イモ兄ちゃん

大変ありがたいことに、更新が“活動”に追いつきません。

順次更新して参りますので、ご容赦ください。

 

先日(9月27日)、八千代市「長妙寺」さまにて・・・IMG_0963

「痔の呪(まじな)い」なる行事に、出仕させていただきました。

 

長妙寺(第29世)日康上人が、法華経三千部を読誦し・・・

この“呪(まじな)い”によって、病気平癒のご祈祷を為されたことに由来する、この行事。

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朝から夕方まで、計8座にわたり、数百名の方がご祈祷を受けました。

 

やはり、恥部の病ということもあって、心身ともに苦悩される方々も多く・・・

全国各地より、申込者が訪れます。

 

ちなみに、昨年はテレビの取材もございまして・・・

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私も(手の)出演が、あったり。。。

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ご祈祷をした“苻”は、その年の恵方(良い方角)に、埋められ・・・

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その後、ご住職により、一年を通じてご祈願が続けられるそうです。

 

・・・この行事が行われるのは、(毎年)旧暦“八月十五夜”。

(最初に“呪(まじな)い”が行われた日、だそうです。。。)

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いわゆる、「中秋の名月」ですね。

 

旧暦では、3か月ごとに“四季”が移ろう、という考えのため・・・

「秋=7月・8月・9月」と、なり。

 

その真ん中である“8月”の、さらに“15日”ということは・・・

“秋のど真ん中”ということで、「中秋」という訳ですが。

 

日本人の感覚(?)としては、上記画像の通り・・・

お月見には、“ススキ・月見団子”といったところ。

 

しかし、お月見の発祥である“中国”の地では・・・

収穫祭の意味も込め、“里芋”をお供えすることが多いんだとか。

 

そのため、美しき「中秋の名月」の別名は・・・

何とも野暮ったい、「芋名月」。

 

調べるに、「イモ=田舎者=野暮ったい」という感覚は・・・

薩摩藩士を小馬鹿にした、“芋侍”という言葉からだそうで。

 

・・・ということは。

「イモ兄ちゃん」の芋は、“サツマイモ”だったんですね。。。

 

かくいう我が千葉県も、“サツマイモ”の産地。

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先日も、箱いっぱいの“サツマイモ”を、頂戴しまして・・・

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本日(毎月一日開催)の、“題目講”の終了後・・・

茶話会にて、消費していただきました。

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女性は、こういうの本当好きですね。

 

俺ぁ、何だか・・・

口ん中、パサパサしちゃって。。。

お宝

久々の更新となってしまいました。。。

 

色々ありまして、遙か昔のことに感じますが・・・

秋の“お彼岸”も、無事に過ごすことが出来ました。

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(法務としては)多古町「能満寺」さまの、“彼岸会”に出仕させていただき。

 

また、“お中日”には・・・

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目黒区「妙見寺」さまの“彼岸会”にも、出仕させていただき・・・

大勢の檀信徒の皆さまとともに、“読経・唱題”を。

 

うち(宗勝寺)自体は、特に何もやっていない・・・

・・・なんて言ってしまうと、語弊がありますが。

 

やはりお彼岸中、ということだけあって・・・

“お墓参り”の方を中心に、境内は賑わいを見せてくれます。

 

お彼岸には、多くの檀信徒の方々が、お寺に“お供え”くださる。

お中元でもなく、お歳暮でもなし。

お正月でもなく、お盆でもなし。

 

なぜ“お彼岸”に、なのかというと・・・

それが、昔からの“慣習”というほか、ないのでしょうが。

 

もちろん、“御宝前”にお供えはいたしますが・・・

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今般、このような“掲示用レール”を設置してみました。

 

レントゲンを医師が確認するような、固定方法。

これで、粘着テープを多用せずに済みます。

 

注文して届いたは良いものの、切った貼ったする羽目になったのは、ご愛敬。

「畳1畳=1間(けん)」と決めつけず、メジャーで測るべきでした。。。

 

さて。

 

“清く正しく”なんて自分で書いたことが、自分の首を絞めることに・・・

・・・なった訳では、ありませんが。

 

(雨模様だからか)人出が無かったお彼岸後半戦も、ゴロゴロする訳にいかず・・・

この際、10年間見て見ぬ振りをしてきた、“開かずの納戸”の掃除に着手。

 

昔の“書類入れ”は、気の利いたデザインしてますね。。。

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これ、お分かりですか??

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いわゆる“煙草(タバコ)盆”、なぜか4セット一箱。

(使用方法は、ググってください。。。)

 

まぁ実際、うちにはこれといった「お宝」は、ございませんでした。

納戸の一番奥底に、ホコリをかぶっていたのは・・・

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檀家さん(お婆ちゃん)お手製の、“味噌”。

 

「このまま涼しいところにしばらく置いておけば、食べられるから!」

・・・と、いただいた際の記憶が一気に甦り、冷や汗を。

(11年前のことです。。。)

 

恐る恐る、開封すると・・・

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香りは、“芳醇”そのもの。

昔ながらの発酵食品は腐らないそうで、一安心。

 

この、時間でしか得ることが出来ない“熟成”というものが、「お宝」なのでした。

・・・と、綺麗にまとめてみる。

 

おしまい。

天の花

本日(9月20日)より、秋の「お彼岸」が始まりました。

 

言わずと知れた、「お彼岸」とはいえ。

「お彼岸って、何??」と、問われれば・・・

言葉に詰まる方も、少なくないのではないでしょうか。

 

「お彼岸」とは、仏道修行の“特別強化週間”のこと。

“悟り”の境地に至る(=仏教徒の最終目標)ために・・・

「六波羅蜜(ろくはらみつ)」なる、6種類の修行法が説かれています。

 

①「布施(ふせ)」 分け与えること

②「持戒(じかい)」 戒律(ルール)を守ること

③「忍辱(にんにく)」 耐え忍ぶこと

④「精進(しょうじん)」 最善を尽くすこと

⑤「禅定(ぜんじょう)」 心を集中・安定させること

⑥「智慧(ちえ)」 真実の認識力を得ること

 

「お彼岸」の7日間には、一般的に・・・

この「六波羅蜜」を、ひとつずつ実践せよ、と。

 

さらに、中日である“秋分の日”は、日本国の法律(国民の祝日に関する法律)でも・・・

「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」と、定められています。

 

“特別強化週間”なんて、書き方をしたのは・・・

「六波羅蜜」は、あくまでも常に実践し続けなければならないものだから。

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先日、空き墓地区画の草刈り中、ふと思い立ち・・・

あえて、“彼岸花”を刈らずに残してみました。

 

その思惑(?)通り、お参りの方からは・・・

「お彼岸にキチンと咲くんだから、不思議だねぇ。。。」なんて声が、チラホラ。

 

“彼岸花”といえば、目にするのは・・・

概ね、堤防とか(田んぼの)あぜ道や、お墓ってところでしょうか。

 

実は、前述の場所は、自生ではなく・・・

過去に植えられた可能性が高い、と言われています。

 

“彼岸花”は、その球根に“毒性(球根ひとつに、ネズミ1500匹の致死量)”を持つため・・・

堤防・あぜ道は、“モグラ除け”として。

(穴を掘られると、強度が落ちるため)

 

お墓は、“ご遺体”をお守りするため。

これはもちろん、“土葬”の時代の話ですが。

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彼岸花の別名を、“曼珠沙華(まんじゅしゃげ)”なんて、呼びますが・・・

お経(妙法蓮華経 序品第一)にも、この花が登場します。

 

お釈迦さまが法華経をお説きになる前の、“瑞相(めでたいしるし)”として・・・

“曼珠沙華”が、(お釈迦さまや人々の上に)天から雨(ふ)った、と。

 

ただこれは、あくまで「天の花(実在しない、ということ)」。

経典上の“曼珠沙華”は、柔らかく白い花で・・・

見る者を悪業から離れさせる、と言われています。

 

皆さまも、この「天の花」を眺めながら、上記「六波羅蜜」の実践にて・・・

“清く正しい”一週間を、お過ごしになってはいかがでしょうか。

大人のフィールド

私事ですが、先日家族で行楽に出かけ・・・

少々時間も過ぎたため、夕食をとって帰ることにしました。

 

よくよく考えれば、日が暮れてからの外食は、ここ一年以上のご無沙汰。

当然、1歳の息子は、“初外食”ということになった訳です。

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(画像は、文章とは関係ございません。。。)

 

経験して、初めて実感させていただきましたが・・・

子どもが入れる“レストラン”って、本当に少ないんですね。

 

中には、「どうぞ」と言われたものの、ボーイさんの表情は、すべてを物語り・・・

我々は、入店10秒で失礼させていただくこととしました。

(「ご配慮、ありがとうございます。。。」と、仰っておりましたが)

 

数店を巡り、歓迎とお気遣いのもと、食事を終えられた時には・・・

安堵と感激の中、夫婦で固く誓い、反省するのでした。

 

「しばらくは、控えよう。。。」と。

 

・・・この話は、飲食店を“批判”している訳ではありません。

白黒つけるなら、悪いのは我々ですから。

 

つまり、レストランってのは、「大人のフィールド」ってことですよね。

どんな業界でも、100人に100人の“満足”を与えるのは、難しいですし。

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お寺を「大人のフィールド」と考える方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

個人的には、お寺と“疎遠”な方ほど、そういった方が多いように感じます。

 

例えば、“年回忌法要”のために、お寺に来たものの・・・

母親は、法要に参列せずに控室でお子さんと“待機”、みたいな。

 

以前、ある檀家さんが、こんなことを仰いました。

「うちのバカ息子は、“墓参り”もしない。。。」と。

 

果たして、息子さんは“バカ”なのでしょうか。

 

「子は親の背中を見て育つ」と、言われるように。

親御さんが、小さいころから“墓参り”を共にしていたなら・・・

よほどのことが無い限り、今も続けていたのではないでしょうか。

 

確かに、小さいお子さんが“年回忌法要”に参列したところで・・・

何が何だか、さっぱり分からないかもしれない。

 

でも、寺に来て“何か”をやったことは、きっと感じるものがあるでしょうし。

それを“当然”とする人は、いつか自分がその立場となった時には・・・

「誰か」のために、“当然”それをするでしょうし。

 

堂内で走り回ったり、什器を破損させるのは、子どものせいではありません。

それを止めさせなかった、“保護者”の責任です。

 

「騒いだら、申し訳ない。。。」ということでしょうか??

子どもが騒ぐのは、仕方ないこと。

 

・・・大丈夫。

子どもに負けじと、声張りますんで。。。

屈伸

先日は、埼玉県にて開催された“日蓮宗青年会”の会議に出席したり・・・

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消防署にて、年イチの“普通救命講習”を、受講したり・・・

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また、“会議”があったり・・・

“研修会・講演会”に、参加したり。

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来る事業に向けて、あんな“打ち合わせ”や・・・

こんな、“打ち合わせ”も。

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・・・その他、掲載する気が起きないようなことも、諸々。。。

 

よく言われるような言葉でいえば、「ジャンプ前の、屈伸」とか・・・

「我慢の時」ってやつですかね。

 

とにかく、私・・・

“地味”に、生きております。

 

さて。

 

どうでも良い話ですが、“我慢”という言葉は、古来・・・

現在のような意味合い(耐え忍ぶ、とか。。。)では、使用されていませんでした。

 

元々は、仏教用語である・・・

「四慢(4つの自惚れ)」の、ひとつ。

 

①邪慢(じゃまん) : 間違ったことをしても、正しいと言い張ること

②増上慢 (ぞうじょうまん): 自分の価値を高く見て、おごり高ぶること

③卑下慢 (ひげまん): 謙虚さを強調することで、自分を良く見せること

 

そして、④我慢とは、「“我”がものの“慢”心」と書きますから・・・

自分を偉いと思い、他人を軽視するということ。

 

・・・先日拝聴した、講演会でのこと。

 

登壇された講師の方は、ご自身の紹介において、進行役が・・・

「先生」という呼称を用いることが無きよう、打ち合わせしたそうな。

 

そういえば、我々(僧侶)のことを「先生」と呼ぶ方も、中にはいらっしゃいます。

(特に、葬儀社の方を中心とした、関係業者に多い気がします。。。)

 

講師曰く、「“先生”と呼ばれると、自分が偉くなったように勘違いする」と。

「講演料を頂戴する限り、聴講者は“お客様”だ」と、いうことで。

 

・・・それはともかく、私が「先生」と呼ばれた時の、あの何とも言えない違和感。

だって、彼(彼女)に対して、私は何かを教授する訳でもないし。

 

我々の業界、皆さまの前に出る時は・・・

ある意味、“華やか(?)”な部分があるのかもしれません。

 

でも、それはごく一部の事で。

(どこの業界でも同じだと思いますが)ほぼ毎日が、「屈伸」で。

 

どれだけジャンプ出来るか、分かりませんが。。。

 

心を映す鏡

毎月1日(午後2時~)は、「題目講(だいもくこう)」という行事を行っています。

 

平たく言えば、“お経・お題目(南無妙法蓮華経)”を、お唱えする会。

初心者でも、すぐに上達します・・・いや、させます。

 

「読経 → 住職の法話 → 茶話会」

・・・という流れで、開催中。

 

ぶっちゃけた話、私が住職になって12年目にして・・・

今が最も雰囲気よく、“和気あいあい”としているかもしれません。

(以前が決して、ギスギスしていた訳ではありませんが。。。)

 

会費等、一切のご負担もございませんので・・・

参加をご希望される方は、お気軽にご連絡ください。

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本日の「題目講」終了後、参加のある檀家さんは・・・

「今日は、お祖師さま(日蓮聖人像)の顔が、笑って見えた。。。」と。

 

よく言われる言葉ですが、“仏像(の顔)”は、(自分の)「心を映す鏡」だ、と。

きっと、穏やかで美しい心持ちをなさっていたのに違いない。

 

さて。

 

そういった現象を、「見る者の感受性」と片付けてしまう人は・・・

実に、面白みのない人間です。

 

そんな方には、それなりの見方として・・・

納得していただけるような、話をします。

 

そう、ここからは・・・

「ドライな話」です。。。

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一級品の“能面”は、顔の左右が“非対称”につくられているそうです。

もちろん、そうと言われなければ判らない程度に。

 

それは“能楽師”の舞を、より一層引き立てるものなのでしょうし・・・

“能面”自体の神秘性も、きっと増すのでしょう。

 

そして、それは恐らく“仏像”にも言えることで・・・

多くの仏像は、参拝者が「下から見上げる」ように、製作されます。

 

「参拝者 = お客さま」とする、現代の寺院の多くは・・・

参拝者が膝をつかずとも、“参拝・焼香”出来るよう、整えられています。

 

うち(宗勝寺)も、そのようなスタイルをとらせていただいておりますが・・・

本来のご尊顔として、拝してみるのも良いのではないでしょうか。

 

ちなみに。

 

よくいただくご質問として、上記画像からも分かるように・・・

「怒った顔した、仏像がいるけど。。。」と。

 

“憤怒相(ふんぬそう)”なんて、言いまして・・・

それぞれに、それぞれの“怒る理由”があり、一概には言えませんが。

 

「夜遊びして帰ってきた高校生を、家で迎える“母親”の顔」

・・・と、思っていただければ。

 

つまり、怒ってはいても、憎んではいないんですよ。

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本日の「題目講」に合わせ、遊びにいらしてくれたのは・・・

檀家さんの、“娘さん & お孫さん”。

(うちの息子と、ひと月違い)

 

これには、皆さん等しく“恵比寿顔”でした。。。

危ういバランス

先日(8月24日)は、多古町「能満寺」さまへ。

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施餓鬼会(せがきえ)”に、出仕させていただき・・・

これをもって、本年の“お盆関連行事”が、無事終了。

 

この時季ともなれば、うちのお寺は静かなもんです。

祭りのあと、ってやつでしょうか。

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このチャンスを生かすべく、ここ数日は・・・

“総代会”等の打ち合わせを経て、“公文書”の作成に奔走させていただいております。

 

“お寺”といっても、形式としては宗教法人なる“会社”ですからね。

宗門(日蓮宗)への提出書類に加え、対外的な申請書類の作成も。

 

さらに、来る行事への“構想・計画・折衝”など・・・

“水面下”での、地味で地道な活動に精を出しております。

 

さて。

 

打って変わって、地元(千葉県香取市)で、慌ただしくなるのは・・・

やはり、“農業(稲作)”を営む方々。

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稲刈り最盛期のこの時季は、(脱穀作業によって)境内もこんな状態。

 

洗車したって、数時間後には“真っ白”に粉が被ってますし・・・

洗濯物なんか、外に干すことも出来ません。

 

・・・あ、“文句”を言っている訳ではありませんよ。

そんな人に、お米を口にする資格は、ありません。

 

近年、いわゆる“悪質クレーマー”に関連した情報は・・・

(各種メディアにおいて)目にしないことは無い、と言って良いでしょう。

 

ごくごく一部の情報を、派手に報道しているがために・・・

大げさになってしまっている感も否めませんが、きっと事実は事実。

 

あるお寺では、その手の方から・・・

064 帰山式 その4

「朝のお勤めの音(木鉦や太鼓)が、うるさい。。。」と。

 

結果、古来より朝6時から続けられてきたものを・・・

午前10時に“時間変更”し、対応する始末。

 

そんな話、うちを含めた田舎のお寺には・・・

「ピンとこない話」かもしれません。

 

それは、周りに人がいないから・・・

・・・という訳でも、なさそうです。

(ちなみにうちの周りは、住宅ばかりです。。。)

 

昔の方は往々にして、乱暴にも・・・

「新参者のくせに。。。」なんて、仰いますが。

 

その地域に古くから根付いてきた、お寺と住民。

間違いなく、“良し悪し”ではありますが・・・

世の中は、そんな「危ういバランス」で、保たれているのでしょう。

 

昔から、続けられてきたものというのは・・・

そうなっただけの、“理由”というものがあって。

 

それに、文句を言ったら・・・

すべてが“ぶち壊し”になる、と思うのです。

もう、落ち着いた??

無事に、“お盆”のお勤めを終えることが出来ました。

 

毎年の事ですが、知り合いに会うたびに・・・

「もう、落ち着いた??」なんて言われる、今日この頃。

 

先日(8月16日)には、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

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施餓鬼会(せがきえ)”が厳修され、約150名の檀信徒が参列。

 

また翌日にも、成田市「東光寺」さまにて・・・

“施餓鬼会”に、出仕させていただきました。

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お釈迦さまの時代、“目連(もくれん)尊者”は「神通力(超能力)第一」と、謳われました。

目連が神通力により、亡くなった“母親”の姿を探しますと・・・

なんと、母親は“餓鬼界”に、堕ちていました。

 

喉を枯らし飢えた母親に、水や食べ物を差し出しても・・・

口にする直前に炎となり、母親の口には入りません。

 

お釈迦さまに、方法を問うに・・・

「僧侶たちが、夏の修行を終えるこの時期(7月13~15日)、すべての僧侶に食べ物を施せば・・・

母親にもその施しの一端が口に入り、救われるだろう」と。

 

・・・これが、いわゆる“お盆”の由来。

先日書かせていただいた、“施餓鬼”の由来と、どこか似ていませんか??

 

そんなことから、「お盆の前後に、施餓鬼会を。。。」という慣習が弘まることに。

(逆に言えば、“施餓鬼会”はいつ行っても良い、ということになります)

 

「じゃ、“前後”って、いつまで??」と、聞かれれば・・・

概ね、「8月1日~24日」というところが、主だと思います(月遅れのお盆の場合)。

 

8月1日は、俗に“釜蓋朔日(かまぶたついたち)”なんて、いいまして・・・

その名の通り、“地獄の釜”のフタが空く日。

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ご先祖さまが、遠く離れた“地獄”にいる(なんて考えたくもありませんが。。。)場合・・・

朔日に出発することで、ようやく“お盆”までに到着出来る、と。

 

“8月24日”は、いわゆる“地蔵盆(お地蔵さんのご縁日)”ですが・・・

宗勝寺がある千葉県香取市では、なぜかこの日を「ウラボン」と。

 

「盂蘭盆(うらぼん:お盆の正式名称) = ウラボン」ではなく・・・

きっと、「お盆 = 表」で、ウラボンってのは「“裏”盆」なのでしょう。

 

「ウラボン」には、“生花”を取り換え、お墓の掃除をする程度。

(ある意味)華やかな“表”の後片付けが、“裏”の由縁なのでしょうか。

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境内を掃除すると、良く目につく“セミ”のご臨終が・・・

“夏の終わり”を、感じさせてくれます。

 

どうしても私を誘いたい皆さんに、言っておきます。

私、ようやく落ち着きました。。。

ゼロ

・・・前回のつづき(?)です。

 

第31回少年少女研修旅行「てらこや」が、開催されたことは・・・

→その①    →その②

先般、2回にわたり書かせていただいた通りですが。

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先日、その“残務整理”が行われました。

 

画像の通り、“記念文集”を作成し・・・

参加者および、関係各位に送付させていただくのが、“通例”となっており。

 

「夏休みの思い出(文集)は、夏休み中に手元に届いて、しかるべき。。。」

・・・という、“(謎の)通例”により、急ピッチでの“残務整理”を余儀なくされております。

 

それにしても、時期が時期。

お寺によっては、お盆の棚経(お経廻り)が始まっているため・・・

私のような“暇人”を寄せ集め、作業に没頭します。

写真集①

“フライング公開”ですが・・・

これらが、私が担当させていただいた“写真集”のページ。

写真集②

3日間撮影した画像を、フォルダに整理して・・・

“コラージュ作成(フリー)ソフト”で、ワンクリック。

写真集③

30分足らずで、“写真集”の完成です。。。

写真集④

人がいなきゃ、“モノ”でカバーするしかないんですよね。

 

時間が余った“暇人”として、こんなものにも初挑戦。

(この程度の“動画作成”なら)こんなに簡単に、出来ちゃうんですね。

もっと早く、手を出すべきでした。。。

 

さて。

 

5年以上にもわたる、私の“ブログ人生”の中で・・・

この「てらこや」に関しては、毎度の事“募集・告知”をしてきた訳です。

 

その中で、“参加希望”の旨、うちに連絡をいただいた方・・・

過去、何名いらっしゃると思いますか??

 

答えは、「ゼロ」です。

 

これが、前回に書いたような、私の“悩みの種”でもあり。

つまり、(結果が出ないものに関して)結局は“オナニー”に過ぎない、と。

 

・・・「てらこや」開催中、2日目のこと。

会場となった「飯高寺」さまがある、“匝瑳市”の・・・

広報の方が、「てらこや」の“取材”にいらっしゃったそうな。

 

私は直接応対出来ず、真偽のほどは不明ですが・・・

(その際、熱中症による頭痛と戦いながら、流しソーメン用の麺を、茹でまくってました。。。)

どうやらうちのブログをご覧になり、お出でいただいたそうで。

 

以前、「仏さまは、見てるから。。。」なんて、書きましたが。

見てる人は、見てるんですよね。

見てないようで見てるし、見てるようで見てない。

 

“購読者層”なんかも、リサーチしようと思えば、出来るんでしょうが・・・

・・・そんなの、いいんです。

 

“気楽”にいこうぜ、って気になれました。

感謝、感謝です。。。

子どもと大人の違い

このところ、幾人かの“同級生”が・・・

地元に帰ってきている(帰ってきていた)という話を、耳にしました。

 

男は、30歳にして「これで良いのか症候群」に、侵され・・・

35歳を、「人生のターニングポイント」とする、と聞いたことがあります。

 

えらくお兄さんに見えた“高校球児”が、年下になり・・・

いつの間にか、“横綱”が年下になる。

(次は、“総理大臣”が年下になるそうです。。。)

 

以前、学生時代以来、初めて“同窓会”に参加した後輩は・・・

その顔に、明らかな“緊張”を浮かばせていました。

 

しかしながら、20~30分もすれば・・・

子どもの頃と、何ら変わりがないことに安堵し、打ち解けたのでした。

 

「ねぇ、お盆の“塔婆”書いてる??」

・・・なんて“同業トーク”を耳にする、この時季。

 

思えば、「ねぇ、夏休みの“宿題”やった??」とか・・・

「ねぇ、昨日“テスト勉強”した??」とか。

 

やっぱり、話の内容も子どもの頃と・・・

・・・なんて、“感慨”にふけってる場合じゃない。。。

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明日(8月第一日曜)は、宗勝寺の年中行事・・・

「施餓鬼会(せがきえ)」が、厳修されます。

 

準備に追われ、脂汗だか冷や汗だか・・・

何だかよく分からない“汗”を、たっぷりかかせていただきました。

 

室内、オッケー。。。

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屋外、オッケー。。。

(年に一度の、プロによる“植木剪定”完了しました!)

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・・・それにしても、先月も先々月も、行事に次ぐ行事。

 

「終わったら、次」って感じで・・・

“慣れっこ”にならないようにしないと、いけませんね。

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そんな行事を、明日に控え・・・

今宵は、地元の“花火大会”に顔を出してこようかと。

 

いやいや、分かってます。

必要なのは“余裕”で、“油断”ではありませんから。

 

・・・八代将軍“吉宗”の、時代。

“飢饉・疫病”で、多数の死者が出たそうな。

 

その“慰霊”や、“(病の原因とされた)悪霊退散”を願って・・・

隅田川で、花火が打ち上げられてから、一般市民にも親しまれるようになった、と。

 

以来、“お盆”前後の時季に、花火大会が多いのは・・・

一説には、ご先祖さまの“供養”のため。

 

「子どもと大人の違い」ってのは・・・

こういった屁理屈を、堂々と言えるか言えないか、だと思う。。。

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