良いお年を。

本日は、大晦日。

 

今年も、多くの方々とのご縁をいただき、感謝しております。

まずもって、ありがとうございました!

 

・・・今年最後の出仕は、多古町「能満寺」さまの、星祭り。

ご参集の檀信徒の皆さまに、ご祈祷仕りました。

夜が最も長い(=星の力が増す)冬至は、よりご守護をいただける。

天に、三光(太陽・月・星)が同時に上る冬至に祈りを捧げると、ご利益がある。

 

・・・冬至(今年は12/22)に星祭り、の図式は・・・上記などの説から。

 

古来、物事の吉凶や、人の運命・運勢は・・・

天体の運行によって、予測されてきました。

 

物事(人生)には、浮き沈みというものがありますが・・・

それを(予測の観点での表現として)「星回りが良い/悪い」と、言う訳です。

 

個人それぞれの運命を左右する、星を供養することで・・・

一年間の幸いを祈り、災いを除くというのが、星祭りの趣旨。

宗勝寺としての最後の行事は、忘年会でした(笑)

毎月一日開催の題目講、12月だけは暮れの開催・・・その後、という訳で。

 

一応、私の奢りです。

(これ目当てでも良いので)来年も、参加者随時募集中です。

 

・・・実は。

我が家に元気があったのは、この日まで。

 

ここから、長男が保育園で、風邪を頂戴。

あとは、お決まりのパターンですね。

 

長男から次男へ。

次男から、私と妻へ。

 

私自身、(今現在も)75%と言ったところでしょうか。

久々に頂戴すると、こんなにツライものかと。

ええ、大掃除も地獄でした。

しかしながら、何とか年を越せそうで、心底安堵しております。

・・・人は、迷惑を掛けずに生きていくことは、出来ません。

 

私も、人に迷惑を掛け続けながら、生きています。

だからその分、人を許すことが出来ると、カッコ良いですよね。

 

今年も、人生の最高記録を塗り替えたと、自負しております。

来年も、今と同じ気持ちでいられるよう、毎日を大事にしていきます。

 

やりたいことは、やっていきます。

やりたくないことも、やっていきます。

 

何かを失わずに得る、ってことは・・・面白くないので。

 

来年も、どうぞよろしくお願いいたします!

・・・良いお年を。

 

日蓮宗 法中山 宗勝寺

住職 小島知新

ワイドショー系

ボチボチ、やっております。

 

檀信徒の皆さまには、来年のご祈祷札のご案内をさせていただきました。

返信の都度、染筆させていただいておりますので、ご安心ください。

どうでも良い話ですが、私は日常・・・ほぼほぼテレビを見ません。

厳密に言うと、地上波放送を見ることはありません。

 

朝は・・・子ども向けの番組が、垂れ流されていますが。

(それ以外は)Blu-rayとか、Amazonプライムとか、YouTubeとか。。。

 

ニュース・天気予報なんかは、概ねネットニュースでチェック。

今どき、皆んなそんな感じですよね・・・そんな感じです。

 

ところが、私が唯一テレビ(地上波)を点けるのが・・・

塔婆・御札を、染筆する時だったりするのです。

 

時間帯的に、大体・・・ワイドショー系。

染筆中なので、見るというよりはBGMとして点けている訳です。

・・・番組の話題は、除夜の鐘について。

 

(住宅街に建つ)ある寺院は「うるさい」との近隣住民のクレームにより・・・

除夜の鐘を、中止に。

 

これが、全国各地にちょいちょいある話らしく、別の寺院では・・・

除夜ならぬ、除夕(じょせき)の鐘と銘打ち、時間変更。

 

当然ながら、賛否両論・メリット/デメリット・・・

そんな感じでした。

 

私個人としては、中止したご住職の言葉が、印象的でした。

平たく言えば、近隣住民との和合を重んじての決断、ということでしょうか。

 

分かるなぁ。。。

実際・・・うちにも、何やかんや言ってくる方(非檀家)も、いない訳ではなく。

 

まぁ、クレーマーと言う程ではないので、良いんですけど。

いや、良くはないですけど。

 

内心はどうあれ、穏やかな対応をさせていただくほか、無いんですよね。

(実は、昔はそれが出来なくて、未だに後悔していることもあります)

 

こんな言い方、良くないのでしょうが、色々な人がいますから。

お寺・檀家さん・子ども・家族と、守るべきもののためには・・・グッと堪えて。

ふたつ目の話題は、「終活年賀状」なるもの。

 

(高齢などを理由に)今回の年賀状を、最後に・・・

来年以降は辞退させていただきます、といった内容のものでした。

 

毎年開催の同窓会の席で、「来年から出席しません!」って言ったら・・・

皆んな、どんな顔するでしょうか。

 

ハガキ一枚もらったから、うれしいのではなく・・・

この年末のクソ忙しい時に、面倒臭いことをやってくれた、その背景がうれしい。

 

そんな私、今年の年賀のご挨拶は・・・

喪中のため、欠礼させていただきます。。。


→ご祈祷札・お守りのご依頼受け付けております
【宗勝寺 郵送祈願~遠方の方でもお気軽にご祈願を~】

覚悟と準備

10月も、半ばになってしまいましたが・・・

9月の行事報告、です!

 

1日、恒例の題目講に始まり・・・

6日には、匝瑳市「朗生寺」さまにて、放生会(主催:千葉県東部修法師会)を。

→ 題目講(宗勝寺HP)

→ 放生会(ほうじょうえ)とは

8日には、師匠のお寺「浄国寺」の、七面大明神大祭に出仕。

(残暑真っ盛りの)屋外行事でしたが、約50名の参列を賜りました。

→ 七面大明神大祭について

12日には、八千代市「長妙寺」さまの年中行事、痔の呪い(まじない)へ。

朝から夕方まで、多くのご参詣がございました。

→ 痔の呪い(まじない)とは

21日は、多古町「能満寺」さまの彼岸会ならびに七面大明神大祭へ。

 

永仁5年(1297)年 9月19日(旧暦)に、日朗聖人が七面山登詣し・・・

七面大明神を、お祀りしたことから・・・この日が、七面さまのご縁日と。

 

当山や浄国寺(前述)でも、9月に大祭を開催しているという訳です。

23日(お彼岸の中日)には、都内目黒区「妙見寺」さまの、彼岸会へ出仕。

暑さ寒さも彼岸まで・・・という言葉が通用しなくなっている、今日この頃。

先般の台風(15・19号)然り、自然のストレスには参ります。

 

(宗勝寺に関しては)19号は、15号ほどの被災は、ございませんでした。

実際、雨風ともに「15号>19号」だったのは、確かですけども。

 

今回の無事は、覚悟と準備の差だったのかなぁ、と。

強いて言えば、情報というものの恐ろしさを、垣間見た気がします。

 

・・・例えば、SNSなんかを見てますと。

 

窓ガラスに、養生テープを貼り台風に備える方が、多く見受けられ・・・

次のフィードには、その危険性が訴えられたりしている訳です。

要約するに、テープに補強の効果は無く、むしろ(圧力集中のため)弱くなる。

飛散防止にはなるが、破損時には塊となって飛んでくるので危険、とのこと。

 

また、(地元では)利根川の氾濫警戒による避難勧告が、発令・・・

その際、「〇〇のところ(近所)まで、水が来ている!」なんて情報が。

 

これが、まさかのデマでして。

 

しかしながら、これらの情報が正しいかを判断するのは・・・

平常時ならともかく、というやつですわ。

・・・先日、38歳に。

アラフォーにして(健康診断では)人生初(?)のオールA評価!

 

「健康のためなら、死んでも良い」なんて言葉が、ありましたっけ。

タバコを止めて7年・・・飲めないお酒も、飲まないと決めました。

 

しかしながら、この結果に惑わされること無く・・・

健康第一、これからも精進してまいります。。。

かすり傷

去る9月9日に上陸した、台風15号の影響により・・・

被害に遭われた皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

 

かくいう当山(宗勝寺)も、千葉県に籍を置きますので・・・

当時の状況としては、報道で皆さまが知るところでございます。

雨漏り(本堂)・屋根瓦(客殿)の損傷。

カーポートの一部は、どこかへ吹き飛び・・・

宗勝寺古墳の竹は、数十本が倒れてしまいました。

周りが、あれだけの被害を被る中・・・この程度の、かすり傷。

 

不幸中の幸いではありますが、被災慣れしていないせいか・・・

それなりに、大変な思いはさせていただきました。

 

人はなぜ、失ってからでないと、気付くことが出来ないのか。

 

そんな、ありきたりなことを考えながら、原状復帰に邁進しておりました。

過ぎてしまえば(うちは)たった4日間ですが・・・正直、停電はキツかった。

営業中のホームセンター、薄暗闇&NO Musicは・・・不気味。

 

それにしても、あれだけ竹を切った後にして・・・

(場所は違いますが)また、1トン近くの竹を切るはめになるとは。

今回は自力(軽トラ)で、市のクリーンセンターへ搬入。

何とか、9月中にすべての処理を終わらせることが出来たので、一安心。

 

・・・と、言いますのも。

明日(10月1日)からは、処理代金の大幅値上げが。

 

100kgまで無料、という恩恵に、今まで助けられてきましたが・・・

今後は受益者負担、というやつです。

 

さて。

 

受益者負担を公平と、プラスに見るか・・・

はたまた損得勘定と、マイナスに見るか。

 

受益者負担は、お寺の運営管理と照らし合わせるのは、難しいかもしれません。

そもそも(収入源の大半を占める)お布施は、労働の対価ではありませんし。

 

しかしながら、護持会費(ごじかいひ)の使途なんかは・・・

いずれか、受益者負担の風潮が、強くなっていくのかもしれません。

 

「お寺/檀家」の関係をお持ちの方は、ご存知かと思いますが・・・

護持会費とは、いわゆるお寺の年会費のようなものでして。

 

読んで字のごとく、用途としては、お寺を護(まも)り持(たも)つため。

 

「境内墓地=境内の一部」と考え・・・

墓地の清掃管理などに関する費用を、項目に挙げるお寺も、あるでしょう。

 

霊園墓地使用者からの意見を鑑み、「護持会費/境内墓地管理費」と・・・

項目を分けた(請求に変更)ご住職の話を、耳にしたことがあります。

 

宗勝寺の墓地管理は、住職自ら汗を流すことで、賄っておりますが・・・

いずれ(私が老いた時??)は、どうなることやら。。。

子育ては、難しいです。

てらこやの文集、今年も発送完了・・・ホッとします。

「夏休みの思い出は、夏休み中に手元へ。」

・・・という、歴代先輩の流れを汲ませていただいております。

 

8月の行事は、8月中に・・・

と思っていましたが、1日遅れの更新を、お許しくださいませ。

 

8月4日は、当山(宗勝寺)の施餓鬼会でした、

→ 施餓鬼会(せがきえ)とは

前半に施餓鬼供養、後半にお盆塔婆供養&新盆供養、という流れ。

今年も、約70名のご参列を賜り・・・良い汗かかせていただきました。

 

8日には、香取市「浄蓮寺」さまの施餓鬼会に出仕。

この頃、ちょいちょい写真を撮り忘れるなぁ。。。

お盆を明けて、16日は師匠のお寺「浄国寺」にて、施餓鬼会を。

約130席+立ち見(?)数名、満堂にての厳修となりました。

翌17日は、成田市「東光寺」さまの施餓鬼会へ。

一座目に新盆・二年盆の方、二座目に一般檀信徒の方が、ご参列なさっています。

24日には、多古町「能満寺」さまの施餓鬼会に出仕。

これにて、お盆関連行事は一段落です。

また、29日には多古町峯「妙興寺」さまにて・・・

日蓮宗千葉県東部修法師会主催の、研修会(動画は、過去のものです)。

以上・・・8月でした。

 

対外的なもののみ、書かせていただきましたが、いかがでしょうか??

・・・って言われても、アレでしょうけど。

 

これらに、例によって棚経やら、個人的な法務(法事・ご祈祷 etc.)・・・

作務(いわゆる掃除です)・その他、諸々と。

 

やはりお盆月は、お坊さんにとっては、繁忙期と言わざるを得ません。

 

(もちろん、うちもそうですが)お寺の多くは、家族経営の自営業ですので・・・

良いところもあるのでしょうが、やはり犠牲になる部分も多いものです。

 

私自身、経験してきた部分ですので、余計に不憫に思ってしまうのですが・・・

どうしたって、子どもが犠牲になる部分はあります。

今は、遊び半分で手伝ってくれていますが、いつかは・・・でしょうか??

 

罪滅ぼしに、バースデーパーティだけは、贅沢にやってやります。

(画像だけ)切り取って見ると、良い部分しか見えませんが・・・

実は、お盆中に生まれた次男は、誕生日当日は、スルー。

長男(同じく8月生まれ)との、合同開催だったりします。

 

5歳になり、物事の道理が少しずつ分かってきた長男は・・・

一般家庭とのズレに気付き始めているのか、否か。

 

何だか、この頃・・・ひねくれることが、多いような気がします。

それが原因かは、分かりませんが。

昨日(8月31日)、夏休み最初で最後のお出かけ(恐竜博2019 @上野)に。

 

子育ては、難しいです。

でも、全力でやってます。

中々、楽しいもんです。

千里の道も一歩から

本日、8月15日・・・午後7時。

お盆の終わりを告げるように、強風と大粒の雨が降ってきました。

お盆には、ご先祖さまが(この世に)帰ってくるという考えから・・・

私たちは、尊い客人をお迎えするにあたり、おもてなしをする訳です。

 

その方法は、多種多様ですが・・・

代表的なものとしては、やはり精霊棚(しょうりょうだな)の設置でしょうか。

精霊棚の御前にて、ご回向仕ることを棚経(たなぎょう)といい・・・

それが、お盆の街中に・・・お坊さんが出没する理由であります。

 

やっぱり、期間が限られますから、そうなる訳ですが・・・

かくいう私も、本日までそのような立場にありました。

 

スタートは、8月7日でした。

 

一日あたり、20~50件のお宅に、お伺いしています。

長いようで短い、短いようで長い・・・お坊さんの、夏。

 

いつまで、この過酷な肉体労働に耐えられるのかと・・・

少しでも頭によぎろうものなら、不安に駆られますが。

 

今年も、大きなミスなく、務めさせていただきました。

ありがとうございました。

棚経中に、数人の檀家さんより・・・

「墓地の裏、キレイになったねぇ!」と。

 

・・・そうそう、竹やぶをバッサリ、やりまして。

Googleマップですと、この部分ですね。

・・・ちなみに、元々は(ここ一帯が)こんな感じでした。

こちらは、開墾途中の画像ですが・・・

JRの線路際ですので、鉄道ファンには、たまらない感じでしょうか??

檀家さん「知り合いのお墓が、木に被さっちゃって・・・」

私「あぁ、そうなんですね・・・掃除も大変でしょう」

檀家さん「紹介してくれません??」

私「??」

檀家さん「同じ、業者で良いんで」

私「いや、私です」

檀家さん「??」

私「切ったの」

・・・という訳で、1か月半(6月頭~7月半ば)ほどかかりましたかね。

一日、1時間でも2時間でも時間をつくれたら、作業してました。

 

本当でしたら、処分まで自分で済ませようとしたんですが、タイムオーバー。

お盆に、この醜態を晒すまじと思い・・・処理業者さんにお願いすることに。

重機&4トン車ピストンで、まる一日作業。

総重量7トンと聞いた時には、我ながらビックリ。。。

 

千里の道も一歩から、ってのは本当ですね。

棚経も(リスト見た時は)ナーバスになりますけど、1件また1件と。

 

またひとつ、お寺に関わって、良い経験させていただきました。

・・・感謝、感謝です。

それにしても、見晴らし最高になりました!

利根川河川敷・道の駅・市役所などなど、一望です。。。

刺激と攻め

6月も、行事が目白押しです。。。

 

まずは、6月3・6・18日と、3日間にわたり行われたのは・・・

日蓮宗千葉県東部青年会による、寺院参拝。

青年会OBのお寺にお伺いし、読経・・・

行事等、ご協力のお願いや賛助、賜ります。

 

さらに、青年会(に法要出仕依頼)行事が続きますが・・・

6日には、多古町「法眼寺」さまの施餓鬼会に出仕。

同日午後より、多古町「妙光寺」さまの三大竜玉神例祭法要に、出仕を。

宗勝寺でも、6月13日には年中行事、開基第404遠忌法要を。

法要に先立ち、役員総会も行われ、護持会決算承認など討議されました。

→ 宗勝寺開基(お寺が開かれる際の重要人物)須坂藩初代藩主 堀直重公について

 

雨が降ったら・・・事務作業。

来る、お盆関連行事の書類製作も、今年はバッチリです。

境内の梅も、今年は豊作でしたよ!

うちは・・・ひと瓶だけ、梅シロップに。

あとは、(数件の)檀家さんにお分けしてます。

6月は毎年、会議も多く・・・振り返ると、アッという間。

毎日をこなしていくのが精一杯、というのが正直な所。

 

・・・なのですが。

 

今年は、色々と刺激を受けることが多く・・・

一歩、踏み出してやろうと、もがいております。

 

その、刺激というやつは(小出しに)紹介していこうと思っておりますが。

宗勝寺の境内をご活用いただき、スーパーの移動販売が来るようになりました。

結構何でも揃ってるんで、ビックリ。

 

週2回、独特のテーマソングを流しながら、やってくる訳ですが・・・

近所のお婆ちゃん、「何も買うもん、無ぇわ」といいつつ、カゴは一杯。

 

思い返せば、私が子どもの頃(34~5年前)・・・

実家の裏手で、八百屋さんの移動販売車が、来てましたっけ。

 

その後、スーパーが出来る・・・で、八百屋が潰れる。

スーパーが、移動販売を始める・・・という、数奇な運命を感じますが。

 

・・・ニーズ、あるんですね。

 

あ、当然ながら、お寺に(直接的な)メリットがあるとは思ってません。

仏教とか布教とかに、無理やりこじつける気も、さらさらございません。

 

しかしながら、4年前の工事の際に志した思いとして・・・

地域の皆さまに、境内をご活用いただきたいという考えは、ブレておりません。

 

まぁ、私なりに思った訳です。

「スーパー、攻めてんな」と。

 

これ、刺激のひとつです。

 

私の、攻めの姿勢も、小出しにしてまいります。

形になるまで、手の内は明かさない・・・とだけ、言っておこう。

 

入寺式

地元3か寺の入寺式に、関わらせていただきました。

 

入寺式とは、お寺に新しい住職が入る式典のこと。

入寺奉告式とか、法燈継承式、(本山の場合)晋山式なんて言い方もあります。

 

まずは3月30日、匝瑳市「長福寺」さま。

4月6日には、香取市「大相寺」さま。

そして5月6日、東金市「妙宣寺」さま。

式典のスタートは(上記画像のように)新住職が行列をなして、お寺へと。

堂内では、住職としての辞令を受け、仏祖三宝に住職としての誓いを奉告。

 

・・・その中でも、やはりメインといえば、このシーン。

この、払子(ほっす)という仏具が、住職としての証であり・・・

これを受け渡された際の、新住職の表情と言ったら。

 

責任・緊張・感謝・興奮・不安・喜び・・・

様々な感情が入り混じっていることでしょう、何とも言えないものがあります。

私の入寺は、今からちょうど丸15年前、22才の時でした。

 

そんな訳で、(住職という立場での)先輩面をさせていただくならば・・・

住職になると、今までの2倍は、大変なことがあると思っていただきたい。

 

そして、今までの100倍、面白くなるとお伝えしたいです!

 

私のつたない経験上ですが、お寺を見れば住職の姿勢が分かります。

住職が変われば、お寺の雰囲気も変わります。

 

3か寺とも、より良いお寺になっていくことでしょう。

 

じゃあ、お前の入寺の時はどうだったのか、と聞かれれば。

・・・実は私、入寺式をしておりません。

 

当時の私は・・・右も左も、分かりませんでした。

いや、上も下も前も後ろも、分かりませんでした。

 

入寺式なんて、見たことも聞いたこともありませんでしたし・・・

そういったことを教えてくれるような人間関係も、ありませんでした。

 

言い訳がましいですが、そんな感じです。

 

もちろん、最低限の人たちに挨拶はさせていただきましたが・・・

入寺式、という括りで言えば、やっていないということです。

 

SHUSHOJI Blogしかり、私の法話しかりですが・・・

私は口酸っぱく、区切り・慣習・行事を大切に、と言い続けてきました。

 

今や、何でも簡素化、簡素化で・・・

結婚式や葬式まで、行わない方も増えてきている世の中です。

 

絶対に、後悔する。

正確に言えば、後悔する時がくる。

 

やらなかったらやらなかったで、どうなる訳でもないかもしれません。

しかし、取り返しがつかない場合も、有ったりする訳です。

 

少なくとも私は、入寺式に関わるたびにそう思うし、今後も思い続けるでしょう。

男が、趣味をやめる時

境内の筍(タケノコ)を掘り始めて、20日間。

ピークは過ぎつつありますが、もはや苦痛でしかありません。

 

数日、放っておくと・・・このザマです。

念のため、分かりやすく。

境内中、400㎡(?)程度の前方後円墳が、対象地なのですが・・・

この画像の日は、(数えると)1時間で120本の収穫。

 

先日、一緒に筍堀りしてくださった、檀家さん曰く・・・

「ここらでは、宗勝寺のタケノコが最も美味である」と。

 

言われて初めて、観察するに・・・4種類の竹が生えている(?)ような。

【極太・太・中太・細】の4種類で、うちの多くは【太】ですね。

 

地鎮祭や、水行場なんかの、いわゆる簡易的結界に用いるのが、【中太】のやつ。

(地続きなのですが)なぜかお隣さんのは、ほとんどが【極太】だったりします。

ちなみに【極太】は、1才8か月の次男と比べると(↑)こんな感じ。

 

・・・所、変わって。

こちらは、父の畑(だった場所)。

もう・・・ボッサボサですね。

 

父は、70才を迎えまして(母の助言もあって)この度・・・

畑という趣味を、卒業することにしたそうな。

 

趣味にも、色々ありますよね。

 

三度の飯より・・・とか。

大好きだけど、ちょっと面倒だな・・・とか。

(自分からはやらないけど)誘われて、やれば面白い・・・とか。

(そこまで好きでもないけど)〇〇でも、やってみようかな・・・とか。

自分では趣味と思ってないけど、人から見たら・・・とか。

 

私自身、趣味人間ですし(経験もあるので)よく分かります。

あるんですよね・・・男が、趣味をやめる時ってのが。

 

身体とか、家庭とか、金銭とか、時間とか、仕事とか、人間関係とか・・・

様々なものと、天秤に掛ける訳です。

 

趣味は、「やれ・やめろ・一緒にやろう」なんて、言ってはいけない。

ひと言・・・お察しください。

 

さて。

 

昨日(4月27日)から、GW(ゴールデンウイーク)突入ですね!

MAX10連休・・・皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

ちなみに、私のスケジュールは・・・ほぼ埋まっております。

もちろん、仕事に遊びと、バランス良く。

 

我々(お坊さん)の業界も、実はこの時期、年度切り替えシーズンでして・・・

ご多分に漏れず、会議やら事務作業やらと、繁多になります。

 

先日(4月23日)は、日蓮宗千葉県東部青年会の総会が。

これに併せ、今年度をもって(定年)卒業される先輩のお寺(2か寺)にて・・・

報恩読誦会ならびに、記念品授与を。

平成という時代も、あと2日。

塔婆の(日付)染筆も、まだ違和感アリアリですよ!

始まりがあれば、終わりもある。

その逆も、然り。。。

断髪式

休日になると、境内には近所のKidsたちの姿が。

Kids「久しぶりー!」

私「おう!」

 

そう・・・荒行堂入行の関係上、彼らと会うのは約5か月ぶり。

身体的な成長に加え、言葉使いも成長しているように感じました。

 

Kids「髪、伸びてる!ヒゲもー!」

私「でも、もうすぐ切っちゃうんだよ、前みたいに。」

Kids「えー、こっちの方がカッコ良いよー!」

私「・・・・・・」

 

以前更新のBlog画像の通り、修行中は髪の毛やヒゲに、刃物を当てません。

入行前に剃髪(髪の毛をそること)し、そのまま100日を過ごす訳です。

 

その理由については、諸説ありますが・・・

髪やヒゲを剃る暇もない、という説が一般的かと思います。

先般、長男に手伝って(?)もらいながら・・・

無事、断髪式を行うことが出来ました。

 

4月8日(お釈迦さまの誕生日)の断髪が、スタンダードでしょうか。

私の場合、初行・再行(1回目・2回目)の時も、この日でしたので、今回も。

 

2月10日の成満後、修行僧としての行事(帰山式国祷会など)に、出仕。

行事終了のタイミングで、断髪する者もいます。

 

成満して100日後、なんて話も聞いたことありますが・・・

私の場合、早く切りたくて切りたくて、しょうがなかった。

 

・・・なぜか。

 

まずもって、法務の時なんか・・・

一見さんや、ご無沙汰の方(檀家外)の、私を見る目。

 

「あーはいはい、お坊さんつっても、最近はね、、、」とか。

「あーこいつ、前はアレだったのに、洒落っ気付いて、、、」とか。

 

私の、被害妄想・・・かもしれませんが、そう感じてしまう訳です。

何ら、やましいことも無いのに、言い訳がましく説明するのも、次第に面倒で。

 

そういえば、以前・・・

不特定多数の方と、食事の席についた時の事。

 

私に対し、お酒を召した中年男性が、仰る訳です。

「なんか、坊さんらしくないよねぇ、髪もそんなだし」なんて。

 

私は、前述の理由から「アハハ」と、笑って済ませようとしたところ・・・

(事情を知っている方が)隣からカットイン、血相を変えて反論なさる。

 

「こ、この人はねぇ!大変な修行から、帰ってきて#$%△●×」と。

結果、酔っ払いも私も、気まずくなるという始末。

 

単純に、寝癖を整えるのが大変だ、とか・・・

法衣が、似合わない(主観です)という理由もあります。

 

とにかく・・・スッキリしました。

 

ちなみに、当Blogは有髪の僧侶をdisるものでは、ございません。

しかしながら、そう感じたなら「アハハ」と、笑って済ませて下さい。

1 2 3 4 16