雑草

先ず以て、熊本県を中心とした地震災害による被災者の方々には、心からお見舞い申し上げる次第です。

様々なご意見があるでしょうが、当ブログに関しては、通常通りの内容にて更新を続けていく所存です。

 

本日(4月17日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

恒例の年中行事、「千部会(せんぶえ)」が厳修されました。

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浄国寺の千部会は、特に“参加型”の法要と言えます。

 

“読経”ということに関して、普段から触れていらっしゃる方も、そうでない方も・・・

懸命にお経本の一字一字を目で追い、声に出していきます。

(そう出来る範疇で、内容を組んでいます。。。)

 

50名以上の檀信徒とともに、たくさんのお経を読ませていただきましたが・・・

そこに、もはや僧俗の垣根など無いことは、場に居合わせた方は感じられたことでしょう。

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法要の最後には、参列の檀信徒へのご祈祷も行われ・・・

本年も、無事に当行事を終えることが出来ました。

 

さて。

 

現在、外は大風(竹が折れそう。。。)。

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すっかり散り切ってしまいそうな桜の花と、バトンタッチするかのように・・・

境内中に、「雑草」が芽吹いてまいりました。

 

「雑草という名前の草は無い」と、かの昭和天皇は仰せになったそうですが・・・

こちらは、“方喰(カタバミ)”。

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根がしぶとくて、抜き難いっスよね。。。

 

水耕に従事する方や、釣り好きの方なら目にするのは・・・

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こちら、“沢瀉(オモダカ)”といいます。

 

この二種類に、共通することは・・・

家紋、それも日本の“十大紋”に選出されるほどの植物だということです。

 

西洋では、家紋(紋章)と言えば、華やかなもの(バラ・アヤメ・ユリ etc.)が多いですが・・・

かの徳川家ですら、家紋に用いたのは地味な“二葉葵”の葉っぱ。

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(“三つ葉葵”とは、架空の植物なんだとか。。。)

 

下剋上の戦国時代、その“生命力の強さ”から・・・

いわゆる「雑草」は、戦国武将に家紋として、好んで用いられたそうな。

 

この感覚、いかにも日本人らしくて、個人的には好感が持てます。

粋な“験(ゲン)担ぎ”で、洒落てますよね。。。

 

境内で楽しそうに遊ぶ、子どもたち(息子を含む)のことを鑑みて・・・

近年は、除草剤の使用範囲も、最小限に。

 

そんな訳で最近は、ヒマさえあれば草抜き(草刈り)に、勤しんでおります。

“内股の筋肉痛 & 立ちくらみ”と、戦いながら。。。

季節の営み

昨日(4月10日)法務で訪れた“某霊園”の、桜並木。

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満開を過ぎかけてはいたものの、見事なものでした。

(写真では伝わらないものがありますが。。。)

 

バタバタしているうちに、季節だけが先に進んでしまっているようで・・・

最近はとにかく、気ばかりが焦ります。

 

本来なら、花まつり(お釈迦さまの誕生日:4月8日)の際、外すはずだった・・・

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綿帽子の“着けっぱなし”を、家族に指摘される始末。

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来年からは、このようなことが無きよう。。。

 

・・・午後からは、“日蓮宗千葉県東部宗務所”へ。

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“報恩法要(管内僧侶・寺族の追善法要)”へ、出仕させていただきまして・・・

・・・引き続き、会議へ突入。

 

前回、“年度切り替え”なんて書かせていただきましたが・・・まさに、ですね。

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どうでも良い話ですが、“初夏”のような気温になった、この日この時・・・

プロジェクターから排出される“熱風”の直撃に、目眩が。。。

 

さて。

 

数か月前、こちらのお寺にお邪魔した際のことです。

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当時、職人さんたちが(赤〇印)庭を施工していたんですね。

その中に、それは綺麗な“巨石”が、鎮座していました。

 

私、親方に伺いました。

「これ、作り物でしょ??」と。

 

モルタル成型&塗装で、某テーマパークの岩場を制作していることを知っていましたし・・・

(立地的に)あれだけの巨石が、ここまで運搬されるはずがない、と。

 

結果、私は親方に、リアルなトーンで怒られることとなった訳です。。。

 

それはそのはず、巨石は北海道産の本物(20トンだそうです)。

特殊な車両を用いて、「死ぬ気で、ここまで上げた」とのこと。

 

・・・やはり、プロというものは、こうでなくちゃ。

 

仕事に“プライド”を持つことが出来る人間は、素晴らしいし・・・

そんな仕事を持つことが出来た人間は、幸せだと思います。

 

私ですか??

これでも一応、譲らない部分は持っているつもりです。

 

・・・とはいえ、“バタバタ”してる時なんかは、気を付けなくてはいけませんね。

 

私にとっては、数十件のうちのひとつでも・・・

相手にとっては、唯一の機会かもしれませんから。

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今年も実家の床の間に、“兜飾り”を飾り付けました。

 

ちなみに、後ろに掛かっているのは・・・

師匠のお寺「浄国寺」にもお祀りされている、“清正公大神祇”の軸

(ひい爺ちゃんの“遺影”のバックも、この軸だったりします。。。)

 

こんな、「季節の営み」が、自分を冷静にさせてくれるような気がします。

・・・ジジイになったか??

真似ぶ

昨日(4月3日)は、多古町「妙光寺」さまの最大行事でもある・・・

「千部会(せんぶえ)」に、出仕させていただきました。

 

「千部会」を直訳すれば、“お経を千回読む法要”。

たくさんのお経を読み、その功徳を以て“ご祈願・ご供養”をする訳です。

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満開の桜のもと、(午前・午後と)計2座の法要が厳修され・・・

境内の特設ステージでは、日舞や地元歌手の公演に、賑わいを見せました。


(動画は平成24年のものです。。。)

 

これだけ大勢のお上人方と、“みっちり”読経させていただく機会は、そう多くなく・・・

“テクニカル”なことに限定したとしても、その情報量たるや。。。

 

(一説には)「学ぶ」の語源は「真似(まね)ぶ」だ、といいます。

 

サル真似を嫌う方も、いらっしゃるかもしれませんが・・・

“とっかかり”としては、良いことではないでしょうか。

 

私、(若かりし頃)剣道をかじったことがありますが・・・

武道などでは、(練習ではなく)“稽古”という言葉を用います。

 

稽古とは、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」の意。

師とするものの一挙一動を、繰り返し習うことが学ぶことだ、と捉えられている訳です。

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昨今、息子(1才7か月)は成長著しく、見るもの全てを吸収しようとしています。

 

億劫がって、物を投げて渡した私を真似て・・・

・・・といったこともありましたので、こちらも気を付けなければいけませんね。

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宗勝寺古墳の筍(たけのこ)も、本日“初収穫”を迎えまして・・・

外を見れば、春休みを終えた学生さんたちが、登下校していました。

 

“新年度”というものは、実は我々の業界にも言えることでして・・・

現在は、業界内の様々な団体における“年度切り替え”の作業に雑多となります。

 

かくいう私も、様々な組織の様々なお役を務めさせていただいておりますので・・・

空き時間を利用しての事務作業に、目を「シパシパ」させております。

 

そんな時の昼食は、総じて“3分で出来るヤツ”だったりするのですが・・・

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本日は、ネットで話題の“10分ど〇兵衛”に、初挑戦。

 

いわゆる、「どん〇衛は、お湯を入れて10分待った方がうまい」ってやつですが・・・

・・・お試しあれ(次回は8分で食べてみようかな。。。)。

 

また、夕方からは(夕食を兼ねた)会議のため、外出予定ですが・・・

そういった機会がめっぽう増えるのも、この時期。

 

仕方ないことですが、食生活乱れますね。

早く、採れたての初物(筍)を食べて、寿命を“75日”延ばしたいものです。。。

ルーティン

葬儀専用設計で、利便性に優れた“セレモニーホール”は・・・

現在、多くの方にご葬儀の会場として、利用されるようになりました。

 

私の場合、セレモニーホールにお邪魔するのは・・・

関わらせていただくご葬儀の、“約半数”といったところ。

 

しかしながら、これは割合としてはかなり低い方ではないか、と。

檀家さんのほぼ100%が活用する、というお寺も少なくないでしょう。

 

一般(ご遺族以外)の方には、中々目にする機会も無いと思いますが・・・

こちらは、セレモニーホールの“(一般的な)僧侶控室”。

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こちらで、着替えや打ち合わせ(葬儀スタッフ・司会者)をする訳です。

 

地元(千葉県香取市)では、通夜・葬儀を僧侶ひとりで勤めることが多い(?)ため・・・

僧侶控室の広さは、やや狭め(3~6畳程度でしょうか)。

 

複数名の僧侶でお勤めをすることが、慣習となっている地域は・・・

やはり、広めに設定されています。

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以前、あるセレモニーホールで、スタッフの方が控室にお持ちくださったのは・・・

通常のお茶ではなく、“お白湯(さゆ)”でした。

 

「ご住職は法要前、お茶は飲まないと伺ったもので」とのこと。

(ちなみに、出されたものに文句を言ったことはございません。。。)

 

・・・実は私、ひとりでお勤めをする時に限って、なぜか“緊張”してしまい。

(自分なりに)上手くいった時の手順を乱すことに、抵抗があったりする訳です。

 

格好良く最近の言葉で言えば、「ルーティン」ってやつなんでしょうが・・・

during the 2015 Rugby World Cup Pool B match between USA and Japan at Kingsholm Stadium on October 11, 2015 in Gloucester, United Kingdom.法要2時間前からは固形物をとらず、口にするのは“水”だけだったりします。

 

そういった感情が強い時は、朝食に決まったものしか口にしない時もあるのですが・・・

まぁ、平たく言えば“気が小さい”んですね。

 

もし上記、僧侶控室を“覗き見”したのなら・・・

ソワソワと落ち着きのない私を、もれなくご覧いただくことが出来るでしょう。

 

しかしながら、葬儀スタッフの皆さまのお心遣いにより・・・

最大限、心穏やかに法要開式を迎えることが出来ることに、感謝しております。

 

さて。

 

実は、現在(2週間ほど前から)・・・

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私のクルマが、すべて“代車”になってしまいました。

(理由は、様々です。。。)

 

「ルーティン」ではありませんが、これがどうもしっくりこない。

どこに行くにも、人様からお借りしたクルマというのは、アガりません。

 

どうやら、私は・・・

仕事も遊びも、“テンション”でこなしているようです。。。

贅沢

本日(3月20日)は、(春の)お彼岸の“中日”。

→お彼岸について(その1)

→お彼岸について(その2)

 

“お彼岸”に関しましては、以前にも書かせていただいたので・・・

上記リンクを以て、割愛させていただきたいと思います。。。

 

さて。

 

自分が、いくら頑張ったとしても・・・

それが求められていないものだったとしたら、どうでしょうか??

 

全くの無意味だ、という方もいらっしゃるでしょう。

自分が納得出来れば、それで良いという方もいらっしゃるでしょう。

 

個人的には、大きな“温度差”があったとしたら、それなりにショックを受けますが・・・

とにかく、自分を客観視することは、大事なのかもしれません。

 

・・・では、あなたから見て「僧侶(寺院)に求めること」とは、何でしょうか??

 

「教えを説くこと(布教)」とか。

「困ったときに相談にのること」とか。

「先祖(故人)を弔うこと」とか。

「環境(諸堂・境内)の整備」とか。

「コミュニティとしての場を提供すること」とか。

「仏事を通した、特別な雰囲気づくり」とか。

 

人それぞれに、重要と思うことは違うと思います。

私としては、「何もない」という回答を除いては、どのようなご意見でも大歓迎ですが。

 

じゃ、「お前が重要だと思っていることは、何なんだ??」と、聞かれましたら・・・

私なら、「年中行事です」と、お答えします。。。

 

今月(3月)も、“題目講(毎月1日)”に始まり。

13日の旧初午には、“南横宿区”主催の「出世稲荷大明神祭」に、お招きいただき・・・

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18日には、多古町「能満寺」さまの、「彼岸会・大黒祭」に。

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そして本日(20日)は、東京は目黒区「妙見寺」さまにて・・・

「彼岸会」に、出仕させていただきました。

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こうして、自坊(宗勝寺)だけでなく、様々な地域・寺院の皆さまから、お声掛けいただき・・・

年中行事に関わらせていただけること、本当に有難く思っております。

 

正月とお盆とクリスマスを、まとめて行うお宅はありますか??

1才と2才と3才の誕生日(お祝い)を、一緒にやりますか??

・・・答えは決まっているでしょう。

 

その時にやるからこそ価値を持つことを、その時に行うということは・・・

豊かさ、いや「贅沢」と言っても良いかもしれません。

 

“百聞は一見に如かず”と言うように、体験することでしか感じられないこともありますし・・・

微力ながら、そのお手伝いが出来れば、と思っております。

 

たった一度の人生、せっかくなら「贅沢」しましょうよ。。。

かすり傷

昨日(3月11日)をもって、あの“東日本大震災”から、丸5年の歳月が経ちました。

 

そういえば、あれは・・・

まさに、“成田空港”へと出発する直前だったなぁ、と。

 

私は、震災の一か月前(2月10日)、日蓮宗大荒行堂の再行(2回目の修行)を成満し・・・

巡業(お互いの帰山奉告式の出仕のため、各地を移動すること)も、一段落。

 

数日後に予定されていた、「ハワイ日蓮宗別院(ホノルル)」さまの・・・

祈祷会に、出仕させていただく予定だった訳です。

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強い揺れが収まってからは、居ても立っても居られず、車に飛び乗っていました。

 

ショッピングモールの駐車場(アスファルト)が、一面ワニの背中みたいにめくれていて・・・

それが、“液状化”によるものだということを知るまでには、それなりの時間を要したように思います。

 

やはり、電気も水道も無い生活というものは、単純に辛く・・・

余裕がないから、心も毛羽立ってくる訳です。

 

「ローソク(法事用)だけは、いくらでもあるな。。。」とか。

「こんなに水が無いなら、(荒行堂で)あんなに水かぶんなきゃ良かったな。。。」とか。

 

家族の重い空気を打開したくて、クソみたいな冗談を言っても・・・

もちろん誰も、クスリともしなくて。

 

・・・環境が好転しないまま、数日が経ち。

 

「せっかく墓参りに来たのに、水が出ない」

「うちの墓石がズレてるのに、なぜ連絡してくれないのか」

 

被害がない地域からお越しになった檀家さんの言葉に、心が荒れる。

でも、実感がないのは、自分も同じことで。

 

カーナビのテレビで、東北の状況を見て、感じることはあっても・・・

「自分に何が出来るか」なんて、考えることも出来ない。

 

人から“余裕”を取り除いたら、かくも残酷になれるものか、と。

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今となっては、「忘れちゃいけない」なんて、あらゆるメディアで叫ばれていますが・・・

個人的には、もう忘れてしまいたくて。

 

私の周りにも、もう震災の話をする人も、あまりいないのは・・・

乗り越えたからなのか、それとも私と同じ思いなのか。

 

まぁ、忘れろと言われても、忘れられないのは分かっています。

少なくとも、朝勤(震災物故者のご回向)にて、一日1回は思い出しますし。

 

上を見ても下を見ても、キリがありませんが・・・

私にとっての震災は、大怪我でもなければ、無傷でもなく。

 

治りかけの「かすり傷」は、やっぱりムズ痒く、疼きます。。。

お経本

昨日(2月28日)、“日蓮宗千葉県東部宗務所・檀信徒協議会”共催による・・・

「檀信徒研修会(テーマ:いのちに合掌)」が、多古町コミュニティプラザにて開催されました。

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構成としては、“講演(上画像)”と“御報恩大法要(下画像)”の、二本立て。

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(法要に出仕させていただいたため、開式前の画像しかございませんが。。。)

 

今般の御報恩大法要にあたっては、大本山「(小湊)誕生寺」さまより・・・

“日蓮大聖人御幼像”の出開帳を、していただきました。

 

“開帳”とは、お寺の仏像をお参り出来るよう、(お堂や厨子の)扉を開くことを、言いますが・・・

“出開帳(でかいちょう/でがいちょう)”とは、それを出張して行うこと。

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法要終了後は、間近でお参り出来るよう、場所をロビーに移しての出開帳が。

 

さて。

 

この法要にて、“使い初め”となりましたのが・・・

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こちらの、「お経本」。

製作にあたって、私も少々絡ませていただいたことが・・・

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今となっては、懐かしくすら感じる次第です。。。

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我々(日蓮宗)が読んでいるのは、“妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)”というお経です。

略して、“法華経(ほけきょう)”とも言います。

 

そもそもですが、お経とは、お釈迦さまの教えをを説いた“経典”のこと。

キリスト教で言えば“聖書”、イスラム教で言えば“コーラン”ですね。

 

お経は、凄まじい種類と、膨大な量が存在します。

その中で、(“正しい/間違い”ではなく)一体どの教えが“最重要”なのか。

 

「俺は、この教えが一番大事だと思うよ。。。」

「いや、これがBESTでしょう。。。」

・・・って感じで、同じ仏教徒、同じ日本の中ですら、“宗派”というものが確立されていく訳です。

 

法華経は、“諸経の王”と呼ばれます。

(ちなみに、世界シェアNo.1のお経です。。。)

 

「King of お経」たる所以については、様々な方が、様々な立場から説かれており・・・

それは有名どころで言えば、“天台大師”であったり、“聖徳太子”であったり、と。

 

お釈迦さまは、(真意である)法華経を説く為に・・・

(前段階として)順を追って、法を説きます。

 

乱暴に言えば、「理解能力が劣る者に対し、すぐに真意を説いたところで。。。」というやつで・・・

まずは、法華経を理解できるレベルまで、多様な教えを説く必要があった、と。

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ですから、手塚治虫氏の「ブッダ」でも、法華経を説くシーンは最終巻の最後の最後。

 

・・・このブログの特性上、これ以上突っ込んだ話は、致しません。

興味を持たれた方は、深く学んでみてはいかがでしょうか。。。

 

迷惑

2月の第3日曜日、香取市九美上(第三)地区では・・・

「清正公大神祇祭礼」が、執り行われます。

 

“清正公大神祇(せいしょうこうだいじんぎ)”とは、かの加藤清正が神格化・・・

つまり、没後“神さま”としてお祀りされ、現在に至るまで信仰されているものです。

 

当地区には、師匠のお寺「浄国寺」の清正公大神祇が、“分祀”される形で勧請。

そんなご縁で、現在は私がこの祭礼にお伺いし、読経させていただいている訳ですが。

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浄国寺より当地区に分祀されたのが、“昭和20年”のこと。

時代背景からもご推察の通り、当地区の“英霊”も、合祀される形でお祀りされています。

 

清正公大神祇へ、法楽荘厳のご祈祷をさせていただき・・・

併せて、当地区の英霊を含む諸霊位のご供養をお勤めさせていただきました。

 

さて。

 

屋外でのご祈祷を終えますと、少々ではありますが、鼻と目に違和感が。

今年もどうやら、“スギ花粉”のシーズンが始まりつつあるようで。

 

・・・と聞いて、「?」と思う檀信徒の方も、いらっしゃるかもしれません。

先日までの“年頭のお経廻り”の際、私の様子をご覧になった方は。

 

鼻水をすする私に対し、何人かの方はご心配いただき・・・

「住職、風邪ひいたの??」と。

 

「いえいえ、花粉症なんですよ」

「もう始まってるの??大変だねぇ。。。」

「ええ、温室育ちなもんで」

「アハハ、修行しても花粉症は治んねぇのか。。。」

 

そんな会話で、誤魔化しておりましたが・・・

実は私、花粉症は大したことは無いものの、ひどい“猫アレルギー”でして。

(ネコを含む動物全般、大好きなのですが。。。)

 

結果的には、ウソをついたことにはなります。

・・・が、「お前ん家の、ネコのせいだよ!」とは言えませんし、そんな気もありません。

 

誰でも、自分の“趣味・嗜好”を否定されるのは、嫌でしょう。

私自身も、自分がされたら嫌なことは、人にはしないようにしています。

 

否定をされないために、秘密裏に楽しむ方も少なからずいらっしゃいますよね。

「誰に迷惑掛けてる訳じゃないから。。。」

・・・と思うことが出来れば、(悪い言い方をすれば)自分が楽ですから。

 

これは、完全に私個人の考えですが、すべての事柄において・・・

人に迷惑を掛けないことなんて、ありません。

 

それは、「開き直れ」ということではなく・・・

「ありがとう・ごめんなさい」で生きましょうよ、ということ。

 

あなたが、特定の誰かに「迷惑」を掛けたくない、と言うのなら・・・

あなたのことを迷惑と思わないほどに、心を寄せて行動してみてはいかがでしょうか。

大反響

本日(2月12日)は、初甲子(はつきのえね)の日。

【“甲子”は、大黒さま(大黒天)のご縁日です。。。】

 

匝瑳市「長福寺」さまの“大黒祭”に、出仕させていただきました。

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大勢の檀信徒の皆さまが、ご自宅に勧請された“大黒さま”を、お持ちになり・・・

読経の中、ご住職の手によって尊像の“沐浴”。

 

一年間の汚れが清められた大黒さまを前に、ご祈祷させていただき・・・

法要終了後には“福引き”や宴席も設けられました。

 

・・・こうした行事や会議など、同業の皆さまと顔を合わせた際。

 

この頃、よく尋ねられることと言えば・・・

「反響は、どう??」ってやつ。

 

そう、アレのことなのですが。

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「交通安全のご祈祷が、殺到した」とか・・・

宗勝寺 郵送祈願の依頼が、爆発的に増えた」とか・・・

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・・・そんな劇的な変化は、特にございません。。。

 

さて。

 

先般お知らせしましたように、現在は年頭のお経廻り中。

「コミュニケーション第一」をモットーに、お参りさせていただいております。

 

・・・すると、意外なほどにこの話題が出る訳ですよ。

(確かに、年中行事の際にご報告はしましたが。。。)

 

そっち系には、あまり興味が無いであろう“ご婦人”が、雑誌を購入していたり・・・

「買いに行ったら、売り切れてた」なんて仰ってた方も、3名ほど。

 

(お互いに)車好きが発覚し、話が弾みすぎるほどに弾んだり。

S54Bある方は、帰り際に「これ、持ってけよ!」なんて・・・

有り難くも、“S54B(分かる人には分かる。。。)”の、ステアリングを。

 

早速、ピカピカに磨いて、寺務所の壁に飾らせていただきましたが・・・

(事務作業中も、テンション上がるわ。。。)

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・・・そういった意味からすれば、(私の中では)「大反響」でした。

 

本日は、上記出仕事業のため、年頭のお経廻りは、お休みさせていただきましたが・・・

明日より、(残り半分の件数)お参りを再開させていただきます。

 

部屋を暖めてお待ちいただき、ありがとうございます。

ご一緒に、“お経・お題目”をお唱えいただき、ありがとうございます。

読経後、お茶を淹れていただき、ありがとうございます。

 

毎年のことながら、感謝に堪えません。

また、佳品をご奉納賜ること、恐悦至極に存じます。

 

農業を営む方からの、“新鮮野菜”など・・・

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その味(と、香り)を、堪能させていただきました。

 

毎日、楽しく生きて・・・

いや、生かされていますね。

 

ありがとうございます。。。

笑顔

「一月は行く」なんて、言われますが・・・

やはり、あっという間に2月になってしまいました。

 

1日には、今年最初の“題目講”を、無事に終え・・・IMG_1684

3日には、多古町「妙光寺」さまの“節分会”に、出仕させていただきました。

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その文字が示す通り、「冬 / 春」の分かれ目を表す“節分”。

 

暦の上では、本日(2月4日)の“立春”をもって、新たな年が始まる訳で・・・

ある意味「節分 = 大晦日」とも、言えるのです。

 

「終わり良ければ、すべて良し」なんて、言いますが・・・

この節分に、旧年中の“災厄”を祓うことが、大切とも言えます。

 

“年男・年女”の皆さまに、ご祈祷させていただき・・・

境内に設置された舞台にて、“豆まき”が行われました。

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それにしても、皆さんの楽しそうな顔。

(敢えて画像加工してませんので、不都合があればご連絡ください。。。)

 

さて。

 

“須佐之男命(すさのおのみこと)”は、姉の“天照大神(あまてらすおおみかみ)”に、幾度も嫌がらせをし・・・

その結果、天照大神の侍女の命を奪うことになります。

 

これを鑑み、(太陽の神である)天照大神は“岩戸”の中に引きこもり・・・

天地は、闇に包まれました。

 

困った神々は、天照大神を引っぱり出すため、岩戸の外でお祭り騒ぎを始め・・・

最終的には、好奇心にかられた天照大神は外に出ることとなり、世の中に光が戻った、と。

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・・・これは、かの有名な“古事記”より、「天岩戸(あまのいわと)」の話。

(かなり掻い摘んでいるため、多少の語弊はあるかもしれませんが。。。)

 

天照大神は、なぜ岩戸から覗いてしまうほどに、気になったのでしょうか。

 

岩戸の外では、神々が様々な手段を講じる様子が、書かれていますが・・・

その引き金となったのは、「八百万(やおよろず)の神が、一斉に笑った」ことにあります。

 

人間も神さまも、「笑い声(笑顔)」には勝てません。

無条件に、引き寄せられてしまうんです。

 

私は、(仮に)現在勢いがあるもの(組織・団体・活動 etc.)でも・・・

そこに「笑顔」無きものなら、行く末は無いと思っています。

 

逆に言えば、「笑顔」があるものは、決して消滅しないと思いますし・・・

そんな場所こそ、人は集まるものだ、と。

 

もちろん、「笑顔」を出すべきではないような場であっても・・・

その後振り返ってみれば、その経験があってこそ「笑顔」になれる、ということもあるはずです。

 

やっぱり、楽しくなくちゃね。

楽しくないことの中で楽しさを見つける、という楽しさもありますしね。

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