五年越しの悲願
本日(6月21日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・
「遷座式(せんざしき)」が、厳修されました。
“遷座”とは、平たく言えば神仏の“お引越し”のこと。
この行事は、昨年末より行われていた・・・
「境内整備事業」の、“締めくくり”ともいえるもの。
“駐車場”の、拡張や・・・
“境内トイレ”の、新設。
“墓地区画”の、整備や・・・
・・・“参道/墓地”の、玉垣工事。
以前の“外塀”は、このような状態でしたが・・・
キレイに、そして堅牢な“外塀”に、生まれ変わりました。
門前の、老朽化した“参道”も・・・
・・・ご覧の通り。
今回“遷座”されたのは、“七面大明神(七面堂)”並びに、“稲荷大明神(稲荷社)”。
「浄国寺」の“稲荷社”に関しては、以前も書かせていただきましたが・・・
“七面堂”に関しても、事の顛末はほぼ同じ。
寺の手の届かぬところで、管理されてきた訳でしたが・・・
時代が流れ、(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。
・・・こちらが、その当時の“七面堂”
日蓮大聖人が、身延の地にて“お説法”なされていたところ・・・
その場には、いつも若い女性がいらっしゃった、と。
大聖人が、その女性に水を差し上げ、促しますと・・・
赤い“龍”のお姿となり、“七面山”の山頂へ向け飛び立った、と。
その龍は、“七面大明神(七面天女)”で・・・
法華経を信仰する者の“守護神”として、今日まで崇められている訳です。
・・・「やっぱり」と言ってしまっては、アレですが。
“稲荷社”の時と同じく、七面堂の中身は「空っぽ」で。
それ(平成22年)は、くしくも私が“日蓮宗大荒行堂”に・・・
再行(2回目)としての修行を、発願した時のことでした。
こんな“チャンス”は他にないと、七面大明神の“御尊像”を整え・・・
荒行堂内で、聖僧とともに読経を重ねること、寒一百日。
帰山して、「浄国寺」にて“帰山奉告”並びに“七面大明神開眼式”を・・・
厳修したのが、“平成23年2月”のことでした。
その後、早急に“七面堂”の建立を、住職とともに計画し・・・
それを実行に移そうとした、その時。
・・・平成23年3月11日を以て、それどころじゃなくなったのでした。
「五年越しの悲願」とでも、言うべきでしょうか。
納まるべきところに納まった、“七面大明神”の御尊像が、尊く見えました。
法要中には・・・
“七面池”に、七面山“二之池”より汲ませていただいた聖水を、注ぎ入れました。
併せて、以前の“稲荷社”から・・・
・・・生まれ変わった“稲荷社”にも、“再勧請”を行い。
参列の檀信徒の皆さまとの“祝宴”を以て・・・
この日を、締めくくるのでした。
・・・めでたし、めでたし。