大先輩のポジション

例によって、4月の行事報告です!

 

1日、実に4か月ぶりの題目講を(全員参加でした)無事開催し・・・

3日、多古町「妙光寺」さまの千部会に、出仕させていただきました。

千部会(せんぶえ)とは、「千回お経を読む法要」との直訳の通り・・・

たくさんの読経の功徳を以て、ご祈願・ご供養をするという趣旨の法要です。

 

例年は、境内特設ステージにて催しが行われたりと、賑わいを見せるところ・・・

やはり、このコロナ禍。

 

お察しの通りの開催とはなりましたが・・・

法要は例年通り午前・午後の部と、大勢の僧侶の力強い読経が響き渡りました。

10日は、千葉県東部宗務所を会場に、管内報恩法要が厳修されました。

 

今年度ご逝去の、お坊さん・お寺の家族への合同供養として、毎年の開催。

私は、(役目柄)副導師として、お勤めさせていただきました。

 

この頃、そんな立場での出仕もチラホラと。

副導師なんて、大先輩のポジションかと思っていましたが。。。

 

お兄さんだと思っていた高校球児が、年下になり・・・

横綱が年下になったと思えば、総理大臣が年下になる。

 

某タレントが、そんな話をしていたことを思い出します。

 

先日は、日蓮宗千葉県東部青年会の総会が行われ・・・

私、2年間務めさせていただいた、青年会会長のバトンを渡すことが出来ました。

 

私も、今年の誕生日で40歳、初老の呼称をいただく訳です。

いつ「オジサン」と声を掛けられる日が来るのでしょうか。

4月11日は、師匠のお寺「浄国寺」にて千部会を厳修。

昨年に引き続き、今年も堂内は僧侶のみにて法要を執り行いました。

↑昨年の法要の様子です

 

こんなご時世ですが、年度切り替えは待ったなし。

長男は、小学校に入学し・・・

次男は、年少さんとなり、制服を着て保育園へ。

・・・最後に、ご首題/ご朱印の染筆に関しまして、お願いです。

前回の投稿でも触れましたが、限定ご首題のお申込み、ありがとうございました。

 

お陰さまで、現定数80体(お守り付き)は、予約開始3時間で完売。

後に、追加の十数体も、数分で完売いたしました。

最近、宗勝寺のご首題/ご朱印を「web(非公式)で見ました」系の・・・

メール・電話でのお問い合わせが、増加しております。

 

お申込みに不備が生じますため、お申込み(特に郵送対応)は・・・

Instagram【shusho_ji】のDM(メッセージ)に、限らせていただいております。

 

また、ご来山いただいての染筆は、ご予約をお願いいたします。

何卒ご了承の上、今後ともよろしくお願い申し上げます。

受け皿

家庭菜園(親父の趣味です)夏野菜、美味し。

7月は旧暦のお盆月、気付けば今年も後半戦ですね。

 

地元(千葉県香取市)の本チャンは、8月ですが・・・

準備8割、当然お盆モードに突入しています。

いわゆる繁忙期のため、行事や会議の類も、控えめになってまいりましたが・・・

7月4日は、多古町峯「妙興寺」さまへ。

千葉県東部修法師会による、災害復興読誦会に参加してまいりました。

ダメだ、口がまわらん・・・修錬あるのみですね。。。


(動画↑は、平成25年のものです)

 

さて。

 

今月も、毎月一日の年中行事として、題目講を開催いたしましたが・・・

今回は、本堂での読経の後、一同境内へ。

この度、宗勝寺境内墓地に、永代供養墓が完成し・・・

題目講中の各位と共に、入魂法要を厳修した次第です。

 

記憶力がよろしい方は・・・気になっていただけていたでしょうか??

境内墓地に既存の、水子地蔵尊・戦没者慰霊碑は、当所(左右)に移転。

中央下部の扉は、散骨(合祀)スペース。

背面には、三か所の納骨棚を設けました。

・・・お墓を、住宅に置き換えていただければ、納得していただけるのでしょう。

人口減少の昨今、「墓じまい」の増加は、当然なのかもしれません。

 

しかしながら、それはお墓が必要とされていない訳ではなく・・・

お墓を管理する者が、いなくなってしまっているだけのこと。

 

宗勝寺でも、昭和40年代に建立された合同供養のお墓が、老朽化・・・

納骨室の満柱をもって、今般の新規建立に至りました。

 

分かりやすく、「永代供養墓」という名前にしましたが。

名前が先行して、固定概念にとらわれてしまわないか・・・やや不安です。

 

・・・と言いますのも、多角的な用途が出来るよう、無い知恵を絞りまして。

お困りの方の、良い受け皿になると思います。ぜひ、お問い合わせください。

入魂法要には間に合いませんでしたが、通路の敷石工事も完成。

場所は、画像(↑)の通り、鬼子母神堂の正面です。

 

【檀信徒各位へ】

施餓鬼(無縁)供養・水子供養・戦没者供養などの塔婆は・・・

今後、当所への建立となりますので、よろしくお願いいたします。

・・・明日からは「佐原の大祭」、地元が一番の賑わいを見せてくれます。

日程は、(旧暦のお盆と同じく)7月13~15日の3日間。

 

都内の檀信徒の皆さまには、棚経にお参りさせていただきます。

日程は、先般封書にてお伝えした通りですので、よろしくお願いいたします。

今般の移転により、本堂前がスッキリしました。。。

塔婆

あー、飽きた。

さすがに、飽きましたね。

しかしながら着実に、お盆に向けての準備進捗中。

塔婆に関しては、例年のペースに乗るまで、染筆することが出来たのではないでしょうか。

 

・・・なんて、サラッと書いてしまいましたが。

この「塔婆(とうば)」とやらは、そもそも何なのでしょうか。

 

遙か、3000年も前のこと。

 

(仏教を開いた)お釈迦さまが、お亡くなりになった際・・・

残された者たちは、その供養のために“塔”を建てました。

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(インドにて:画像左下は、私です。。。)

 

その塔は、“ストゥーパ”と呼ばれていますが・・・

それに漢字をあてはめたものが、“卒塔婆(そとうば:略して塔婆)”ということです。

 

法華経(如来神力品第二十一)という、お経の中には・・・

「塔を建てて供養しなさい、そこに仏さまが現れるでしょう、、、」と。

 

これに従って、多くの人が多くの供養塔を建てた訳ですが・・・

日本における供養塔(ストゥーパ)と言えば、お馴染み“五重の塔”。

 

もちろん、 誰でも五重の塔を建てることは出来ません。

江戸時代からは木の柱や板に、供養のことばを書いて建てるようになりました。

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ここからは、余談です。

塔婆は、4か所の切り込みにより、“5つ”の部分に分けられています。

 

これは、“五大(下から、地・水・火・風・空)”と言いまして・・・

仏教における、すべてを構成する元となっている要素のこと。

(“五輪の塔”と、同じ考えです。。。)

 

最近は、環境問題からか、“間伐材”を用いた塔婆が登場したり。

(浸透しないのは、単純にコストの問題だと思います。。。)

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昨日、宗勝寺境内墓地の塔婆を、“お焚き上げ”しました。

お焚き上げとは、報恩・感謝の意を込めて読経し、浄火に付すこと。

 

建立から、1年間を経過した塔婆(御札・お守り)は・・・

新しいものに差し替えることが、好ましいとされています。

40 お焚き上げ

・・・まとめです。

 

①塔婆を建てることは、仏さま・ご先祖さまに対し、供養のこころを表します。

②塔婆には、南無妙法蓮華経のお題目・法華経の経文を書き入れます。

③塔婆には、お経・お題目をお唱えし、建立します。

 

つまり、①塔供養の功徳 ②写経の功徳 ③読経・唱題の功徳

・・・これほどの意味が、詰まっているということ。

 

もちろん、情けは人の為ならず。

 

“お盆・お彼岸・ご法事・ご命日・新年のご挨拶”など、塔婆をお建てになれば・・・

ご自身が、「徳」を積んでいることにもなるのです。

困苦の者

前回の予告通り、去る8月2日・・・

宗勝寺年中行事、「施餓鬼会(せがきえ)」を厳修させていただきました。

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本年も、多くの檀信徒の皆さまにご出席賜り、ありがたい次第です。

 

・・・お釈迦さまの弟子のひとり、“阿難(あなん)尊者”が、瞑想していたときのこと。

“焔口餓鬼(えんくがき)”という鬼が現れ、阿難に対し・・・

「お前の生命はあと“3日”で、その後は私のように醜い餓鬼に生まれ変わるだろう」と。

 

驚いた阿難が、どうにか逃れられる方法はないかと、お釈迦さまに相談すると・・・

「餓鬼界の“困苦の者”、ひいては“あらゆる困苦の者”に対して飲食を施し、“三宝(仏・法・僧)”を供養すれば、苦難を脱することが出来る」と。

 

阿難がその通りにすると、阿難は3日後に生命を亡くすこともなく・・・

さらには、お釈迦さまの弟子の中で、一番の“長生き”をしたといいます。

 

これが、「施餓鬼」の起源とされる訳です。

IMG_4245「“自分勝手”ではいけない」ということくらいは、百も承知。

“ご身内(家族・親族)”は、大切にされてらっしゃいますか??

では、“友人・仲間”は??

 

・・・なんて、レベルじゃない。

「“あらゆる者”に対し供養することで、“自分”が救われる」というのが、ポイント。

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今年に入って“3件目”のご依頼を、いただきましたのは・・・

墓地(香炉)に出来た、“蜂の巣”の駆除。

 

住職(墓地管理者)としては、予防法として・・・

「頻繁にお参りし、線香“モクモク”焚いてくれ。。。」

・・・としか、言いようがありませんが。

 

「施餓鬼」の話になぞらえれば、“蜂”だって「困苦の者」。

朝・昼・晩と、我々に食される“生命”も、きっと「困苦の者」。

 

「施餓鬼」に限った話ではありませんが、あなた自身が救われたいのなら・・・

「ありがとう/ごめんなさい」で、生きていくほかないのでしょう。

 

さて。

 

私がこのような“マジメ系”の話を、書きますと・・・

実は、(かなり)レスポンスが悪い。。。

 

いや、笑いごとではなく。

それなりに、“悩みの種”でもありまして。

 

・・・・・・つづく。