覚悟

・・・前回のつづきです。

 

以前にも、少し触れましたが・・・

今回の団参には、私の“息子(1才2か月)”も同行しまして。

IMG_0985

色々と、思案した上で・・・

やはり、大型バスに“同乗”するのは厳しかろう、と。

 

私が運転手として、“伴走車”を出すことになった訳ですが・・・

現地では、(ご高齢の)参加者の“レスキュー車”として活躍出来たのは、結果オーライ。

 

・・・とは言え、当日までかなりの不安はありました。

まずもって、30名以上の参加者の“引率”に、支障をきたしてはなりません。

 

そして、宗勝寺住職として、総本山で“法要”をさせていただくという、緊張感。

息子の“世話”に加え、山梨県までの“運転”も加わったのですから。

 

普段、そんなことが無い私でも、前日は“眠れぬ夜”を過ごしました。

そして、それは(なぜか)“妻”も、同じだったようで。。。

IMG_1137

・・・団参初日を、無事に終え。

安堵と疲れからか、私はあっという間に眠りに落ちました。

 

それでも、身延山久遠寺の“朝勤”に参列するという、気持ちの高ぶりからか・・・

アラーム(目覚まし)をセットした、1時間前(午前4時)に、ふと目を覚ましますと。

 

そこには、iPhoneのLEDを頼りに化粧をする、妻の姿が。

彼女は、“徹夜”をしていました。

 

後から、話を聞くに・・・

隣の部屋から漏れる“マダムのおしゃべり”に、寝入りばなを挫かれ。

 

おしゃべり終了と、バトンタッチするように始まった・・・

“いびきの大合唱”に、寝ることを諦めたそうな。

 

(熟睡した)私が何を言ったところで、気休めにもなりませんが・・・

「ほら、今頃荒行堂では、毎日2時間睡眠で。。。」と。

 

すると、妻は・・・

「あの人たちは、それを“覚悟”で入ってるんでしょ。。。」と。

 

「私には、“覚悟”が無かった。。。」と。

そう静かに、そして悲しそうに呟いたのでした。

 

帰宅直後、「妙に静かだな。。。」と思ったら・・・

IMG_1156

カバンから洗濯物を出したところで、力尽きる妻。

 

・・・確かに、振り返ってみれば。

 

「引率・法要・世話・運転」という、ハードな内容の割には・・・

ぶっちゃけ、何ということも無かった。

 

「覚悟」の上でしたから。

IMG_1126

団参(2日間)の天気予報は、しばらく前から“雨マーク”が消えることは無く。

やはり、その通りの天気となりました。

 

しかし、その「覚悟」があったためか、参加者からは・・・

「ほとんど降らなくて、良かった」とか。

「祖廟にお参りするときには、不思議と雨が止んだ」とか。

 

やはり人間、“腹をくくる”ということが・・・

・・・いや、ごめんなさい。

 

私が、熟睡出来たのは・・・

moldex camo plugs

自分だけ、こっそり“耳栓”を持参したからなのでした。。。

輪番給仕団参

宗勝寺・(師匠のお寺)浄国寺の、共催にて・・・

「輪番給仕団参(りんばんきゅうじだんさん)」を、計画し。

 

先日(11月8~9日)、一泊二日の行程を、無事終えることが出来ました。

IMG_1140

日蓮大聖人が、晩年の“9年間”をお過ごしになった、身延(山梨県)の地には・・・

日蓮宗の“総本山”である、「身延山 久遠寺」がございます。

 

日蓮大聖人の、「いづくにて死に候とも墓をば身延の沢に。。。」とのご遺言に従い・・・

ご遺骨は、この身延山に祀られています。

 

さらに、“六老僧(6人の弟子)”には・・・

廟所(お墓)を、“輪番”で護持するように、と。

 

それを基として、今回行わせていただいたのが・・・

「輪番(ローテーション)給仕(お墓のお世話)団参(団体参拝)」と。

 

つまり、我々も日蓮大聖人のお弟子として・・・

その「ローテーションの輪」に入れさせていただいた、という訳です。

 

まず、「委嘱式(いしょくしき)」が行われます。

IMG_1055

法主猊下(身延山久遠寺の住職)に、なり替わり・・・

日蓮大聖人への、“給仕依頼”を頂戴する訳です。

 

次に「法儀」として、“御真骨堂”にて参拝を。

IMG_1069

読経・唱題に加え、参拝団としての“誓いの言葉”を、代表者が言上します。

ちなみに、「輪番給仕」を行わずして、日蓮大聖人の“御真骨”を拝することは出来ません。

 

最後に、「祖廟(日蓮大聖人のお墓)参拝」をして、終了となります。

IMG_1129

また、終了後は“祖師堂”にて、「御開帳」を。

IMG_1076

この日は、参道(門前町)での自由時間(買い物など)を経て・・・

宿坊(宿泊できるお寺)である「端場坊(はばのぼう)」さまに、参籠させていただき。

IMG_1145

翌朝、“大本堂”で6時から行われた“朝勤”にも参列を。

IMG_1138

身延の地からは、“観光”しながらの帰路道中。

 

個人的には、“沼津港”でいただいた海の幸が・・・

団体の食事とは思えないほど(…って言ったら怒られますが)美味しかったですね。

IMG_1154

画像では伝わりませんが、“紅葉”も始まりつつありました。

IMG_1148

現在は、「ホッとした。。。」の一言。

“主催者・引率者”の立場からすれば、大きな事故もなく帰ってくることが出来ましたので。

 

まぁ、細かいこと(?)を言えば・・・

キリは、ありません。

 

「御札の配り忘れ」とか。

(記念写真・会計報告に同封し、郵送します。。。)

 

宿坊で働く学生さんへの「お小遣いのあげ忘れ」とか。

(働きながら学校へ通う、お坊さんのタマゴさん、ごめんなさい。。。)

 

・・・・・・つづく。