横の繋がり

昨日(5月1日)、“寺宿区”さまの主催による・・・

「三峯(みつみね)神社例祭」にて、ご祈祷させていただきました。

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“火伏せ”の霊験が顕著な「三峯神社(埼玉県)」が、こちらに分祀されたのは・・・

当地区に、“火災”が相次いだ際のことだそうで。

 

毎年5月1日には、町内の皆さまによる清掃の後・・・

朝の清々しい空気(開式は6時半です。。。)の中、当行事が厳修されます。

 

・・・ひと息ついて、一路(銚子市)「妙福寺」さまへ。

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名物、樹齢750年超の藤の花は、見事で芳しい香りを放っていました。

(昨年の花房は、なんとMAX193cmだとか。。。)

 

こちらで、(私にとって今年最後の)「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただき・・・

午前に一座、午後に二座の法要が厳修されました。

 

また、途中にはこちらでお祀りされている“北辰妙見大菩薩”の・・・

御神輿(おみこし)の、渡御が。

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一日中、境内に人が絶えることはありませんでした。

 

さて。

 

以前、年中行事の重要性に関して、語らせていただいたこともありましたが・・・

日程の決定に関しては、大きく分けて“ふたつ”かと。

 

つまり、「日にち固定(毎年〇月△日)」か・・・

もしくは、「曜日固定(毎年×月第☆日曜日)」か。

 

「日にち固定」で行事をすることは、大切ですよね。

(誕生パーティを開催するのは、やっぱり誕生日でしょう。。。)

 

「曜日固定」のメリットは、現役世代の集客を見込めること。

(何だかんだ言って、日曜日が休日の方は多いですから。。。)

 

・・・実は、上記「千部会」は、毎年5月第一日曜日 = 5月1日(日)

うち(宗勝寺)の「題目講」が、毎月一日 = 5月1日(日)

 

思案した結果、今回に限っては・・・

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師匠のお寺(浄国寺)の、「お経を読む会」との・・・

“合同開催(題目講+お経を読む会)”と、させていただいた次第です。

 

そう、なんとこちらの開催日も・・・

毎月第一日曜日 = 5月1日(日)、ということで。

 

こんなことを書きますと、日程調整としては・・・

弊害しかないように感じる方も、いらっしゃるかもしれませんが。

 

お寺の行事は、住職ひとりでは為し得ないものが、多々ありまして・・・

意外にも(?)「横の繋がり」にて、互助している訳です。

 

宗派が同じなら、同じ趣旨の行事がその時季に重なる訳で・・・

開催日をお互いに微妙にずらすことで、うまく回す。

 

・・・という、ある意味業界の“裏話”でした。

御会式

昨日(10月19日)、銚子市「妙福寺」さまの「御会式」に、出仕させていただきました。

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「御会式」については、先般少しだけ触れさせていただきましたが・・・

日蓮大聖人のご命日(10月13日)に対し、“報恩感謝”の誠を捧げる法要のこと。

 

(“おかいしき”と読んでしまいそうな)「御会式」は、“おえしき”と読みます。

“会”という文字を“かい”と読んだ場合は、「(人が)集まること・集まり」を指しますが・・・

“え”と読んだ場合、「仏教における法要」のことをいいます。

 

言葉自体を直訳すれば、「御会式」が特定の法要を指す訳ではありませんが。

それが、あまりにも盛大に行われ、広く知られることから・・・

「日蓮聖人の報恩感謝の法要」のことをを言うようになった、という訳です。

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「妙福寺」さまは、通称を“妙見さま”と呼ばれ・・・

妙見宮には、“北辰妙見大菩薩”がお祀りされています。

 

午後からは、“妙見さま”の御神輿が市内中を渡御。

出発してから戻ってくるまでの、約3時間は・・・

お堂内で、お経の声を絶やすことはありません。
(“常経:じょうきょう”といいます)

 

夕方、お寺に戻ってくる頃には・・・

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“万灯”を率いて、総勢800名の大行列。


(動画は3年前のものです)

 

そして、夜には「御会式」が行われ・・・

法要終了後には、“懇親会”が開催される訳ですが。

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「何で毎度毎度、これが出るんだろう。。。」

・・・なんて言ったら怒られますが、ようやく謎が判明。

 

住職によれば、こちらの“ゆず味噌豆腐”は・・・

日蓮大聖人の“好物”だったそうで、その故事に由来しているんだそうな。

 

また昔は、日蓮聖人の御影(みえい:肖像のこと)の前で法要する意味で・・・

“御影供(みえいく)”とか、“御命講(おめいこう)”なんて呼び方もあったそうです。

 

かの“松尾芭蕉” が、「御影講や油のやうな酒五升」と読んだように・・・

「御影講・御会式」は、秋の季語。

 

この句からも、大勢の方がお酒をご供養し・・・

盛大に行われた、当時の「御会式」の様子を知ることができますね。

 

日蓮大聖人も、“般若湯(薬として飲まれるお酒)”をお召しになったそうです。

「そっか、“ゆず味噌豆腐”で一杯か。。。」

 

・・・なんて、不謹慎にも妄想しながら。

心地よい疲れの中、泥のように眠りについたのでした。

 

ちなみに私、お酒がほとんど飲めません(-_-;)