ゲンコツ案件

8月のスタートは、2日。

 

当山(宗勝寺)の施餓鬼会を、厳修いたしました。

→施餓鬼会(せがきえ)とは

施餓鬼会

もう、ほとほと嫌気がさしますが・・・やはり、このコロナ禍。

まず、開催か否かで、悩まされました。

 

開催に際し、出来る限りの感染予防対策はさせていただきましたが・・・

案内にも書かせていただいた通り、対応にも限界はあります。

 

その中で、例年の9割の方が参列を希望したことに、驚きました。

また、欠席の方にも、感染予防のご協力に感謝申し上げます。

今年は、控室の席を用意せず、ウォークスルー方式に。

後に、何人からか好評をいただきまして、胸をなでおろしているところです。

 

・・・8月7日からは、お盆の棚経に廻らせていただきました。

8日には、香取市「浄蓮寺」さまの施餓鬼会に、出仕。

9日から15日までは、ひたすらに棚経、棚経、棚経です。

 

・・・とにかく、今年も無事にお勤めすることが出来て、良かった。

マスク着用の棚経は、今年限りにしてもらいたいものです。

 

16日は、師匠のお寺「浄国寺」の施餓鬼会。

例年、密を避けきれない状況ですので、下記のような形での開催となりました。

法要の様子は、YouTubeにノーカットでアップしましたので、どうぞ。


外には、参道までお焼香の行列が出来ていたようです。

お渡しした粗品の数からみて、参拝者は約140名ほど。

今年は葬儀社さんの手も借りて、スムーズに運営することが出来ました。

そして本日17日は、成田市「東光寺」さまの盂蘭盆会に出仕。

1座目に新盆・2年盆の各位、2座目に一般の各位が、法要に参列します。

・・・という訳で。

 

お盆関連行事、つつがなくお勤めさせていただくことが出来ました。

(終わった訳ではありませんが)まず、一段落です。

 

それしにても、今年は暑かった・・・暑すぎです。

お見掛けした、棚経中であろう(他宗)僧侶の方・・・

それはそれは、気怠そうに歩いてらっしゃる(気持ちは痛いほどに解りますが)。

 

会釈し、颯爽と追い越させていただきましたが・・・

「後輩だったらゲンコツ案件」ですな。

(父親としては)ちゃんと13日には、家族でご先祖さまの、お迎えに。

3時半起床で、お迎えが20時半でしたから、家族全員グロッキー気味でしたが。

 

もうすぐ6歳の長男は、お迎えの意味をちゃんと理解しているようで・・・

(面識のあった)母方の曾祖母のお墓で、「ばぁば、お帰り~」なんて。

 

これも、節目の行事をキッチリとやってきたお蔭かな、と自画自賛したり。

このまま2人とも、感性豊かに育ってほしいものです。

初物

2月1日、今年初の「題目講」をお勤めさせていただきました。

 

先日のお仏壇経の合間でしたから…というのは、言い訳にしかなりませんが・・・

法話のネタが、今ひとつ思い浮かばず。

初級仏事講座「水引と上書きの種類」と題し、(今回は)法話改め講義を。

 

これが、かつてなく「食いつき&評判」が良く・・・

何とも、複雑な思いをさせていただきました。

 

さて。

 

先日、「息子さんに、見せなよ!」と一枝、頂戴したのがこちら。

玄関先に飾り付けられていたのは、背丈ほどの木の枝に、紅白餅。

(初めて、拝見させていただきました。。。)

 

「成木餅(なりきもち)」というそうで・・・

1月14日にお餅をついて、これを飾る習わしなんだとか。

 

(主に)五穀豊穣を願い、作られるのだそうで・・・

伺うに(農家では)昔は多くのお宅で、飾られていたと。

 

お餅というと、年末につくイメージでしたが・・・

年明けに初めてつく、いわゆる縁起物なのでしょう。

先日(2月6日)は、匝瑳市「長福寺」さまへ。

 

この日は、「初甲子(はつきのえね)」の日、ということで・・・

「大黒祭」に、出仕させていただきました。

 

甲子の日は、大黒天のご縁日。

↓画像は、檀信徒の皆さんが、ご自宅にお祀りしている大黒さま。

 

ご住職の手により沐浴され、ご祈祷させていただきました。

・・・そして本日(2月12日)は、「初午(はつうま)」の日。

 

初午は、お稲荷さんのご縁日。

師匠のお寺「浄国寺」にて、「稲荷大明神大祭」が厳修されました。

 

こちらは、本山日本寺(多古町)より分祀・・・

「豊田岡田(夫婦)稲荷大明神」が、境内参道にお祀りされています。

そもそもですが、縁日とは「神仏との縁(ゆかり)がある日」のこと。

この日にお参りをすれば、いつも以上のご利益をいただけるとされます。

 

一年ぶりに付け替えられた、お稲荷さんの「奉納旗」は、とても鮮やか。

昨年より、たくさんのご奉納を賜ることが出来ました。

・・・題目講、成木餅、初甲子、初午と、「初物」を揃えてみました。

 

初物といえば、有名なのは江戸時代の「初鰹(はつがつお)」。

現在の貨幣価値に換算すれば、1本「8~30万円」ほどで取引されたとか。

 

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」とは、あまりに有名な俳句ですが・・・

その名句をからかった川柳も、人気だったのだのだそうで。

 

「目と耳は タダだが口は 銭がいり」

 

うーん、適正価格も大事ですが・・・

個人的には、初物くらいは活気良くいきたいものです。

 

スタートダッシュの勢いのみで、ゴールまで駆け抜ける私を・・・

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

・・・がんばれ、すしざ〇まい!

区切り

本日は、8月24日。

 

宗勝寺の界隈(千葉県香取市)では、この日を「ウラボン」と呼び・・・

多くの方が、お寺(お墓)へお参りに見えます。

 

お盆の正式名称を、「盂蘭盆(うらぼん)」と言いますが・・・

盂蘭盆とウラボンは、決してイコールではありません。

 

24日は、「地蔵盆(近畿地方を中心とした、お地蔵さんの縁日)」でもありますが・・・

これともまた、ニュアンスが異なる気がします。

 

ウラボンは、恐らく「裏盆」と書くのでしょう(盂蘭盆を“表”として)。

それが正しいかは、この際置いておきますが、風習として存在するということです。

 

・・・8月16日は、師匠のお寺「浄国寺」にて、施餓鬼会に出仕。

本堂は、約140名の檀信徒の皆さまで、埋め尽くされました。

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翌日は、成田市「東光寺」さまの施餓鬼会に出仕させていただきました。

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そして本日は、多古町「能満寺」さまの施餓鬼会に、出仕を。

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私にとっては、これが最後の、お盆関連行事。

 

(月遅れの)お盆と言えば、一般的には8月13~15日のことでしょうが・・・

13~16日とか、7~16日とか、7~24日とか、1~24日とか、1~31日とか。

 

広義からすれば、様々な捉え方が出来るということですが・・・

とにもかくにも、本日をもって「区切り」とさせていただけることに、感謝と安堵なのでした。

 

さて。

 

お盆明けから、“台風”が次々と。

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浄国寺では、屋根の一部が吹き飛んだり・・・

うちでも、境内の竹や木が折れたりと。

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甚大なものでは無いにせよ、大なり小なりの被害を被っておりますが・・・

(私の範囲では)人的被害が無いのが、不幸中の幸いでした。。。

 

【追伸】

お待たせいたしました!

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今年も、「てらこや」の記念文集が、刷り上がり・・・

昨日、青年会員にて、発送関連の事務作業を行いました。

 

約1か月ぶりに顔を合わせた方も、いらっしゃいましたが・・・

各々のお盆を終え、心なしか皆んな、清々しい顔つきでした。

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副会長の「DAKKYU」も完治したようで、何より。。。

(事の顛末は、こちら↓)

・・・参加の皆さま、会員・賛助会員の皆さま、文集到着までしばしお待ちください!

デブ膝

本日(8月15日)をもって、お盆が終わろうとしています。

 

かくいう私も、無事に今年の“棚経(お盆のお経廻り)”を、終えることが出来ました!

該当の檀信徒の皆さま、ありがとうございました。

 

お盆には、ご先祖さまが“里帰り”をなさる、と言われていますから・・・

お迎えをする立場としては、精一杯の“おもてなし”をすることが、重要。

 

我々(僧侶)は、一軒一軒のお宅にお邪魔し・・・

お経・お題目という、“ごちそう”を以て、おもてなしの一助とする訳です。

(このことから、お経のことを「法味:ほうみ」と言ったりします)

 

・・・大風で、海水が飛沫となって、舞う日もありました。IMG_2877

風にそよぐ稲穂に、心癒される日もありました。

今年は、未だ台風被害が無く、このままいけば“大豊作”なんだとか。IMG_2878

佐原の古い町並みは、竹や和傘で彩られていました。

伺うに、夜間には竹に灯火が点り、浴衣で灯籠流し的なイベントをやるとか。

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「ご住職も、いらして!夜9時頃までは灯りが点いてるから!」

・・・なんて、マダムからのお誘いも、いただき。

 

残念ながら、お盆中は後片付けをして、夕食にありつけるのがその時間帯。

さぞかし、優美だったでしょうね。。。

 

この界隈は、いわゆる“旧家”が多いので・・・

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お盆の飾りつけも、どこか雅(みやび)な感じなのです。

 

・・・本年のお盆は、どこか朝夕に“秋”を感じさせてくれるような気候。

体力的にも、余裕をもって終えることが出来ました!

 

さて。

 

俗に言う、業界の“あるあるネタ”ですが・・・

「棚経にて、膝(ヒザ)が痛てぇ」と。

 

SNSを見ても、(同業のお友達の)湿布まみれの投稿があったりしますが・・・

これ、私にとっては共感しかねるものでして。

 

そう、実は私・・・

「デブ膝」の、持ち主なのです。

 

今回のブログは、この「デブ膝」の認知度を確かめるための話(?)。

web検索でも引っかからないし、まさか、私の限られた友人内の話じゃ。。。

 

・・・あ、「デブ膝」の定義ですが。

 

① 昔、結構なデブだった。

② 体重を支えることで、膝が鍛えられた。

③ 強靭なままに(減量して)負担が軽くなった、最強の膝。

 

ちなみに、私が持っているのは、MAXより26㎏減の「デブ膝」です。

共感出来るorご存知の方、ご連絡を。。。

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【追伸】

 

明日(8月16日)は、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

午前10時より、「施餓鬼会(せがきえ)」が厳修されます。

 

どなたでも、ご参列いただけます(無料です)!

私も出仕予定、お待ち申し上げます。。。

横の繋がり

昨日(5月1日)、“寺宿区”さまの主催による・・・

「三峯(みつみね)神社例祭」にて、ご祈祷させていただきました。

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“火伏せ”の霊験が顕著な「三峯神社(埼玉県)」が、こちらに分祀されたのは・・・

当地区に、“火災”が相次いだ際のことだそうで。

 

毎年5月1日には、町内の皆さまによる清掃の後・・・

朝の清々しい空気(開式は6時半です。。。)の中、当行事が厳修されます。

 

・・・ひと息ついて、一路(銚子市)「妙福寺」さまへ。

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名物、樹齢750年超の藤の花は、見事で芳しい香りを放っていました。

(昨年の花房は、なんとMAX193cmだとか。。。)

 

こちらで、(私にとって今年最後の)「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただき・・・

午前に一座、午後に二座の法要が厳修されました。

 

また、途中にはこちらでお祀りされている“北辰妙見大菩薩”の・・・

御神輿(おみこし)の、渡御が。

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一日中、境内に人が絶えることはありませんでした。

 

さて。

 

以前、年中行事の重要性に関して、語らせていただいたこともありましたが・・・

日程の決定に関しては、大きく分けて“ふたつ”かと。

 

つまり、「日にち固定(毎年〇月△日)」か・・・

もしくは、「曜日固定(毎年×月第☆日曜日)」か。

 

「日にち固定」で行事をすることは、大切ですよね。

(誕生パーティを開催するのは、やっぱり誕生日でしょう。。。)

 

「曜日固定」のメリットは、現役世代の集客を見込めること。

(何だかんだ言って、日曜日が休日の方は多いですから。。。)

 

・・・実は、上記「千部会」は、毎年5月第一日曜日 = 5月1日(日)

うち(宗勝寺)の「題目講」が、毎月一日 = 5月1日(日)

 

思案した結果、今回に限っては・・・

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師匠のお寺(浄国寺)の、「お経を読む会」との・・・

“合同開催(題目講+お経を読む会)”と、させていただいた次第です。

 

そう、なんとこちらの開催日も・・・

毎月第一日曜日 = 5月1日(日)、ということで。

 

こんなことを書きますと、日程調整としては・・・

弊害しかないように感じる方も、いらっしゃるかもしれませんが。

 

お寺の行事は、住職ひとりでは為し得ないものが、多々ありまして・・・

意外にも(?)「横の繋がり」にて、互助している訳です。

 

宗派が同じなら、同じ趣旨の行事がその時季に重なる訳で・・・

開催日をお互いに微妙にずらすことで、うまく回す。

 

・・・という、ある意味業界の“裏話”でした。

雑草

先ず以て、熊本県を中心とした地震災害による被災者の方々には、心からお見舞い申し上げる次第です。

様々なご意見があるでしょうが、当ブログに関しては、通常通りの内容にて更新を続けていく所存です。

 

本日(4月17日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

恒例の年中行事、「千部会(せんぶえ)」が厳修されました。

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浄国寺の千部会は、特に“参加型”の法要と言えます。

 

“読経”ということに関して、普段から触れていらっしゃる方も、そうでない方も・・・

懸命にお経本の一字一字を目で追い、声に出していきます。

(そう出来る範疇で、内容を組んでいます。。。)

 

50名以上の檀信徒とともに、たくさんのお経を読ませていただきましたが・・・

そこに、もはや僧俗の垣根など無いことは、場に居合わせた方は感じられたことでしょう。

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法要の最後には、参列の檀信徒へのご祈祷も行われ・・・

本年も、無事に当行事を終えることが出来ました。

 

さて。

 

現在、外は大風(竹が折れそう。。。)。

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すっかり散り切ってしまいそうな桜の花と、バトンタッチするかのように・・・

境内中に、「雑草」が芽吹いてまいりました。

 

「雑草という名前の草は無い」と、かの昭和天皇は仰せになったそうですが・・・

こちらは、“方喰(カタバミ)”。

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根がしぶとくて、抜き難いっスよね。。。

 

水耕に従事する方や、釣り好きの方なら目にするのは・・・

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こちら、“沢瀉(オモダカ)”といいます。

 

この二種類に、共通することは・・・

家紋、それも日本の“十大紋”に選出されるほどの植物だということです。

 

西洋では、家紋(紋章)と言えば、華やかなもの(バラ・アヤメ・ユリ etc.)が多いですが・・・

かの徳川家ですら、家紋に用いたのは地味な“二葉葵”の葉っぱ。

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(“三つ葉葵”とは、架空の植物なんだとか。。。)

 

下剋上の戦国時代、その“生命力の強さ”から・・・

いわゆる「雑草」は、戦国武将に家紋として、好んで用いられたそうな。

 

この感覚、いかにも日本人らしくて、個人的には好感が持てます。

粋な“験(ゲン)担ぎ”で、洒落てますよね。。。

 

境内で楽しそうに遊ぶ、子どもたち(息子を含む)のことを鑑みて・・・

近年は、除草剤の使用範囲も、最小限に。

 

そんな訳で最近は、ヒマさえあれば草抜き(草刈り)に、勤しんでおります。

“内股の筋肉痛 & 立ちくらみ”と、戦いながら。。。

迷惑

2月の第3日曜日、香取市九美上(第三)地区では・・・

「清正公大神祇祭礼」が、執り行われます。

 

“清正公大神祇(せいしょうこうだいじんぎ)”とは、かの加藤清正が神格化・・・

つまり、没後“神さま”としてお祀りされ、現在に至るまで信仰されているものです。

 

当地区には、師匠のお寺「浄国寺」の清正公大神祇が、“分祀”される形で勧請。

そんなご縁で、現在は私がこの祭礼にお伺いし、読経させていただいている訳ですが。

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浄国寺より当地区に分祀されたのが、“昭和20年”のこと。

時代背景からもご推察の通り、当地区の“英霊”も、合祀される形でお祀りされています。

 

清正公大神祇へ、法楽荘厳のご祈祷をさせていただき・・・

併せて、当地区の英霊を含む諸霊位のご供養をお勤めさせていただきました。

 

さて。

 

屋外でのご祈祷を終えますと、少々ではありますが、鼻と目に違和感が。

今年もどうやら、“スギ花粉”のシーズンが始まりつつあるようで。

 

・・・と聞いて、「?」と思う檀信徒の方も、いらっしゃるかもしれません。

先日までの“年頭のお経廻り”の際、私の様子をご覧になった方は。

 

鼻水をすする私に対し、何人かの方はご心配いただき・・・

「住職、風邪ひいたの??」と。

 

「いえいえ、花粉症なんですよ」

「もう始まってるの??大変だねぇ。。。」

「ええ、温室育ちなもんで」

「アハハ、修行しても花粉症は治んねぇのか。。。」

 

そんな会話で、誤魔化しておりましたが・・・

実は私、花粉症は大したことは無いものの、ひどい“猫アレルギー”でして。

(ネコを含む動物全般、大好きなのですが。。。)

 

結果的には、ウソをついたことにはなります。

・・・が、「お前ん家の、ネコのせいだよ!」とは言えませんし、そんな気もありません。

 

誰でも、自分の“趣味・嗜好”を否定されるのは、嫌でしょう。

私自身も、自分がされたら嫌なことは、人にはしないようにしています。

 

否定をされないために、秘密裏に楽しむ方も少なからずいらっしゃいますよね。

「誰に迷惑掛けてる訳じゃないから。。。」

・・・と思うことが出来れば、(悪い言い方をすれば)自分が楽ですから。

 

これは、完全に私個人の考えですが、すべての事柄において・・・

人に迷惑を掛けないことなんて、ありません。

 

それは、「開き直れ」ということではなく・・・

「ありがとう・ごめんなさい」で生きましょうよ、ということ。

 

あなたが、特定の誰かに「迷惑」を掛けたくない、と言うのなら・・・

あなたのことを迷惑と思わないほどに、心を寄せて行動してみてはいかがでしょうか。

新たな一歩

2月に入って初めての“午の日”のことを、「初午(はつうま)」と言います。

 

平成28年の初午は、昨日(2月6日)でしたが・・・

初午は、お稲荷さん(稲荷大明神)の“ご縁日”。

 

縁日とは、神仏と縁(ゆかり)のある日のことで・・・

この日にお参りすれば、“普段以上のご利益”をいただける、と。

 

奈良時代の初午に、(稲荷社の本社である)京都の伏見稲荷大社にて・・・

“稲荷大明神”が鎮座されたことから、という故事に由来されます。

 

この日、師匠のお寺「浄国寺」では、先般の予告通り・・・

「豊田岡田稲荷大明神大祭」が、厳修されました。

 

前日までに、境内も・・・

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皆さまからの“奉納旗”によって、荘厳され。

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また、寒空の下・・・

約60名の檀信徒の皆さまの、お参りをいただき。

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無事この大祭を厳修できましたこと、厚く御礼申し上げます。

 

さて。

 

この大祭が、一度は“廃れた”行事であり・・・

この日を以て“復活”に至った経緯も、先達て書かせていただきました。

 

終わってしまえば、何てことはありませんが・・・

やはり通常の考え方で言えば、復活に至るまでの道のりは、険しいですね。

 

廃れるには、廃れるだけの“原因”がある訳ですし・・・

同じ失敗は、繰り返さない方が良いに決まっています。

 

「新たな一歩」を踏み出すのは、素晴らしいことだとは分かっていても・・・

そのままでいたい、という心を隠し切れないのは、誰もが同じではないでしょうか。

 

“65才”からレストラン(ケンタッキーフライドチキンの前身)を始めた、彼しかり。

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“55才”から日本地図の測量を開始した、彼しかり。

(伊能忠敬は、地元(千葉県香取市)の偉人です。。。)

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「何かを始めるのに、遅すぎることはない」なんて、使い古しの言葉はどうでも良いんです。

 

新しいことを始める事は良いことか、と尋ねられれば・・・

100%、そうとは言い切れませんし。

 

ただ、個人的には「新たな一歩」が、大好きなんですよね。。。

 

(12月31日の)大晦日を経て、(1月1日)の正月を迎える。

節分で今年が終わり、立春から今年が始まる。

春節(旧暦正月)より、今年の始まり。

 

「どれが正しいの?」ではなく、どれも正しいんです。

今年に入って、世の中は既にこれだけの“きっかけ”を、与えてくれています。

 

冷たい言い方にはなりますが・・・

あなたがあなたなりの方法で、踏み出す時を決めるしかないのです。

 

【追伸】

春節(今年は明日、2月8日)より、宗勝寺では・・・

年頭のお経廻りに、お伺いさせていただいております。

 

該当の檀信徒の皆さま、よろしくお願いいたします。。。

準備

師匠のお寺「浄国寺」では、来る2月6日(土)に・・・

「豊田岡田 夫婦稲荷大明神大祭」を、厳修致します。

 

以前、このような姿で参道脇にお祀りされていた、“お稲荷さん”が・・・

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このように“改修”され、「遷座式(せんざしき)」が行われたのが、昨年6月のこと。

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時代の流れとともに“紆余曲折”を経て、現在の形に落ち着いたという・・・

“事の顛末”は、以前書かせていただきました。

→ 「紆余曲折を経た、事の顛末」

 

お陰さまを以て、どうやら久々にこの「豊田岡田 稲荷大明神大祭」の・・・

“復活”に、辿りつくことが出来るようです。

 

改修工事を終えた際、数名の方からは・・・

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「何だか、“手すり”に掴まりにくいねぇ。。。」なんて。

 

確かに、通路に比べて幅広で低めのポジションの“手すり”は・・・

やはり、“手すり”ではなく。

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「奉納旗」を固定するための、“土台”なのでした。

 

本日、約50基ほど(本日までの申し込み分)を、染筆させていただきましたが・・・

多くの方が、この大祭のためにお稲荷さんを“荘厳”して下ること、頭が下がります。

 

当日お出でになる、檀信徒の皆さまにとっても・・・

また、お稲荷さんにとっても、佳き一日であるよう、「準備」を進めていく次第です。

 

かの「第16代アメリカ合衆国大統領 リンカーン」は・・・

「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を、斧を研ぐのに使うだろう」

・・・と、仰ったそうな。

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さて。

 

先日、しばらくぶりに“甥っ子(約2才)”に会った時のこと。

私を見るや否や、「怖い。。。」と。

 

考えるに、年末のこと。

甥っ子と、“追いかけっこ”をして遊んだ訳ですが。

 

その際、「怖い、怖い。。。」と逃げてはいましたし・・・

確かに、私が“キ〇ガイ”じみた追いかけ方をしたのも、事実だったりします。

 

聞けば、その後・・・

甥っ子が、言うことを聞かない際。

 

「(私の名前)が、来るよ!」

「嫌だ、怖い。。。」

・・・なんて件(くだり)が、あったとか無かったとか。

 

最大限に“ポジティブ”に、考えれば・・・

私は、“畏敬の念”を抱かれる存在と、相成りました。

 

そんな訳で(?)、私この度、来る“節分(2月3日)”に向け・・・

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鬼の“マスク”を、ネットにて注文。

 

もしかしたら、この“節分”を以て・・・

私は本当に、嫌われてしまうかもしれません。

 

でも、何なんでしょう。

この、ワクワクは。

 

甥っ子に、日本の伝統文化を教授する「準備」も、万端ということです。。。

五年越しの悲願

本日(6月21日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

「遷座式(せんざしき)」が、厳修されました。

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“遷座”とは、平たく言えば神仏の“お引越し”のこと。

 

この行事は、昨年末より行われていた・・・

「境内整備事業」の、“締めくくり”ともいえるもの。

 

“駐車場”の、拡張や・・・

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“境内トイレ”の、新設。

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“墓地区画”の、整備や・・・

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・・・“参道/墓地”の、玉垣工事。

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以前の“外塀”は、このような状態でしたが・・・

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キレイに、そして堅牢な“外塀”に、生まれ変わりました。

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門前の、老朽化した“参道”も・・・

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・・・ご覧の通り。

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今回“遷座”されたのは、“七面大明神(七面堂)”並びに、“稲荷大明神(稲荷社)”。

 

「浄国寺」の“稲荷社”に関しては、以前も書かせていただきましたが・・・

“七面堂”に関しても、事の顛末はほぼ同じ。

 

寺の手の届かぬところで、管理されてきた訳でしたが・・・

時代が流れ、(上物をそのままに)寺に返却されたのが、“平成22年”のこと。

 

・・・こちらが、その当時の“七面堂”

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日蓮大聖人が、身延の地にて“お説法”なされていたところ・・・

その場には、いつも若い女性がいらっしゃった、と。

 

大聖人が、その女性に水を差し上げ、促しますと・・・

赤い“龍”のお姿となり、“七面山”の山頂へ向け飛び立った、と。

 

その龍は、“七面大明神(七面天女)”で・・・

法華経を信仰する者の“守護神”として、今日まで崇められている訳です。

 

・・・「やっぱり」と言ってしまっては、アレですが。

“稲荷社”の時と同じく、七面堂の中身は「空っぽ」で。

 

それ(平成22年)は、くしくも私が“日蓮宗大荒行堂”に・・・

再行(2回目)としての修行を、発願した時のことでした。

 

こんな“チャンス”は他にないと、七面大明神の“御尊像”を整え・・・

荒行堂内で、聖僧とともに読経を重ねること、寒一百日。

 

帰山して、「浄国寺」にて“帰山奉告”並びに“七面大明神開眼式”を・・・

厳修したのが、“平成23年2月”のことでした。

 

その後、早急に“七面堂”の建立を、住職とともに計画し・・・

それを実行に移そうとした、その時。

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・・・平成23年3月11日を以て、それどころじゃなくなったのでした。

 

「五年越しの悲願」とでも、言うべきでしょうか。

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納まるべきところに納まった、“七面大明神”の御尊像が、尊く見えました。

 

法要中には・・・

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七面池”に、七面山“二之池”より汲ませていただいた聖水を、注ぎ入れました。

 

併せて、以前の“稲荷社”から・・・

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・・・生まれ変わった“稲荷社”にも、“再勧請”を行い。

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参列の檀信徒の皆さまとの“祝宴”を以て・・・

この日を、締めくくるのでした。

 

・・・めでたし、めでたし。

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