てらこや

7月25~27日の日程で、“日蓮宗千葉県東部青年会”主催による・・・

第32回少年少女研修旅行「てらこや」を、今年も無事開催することが出来ました。

 

画像にて、ご報告させていただきます。

 

【第1日目】

会場となる、匝瑳市「飯高寺」さまに、集合。

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“飯高檀林旧跡”、いわゆる、昔のお坊さんの学校(日本最古の大学)です。

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近年は、映画やドラマの撮影に、頻繁に活用されています。

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「開校式」にて、3日間の無事を御宝前に祈ります。

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自己紹介、昼食の後、「研修① 写経」です。

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続いて、「研修② 読経」です。

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大きな声で、お題目を。。。

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海岸沿いの宿泊施設へ、移動して「カレー作り」を。

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同じ材料を使っても、班ごとに全く味が違います。

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入浴して、この日最後の「研修③ 道徳」。

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感謝の手紙を書いて、就寝。。。

 

【第2日目】

起床後すぐに、近くの広場で「ラジオ体操」を。

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朝食の後、再び「飯高寺」さまへ。

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外来講師による、「研修④ フィールドワーク」では・・・

(自作測器で)木の高さを測定したり、自然観察など。。。

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昼食は、恒例となりつつある「流しそうめん」。

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雑巾を使って、「掃除」。

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「餅つき」では、アッと言う間に“7升”の餅が参加者の胃袋へ。。。

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腹ごなしに、境内で遊ばせてもらいまして・・・

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再び宿泊施設へ移動、入浴、夕食の後・・・

最後の、「研修⑤ 感想文」です。

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書き終えて、これまた恒例の「花火」。

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この頃になりますと、我々(僧侶)の疲れもピークで・・・

子どもたちは、“ホームシック”がチラホラと。。。

 

【第3日目】

起床すると、結構な雨。

宿泊施設の体育館を借りて、ラジオ体操を。

 

でも、朝食をとって荷物整理を進めているうちに・・・

何とか、天気が好転。

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波打ち際で遊ぶのが、関の山でしたが・・・

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スイカ割りも楽しめて、皆んな満足そうでした。

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最後の食事は、「バーベキュー」でしたが・・・

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子どもって、なぜ米で腹一杯にしてしまうのでしょうか??

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飯高寺さまでの「閉校式」では、ひとりひとりに“修了証”が手渡されました。

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参加の皆さん、ありがとうございました!

保護者の皆さま、ありがとうございました!

協力各聖、ありがとうございました!

飯高寺役員各位、ありがとうございました!

関係各位、ありがとうございました!

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・・・また来年!

ご当地系

先日(7月18日)の“海の日”は、大網白里市「等覚寺」さまへ。

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9月の落慶に向け、建て替え中の“山門”が、見事でした。

 

こちらでは、毎年“日蓮宗千葉県東部青年会”への、ご依頼を賜り・・・

「水難事故防止唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)」に、今年も出仕させていただきました。

 

大勢の海水浴客で賑わう中、唱題行脚を。

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途中、数か所で水難事故犠牲者の慰霊として、読経させていただきましたが・・・

当(北今泉)地区は、江戸時代に63名の犠牲者を出した、“元禄津波”被災の地。

 

最後に読経させていただいた、“元禄津波慰霊碑(市指定文化財)”は・・・

津波から“13回忌”の年に、ようやく建てられたものだそうで。

 

そこからも、壊滅的被害の様子を伺い知ることが出来ますが・・・

今年は、慰霊碑建立から今年でちょうど300年、ということでした。

 

唱題行脚を終え、午後からは本堂にて・・・

「施餓鬼会(せがきえ)」並び「祈祷会」に、出仕させていただきました。

 

・・・唱題行脚、出発前。

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本堂前では、“波乗・海上安全”として、サーフボードへのご祈祷を受付中。

 

オリジナルのステッカーお守りも、お授け頂けるそうで・・・

「私もぜひ一枚、、、」と思ったら、なんと当日完売でした。。。

 

うち(宗勝寺)も、いつか「ご当地系」のラインナップを、、、

・・・なんて、とにかく良い刺激を、頂戴いたしました。

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宗勝寺 郵送祈願 ~遠方の方でもお気軽にご祈願を~】

 

こちらも、お陰さまで順調に、ご依頼を賜っている次第です。

また、ご遠方より直接お求めに、足をお運びいただける方も、あったり。

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(不躾乍ら、直接ご来山の際には、事前にご連絡いただくと確実です。。。)

 

ちなみに、最近の売れ筋(?)No.1は、こちら。

(交通安全ステッカー:シルバー)

 

当初、見向きもされなかったのが、ウソのようですが・・・

時代が、追いついてきたのでしょうか??

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そういえば、先日ご来山いただいたのは・・・

安産祈願のご依頼を賜り、ご祈祷させていただいた、ご夫婦。

 

今回は“お礼参り”のため、元気な赤ちゃんとともに・・・

当時の“お札・腹帯守り”をご持参の上、お越しいただきました。

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「お願いをしたら、お礼を言う」

 

「ありがとう」も言えない人の願いを、再び聞いてくれるような、お人よしなんて・・・

やっぱり、私はいないと思いますよ。。。

 

さて。

 

先般告知させていただいた、「てらこや」ですが・・・

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ついに明日より、開催の運びとなります。

今年も、定員を超えるお申込みを、頂戴しました!

 

先日は、青年会員が集まり、現地にて“準備・清掃”を。

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当日の様子は、また後日。

・・・行ってまいります!

寺の子

今年も無事、“7月盆”のお経廻りを、終了させていただきました。

該当の檀信徒の皆さま、お世話になりました。

 

「お盆って、8月じゃねぇの??」というのが、一般的な認識かと思いますが・・・

実は、お盆の日程は「7月13~15日」が、本義。

 

これは、「旧暦→新暦」の切り替えに、起因するもので・・・

季節感のズレを合わせるため、“月遅れ”で行うのが、8月盆。

 

7月盆は、“日付ありき”ということですが・・・

関東では、(東京を中心に)7月盆を行う地域が、少なからず存在します。

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冒頭、「今年も、無事…」なんて、書いた割には・・・

やっぱり、慣れない電車移動に、ストレスを感じざるを得ませんでした。

 

生まれながらの、田舎者。

“人酔い”を防ぐ方法は、無いものでしょうか??

 

そういえば、今年は同業の方に、お会いする機会がありませんで。

リサーチするに、“車・原付・自転車”での移動が多いらしく。

 

中には、(暑い)着物や作務衣ではなく、スーツ(ワイシャツ)で移動し・・・

直前に、“布教服(スーツの上から着用する衣)”を着る、なんてお話を伺ったり。

 

さて。

 

ちょうどこの時季、地元(千葉県香取市:旧佐原市)では・・・

関東三大祭りである、「佐原の大祭」が開催されます。

(平成28年は、“7月15~17日”の日程でした。。。)

 

今年は、初日の夕方に、何とか時間が取れたので・・・

家族で、ブラブラと。

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(個人的な話ですが)お盆やその準備に関わる、この時季(7・8月)は・・・

どうしても、“家族サービス”が希薄になりがちです。

 

私も、「寺の子」として生まれ、逆の立場としての経験はしていますが・・・

家庭を持つと、中々気まずいものがありますね。

 

そんな訳で、先日。

 

(長時間を要さない)遠方法務に、ちゃっかり家族を同乗させ・・・

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帰路道中、数か月前から要望があった、「アンパ●マンミュージアム」へ。

 

さぞかし、喜んでくれるかと思いきや・・・

息子、まさかのオールスルー!

 

数か月も待たされりゃ、興味も無くなる、ってもんです。

一過性のブーム、子どもは飽きやすいですからね。。。

 

「その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行う」

・・・なんて、偉そうに言っておきながら、このザマですよ。

 

それは、さておき。

 

慌ただしさも、これからが本番。

ある程度は、「寺の子」として、耐えていただくこともあるでしょう。

 

「寂しさが紛れるように」と購入した、ビニールプール。

汗だくで駆け回っていた出張中、スマホに送信されてきた画像には・・・

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彼女を呼んで優雅に遊ぶ、息子のチャラい笑顔が、写っていました。。。

塔婆

あー、飽きた。

さすがに、飽きましたね。

しかしながら着実に、お盆に向けての準備進捗中。

塔婆に関しては、例年のペースに乗るまで、染筆することが出来たのではないでしょうか。

 

・・・なんて、サラッと書いてしまいましたが。

この「塔婆(とうば)」とやらは、そもそも何なのでしょうか。

 

遙か、3000年も前のこと。

 

(仏教を開いた)お釈迦さまが、お亡くなりになった際・・・

残された者たちは、その供養のために“塔”を建てました。

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(インドにて:画像左下は、私です。。。)

 

その塔は、“ストゥーパ”と呼ばれていますが・・・

それに漢字をあてはめたものが、“卒塔婆(そとうば:略して塔婆)”ということです。

 

法華経(如来神力品第二十一)という、お経の中には・・・

「塔を建てて供養しなさい、そこに仏さまが現れるでしょう、、、」と。

 

これに従って、多くの人が多くの供養塔を建てた訳ですが・・・

日本における供養塔(ストゥーパ)と言えば、お馴染み“五重の塔”。

 

もちろん、 誰でも五重の塔を建てることは出来ません。

江戸時代からは木の柱や板に、供養のことばを書いて建てるようになりました。

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ここからは、余談です。

塔婆は、4か所の切り込みにより、“5つ”の部分に分けられています。

 

これは、“五大(下から、地・水・火・風・空)”と言いまして・・・

仏教における、すべてを構成する元となっている要素のこと。

(“五輪の塔”と、同じ考えです。。。)

 

最近は、環境問題からか、“間伐材”を用いた塔婆が登場したり。

(浸透しないのは、単純にコストの問題だと思います。。。)

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昨日、宗勝寺境内墓地の塔婆を、“お焚き上げ”しました。

お焚き上げとは、報恩・感謝の意を込めて読経し、浄火に付すこと。

 

建立から、1年間を経過した塔婆(御札・お守り)は・・・

新しいものに差し替えることが、好ましいとされています。

40 お焚き上げ

・・・まとめです。

 

①塔婆を建てることは、仏さま・ご先祖さまに対し、供養のこころを表します。

②塔婆には、南無妙法蓮華経のお題目・法華経の経文を書き入れます。

③塔婆には、お経・お題目をお唱えし、建立します。

 

つまり、①塔供養の功徳 ②写経の功徳 ③読経・唱題の功徳

・・・これほどの意味が、詰まっているということ。

 

もちろん、情けは人の為ならず。

 

“お盆・お彼岸・ご法事・ご命日・新年のご挨拶”など、塔婆をお建てになれば・・・

ご自身が、「徳」を積んでいることにもなるのです。

家守

6月の最終日(30日)は、多古町峯「妙興寺」さまへ。

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ここ数年、恒例となりました“災害復興読誦会”は・・・

“日蓮宗千葉県東部修法師会”会員としての、参加となります。


(動画は、3年前のものです。。。)

20名以上の会員とともに、今年もたくさんのお経を上げさせていただきました。

 

・・・振り返るに、この2か月間(5月・6月)は、出ずっぱり。

今年の上半期も、アッという間に過ぎ去ってしまいました。

 

明けて今月(7月)は、年中行事の題目講(毎月1日)を終え・・・

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(空き時間は)もっぱら“お盆の塔婆”に、染筆作業中。。。

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例年ですと、この塔婆書きも、ウンザリしてくるはずですが・・・

(バタバタだった)先月までの、反動からでしょうか。

この“引きこもり生活”も、中々心地よく感じてしまいます。

 

そう感じるのも、涼しく快適な環境のもと・・・

作業をさせていただいていることに、他なりませんが。

 

7月に入るや否や、千葉県も真夏の気温となりまして・・・

テレビの天気予報でも、「熱中症対策のために、クーラーを、、、」なんて。

 

宗勝寺でも、冷暖房のご準備をして、皆さまをお待ちしておりますが・・・

唯一、その設備が無いのが“宝暦2(1752)年”建立の、鬼子母神堂。

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本日のご祈祷も、こちらで行わせていただきましたが・・・

・・・いや、暑いと文句を言っている訳ではありません。

50 撰経をあてる様子

(上記画像の際)アゴから汗が垂れないかと、ヒヤヒヤで。。。

 

さて。

 

この時季になりますと、このお堂・・・

少々、頭を悩ませることがございます。

 

・・・それは、“ヤモリ”です。

 

(単純計算で)築264年の建物ですから、事有る毎に補修はしています。

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それでも、完全密閉と会いう訳にはいかず、“ヤモリ”がお住まいになる訳です。

 

調べるに、毒もなく害虫を食べ、と害は無く・・・

家の繁栄を招く、守り神的な扱いもする地方もあるとか。

 

これは、「ヤモリ = 家守(屋守)」とするからとか・・・

夜に、灯り(に集まる虫)のところにいるから、とか。

(昔、夜間照明が可能だったのは、裕福な家)

 

これ、個人的に爬虫類があまり得意ではないこともありますが・・・

困るのが、仏像・仏具等に付着する、ヤモリの“フン”。

 

長期間気付かずにいると、跡が残ってしまったりと・・・

対応に、それなりのストレスを感じています。

 

・・・とはいえ、駆除するのはいただけない。

なんつったって「家守」、縁起物ですからね。

 

この“ヤモリ対策”、妙案をお持ちな方は、ご教授ください。

あのお堂は、代わりに私が守りますから。。。