、“サツマイモ”だったんですね。。。

 

かくいう我が千葉県も、“サツマイモ”の産地。

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先日も、箱いっぱいの“サツマイモ”を、頂戴しまして・・・

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本日(毎月一日開催)の、“題目講”の終了後・・・

茶話会にて、消費していただきました。

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女性は、こういうの本当好きですね。

 

俺ぁ、何だか・・・

口ん中、パサパサしちゃって。。。

お宝

久々の更新となってしまいました。。。

 

色々ありまして、遙か昔のことに感じますが・・・

秋の“お彼岸”も、無事に過ごすことが出来ました。

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(法務としては)多古町「能満寺」さまの、“彼岸会”に出仕させていただき。

 

また、“お中日”には・・・

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目黒区「妙見寺」さまの“彼岸会”にも、出仕させていただき・・・

大勢の檀信徒の皆さまとともに、“読経・唱題”を。

 

うち(宗勝寺)自体は、特に何もやっていない・・・

・・・なんて言ってしまうと、語弊がありますが。

 

やはりお彼岸中、ということだけあって・・・

“お墓参り”の方を中心に、境内は賑わいを見せてくれます。

 

お彼岸には、多くの檀信徒の方々が、お寺に“お供え”くださる。

お中元でもなく、お歳暮でもなし。

お正月でもなく、お盆でもなし。

 

なぜ“お彼岸”に、なのかというと・・・

それが、昔からの“慣習”というほか、ないのでしょうが。

 

もちろん、“御宝前”にお供えはいたしますが・・・

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今般、このような“掲示用レール”を設置してみました。

 

レントゲンを医師が確認するような、固定方法。

これで、粘着テープを多用せずに済みます。

 

注文して届いたは良いものの、切った貼ったする羽目になったのは、ご愛敬。

「畳1畳=1間(けん)」と決めつけず、メジャーで測るべきでした。。。

 

さて。

 

“清く正しく”なんて自分で書いたことが、自分の首を絞めることに・・・

・・・なった訳では、ありませんが。

 

(雨模様だからか)人出が無かったお彼岸後半戦も、ゴロゴロする訳にいかず・・・

この際、10年間見て見ぬ振りをしてきた、“開かずの納戸”の掃除に着手。

 

昔の“書類入れ”は、気の利いたデザインしてますね。。。

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これ、お分かりですか??

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いわゆる“煙草(タバコ)盆”、なぜか4セット一箱。

(使用方法は、ググってください。。。)

 

まぁ実際、うちにはこれといった「お宝」は、ございませんでした。

納戸の一番奥底に、ホコリをかぶっていたのは・・・

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檀家さん(お婆ちゃん)お手製の、“味噌”。

 

「このまま涼しいところにしばらく置いておけば、食べられるから!」

・・・と、いただいた際の記憶が一気に甦り、冷や汗を。

(11年前のことです。。。)

 

恐る恐る、開封すると・・・

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香りは、“芳醇”そのもの。

昔ながらの発酵食品は腐らないそうで、一安心。

 

この、時間でしか得ることが出来ない“熟成”というものが、「お宝」なのでした。

・・・と、綺麗にまとめてみる。

 

おしまい。

屈伸

先日は、埼玉県にて開催された“日蓮宗青年会”の会議に出席したり・・・

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消防署にて、年イチの“普通救命講習”を、受講したり・・・

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また、“会議”があったり・・・

“研修会・講演会”に、参加したり。

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来る事業に向けて、あんな“打ち合わせ”や・・・

こんな、“打ち合わせ”も。

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・・・その他、掲載する気が起きないようなことも、諸々。。。

 

よく言われるような言葉でいえば、「ジャンプ前の、屈伸」とか・・・

「我慢の時」ってやつですかね。

 

とにかく、私・・・

“地味”に、生きております。

 

さて。

 

どうでも良い話ですが、“我慢”という言葉は、古来・・・

現在のような意味合い(耐え忍ぶ、とか。。。)では、使用されていませんでした。

 

元々は、仏教用語である・・・

「四慢(4つの自惚れ)」の、ひとつ。

 

①邪慢(じゃまん) : 間違ったことをしても、正しいと言い張ること

②増上慢 (ぞうじょうまん): 自分の価値を高く見て、おごり高ぶること

③卑下慢 (ひげまん): 謙虚さを強調することで、自分を良く見せること

 

そして、④我慢とは、「“我”がものの“慢”心」と書きますから・・・

自分を偉いと思い、他人を軽視するということ。

 

・・・先日拝聴した、講演会でのこと。

 

登壇された講師の方は、ご自身の紹介において、進行役が・・・

「先生」という呼称を用いることが無きよう、打ち合わせしたそうな。

 

そういえば、我々(僧侶)のことを「先生」と呼ぶ方も、中にはいらっしゃいます。

(特に、葬儀社の方を中心とした、関係業者に多い気がします。。。)

 

講師曰く、「“先生”と呼ばれると、自分が偉くなったように勘違いする」と。

「講演料を頂戴する限り、聴講者は“お客様”だ」と、いうことで。

 

・・・それはともかく、私が「先生」と呼ばれた時の、あの何とも言えない違和感。

だって、彼(彼女)に対して、私は何かを教授する訳でもないし。

 

我々の業界、皆さまの前に出る時は・・・

ある意味、“華やか(?)”な部分があるのかもしれません。

 

でも、それはごく一部の事で。

(どこの業界でも同じだと思いますが)ほぼ毎日が、「屈伸」で。

 

どれだけジャンプ出来るか、分かりませんが。。。

 

心を映す鏡

毎月1日(午後2時~)は、「題目講(だいもくこう)」という行事を行っています。

 

平たく言えば、“お経・お題目(南無妙法蓮華経)”を、お唱えする会。

初心者でも、すぐに上達します・・・いや、させます。

 

「読経 → 住職の法話 → 茶話会」

・・・という流れで、開催中。

 

ぶっちゃけた話、私が住職になって12年目にして・・・

今が最も雰囲気よく、“和気あいあい”としているかもしれません。

(以前が決して、ギスギスしていた訳ではありませんが。。。)

 

会費等、一切のご負担もございませんので・・・

参加をご希望される方は、お気軽にご連絡ください。

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本日の「題目講」終了後、参加のある檀家さんは・・・

「今日は、お祖師さま(日蓮聖人像)の顔が、笑って見えた。。。」と。

 

よく言われる言葉ですが、“仏像(の顔)”は、(自分の)「心を映す鏡」だ、と。

きっと、穏やかで美しい心持ちをなさっていたのに違いない。

 

さて。

 

そういった現象を、「見る者の感受性」と片付けてしまう人は・・・

実に、面白みのない人間です。

 

そんな方には、それなりの見方として・・・

納得していただけるような、話をします。

 

そう、ここからは・・・

「ドライな話」です。。。

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一級品の“能面”は、顔の左右が“非対称”につくられているそうです。

もちろん、そうと言われなければ判らない程度に。

 

それは“能楽師”の舞を、より一層引き立てるものなのでしょうし・・・

“能面”自体の神秘性も、きっと増すのでしょう。

 

そして、それは恐らく“仏像”にも言えることで・・・

多くの仏像は、参拝者が「下から見上げる」ように、製作されます。

 

「参拝者 = お客さま」とする、現代の寺院の多くは・・・

参拝者が膝をつかずとも、“参拝・焼香”出来るよう、整えられています。

 

うち(宗勝寺)も、そのようなスタイルをとらせていただいておりますが・・・

本来のご尊顔として、拝してみるのも良いのではないでしょうか。

 

ちなみに。

 

よくいただくご質問として、上記画像からも分かるように・・・

「怒った顔した、仏像がいるけど。。。」と。

 

“憤怒相(ふんぬそう)”なんて、言いまして・・・

それぞれに、それぞれの“怒る理由”があり、一概には言えませんが。

 

「夜遊びして帰ってきた高校生を、家で迎える“母親”の顔」

・・・と、思っていただければ。

 

つまり、怒ってはいても、憎んではいないんですよ。

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本日の「題目講」に合わせ、遊びにいらしてくれたのは・・・

檀家さんの、“娘さん & お孫さん”。

(うちの息子と、ひと月違い)

 

これには、皆さん等しく“恵比寿顔”でした。。。

危ういバランス

先日(8月24日)は、多古町「能満寺」さまへ。

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施餓鬼会(せがきえ)”に、出仕させていただき・・・

これをもって、本年の“お盆関連行事”が、無事終了。

 

この時季ともなれば、うちのお寺は静かなもんです。

祭りのあと、ってやつでしょうか。

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このチャンスを生かすべく、ここ数日は・・・

“総代会”等の打ち合わせを経て、“公文書”の作成に奔走させていただいております。

 

“お寺”といっても、形式としては宗教法人なる“会社”ですからね。

宗門(日蓮宗)への提出書類に加え、対外的な申請書類の作成も。

 

さらに、来る行事への“構想・計画・折衝”など・・・

“水面下”での、地味で地道な活動に精を出しております。

 

さて。

 

打って変わって、地元(千葉県香取市)で、慌ただしくなるのは・・・

やはり、“農業(稲作)”を営む方々。

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稲刈り最盛期のこの時季は、(脱穀作業によって)境内もこんな状態。

 

洗車したって、数時間後には“真っ白”に粉が被ってますし・・・

洗濯物なんか、外に干すことも出来ません。

 

・・・あ、“文句”を言っている訳ではありませんよ。

そんな人に、お米を口にする資格は、ありません。

 

近年、いわゆる“悪質クレーマー”に関連した情報は・・・

(各種メディアにおいて)目にしないことは無い、と言って良いでしょう。

 

ごくごく一部の情報を、派手に報道しているがために・・・

大げさになってしまっている感も否めませんが、きっと事実は事実。

 

あるお寺では、その手の方から・・・

064 帰山式 その4

「朝のお勤めの音(木鉦や太鼓)が、うるさい。。。」と。

 

結果、古来より朝6時から続けられてきたものを・・・

午前10時に“時間変更”し、対応する始末。

 

そんな話、うちを含めた田舎のお寺には・・・

「ピンとこない話」かもしれません。

 

それは、周りに人がいないから・・・

・・・という訳でも、なさそうです。

(ちなみにうちの周りは、住宅ばかりです。。。)

 

昔の方は往々にして、乱暴にも・・・

「新参者のくせに。。。」なんて、仰いますが。

 

その地域に古くから根付いてきた、お寺と住民。

間違いなく、“良し悪し”ではありますが・・・

世の中は、そんな「危ういバランス」で、保たれているのでしょう。

 

昔から、続けられてきたものというのは・・・

そうなっただけの、“理由”というものがあって。

 

それに、文句を言ったら・・・

すべてが“ぶち壊し”になる、と思うのです。

子どもと大人の違い

このところ、幾人かの“同級生”が・・・

地元に帰ってきている(帰ってきていた)という話を、耳にしました。

 

男は、30歳にして「これで良いのか症候群」に、侵され・・・

35歳を、「人生のターニングポイント」とする、と聞いたことがあります。

 

えらくお兄さんに見えた“高校球児”が、年下になり・・・

いつの間にか、“横綱”が年下になる。

(次は、“総理大臣”が年下になるそうです。。。)

 

以前、学生時代以来、初めて“同窓会”に参加した後輩は・・・

その顔に、明らかな“緊張”を浮かばせていました。

 

しかしながら、20~30分もすれば・・・

子どもの頃と、何ら変わりがないことに安堵し、打ち解けたのでした。

 

「ねぇ、お盆の“塔婆”書いてる??」

・・・なんて“同業トーク”を耳にする、この時季。

 

思えば、「ねぇ、夏休みの“宿題”やった??」とか・・・

「ねぇ、昨日“テスト勉強”した??」とか。

 

やっぱり、話の内容も子どもの頃と・・・

・・・なんて、“感慨”にふけってる場合じゃない。。。

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明日(8月第一日曜)は、宗勝寺の年中行事・・・

「施餓鬼会(せがきえ)」が、厳修されます。

 

準備に追われ、脂汗だか冷や汗だか・・・

何だかよく分からない“汗”を、たっぷりかかせていただきました。

 

室内、オッケー。。。

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屋外、オッケー。。。

(年に一度の、プロによる“植木剪定”完了しました!)

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・・・それにしても、先月も先々月も、行事に次ぐ行事。

 

「終わったら、次」って感じで・・・

“慣れっこ”にならないようにしないと、いけませんね。

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そんな行事を、明日に控え・・・

今宵は、地元の“花火大会”に顔を出してこようかと。

 

いやいや、分かってます。

必要なのは“余裕”で、“油断”ではありませんから。

 

・・・八代将軍“吉宗”の、時代。

“飢饉・疫病”で、多数の死者が出たそうな。

 

その“慰霊”や、“(病の原因とされた)悪霊退散”を願って・・・

隅田川で、花火が打ち上げられてから、一般市民にも親しまれるようになった、と。

 

以来、“お盆”前後の時季に、花火大会が多いのは・・・

一説には、ご先祖さまの“供養”のため。

 

「子どもと大人の違い」ってのは・・・

こういった屁理屈を、堂々と言えるか言えないか、だと思う。。。

良い天気

毎日、よく降りますね。。。

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特に、宗勝寺がある“千葉県香取市”は・・・

昨日(7月3日)、一日の降水量が“過去最高”とのこと。

(一部、冠水した地域もあったようで)

 

新たに舗装してから、初めての大雨でしたが・・・

心配に及ばず、しっかりと排水したため、一安心。

 

“(メディア等の)天気予報”では、誤解を防ぐため・・・

「良い天気(快晴)」という言葉を、使用しないそうな。

 

考えてみれば、状況によって、また人それぞれに・・・

「良い天気」というものは、異なりますから。

 

かくいう私も、“雨”は嫌いではありません。

(もちろん、鬱陶しいこともありますが。。。)

 

特に、室内での仕事を進めたい、この時期。

何やかんやと、“スタートダッシュ”が遅れてしまった(お盆用の)“塔婆書き”も・・・

ここ連日の「良い天気」のお蔭で、何とか軌道に乗りつつあります。

 

さて。

 

人の発言は、大きく分けて“2種類”に分けられる、と言います。

それは、「リポートトーク(report-talk)」と、「ラポールトーク(rapport-talk)」の、ふたつ。

 

「リポートトーク」は、(リポーターが現場の状況を報告するように)“事実・情報”を伝えること。

「ラポールトーク」は、“感情・感覚”に訴えること。

 

“ビジネスマン”にありがちな、「リポートトーク」に偏った会話は・・・

今流行りの言葉でいえば、“塩対応”に感じます。

 

ともすれば、人との信頼関係を、会話によって構築したい時は・・・

「ラポールトーク」に力を入れれば、良いのでしょうか??

 

しかしながら。

 

この「ラポールトーク」の、“真骨頂”ともいえるのが・・・

「今日は“良い天気”ですね。。。」ってやつ。

 

(完全に、私個人の考えですが)それは、いただけない。

単純に、“トークスキル”の貧困さを露呈しているだけのような気がします。

つまり、ネタに欠いて苦し紛れの、“当たり障り”のない話に過ぎない。

 

例えば、いわゆる“女性”が在籍するような店舗にて・・・

 

「今日は、暑い(寒い)ですね。。。」

「お仕事、何されてるんですか??」

「お休みの日は、何されてるんですか??」

 

・・・といったような、“定型文”。

あれを、ローテーションで答えることの、苦痛といったら。

 

結局、その苦痛から解放されるために、懸命にしゃべる訳です。

お金を払う側の立場にある、私が。

 

・・・どうでも良い話で、すみません。

明日も、「良い天気」のようです。。。

ドシドシ

境内の“柘榴(ザクロ)”、花が満開です。

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こちら、先般の「開山四百年記念事業」の折に、この場所に“移転植栽”されたもの。

そのため、うまく根が張るか心配していましたが、これで一安心。

 

以前、この場所には・・・

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このような、“お宮”がございました。

 

こちらにお祀りされていたのは、「三十番神(さんじゅうばんじん)」。

毎日交替で、国家や国民などを守護するとされる、以下の通り、“30”の神々のことで。

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(旧暦では基本的に、一か月は30日/一年は360日)

「三十番神」を初めてお祀りしたのは、伝教大師“最澄”と言われています。

 

後に、京都に日蓮宗を布教した“日像上人(日蓮聖人のいわゆる“孫弟子”)によって・・・

法華経御守護の“諸天善神”として、弘められることとなり。

 

今日に至るまで、多くの日蓮宗寺院に「三十番神」がお祀りされるのです。

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このような状態でお祀りされていた、宗勝寺の「三十番神像」ですが・・・

やはり、先般の「開山四百年記念事業」によって、修復されることに。

 

様々なご意見がございましたが、結果として、“お宮”にお戻しするのは断念。

“お宮”の老朽化も甚だしいことから、撤去が決定し・・・

「三十番神像」は、本堂(脇間)へお祀りすることとなった訳です。

 

・・・そして、“修復後”のこと。

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平たく言えば、どれがどれだか、判らなくなってしまいました。。。

 

・・・と、言いますのも。

以前のものは、台座にしっかりと(一体一体)“固定”してありまして。

 

かなり焦ったのは事実ですが、結論から言いますと・・・

裏面にしっかりと、“ナンバリング”してあった訳で。

 

しかしながら当初、テンパって・・・

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“資料”を集めたり、個々の“特徴”を纏めたりする中で・・・

「以前のお祀りの場所が、間違っているのでは??」という疑問が、浮上。

 

明らかなのは、一際“特徴的(見た目が唯一、人間的ではない)”な・・・

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「祇園大明神(二十四日)」の位置が、全く違う。

 

また、分別しやすいのは“持ち物”なのですが・・・

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きっとこれは、宗勝寺にもお祀りされている・・・

「八幡大菩薩(十一日)」(僧形)ではないか、と。

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そんなこんなで、調べれば調べるほど“バラバラ”なことが、判明。

 

しかしながら、「この神様は、絶対このお姿!」というものが、無いため・・・

それはそれは、苦戦しました。

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ジャンル別(?)に分けたところで、ほぼ判別不可能。。。

 

不明なところは、“推測”で並べましたが・・・

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詳しい方のご意見、「ドシドシ」お寄せ下さい。。。

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