断食してみた。

世界の宗教者は、一定の規律のもとに断食(だんじき)を行っています。

 

日蓮宗の僧侶としては、そのような戒律・習慣は、ございません。

修行中は、俗世間とはかけ離れた食生活ですが、断食ではないということ。

 

今は、ファステイングなんて言うみたいですね。

横文字にすると、おしゃれにすら聞こえるのが、言葉の妙。

 

内臓を休ませることで、免疫力向上・デトックス(排毒)・体質改善 etc.・・・

古くから、医療の一環・食事療法として、行われてきたようです。

人生は、経験値の積み重ね。

 

書籍・メディア・webなんかで得る知識も、尊いものですが・・・

やはり、その厚みとなると。

 

つまり、(あくまで主観ですが)健康番組を見るよりも・・・

大病患った方に「健康が一番だよ」なんて言われる方が、心に刺さるもの。

 

・・・そんな訳でファステイング、やってみました。

 

調べるに、酵素系ドリンクを飲みながら、3日間くらい行うのが定石のようです。

ただ、このドリンクが少々お高く、どれを選んだら良いのかも、分からない。

 

結果、多くの人が様々な方法を披露する中で、より断食っぽいのを採用。

以下、ルールです。

 

① 基本、絶食。

② 水(常温)を1日2L摂取。

③ 味噌汁(具無し)は、飲んでも良い。

④ 3日間~MAX7日間。

⑤ 体調不良は、即終了。

 

初心者なので、期間は3日間に定めました。

実施日は、8月15~17日

 

理由1:例年、お盆明けは(開放感からか)暴食しやすいので、その防止に。

理由2:法務繁多の3日間なので、空腹を紛らせることが出来そう。

【前日】

●夕食(最後の晩餐)をいただいて、いよいよ明日からスタート。

●8日間続いた、お盆棚経の疲労蓄積から、多少の不安を感じる。

 

【8月15日】

●5時起床、体調良し。

●6時、朝食代わりの味噌汁を飲む。

●7時半、水のペットボトル持参で、棚経へ。

●11時~12時、腹がこれでもかというくらい、グーグー鳴る。

●13時~、頭痛(たぶん低ナトリウム血症)が始まる。

●14時、令和2年度棚経、すべての行程を無事に終える。

●14時半~、師匠のお寺「浄国寺」にて、翌日の行事準備。

●16時半、足に力が入らず、フラッフラになる。

●17時、思考回路停止、クルマの運転も無理かもと感じる。

●17時半、妻の「今夜は、チンジャオロースだよ~」の声に、心が折れる。

●18時、夕飯を貪り食う。

 

・・・・・・という訳で。

 

真夏のハードワークとファステイングの相性は、最悪でした。

言い訳がましいですが、根性云々の問題ではない気がします。

 

こちらからは、以上でーす。

ゲンコツ案件

8月のスタートは、2日。

 

当山(宗勝寺)の施餓鬼会を、厳修いたしました。

→施餓鬼会(せがきえ)とは

施餓鬼会

もう、ほとほと嫌気がさしますが・・・やはり、このコロナ禍。

まず、開催か否かで、悩まされました。

 

開催に際し、出来る限りの感染予防対策はさせていただきましたが・・・

案内にも書かせていただいた通り、対応にも限界はあります。

 

その中で、例年の9割の方が参列を希望したことに、驚きました。

また、欠席の方にも、感染予防のご協力に感謝申し上げます。

今年は、控室の席を用意せず、ウォークスルー方式に。

後に、何人からか好評をいただきまして、胸をなでおろしているところです。

 

・・・8月7日からは、お盆の棚経に廻らせていただきました。

8日には、香取市「浄蓮寺」さまの施餓鬼会に、出仕。

9日から15日までは、ひたすらに棚経、棚経、棚経です。

 

・・・とにかく、今年も無事にお勤めすることが出来て、良かった。

マスク着用の棚経は、今年限りにしてもらいたいものです。

 

16日は、師匠のお寺「浄国寺」の施餓鬼会。

例年、密を避けきれない状況ですので、下記のような形での開催となりました。

法要の様子は、YouTubeにノーカットでアップしましたので、どうぞ。


外には、参道までお焼香の行列が出来ていたようです。

お渡しした粗品の数からみて、参拝者は約140名ほど。

今年は葬儀社さんの手も借りて、スムーズに運営することが出来ました。

そして本日17日は、成田市「東光寺」さまの盂蘭盆会に出仕。

1座目に新盆・2年盆の各位、2座目に一般の各位が、法要に参列します。

・・・という訳で。

 

お盆関連行事、つつがなくお勤めさせていただくことが出来ました。

(終わった訳ではありませんが)まず、一段落です。

 

それしにても、今年は暑かった・・・暑すぎです。

お見掛けした、棚経中であろう(他宗)僧侶の方・・・

それはそれは、気怠そうに歩いてらっしゃる(気持ちは痛いほどに解りますが)。

 

会釈し、颯爽と追い越させていただきましたが・・・

「後輩だったらゲンコツ案件」ですな。

(父親としては)ちゃんと13日には、家族でご先祖さまの、お迎えに。

3時半起床で、お迎えが20時半でしたから、家族全員グロッキー気味でしたが。

 

もうすぐ6歳の長男は、お迎えの意味をちゃんと理解しているようで・・・

(面識のあった)母方の曾祖母のお墓で、「ばぁば、お帰り~」なんて。

 

これも、節目の行事をキッチリとやってきたお蔭かな、と自画自賛したり。

このまま2人とも、感性豊かに育ってほしいものです。