区切り

本日は、8月24日。

 

宗勝寺の界隈(千葉県香取市)では、この日を「ウラボン」と呼び・・・

多くの方が、お寺(お墓)へお参りに見えます。

 

お盆の正式名称を、「盂蘭盆(うらぼん)」と言いますが・・・

盂蘭盆とウラボンは、決してイコールではありません。

 

24日は、「地蔵盆(近畿地方を中心とした、お地蔵さんの縁日)」でもありますが・・・

これともまた、ニュアンスが異なる気がします。

 

ウラボンは、恐らく「裏盆」と書くのでしょう(盂蘭盆を“表”として)。

それが正しいかは、この際置いておきますが、風習として存在するということです。

 

・・・8月16日は、師匠のお寺「浄国寺」にて、施餓鬼会に出仕。

本堂は、約140名の檀信徒の皆さまで、埋め尽くされました。

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翌日は、成田市「東光寺」さまの施餓鬼会に出仕させていただきました。

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そして本日は、多古町「能満寺」さまの施餓鬼会に、出仕を。

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私にとっては、これが最後の、お盆関連行事。

 

(月遅れの)お盆と言えば、一般的には8月13~15日のことでしょうが・・・

13~16日とか、7~16日とか、7~24日とか、1~24日とか、1~31日とか。

 

広義からすれば、様々な捉え方が出来るということですが・・・

とにもかくにも、本日をもって「区切り」とさせていただけることに、感謝と安堵なのでした。

 

さて。

 

お盆明けから、“台風”が次々と。

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浄国寺では、屋根の一部が吹き飛んだり・・・

うちでも、境内の竹や木が折れたりと。

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甚大なものでは無いにせよ、大なり小なりの被害を被っておりますが・・・

(私の範囲では)人的被害が無いのが、不幸中の幸いでした。。。

 

【追伸】

お待たせいたしました!

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今年も、「てらこや」の記念文集が、刷り上がり・・・

昨日、青年会員にて、発送関連の事務作業を行いました。

 

約1か月ぶりに顔を合わせた方も、いらっしゃいましたが・・・

各々のお盆を終え、心なしか皆んな、清々しい顔つきでした。

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副会長の「DAKKYU」も完治したようで、何より。。。

(事の顛末は、こちら↓)

・・・参加の皆さま、会員・賛助会員の皆さま、文集到着までしばしお待ちください!

もう、落ち着いた??

無事に、“お盆”のお勤めを終えることが出来ました。

 

毎年の事ですが、知り合いに会うたびに・・・

「もう、落ち着いた??」なんて言われる、今日この頃。

 

先日(8月16日)には、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

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施餓鬼会(せがきえ)”が厳修され、約150名の檀信徒が参列。

 

また翌日にも、成田市「東光寺」さまにて・・・

“施餓鬼会”に、出仕させていただきました。

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お釈迦さまの時代、“目連(もくれん)尊者”は「神通力(超能力)第一」と、謳われました。

目連が神通力により、亡くなった“母親”の姿を探しますと・・・

なんと、母親は“餓鬼界”に、堕ちていました。

 

喉を枯らし飢えた母親に、水や食べ物を差し出しても・・・

口にする直前に炎となり、母親の口には入りません。

 

お釈迦さまに、方法を問うに・・・

「僧侶たちが、夏の修行を終えるこの時期(7月13~15日)、すべての僧侶に食べ物を施せば・・・

母親にもその施しの一端が口に入り、救われるだろう」と。

 

・・・これが、いわゆる“お盆”の由来。

先日書かせていただいた、“施餓鬼”の由来と、どこか似ていませんか??

 

そんなことから、「お盆の前後に、施餓鬼会を。。。」という慣習が弘まることに。

(逆に言えば、“施餓鬼会”はいつ行っても良い、ということになります)

 

「じゃ、“前後”って、いつまで??」と、聞かれれば・・・

概ね、「8月1日~24日」というところが、主だと思います(月遅れのお盆の場合)。

 

8月1日は、俗に“釜蓋朔日(かまぶたついたち)”なんて、いいまして・・・

その名の通り、“地獄の釜”のフタが空く日。

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ご先祖さまが、遠く離れた“地獄”にいる(なんて考えたくもありませんが。。。)場合・・・

朔日に出発することで、ようやく“お盆”までに到着出来る、と。

 

“8月24日”は、いわゆる“地蔵盆(お地蔵さんのご縁日)”ですが・・・

宗勝寺がある千葉県香取市では、なぜかこの日を「ウラボン」と。

 

「盂蘭盆(うらぼん:お盆の正式名称) = ウラボン」ではなく・・・

きっと、「お盆 = 表」で、ウラボンってのは「“裏”盆」なのでしょう。

 

「ウラボン」には、“生花”を取り換え、お墓の掃除をする程度。

(ある意味)華やかな“表”の後片付けが、“裏”の由縁なのでしょうか。

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境内を掃除すると、良く目につく“セミ”のご臨終が・・・

“夏の終わり”を、感じさせてくれます。

 

どうしても私を誘いたい皆さんに、言っておきます。

私、ようやく落ち着きました。。。

一息

本日(8月13日)より、“お盆”が始まりました。

 

お盆には、ご先祖さまが“里帰り”をする、と言われています。

つまり、“お盆休み”はあくまで、ご先祖さまと過ごすためのもの。

 

せっかくの、休日ですから・・・

「丸々3日間、家にいろよ。。。」って、訳じゃなく。

 

たまには、「一息」ついて・・・

古来から続いてきた尊い行事に、触れてみてはいかがでしょうか。

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・・・とはいえ、この時期。

「一息」つくことが不可能なのが、我々の業界。

 

かくいう私も先日(8月8日)より、日がな一日・・・

“棚経(たなぎょう)”に、廻らせていただいております。

 

“棚経”とは、お帰りになったご先祖さまに対し、“お経”を差し上げる事。

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ご先祖さまへの“おもてなし”として、様々なお供えをした飾り付けを・・・

“盆棚”と呼び、その前でお経を差し上げるので、“棚経”と。

 

さて。

 

この“お坊さんバラエティ”、結構見ている方いらっしゃるんですね。

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“棚経”中にも、この話題を出す方が、何件もございました。

 

先日(お盆直前)の放送では、“棚経”に関し触れたそうで。

(私は拝見してませんので、誤りがあればご勘弁ください。。。)

 

「(朝5時半から)一日に“70件”も廻るので、時間との勝負。。。」とか。

「(お茶を出す等の)過剰な“接待”は、困る。。。」とか。

・・・そんな感じで、話題にしていました。

 

結論から言えば、それは一概には言えません。

 

私の場合、“丁寧”にお経をあげたいので、一日の件数を絞り・・・

その分、お盆前から“棚経”を開始しています。

 

・・・なんて書き方を、しますと。

(放送の)“70件”の方は、立場ありませんが。

 

実は、それも良し悪し。

 

“里帰り”されたご先祖さまへの、お経ですから・・・

本日(13日)から開始するのが、“本義”な訳で。

 

お盆という、“限られた期間”を重視するなら・・・

一日の件数が膨れ上がるのも、仕方ありません。

 

あくまでも、そのお寺の“方針”ということになるでしょうね。

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今年は、“大豊作”だそうで。

今から収穫の秋が楽しみ、ですが・・・

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“棚経”の際に、農業を営む檀家さんから頂戴し・・・

私が現在食べているのは、まさかの“新米”。

 

北海道で有名な“ゆめぴりか”という品種を、(温暖な)千葉で育てたところ・・・

穂をつけ始めたのは、なんと“6月”とのこと。

 

「前例がない→検査ができない→出荷できない」

・・・という事態で、私の口に入ることになった訳ですが。

 

これが、今の私の「一息」です。。。

お疲れっス

今年も無事に、“7月盆”のお経廻りを終了することが出来ました。

該当の檀信徒の皆さん、ありがとうございました。

 

「7月13~15日」というのが、お盆の日程としては、本義。

それだけ、古来(旧暦)から行われてきた行事、ということですね。

 

現在の暦に切り替わった際、“ズレ”が生じた訳ですが・・・

日程に関して、全国的な“統一”は出来なかった、と。

 

ある地域は、“日付ありき”で。

またある地域は、“季節ありき”で。

 

つまり、多くの方が意識するであろう「8月13~15日」のお盆は、“季節ありき”。

いわゆる、“月遅れ”のお盆ということになります。

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初日に関しては、“電車”で都内を廻らせていただいております。

何せ、時間が正確ですし、移動経費も少なく済みます。

 

・・・朝、7時台発の“高速バス”に乗り、東京駅へ。

遠めのお宅から順番にお邪魔し、そのまま“電車”で戻るのが、例年のルート。

 

ご希望により、日時の指定・変更も承っておりますため・・・

今年は、例年より“2時間”ほど遅れての、終了となりました。

 

田舎は、電車の本数が少なく・・・

乗り継ぎも、うまくいかないことが多いんです。

 

調べるに、現地から“電車”を使うよりも・・・

1時間もかけて“東京駅”まで戻り、そこから“高速バス”に乗った方が、早く着くんですから。

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多少の余裕をもって着くはずだ、と思っていたんですが・・・

何を間違えたのか、“東京駅”に着いたのが、高速バス発車“4分前”。

 

「“MAISON KAYSER”で、嫁にパン買って帰るか。。。」とか。

「昼飯食えなかったから、パン1個だけ食おっかな。。。」とか。

「やっぱり、夕飯に響くから止めて、お菓子で誤魔化すか。。。」とか。

「のど“カラカラ”だけど、バスまで我慢すっか。炭酸が飲みてぇな。。。」とか。

 

・・・電車に揺られながら考えてたことが、全部“パァ”。

 

何とか飛び乗った、“高速バス”は・・・

女性でも汗をぬぐうほどの、“弱冷房”。

 

熱中症なのか脱水症状なのか分かりませんが、凄まじい脱力感の中・・・

前の座席に座った“男性”の様子を、私はずっと見ていました。

 

“柔らかいか燻製”と、“素焼きミックスナッツ”を、食べながら・・・

“缶ビール”を三本飲んだ後に、“缶チューハイ(レモン)”を空けていた、その様子を。

 

・・・そういえば、ここ数年。

あまり都内(電車)で、同業の方をお見受けしない気が。

 

あの、“アイコンタクト”や“会釈”の感じが、たまらないんですが。

「お疲れっス」的な。。。