御慰労

先日(12月2日)、日蓮宗千葉県東部宗務所の主催による・・・

歳末助け合い「唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)」に、参加させていただきました。

42 行脚

毎年場所を変え開催される、当行事。

 

今回は、多古町坂地区の日蓮宗寺院2か寺を中心とした、ルートにて・・・

僧俗併せ、約60~70名の参加者とともに、約2時間の行脚となりました。

“坂”という地名が表す通り、やっぱり坂道が多いんですね。

それにしても、のどかです。

夜は、やはり漆黒の闇でしょうか。。。

 

こちらが、唯一の公共機関。

こうなってくると、運転できるかどうかが死活問題でしょう。

最近、メディアで取りざたされている、高齢者ドライバー問題ですが・・・

根は、深そうです。。。

 

・・・そして昨日(12月9日)は、大本山「法華経寺」さまへ。

こちらは、打って変わって都会のお寺ですね。

 

山内の、「日蓮宗大荒行堂」へ。

→日蓮宗大荒行堂とは

 

11月1日よりの苦修錬行に励む、修行僧に面会が許可されるのが、12月6日より。

日蓮宗千葉県東部修法師会の会員として、合同でお見舞いに伺わせていただきました。

 

本年度、我が千葉県東部管区からは・・・

“副傳師(修行僧の指導者)”が輩出されるという、慶事。

 

先輩に伺うに、傳師さまに対しては・・・

お見舞いと言うよりは、「御慰労」と言った方が正しいのだそう。

 

面会の後、ご祈祷も賜ることが出来ましたが・・・

それに遡ること、2時間前。

 

私は集合予定時刻より、早めに到着。

先立って、数名の修行僧との面会をさせていただきました。

 

再行(2度目の修行)をご一緒させていただいた各聖が、参行(3度目の修行)へ。

短い時間でしたが、皆さんの尊顔を拝することが出来ました。

 

やっぱり、思い出しますね。

もう丸6年ですか、アッという間だなぁ。。。

 

当時、私は独身でしたから。

ある意味(守るものが無いという点では)気楽なものも、あった訳です。

 

何だか、色々と考えられさせてしまいました。

色々とは・・・色々です。。。

宗勝寺境内の落ち葉も、ほぼほぼ落葉を終え・・・

ホッとしたのも、束の間。

(檀信徒の皆さまには)ご案内申し上げました、新年(平成29年度)のご祈祷御札。

申込みの返信の都度、染筆いたしておりますので、ご安心ください。

 

一般の方も、通年を通して下記よりお申込み可能です。

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→宗勝寺 郵送祈願 ~遠方の方でもお気軽にご祈願を~

秋の長雨

本日(9月19日)からの7日間は、秋の「お彼岸」です。

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「お彼岸」に関しましては、以前書かせていただいたものがございますので・・・

ご参照いただきたいと、思いますが。

 

秋のお彼岸の中日「秋分の日」は、法律(国民の祝日に関する法律)においても・・・

「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」と、定められています。

 

宗勝寺の境内も、終日お墓参りにいらっしゃる方を目にすることが出来ました。

こうして、節目節目を大切にすることが、豊かに生きていく人の姿だと実感させてくれます。

 

・・・それにしても。

この「秋の長雨」、いつまで続くのでしょうか。

 

以前、妻が“ママ友トーク”の一部を、明かしてくれました。

「結婚すると、“洗濯”に関わるストレスが、ハンパない」と。

 

確かに、家族全員分の洗濯物をパリッとさせるのは、中々の重労働。

それには、天気の影響も大きい訳ですね。

 

かくいう私も、仕事柄たくさんの洗濯物を出してしまいます。

着物・作務衣・作業着・普段着 などなど。

 

ちなみに、雨天時の“生乾き臭”を除去するには・・・

熱湯(鍋)で5分ほど煮ると、良いですよ。。。

 

さて。

 

先日(9月15日)は、八千代市「長妙寺」さまへ。

「痔の呪(まじな)い」に、出仕させていただきました。

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旧暦8月“十五夜”に行われる、当行事。

種々、メディアにも紹介されております。

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日々、いわゆる“宗教離れ”が叫ばれ・・・

目に見えるものしか信じようとしない者が、増え続けている昨今ですが。

 

全国から訪れる参詣者に、朝から夕方までひっきりなしにご祈祷が行われます。

またその多くは、病が平癒したことによる、“お礼参り”の方々だったりもします。

 

・・・この日(旧暦8月十五夜)の月は、“中秋の名月”。

皆さま、「秋の長雨」の切れ目、ご覧になったでしょうか。

 

「お月見をしたり、お団子をお供えする」ということからも・・・

お月さまが、信仰の対象となっていることは、言うまでもありません。

 

月は「月天子(がってんし)」として神格化され・・・

「法華経の教えを護り弘めていく人々を、守護する」と言われています。

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龍ノ口の刑場にて、まさに斬首されんとする日蓮大聖人。

 

「江の島の方より、月のごとくひかりたるもの、まりのようにて辰巳の方より戌亥の方へひかりわたる」

これにより、太刀持ちは目がくらみ、兵はおじ恐れ、ついには頸切られるところを免れた、と。

 

この、「月天子」のご守護により命を助けられた、という伝承からも・・・

日蓮宗の私たちにとって、お月さまとのご縁は、特に深いとも言えるのです。。。

有難さ

我が家の、気圧計。

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先日の、台風上陸直前の値ですが・・・

針が振り切るほどの、“低気圧”。

 

もう・・・だるくて、だるくて。

妻も眠そうにしてるし、息子も機嫌がすこぶる悪い。

 

・・・調べるに、低気圧の時って、体が“膨張”するんだとか。

大気から全身が抑えつけられている状態が、低下する訳ですからね。

 

つまり、血管やリンパの流れが生む圧力(勢い)も、低下するため・・・

血流・リンパ循環不良を起こし、体調不良となる、と。

 

悲しいかな、自分に直接、影響があった時くらいのものなのでしょうか。

人間が自然の一部として生かされていることに、改めて気付かされるのは。

 

さて。

 

昨日は、匝瑳市「朗生寺」さまへ。

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日蓮宗千葉県東部修法師会、主催による・・・

「放生会(ほうじょうえ)」に、出仕して参りました。

 

・・・お釈迦さまの前世、「流水長者(るすいちょうじゃ)」という方が、いらっしゃった。

「流水長者」が、(池の水が干上がり)死にかけた無数の魚たちを、助けたところ・・・

魚たちは、天界(忉利天)に生まれ変わり、報恩感謝の功徳をもたらした、と。

 

これによって、漁民が雑魚を捨てている様子を見て憐れみ・・・

自身の持ち物を売っては魚を買い取り、池に放したのが、天台宗の開祖である「智顗」と言われています。

 

「放生会」とは、(仏教における)殺生を戒め、懺悔する法要のこと。

生物(魚など)を野に放つことで、命を尊び、感謝する訳です。

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・・・今回、(諸般の事情から)うなぎの入手先を、新たに探さざるを得ませんでした。

 

ある会員が、近隣のうなぎ料理店に“飛び込み”で依頼をしたそうで。

「生きたうなぎ、譲ってくれませんか??」と。

 

始めは、怪訝な顔をされたそうですが・・・

趣旨を説明すると、「そういうことなら、ぜひ協力させてください」と。

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また当日、鮮魚店を営む檀信徒さんからの、ご奉納もあり・・・

多くの命を、放生することが出来ました。

 

私たちは、“両親・ご先祖さま”の命を通じて、この世に生まれ・・・

多くの命(食料など)を受け継ぎ、今日を生きています。

 

しかしながら、「命の大切さ」というものを想いながらも・・・

食べ物を廃棄したり、自身の命すら粗末にする者も存在する、という現実がある訳です。

 

・・・「有難さ」なんて、普段は分からないですよ。

有ることが難しい、と書くくらいですから。

 

でも、身の周りにアクションがあれば、それを感じることが出来るならば・・・

そのアクションを起こすのが、我々(僧侶)の役目のひとつなのかもしれません。

ご当地系

先日(7月18日)の“海の日”は、大網白里市「等覚寺」さまへ。

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9月の落慶に向け、建て替え中の“山門”が、見事でした。

 

こちらでは、毎年“日蓮宗千葉県東部青年会”への、ご依頼を賜り・・・

「水難事故防止唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)」に、今年も出仕させていただきました。

 

大勢の海水浴客で賑わう中、唱題行脚を。

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途中、数か所で水難事故犠牲者の慰霊として、読経させていただきましたが・・・

当(北今泉)地区は、江戸時代に63名の犠牲者を出した、“元禄津波”被災の地。

 

最後に読経させていただいた、“元禄津波慰霊碑(市指定文化財)”は・・・

津波から“13回忌”の年に、ようやく建てられたものだそうで。

 

そこからも、壊滅的被害の様子を伺い知ることが出来ますが・・・

今年は、慰霊碑建立から今年でちょうど300年、ということでした。

 

唱題行脚を終え、午後からは本堂にて・・・

「施餓鬼会(せがきえ)」並び「祈祷会」に、出仕させていただきました。

 

・・・唱題行脚、出発前。

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本堂前では、“波乗・海上安全”として、サーフボードへのご祈祷を受付中。

 

オリジナルのステッカーお守りも、お授け頂けるそうで・・・

「私もぜひ一枚、、、」と思ったら、なんと当日完売でした。。。

 

うち(宗勝寺)も、いつか「ご当地系」のラインナップを、、、

・・・なんて、とにかく良い刺激を、頂戴いたしました。

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宗勝寺 郵送祈願 ~遠方の方でもお気軽にご祈願を~】

 

こちらも、お陰さまで順調に、ご依頼を賜っている次第です。

また、ご遠方より直接お求めに、足をお運びいただける方も、あったり。

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(不躾乍ら、直接ご来山の際には、事前にご連絡いただくと確実です。。。)

 

ちなみに、最近の売れ筋(?)No.1は、こちら。

(交通安全ステッカー:シルバー)

 

当初、見向きもされなかったのが、ウソのようですが・・・

時代が、追いついてきたのでしょうか??

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そういえば、先日ご来山いただいたのは・・・

安産祈願のご依頼を賜り、ご祈祷させていただいた、ご夫婦。

 

今回は“お礼参り”のため、元気な赤ちゃんとともに・・・

当時の“お札・腹帯守り”をご持参の上、お越しいただきました。

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「お願いをしたら、お礼を言う」

 

「ありがとう」も言えない人の願いを、再び聞いてくれるような、お人よしなんて・・・

やっぱり、私はいないと思いますよ。。。

 

さて。

 

先般告知させていただいた、「てらこや」ですが・・・

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ついに明日より、開催の運びとなります。

今年も、定員を超えるお申込みを、頂戴しました!

 

先日は、青年会員が集まり、現地にて“準備・清掃”を。

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当日の様子は、また後日。

・・・行ってまいります!

夏の始まり

何だか、遙か昔のことに感じてしまいますが・・・

“近況報告”と、いうことで。

 

毎年6月6日は、“日蓮宗千葉県東部青年会”にご依頼を賜り・・・

会員として、出仕させていただいております。

 

まず午前中、多古町「法眼寺」さまにて・・・

施餓鬼会(せがきえ)”に、出仕させていただきました。

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法要の後は、お供え物を持って裏山を登り・・・

昔、戦場となった“水戸谷城(みとさくじょう)”跡地にて、供養の誠を捧げます。

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午後からは、多古町「妙光寺」さまへ。

 

“太陽・月・星”のそれぞれを司る“三大竜王神”の、例祭法要に出仕(ご祈祷)を。

(写真を、撮りはぐりました。。。)

 

そして、夕方からは“寺院参拝”へと。

 

「これ(6月6日)に出仕しなきゃ、始まんねぇよな。。。」

・・・と仰った、先輩(現青年会OB)がいらっしゃったそうですが。

 

確かに、私にとっても・・・

「夏の始まり」を、感じさせてくれる行事で。

 

「夏の始まり」と言えば、今年も境内の“梅の実”を収穫。

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・・・なんて、言っても。

実際に収穫したのは、(高所恐怖症の私に代わり)妻ですが。。。

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今年は、“梅シロップ”を漬けましたが、収穫は例年の“1割”ほど。

自然には(人間も含め)、“浮き沈み”があって当然ですからね。

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さて。

 

矢継ぎ早に報告させていただきますが、6月13日は・・・

宗勝寺年中行事、「開基檀越 第401遠忌」を厳修いたしました。

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須坂藩初代藩主 掘直重公」ならび累代の霊位に、ご回向させていただき・・・

法要終了後は、昼食をはさみ“役員総会”が行われました。

 

さらに翌日(6月14日)は・・・

“団参(だんさん:団体参拝)”に、スタッフとして参加して参りました。

 

「日蓮大聖人聖母妙蓮尊儀750遠忌 小湊御報恩参拝」

・・・という、長いタイトルですが。

 

日蓮大聖人のお母さまの、750回目のご命日にあたり・・・

大聖人の故郷、“小湊(千葉県鴨川市)”の地に、参拝しようというもの。

 

こちらは、大聖人のお生まれになった地の大本山「誕生寺」さま。

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今回は、144名の檀信徒の皆さまとともに、お参りさせていただきました。

 

こちらは、大聖人のご両親がお祀りされる「両親閣 妙蓮寺」さま。

(ご両親の、御廟所でもあります。。。)

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ご住職のお話にも、ありましたが・・・

日蓮大聖人は、とかくご両親を大切にされたお方。

 

このところ、家を空けることが多く・・・なんて、言い訳にしかなりませんが。

私自身、親孝行をしているかと問われれば、首を縦に振ることは出来ません。

 

「反省しなきゃな。。。」なんて、思った矢先。

(スマホに)着信したのは・・・

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(私以外の)家族全員で、楽しく遊ぶ姿なのでした。。。

横の繋がり

昨日(5月1日)、“寺宿区”さまの主催による・・・

「三峯(みつみね)神社例祭」にて、ご祈祷させていただきました。

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“火伏せ”の霊験が顕著な「三峯神社(埼玉県)」が、こちらに分祀されたのは・・・

当地区に、“火災”が相次いだ際のことだそうで。

 

毎年5月1日には、町内の皆さまによる清掃の後・・・

朝の清々しい空気(開式は6時半です。。。)の中、当行事が厳修されます。

 

・・・ひと息ついて、一路(銚子市)「妙福寺」さまへ。

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名物、樹齢750年超の藤の花は、見事で芳しい香りを放っていました。

(昨年の花房は、なんとMAX193cmだとか。。。)

 

こちらで、(私にとって今年最後の)「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただき・・・

午前に一座、午後に二座の法要が厳修されました。

 

また、途中にはこちらでお祀りされている“北辰妙見大菩薩”の・・・

御神輿(おみこし)の、渡御が。

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一日中、境内に人が絶えることはありませんでした。

 

さて。

 

以前、年中行事の重要性に関して、語らせていただいたこともありましたが・・・

日程の決定に関しては、大きく分けて“ふたつ”かと。

 

つまり、「日にち固定(毎年〇月△日)」か・・・

もしくは、「曜日固定(毎年×月第☆日曜日)」か。

 

「日にち固定」で行事をすることは、大切ですよね。

(誕生パーティを開催するのは、やっぱり誕生日でしょう。。。)

 

「曜日固定」のメリットは、現役世代の集客を見込めること。

(何だかんだ言って、日曜日が休日の方は多いですから。。。)

 

・・・実は、上記「千部会」は、毎年5月第一日曜日 = 5月1日(日)

うち(宗勝寺)の「題目講」が、毎月一日 = 5月1日(日)

 

思案した結果、今回に限っては・・・

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師匠のお寺(浄国寺)の、「お経を読む会」との・・・

“合同開催(題目講+お経を読む会)”と、させていただいた次第です。

 

そう、なんとこちらの開催日も・・・

毎月第一日曜日 = 5月1日(日)、ということで。

 

こんなことを書きますと、日程調整としては・・・

弊害しかないように感じる方も、いらっしゃるかもしれませんが。

 

お寺の行事は、住職ひとりでは為し得ないものが、多々ありまして・・・

意外にも(?)「横の繋がり」にて、互助している訳です。

 

宗派が同じなら、同じ趣旨の行事がその時季に重なる訳で・・・

開催日をお互いに微妙にずらすことで、うまく回す。

 

・・・という、ある意味業界の“裏話”でした。

雑草

先ず以て、熊本県を中心とした地震災害による被災者の方々には、心からお見舞い申し上げる次第です。

様々なご意見があるでしょうが、当ブログに関しては、通常通りの内容にて更新を続けていく所存です。

 

本日(4月17日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

恒例の年中行事、「千部会(せんぶえ)」が厳修されました。

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浄国寺の千部会は、特に“参加型”の法要と言えます。

 

“読経”ということに関して、普段から触れていらっしゃる方も、そうでない方も・・・

懸命にお経本の一字一字を目で追い、声に出していきます。

(そう出来る範疇で、内容を組んでいます。。。)

 

50名以上の檀信徒とともに、たくさんのお経を読ませていただきましたが・・・

そこに、もはや僧俗の垣根など無いことは、場に居合わせた方は感じられたことでしょう。

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法要の最後には、参列の檀信徒へのご祈祷も行われ・・・

本年も、無事に当行事を終えることが出来ました。

 

さて。

 

現在、外は大風(竹が折れそう。。。)。

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すっかり散り切ってしまいそうな桜の花と、バトンタッチするかのように・・・

境内中に、「雑草」が芽吹いてまいりました。

 

「雑草という名前の草は無い」と、かの昭和天皇は仰せになったそうですが・・・

こちらは、“方喰(カタバミ)”。

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根がしぶとくて、抜き難いっスよね。。。

 

水耕に従事する方や、釣り好きの方なら目にするのは・・・

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こちら、“沢瀉(オモダカ)”といいます。

 

この二種類に、共通することは・・・

家紋、それも日本の“十大紋”に選出されるほどの植物だということです。

 

西洋では、家紋(紋章)と言えば、華やかなもの(バラ・アヤメ・ユリ etc.)が多いですが・・・

かの徳川家ですら、家紋に用いたのは地味な“二葉葵”の葉っぱ。

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(“三つ葉葵”とは、架空の植物なんだとか。。。)

 

下剋上の戦国時代、その“生命力の強さ”から・・・

いわゆる「雑草」は、戦国武将に家紋として、好んで用いられたそうな。

 

この感覚、いかにも日本人らしくて、個人的には好感が持てます。

粋な“験(ゲン)担ぎ”で、洒落てますよね。。。

 

境内で楽しそうに遊ぶ、子どもたち(息子を含む)のことを鑑みて・・・

近年は、除草剤の使用範囲も、最小限に。

 

そんな訳で最近は、ヒマさえあれば草抜き(草刈り)に、勤しんでおります。

“内股の筋肉痛 & 立ちくらみ”と、戦いながら。。。

真似ぶ

昨日(4月3日)は、多古町「妙光寺」さまの最大行事でもある・・・

「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただきました。

 

「千部会」を直訳すれば、“お経を千回読む法要”。

たくさんのお経を読み、その功徳を以て“ご祈願・ご供養”をする訳です。

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満開の桜のもと、(午前・午後と)計2座の法要が厳修され・・・

境内の特設ステージでは、日舞や地元歌手の公演に、賑わいを見せました。


(動画は平成24年のものです。。。)

 

これだけ大勢のお上人方と、“みっちり”読経させていただく機会は、そう多くなく・・・

“テクニカル”なことに限定したとしても、その情報量たるや。。。

 

(一説には)「学ぶ」の語源は「真似(まね)ぶ」だ、といいます。

 

サル真似を嫌う方も、いらっしゃるかもしれませんが・・・

“とっかかり”としては、良いことではないでしょうか。

 

私、(若かりし頃)剣道をかじったことがありますが・・・

武道などでは、(練習ではなく)“稽古”という言葉を用います。

 

稽古とは、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」の意。

師とするものの一挙一動を、繰り返し習うことが学ぶことだ、と捉えられている訳です。

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昨今、息子(1才7か月)は成長著しく、見るもの全てを吸収しようとしています。

 

億劫がって、物を投げて渡した私を真似て・・・

・・・といったこともありましたので、こちらも気を付けなければいけませんね。

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宗勝寺古墳の筍(たけのこ)も、本日“初収穫”を迎えまして・・・

外を見れば、春休みを終えた学生さんたちが、登下校していました。

 

“新年度”というものは、実は我々の業界にも言えることでして・・・

現在は、業界内の様々な団体における“年度切り替え”の作業に雑多となります。

 

かくいう私も、様々な組織の様々なお役を務めさせていただいておりますので・・・

空き時間を利用しての事務作業に、目を「シパシパ」させております。

 

そんな時の昼食は、総じて“3分で出来るヤツ”だったりするのですが・・・

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本日は、ネットで話題の“10分ど〇兵衛”に、初挑戦。

 

いわゆる、「どん〇衛は、お湯を入れて10分待った方がうまい」ってやつですが・・・

・・・お試しあれ(次回は8分で食べてみようかな。。。)。

 

また、夕方からは(夕食を兼ねた)会議のため、外出予定ですが・・・

そういった機会がめっぽう増えるのも、この時期。

 

仕方ないことですが、食生活乱れますね。

早く、採れたての初物(筍)を食べて、寿命を“75日”延ばしたいものです。。。

贅沢

本日(3月20日)は、(春の)お彼岸の“中日”。

→お彼岸について(その1)

→お彼岸について(その2)

 

“お彼岸”に関しましては、以前にも書かせていただいたので・・・

上記リンクを以て、割愛させていただきたいと思います。。。

 

さて。

 

自分が、いくら頑張ったとしても・・・

それが求められていないものだったとしたら、どうでしょうか??

 

全くの無意味だ、という方もいらっしゃるでしょう。

自分が納得出来れば、それで良いという方もいらっしゃるでしょう。

 

個人的には、大きな“温度差”があったとしたら、それなりにショックを受けますが・・・

とにかく、自分を客観視することは、大事なのかもしれません。

 

・・・では、あなたから見て「僧侶(寺院)に求めること」とは、何でしょうか??

 

「教えを説くこと(布教)」とか。

「困ったときに相談にのること」とか。

「先祖(故人)を弔うこと」とか。

「環境(諸堂・境内)の整備」とか。

「コミュニティとしての場を提供すること」とか。

「仏事を通した、特別な雰囲気づくり」とか。

 

人それぞれに、重要と思うことは違うと思います。

私としては、「何もない」という回答を除いては、どのようなご意見でも大歓迎ですが。

 

じゃ、「お前が重要だと思っていることは、何なんだ??」と、聞かれましたら・・・

私なら、「年中行事です」と、お答えします。。。

 

今月(3月)も、“題目講(毎月1日)”に始まり。

13日の旧初午には、“南横宿区”主催の「出世稲荷大明神祭」に、お招きいただき・・・

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18日には、多古町「能満寺」さまの、「彼岸会・大黒祭」に。

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そして本日(20日)は、東京は目黒区「妙見寺」さまにて・・・

「彼岸会」に、出仕させていただきました。

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こうして、自坊(宗勝寺)だけでなく、様々な地域・寺院の皆さまから、お声掛けいただき・・・

年中行事に関わらせていただけること、本当に有難く思っております。

 

正月とお盆とクリスマスを、まとめて行うお宅はありますか??

1才と2才と3才の誕生日(お祝い)を、一緒にやりますか??

・・・答えは決まっているでしょう。

 

その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行うということは・・・

豊かさ、いや「贅沢」と言っても良いかもしれません。

 

“百聞は一見に如かず”と言うように、体験することでしか感じられないこともありますし・・・

微力ながら、そのお手伝いが出来れば、と思っております。

 

たった一度の人生、せっかくなら「贅沢」しましょうよ。。。

お経本

昨日(2月28日)、“日蓮宗千葉県東部宗務所・檀信徒協議会”共催による・・・

「檀信徒研修会(テーマ:いのちに合掌)」が、多古町コミュニティプラザにて開催されました。

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構成としては、“講演(上画像)”と“御報恩大法要(下画像)”の、二本立て。

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(法要に出仕させていただいたため、開式前の画像しかございませんが。。。)

 

今般の御報恩大法要にあたっては、大本山「(小湊)誕生寺」さまより・・・

“日蓮大聖人御幼像”の出開帳を、していただきました。

 

“開帳”とは、お寺の仏像をお参り出来るよう、(お堂や厨子の)扉を開くことを、言いますが・・・

“出開帳(でかいちょう/でがいちょう)”とは、それを出張して行うこと。

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法要終了後は、間近でお参り出来るよう、場所をロビーに移しての出開帳が。

 

さて。

 

この法要にて、“使い初め”となりましたのが・・・

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こちらの、「お経本」。

製作にあたって、私も少々絡ませていただいたことが・・・

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今となっては、懐かしくすら感じる次第です。。。

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我々(日蓮宗)が読んでいるのは、“妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)”というお経です。

略して、“法華経(ほけきょう)”とも言います。

 

そもそもですが、お経とは、お釈迦さまの教えをを説いた“経典”のこと。

キリスト教で言えば“聖書”、イスラム教で言えば“コーラン”ですね。

 

お経は、凄まじい種類と、膨大な量が存在します。

その中で、(“正しい/間違い”ではなく)一体どの教えが“最重要”なのか。

 

「俺は、この教えが一番大事だと思うよ。。。」

「いや、これがBESTでしょう。。。」

・・・って感じで、同じ仏教徒、同じ日本の中ですら、“宗派”というものが確立されていく訳です。

 

法華経は、“諸経の王”と呼ばれます。

(ちなみに、世界シェアNo.1のお経です。。。)

 

「King of お経」たる所以については、様々な方が、様々な立場から説かれており・・・

それは有名どころで言えば、“天台大師”であったり、“聖徳太子”であったり、と。

 

お釈迦さまは、(真意である)法華経を説く為に・・・

(前段階として)順を追って、法を説きます。

 

乱暴に言えば、「理解能力が劣る者に対し、すぐに真意を説いたところで。。。」というやつで・・・

まずは、法華経を理解できるレベルまで、多様な教えを説く必要があった、と。

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ですから、手塚治虫氏の「ブッダ」でも、法華経を説くシーンは最終巻の最後の最後。

 

・・・このブログの特性上、これ以上突っ込んだ話は、致しません。

興味を持たれた方は、深く学んでみてはいかがでしょうか。。。

 

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