レアケース

今年も無事に、春の「お彼岸」が終了。

・・・なんて畏まって書くのも、憚れるほど。

 

うち(宗勝寺)自体は、行事やお経廻りの慣習も無く・・・

会議・会合の類も避けられる期間。

 

「お彼岸=お坊さんは繁忙」というイメージからか・・・

(不思議と)うちの檀家さんも、キッチリと法務依頼を避けてくれたり。

 

そんな訳で、お彼岸は・・・

「一年で最もお寺にいられる一週間」と言っても、過言ではありません。

 

・・・これは、もちろん「レアケース」ですが。

今年も中日(3月20日)には、都内目黒区「妙見寺」さまにて・・・

「春季彼岸会」に、出仕させていただきました。

 

100名近くの檀信徒さんで、ひしめき合っておりましたが・・・

年々、参列者が増えていっているように感じます。

 

これも、現在のお寺事情としては、レアケースに入るのでしょう。

 

多くのお寺では、集客(単語に語弊あり)に、苦戦を強いられているはず。

うちも、「キープがやっと」といったところでしょうか。

 

単発の、物珍しいイベントを打ったり、複数の寺院が共催したり。

そんな行事ですと、割と人は集まりやすいのかもしれません。

 

それに対し、昔から粛々と続けられてきた物事で、となると。

つまり、(個々の)寺院の年中行事の底上げが、いかに難しいか。

18日には、多古町「能満寺」さまにて・・・

「春季彼岸会/大黒祭」に、出仕させていただきました。

 

法要の後、総代(役員)さん方から「任期満了にて退任」のお話が。

人のお寺とは言え、(お世話になっただけに)寂しいものです。

 

お寺は、宗教法人として、決して住職の所有物ではございません。

そのため、複数の立場もって、法人の役員構成が行われます。

 

檀家総代も、その中のひとりで、任期は3年。

形だけのものではなく、包括法人(日蓮宗)や法務局にも、登記されます。

 

うちの場合、総代(役員)任期は・・・基本、終身です。

これは、レアケースという訳ではなく、再任を妨げないものですので。

 

「(任期交代と終身)どっちが、良いのかねぇ??」

・・・なんて、(退任される総代さんが)仰っていましたが。

 

これは、何とも言えないところ。

 

協力的な総代さんなら、いつまでも務めていただきたいものですし・・・

多くの方に、お寺の内情に触れてもらうことも、大切でしょう。

明日の来客に向け、水槽を掃除しました。

 

やっぱりうちは、レアケース。

お彼岸が終わったので(?)、明日から法務が目白押しです。。。

区切り

昨日(3月11日)は、「あの日」から丸6年。

 

我が千葉県東部管区も、ある意味被災地域。

実際、十数名の死者・行方不明者がいらっしゃいます。

 

あれほどの、震災でしたから・・・

上を見ても下を見ても、キリがないのかもしれません。

 

我々が、どんなに心を寄せたところで・・・

人の心の内を完全に読み取ることは、出来ないかのもしれません。

 

しかしながら、ひとりひとりが自分の出来ることを行う。

それが素晴らしい…というのではなく、それしかないと思うのです。

私は、檀信徒研修会「東日本大震災第七回忌法要」に・・・

スタッフとして、参加してまいりました。

 

日蓮宗千葉県東部宗務所・檀信徒協議会、共催による当行事は・・・

800名収容の、多古町文化ホールにて開催。

 

【和讃奉納・講演・第七回忌法要・(少年少女の)合唱】

・・・の4つが、主なプログラム。

 

七回忌のご供養のため、「経木塔婆」建立者を募り・・・

画像のように、約1,000基もの建立を賜りました。

(供養料は、全額寄付金となります)

 

法要では、30名以上の僧侶とともに供養の誠を捧げ・・・

復興祈願のご祈祷も、併せて厳修されました。

 

上記、「丸6年で七回忌」という記述の通り・・・

故人は、昔ながらの「数え」で年を重ねていきます。

 

お亡くなりになって、丸1年の「一周忌」・・・

下ひとケタに「3・7」の付く年を、(簡単に言えば)「区切り」と考えます。

(3回忌・7回忌・13回忌・17回忌・23回忌・・・)

 

もちろん、故人の「祥月命日」は、毎年やってくる訳ですが・・・

区切りの年には法要などを行い、ご供養を行うことが一般的。

(年回忌法要・年忌法要といいます)

 

・・・余談ですが「命日」について、まとめます。

☆祥月命日(しょうつきめいにち):歿月日(例:3月11日 歿)
☆命日(めいにち):歿日(例:毎月11日)
☆月命日(つきめいにち):祥月命日以外の命日

 

さて。

 

先日、私の実家に・・・

(息子と比べても)かなりコンパクトなお墓が、完成。

14年前、ここに我が家の愛犬が埋葬されました。

私が大学生の頃でしたから、死に目には会えず仕舞い。

 

当時は、ペット供養墓「追想墓」も未建立のため・・・

実家の庭先に、埋葬した訳ですが。

ちなみに、「PONY」と、命名されたはずでしたが・・・

両親的には「ポニ」だったらしく、墓石にも彫刻が。。。

 

やはり、こうしてご供養も形になると、気持ちに区切りがつくものです。

寝る子は育つ

先般、「初午」に関連して、書かせていただきましたが・・・

本日(3月8日)が、初午(平成29年・旧暦の場合)の日。

 

南横宿区さまより、毎年のご依頼を賜り・・・

出世稲荷大明神の祭礼にて、ご祈祷仕りました。

画像上部の本社に対し、下に見える小さなお宮は・・・

町内各家の持ち回りにより、一年ごとにお祀りされるそうです。

 

うちの地元(千葉県香取市)が、商人の町だからか・・・

町内の多くに(商売繁盛を願ってか)お稲荷さんが、お祀りされています。

 

なぜか、通りに面してお祀りされることは少なく・・・

今回の南横宿さまの立地も例外なく、路地の奥の奥。

 

かのWikipediaにて「初午」を検索(2017/3/8現在)すると・・・

表示画像が地元、ということは盛ん?それとも珍しいのでしょうか??

さて。

 

・・・目をつぶったと思ったら、朝。

そんな深い睡眠、目覚めも良いですよね。

 

ところが最近(私自身)途中で起きるは、夢を見まくるは・・・

起床時、首や背中が痛むことも、しばしば。

 

「人生の3分の1は睡眠」と言うように、睡眠は大切。

(荒行堂では、12分の1ですが、、、)

 

それなりに、小さいながらも悩みの種だった訳ですが・・・

結論から申せば、何年も使った(ヘタった)枕が原因だったようで。

 

ある方におススメいただいた、ブツを購入。

 

早速、使用してみましたところ・・・

目をつぶったと思ったら、朝。

 

劇的に、良質な睡眠を取り戻すことに成功。

あまりの感動に、ブログのネタにしてみたのでした。

 

【※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。】

今月(3月1日)も無事・・・

毎月恒例の題目講を、お勤めすることが出来ました。

 

読経の後には、参加者一同にて・・・

団扇太鼓を叩き、唱題(お題目:南無妙法蓮華経を唱えること)いたします。

 

これを息子は、殊のほか楽しみにしておりまして・・・

リズムは滅茶苦茶ながら、見よう見まねで叩く訳です。

今回、彼は読経中に、寝落ち。

 

目覚めるやいなや、本堂へダッシュしたものの・・・

彼が目の当たりにしたのは、静まりかえった本堂。

 

・・・彼にとっては、一瞬目を閉じただけだったのでしょうか。

彼の、混乱・動揺っぷりは、ご想像の通り。

 

「寝る子は育つ」との言葉通り、心身ともに成長していってもらいたいものです。