グッタリ

本日(6月14日)、無事に・・・

「宗勝寺開山四百年記念式典」を、終了することが出来ました。

 

“記念事業”として、「仏像修復事業」を発願し・・・

実行委員会を組織して、実動しましたのが“約2年前”のこと。

 

宗勝寺檀信徒の皆さまには、尊い勧募を賜り・・・

山内の全ての仏像が、“1年4か月”の時を経て、修復されました。

 

また、(当初の計画にはありませんでしたが)本日を迎えるまでに、多少の時間を有したことから・・・

「少しでも、寺のために。。。」との思いで、“付帯事業”も行わせていただきました。

 

鬼子母神堂改修工事」や、「題目碑移転・樹木移転伐採」に加え・・・

電柱移設(電線埋設)・敷石工事」や、「舗装(駐車場拡張)工事」等の、境内整備を。

 

さて。

 

宗勝寺の“開基檀越(かいきだんのつ)”、つまり・・・

宗勝寺という寺が開かれるにあたっての、いわゆる“キーパーソン”がいらっしゃって。

 

詳しくは、下記リンクを参照していただきたいと思いますが・・・

→宗勝寺の歴史

その方は、須坂藩(現在の長野県須坂市)の、初代藩主。

 

本年は、宗勝寺開山四百年にして、開基檀越の“四百遠忌”ということで・・・

本日の、“記念法要”を執り行った次第です。

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途中、“実行委員長・実行委員(1名)”の、ご回向もさせていただきましたが・・・

やはり、“2年間”という長丁場には、色々なことがありました。

 

法要の後半には、修復されお帰りになった仏さまに・・・

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改めて、“開眼(入魂)”のご祈祷をさせていただきました。

 

さらに、境内の“鬼子母神堂”へ、移動。

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以前、こちらにお祀りしていた“鬼子母神”さまは、本堂内にお引っ越し。

今般、それを“模刻”する形(色彩は異なります)で、新たに勧請することになり・・・

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“開眼(入魂)法要”が、執り行われました。

 

さらに、開基檀越の“供養塔”に、お参り。

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最後に、参列者全員で記念撮影し、“祝宴”の運びとなりました。

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今は、一息ついて「グッタリ」・・・

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・・・してるのは、“息子”だけ。

(愛嬌を振りまき過ぎたようです。。。)

 

まだまだ、やらなければならないことは“山積み”ですし・・・

新たな目標に向かい、私はすでに動き出しております。

 

ただ、“2年間”の受圧からは解放され・・・

今は、“霧”が晴れたような、清々しい気分です。

 

・・・“おまけ”として。

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「仏像修復事業」↑Before ↓After

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う~ん。。。

やはり、画像ではうまく伝わりませんね。

 

ぜひ直接ご覧いただき、お参りください。

盛りだくさん

一年のうち、最も“ヒマ”な5月(先月)が過ぎ去り・・・

今月(6月)は、打って変わってとにかく慌ただしい。

 

特に、なぜか“日蓮宗千葉県東部青年会”の行事が、ここに集中するため・・・

お寺を空けがちにすること、ご容赦ください。

 

先日(6月3~4日)は、人生初となる“岡山”の地へ。

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「全国日蓮宗青年僧“中四国結集”岡山大会」に、参加して参りました。

全国から集まった青年僧は、まず・・・

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「妙林寺」さまを会場に、“戦没者追善法要”を。

 

今年が、“戦後70周年”を迎えることから・・・

多くの“檀信徒・遺族会”の皆さまも、ご参列しておりました。

 

また、(第二会場として)大覚大僧正が拠点とされた、“備前法華”の信仰の地・・・

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宗門史跡「妙本寺」さまへ。

 

“東日本大震災犠牲者追善・誓願法要”が行われ・・・

法要後は、山内の各所を拝観させていただきました。

 

この日の様子は、“メディア”からも注目を受け・・・

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無事、“ローカルデビュー”も果たして参りました。。。

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・・・翌日は、“代表者会議・総会”が行われたわけですが。

 

新幹線の出発まで、空き時間を利用し・・・

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一度、お参りしたかった「最上稲荷(日蓮宗 妙教寺)」さまへ。

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“本堂・旧本堂”と、お参りさせていただき・・・

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最上位経王菩薩が、初めて降臨されたとされる“八畳岩”へ。

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・・・非常に充実した、2日間となりました。

 

“中一日”、空けまして・・・

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昨日(6月6日)は、多古町「法眼寺」さまへ。

 

毎年、“日蓮宗千葉県東部青年会”に・・・

“施餓鬼会(せがきえ)”の、出仕依頼を賜り。

IMG_0535法要の最後には、裏山にある“水戸谷城(みとさくじょう)跡”にて・・・

かつての“戦地”となった場所にて、供養の誠を捧げました。

 

午後からは、同じく多古町「妙光寺」さまにて・・・

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“三大竜王神大祭”に、出仕させていただき。

 

さらに夕方からは、複数のグループに分かれ・・・

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“賛助会員(青年会OBで組織される)”のお寺へ、お参りに。

 

近隣の数か寺にて、読経させていただき・・・

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先般、告知させていただいた・・・

少年少女研修旅行「てらこや」の、ご案内・ご協力のお願いを。

 

・・・と、いう訳で。

今月は、「盛りだくさん」です!

 

6月は、まだまだ始まったばかり。

イケるのか、俺。。。

歯車

本日(4月12日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

千部会(せんぶえ)」が、厳修されました。

 

たくさんのお経を読み、その功徳を以て“祈願”や“供養”をする。

・・・というスタンスが、「千部会」の共通項ですが。

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「浄国寺」の場合、“自我偈(じがげ:妙法蓮華経如来寿量品第十六の偈文)”を・・・

のべ“千回”読むことを、「一部(相当)読んだ」と、みなしています。

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一年に一部、千年で千部。

 

“たった一回”を終えるために、千年がかりの行事。

このお寺の開山年からするに、未だ“折り返し地点”にも到達していないのです。

 

さて。

 

先日、うち(宗勝寺)に“固定資産税”の納付通知が、届きました。

これは、(僅かながら)“貸借地”分に対してのもの。

 

“境内地”等、宗教法人が本来の目的で使用する、土地に関して・・・

“非課税”だということは、皆さんもご承知の通り。

 

じゃ、「なぜ??」という話になるのは、当然の流れかと思いますが・・・

模範的解答(?)として、「公益性が、認められているため」ということになるかと、思います。

“公益性”とは、「不特定多数の人間の、利益になる」と言えば良いのでしょうか。

 

「お寺は、“公共施設”なんですか??」

・・・と聞かれると、(私には)難しい質問です。

 

確かに、誰もが(勝手に)山門をくぐり、お参りしても良い訳ですが・・・

お寺は、“宗教法人”というだけあって、立派な“法人格(会社)”ですからね。

 

その“法人”の、代表役員(社長)は、もちろん“住職”。

「じゃあ、お寺は住職のもの??」

・・・と聞かれれば、それは「NO」です。

 

本堂も、境内地も、墓地も、庫裡(住まい)も・・・

お寺の財産であって、住職個人の財産にはならないのです。

 

現在、宗勝寺の“境内地”は・・・

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変貌を遂げようと、しております。

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自分のものにもならないお寺を、なぜキレイにしようとするのでしょうか??

 

「“公益性”を保つために。。。」

・・・なんて言ってる坊さん、見たことありません。

 

「見栄を張りたい。。。」

・・・って言っても、自分のものになる訳じゃないし。

 

「跡継ぎのために。。。」

・・・って、息子が後継ぐかどうかなんて、分かりません。

 

「仏教(宗派・宗祖)の教えを、伝えるために。。。」

・・・って、それこそ関係無ぇし。

 

キレイになって、喜ぶ檀信徒さんは多いかもしれませんが・・・

万人から賞賛を受けるような事業なんて、ありませんからね。

 

きっと、この答えは・・・

前述、「千部会」の精神ではないでしょうか。

 

・・・私たちは、「歯車」なんですよ。

それも、できれば淀みなく回る「歯車」で、ありたいものです。

あかんたれ

本日(3月18日)は「(春)彼岸」の、“入り”の日。

 

「春分/秋分」を中日とし、その前後3日間を合わせた・・・

合計7日間の期間のことを、「彼岸(ひがん)」といいます。

 

「彼岸」を読み下せば、「彼(か)の岸 = 向こう岸」と。

その“向こう岸”には、「迷いの無い世界」があるとされ・・・

言ってみれば、それが仏教でいうところの“悟り”ということになるのでしょう。

 

“向こう岸”があれば、“こちら岸”もある訳で。

「彼岸」に相対し、“迷い・苦しみ”にまみれた「此岸(しがん)」という世界が・・・

私たちがいる、この世界だということ。

 

つまり、「此岸/彼岸」の間には・・・

“煩悩(迷い)の川”が、流れているという考えになります。

 

仏教徒の“最終目標”は、「成仏(仏に成る)」すること。

それは、“悟り”を開くことであり、言い換えれば“煩悩(迷い)の川”を渡り・・・

「彼岸」に、行くことなのです。

094 彼岸花 その3

上記の話に、一切興味を持つことができなかった、あなた。

それは、至極当然のことかもしれません。

 

「仏に成る、成らない」なんて聞いたら・・・

「あ、私には関係ない話だ。。。」と。

 

あなたは、“結果”が遙か遙か彼方にあるものに、尽力できますか??

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(完全に個人的意見ですが)私は、“結果”がすべてだと思っています。

「過程が大事だ」なんて、言い訳に過ぎないとも思っています。

 

ただ、結果が“ダメ”と分かっていたとしても、“成功”に向けて尽力したなら・・・

その過程こそ、“結果”なのかもしれません。

むしろ、過程の無いものに“結果”なんて有り得ない訳ですから。

 

にも、似たようなこと書きましたが・・・

人生何事も、やらなきゃ“損”ですよ。

 

・・・と、いう訳で。

 

「彼岸」に近づくためには、“六波羅蜜(ろくはらみつ)”なる修行をせよ、と。

①「布施(ふせ)」は、分け与えること。

②「持戒(じかい)」は、戒律(ルール)を守ること。

③「忍辱(にんにく)」は、耐え忍ぶこと。

④「精進(しょうじん)」は、最善を尽くすこと。

⑤「禅定(ぜんじょう)」は、心を集中・安定させること。

⑥「智慧(ちえ)」は、真実の認識力を得ること。

 

一般的には、「彼岸」の7日間には“六波羅蜜”をひとつずつ実践し・・・

「中日には、ご先祖さまの供養を。。。」なんて、言われています。

 

また、あくまでも“六波羅蜜”は、常に実践し続けなければならないもので・・・

「彼岸」は、その“強化週間”と言ったようなもの。

 

そんな“強化週間”を、設定しなければならないほど・・・

私たちは、「あかんたれ」ということでしょうか。。。

前置き

少々、長い「前置き」となりますが、お付き合いください。

 

平成23(2011)年“東日本大震災”から、早4年が経とうとしています。

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東北地方に比べたら、屁のような話かもしれませんが・・・

お寺(宗勝寺)も、それなりの被害を被りました。

 

うちの地元(千葉県香取市)も、“液状化現象”による被害を受けた訳ですが・・・

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以前書かせていただいた地域においては、その被害が深刻で。

 

昔から、宗勝寺の檀家さんも多く暮らすその地域には・・・

法華経の教えが、“地域の信仰”として根付いていました。

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上記画像は、地域所有の「題目堂」。

 

“信仰の場・コミュニティの場”として、地域の皆さんに重宝された・・・

・・・のは、“今は昔”の話。

 

交通の便が、良くなった。

娯楽が、増えた。

信仰が、薄れた。

僧侶が、怠慢した。

 

・・・と、その理由を一言決めつけることはできませんが。

「題目堂」が活用されていないことは、事実。

そして、地震によって“全壊”の診断を受け、現在“解体”されていることも、事実なのです。

 

そして、「題目堂」に安置されていた、“日蓮聖人座像”は・・・

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話し合いの結果、宗勝寺にて“お預かり”することになったのです。

 

その期限は、「題目堂」が“再建”されるまで。

それが、1年後か10年後か100年後かは、分かりませんが。

 

地域の皆さんから、日蓮聖人座像“修復”のお話をいただいた時は・・・

「うれしい」と言うよりは、正直驚きました。

 

・・・とにかく、お預かりすると決めたならば、私も腹をくくらなければならない。

「修復作業が完成するまでに、相応の準備をしてお迎えしなければ」ということ。

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本堂の“脇間”を改修して、「遷座式(仏像を安置する式典のこと)」を行うことができたのは・・・

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“東日本大震災”から1年以上が経過した、平成24(2012)年6月のことでした。

 

脇間は、“位牌棚”へと姿を変え・・・

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“歴代住職”や、“東日本大震災物故者”の位牌も、整えたのでした。

 

・・・・・・つづく。

ファンクラブ

本日(11月9日)、師匠のお寺「浄国寺」にて・・・

無事に「御会式(おえしき:宗祖日蓮大聖人御報恩会式)」が、厳修されました。

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「御会式」については、先般も触れさせていただきましたが・・・

先般① / 先般②

 

こうした、毎年行われる行事を、“年中行事(ねんちゅうぎょうじ)”といいます。

それぞれのお寺によって、“年中行事”の数(種類)は、様々ですが・・・

こうして、“脈々”と歴史を積み重ねることが、最も大事なことかもしれません。

 

それなりの規模の“イベント”を主催したことのある方は、共感していただけると思いますが・・・

イベントは、「準備(段取り)8割、片付け2割」ってところですよね。

 

「おいおい、当日が無ぇじゃねぇか。。。」って?

当日は、始まっちまえば終わるんです。

そんなもんだ、ってことも共感していただける方、いらっしゃると思います。

 

・・・とにかく、お寺の活動を、広い視野で見れば。

「年中行事→年中行事→年中行事…」と。

「準備→片付け→準備→片付け…」と。

意外かもしれませんが、何かに追われるように、1年また1年を繰り返しております。

 

さて、いきなりですが。

 

お寺に限った話ではありませんが、何か“イベント”がある場合。

“キャパ”が無い“ハコ”借りて、「さぁ、来てください」って・・・

そんなバカげた話、無いでしょう?

 

でもそれを平気でやってしまうのが、お寺だったりするのです。

まぁ、「通例〇〇人くらいしか、来ないからな」っていうのもありますが・・・

それはそれで寂しいもんですし、“企業努力”が足りない気がしてしまいますよね。

 

・・・これを解消すべく、師匠のお寺では、登録制の「ファンクラブ」をつくりました。
(「長妙会」と名付けました)

その「ファンクラブ」の会員になれば、全ての行事にご案内を差し上げる。

「ファンクラブ」には、どなたでも、いつでも、もちろん会員費無料にて登録いただける訳です。

 

ちなみに、すべての行事報告は“寺報(じほう:お寺の新聞)”にて行っており・・・

年中行事には、全檀信徒案内のものもございますが。

 

・・・例えば、の話ですよ。

あるお寺の“年中行事”で、大勢の檀信徒さんがお見えになって。

入り来れないから、“立ち見(?)”までした。

 

ここまでは、まだ良いでしょうが・・・

「じゃ、あなたとあなたは、客間でお食事をどうぞ。」

「他の皆さんは、とっととお帰り下さい。」

・・・っていうのじゃ、胸クソ悪い思いをする方が、いらっしゃいますよね。

 

例が極端ですが、そういう思いをさせたくないがための「ファンクラブ」。

まぁ、“賛否両論”あるでしょうが。

 

他に、“名案”があればご教授くださいm(__)m

中古品

宗勝寺では“毎月1日 午後2時”より、「題目講(だいもくこう)」という行事を行っております。

平たく言えば、ご一緒に“お経・お題目”をお唱えする行事。

 

「お経なんて、読めるかしら?」という、初めての方でも大丈夫。

丁寧にお教えしますし、参加の皆さん、どなたでも読めるようになります。

最後には住職の“法話”もございまして、この日のために、私も勉強させていただいております。

 

この「題目講」、何度か“解散”の危機を迎えたこともありました。

“紆余曲折”ありまして、今に至ります。

 

・・・というか、「最後のひとりになろうとも、続けてやろうじゃねぇか」と。

そう、私が腹を括っている行事でもあるのです。

 

とにかく、(常に)参加者募集中です!

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ちなみに、終了後には“茶話会”あり(^^)

 

そんな、宗勝寺に最低でも“月イチ”通いする皆さんですが。

それでも中々、お気付きにならなかったほど、周囲に溶け込んでいたのは・・・

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・・・こちら。

 

宗勝寺ペット供養墓「追想墓」を望む、景色ですが・・・

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以前の状態(上記画像)と見比べれば、お分かりでしょうか?

 

現在、師匠のお寺「浄国寺」では・・・

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“外塀”の、改修工事中。

 

改修前の外塀の一部分に設置されていた、“目隠しフェンス”。

「廃棄」って言うんで、「くれよ」っつー訳で・・・

実はこのフェンス、「中古品」(しかも、タダ)。

 

ですから・・・

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ちょっと“寸足らず”なのは、ご愛敬(-。-)y-゜゜゜

 

(間近で見れば“粗”が見えますが)“洗浄”してしっかり施工されてますので、上等ですよ。

むしろ、良い感じにヤレてるせいか、周囲に溶け込み過ぎて、中々気付かれないのです。

 

まぁ、「貧乏臭せぇ」と仰る方も、いらっしゃるかもしれません。

しかしながら現実として、資金繰りが“潤沢”なお寺なんて、そう多くありません。

 

・・・私の祖父母が、相次いで亡くなった際。

隠居して2人で住んでいた家は、“空家”になりました。

 

“築10年”にして、当時“4年間”の無人。

外見こそ綺麗そのものでしたが、内部の“荒廃”は想像を超えてましたね。

「え、こんなになっちゃうの?」って感じ。

 

皆さんが、久しぶりの場所にお出かけの際、こう思ったことはありませんか?

「あぁ、ここはいつ来ても変わらないね」と。

 

「変化が無い」状態に保つのって、相当の努力なんですよ。

状況が“好転”してるとしたら、それはもう凄いこと。

 

できることを、できる範囲で。

最低限の投資にて、最大限の成果をあげられるよう、日々邁進いたします。

御会式

昨日(10月19日)、銚子市「妙福寺」さまの「御会式」に、出仕させていただきました。

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「御会式」については、先般少しだけ触れさせていただきましたが・・・

日蓮大聖人のご命日(10月13日)に対し、“報恩感謝”の誠を捧げる法要のこと。

 

(“おかいしき”と読んでしまいそうな)「御会式」は、“おえしき”と読みます。

“会”という文字を“かい”と読んだ場合は、「(人が)集まること・集まり」を指しますが・・・

“え”と読んだ場合、「仏教における法要」のことをいいます。

 

言葉自体を直訳すれば、「御会式」が特定の法要を指す訳ではありませんが。

それが、あまりにも盛大に行われ、広く知られることから・・・

「日蓮聖人の報恩感謝の法要」のことをを言うようになった、という訳です。

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「妙福寺」さまは、通称を“妙見さま”と呼ばれ・・・

妙見宮には、“北辰妙見大菩薩”がお祀りされています。

 

午後からは、“妙見さま”の御神輿が市内中を渡御。

出発してから戻ってくるまでの、約3時間は・・・

お堂内で、お経の声を絶やすことはありません。
(“常経:じょうきょう”といいます)

 

夕方、お寺に戻ってくる頃には・・・

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“万灯”を率いて、総勢800名の大行列。


(動画は3年前のものです)

 

そして、夜には「御会式」が行われ・・・

法要終了後には、“懇親会”が開催される訳ですが。

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「何で毎度毎度、これが出るんだろう。。。」

・・・なんて言ったら怒られますが、ようやく謎が判明。

 

住職によれば、こちらの“ゆず味噌豆腐”は・・・

日蓮大聖人の“好物”だったそうで、その故事に由来しているんだそうな。

 

また昔は、日蓮聖人の御影(みえい:肖像のこと)の前で法要する意味で・・・

“御影供(みえいく)”とか、“御命講(おめいこう)”なんて呼び方もあったそうです。

 

かの“松尾芭蕉” が、「御影講や油のやうな酒五升」と読んだように・・・

「御影講・御会式」は、秋の季語。

 

この句からも、大勢の方がお酒をご供養し・・・

盛大に行われた、当時の「御会式」の様子を知ることができますね。

 

日蓮大聖人も、“般若湯(薬として飲まれるお酒)”をお召しになったそうです。

「そっか、“ゆず味噌豆腐”で一杯か。。。」

 

・・・なんて、不謹慎にも妄想しながら。

心地よい疲れの中、泥のように眠りについたのでした。

 

ちなみに私、お酒がほとんど飲めません(-_-;)

一日行堂

あと“2週間”も経つと、市川市の大本山「中山法華経寺」さまでは・・・

今年も、“日蓮宗大荒行堂”が開かれます。

 

その荒行成満者で組織される、“千葉県東部修法師会”主催により・・・

“一日荒行平和祈願祭”、通称「一日行堂」が先日開催されました。

 

一般には見ることができない、修行の姿。

その一日を再現し、檀信徒の皆さまに公開させていただく。

 

また、この行事には、今年初めて荒行堂に“入行”されるお上人も、参加されます。

私もかれこれ8年前、初めてこの行事に参加させていただきました。

 

当時、この僅か一日でも、とにかく・・・

キツくて、キツくて(+_+)

 

そして、実際に入行した時。

その僅か一日とは言え、リアルな日程の経験が、心の支えになる・・・

・・・訳では、一切ありませんが。

 

とにかく、これを経験した者は、口をそろえて・・・

なぜか「ありがたい」と、感謝できるような行事なのです。

 

今回、会場となったのは・・・

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大網白里市の、本山「正法寺」さま。

“小西檀林(こにしだんりん)”の、旧跡です。

 

最盛期には、900名以上の“学僧”を擁した、檀林(お坊さんの学校)で。

「本院七堂・六殿・五棟、塔中四ヵ寺一院、学寮七十三舎」との記述からも・・・

凄まじい規模の学校だったことが、容易に想像できます。

 

明治6年の火災にて、大半が“消失”されたのは残念の極みですが・・・

その広大な寺域は、健在です。

 

夕方5時の「入行会」からは、“読経三昧”。

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午後6時・11時・午前3時・6時・9時・正午12時には、“水行”で心身を清めます。

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その合間にも、“夜勤・朝勤・昼勤”と・・・

ご祈祷本尊の“鬼子母神”さまの御宝前で、お勤めをさせていただきます。

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2日目の午後からは、檀信徒の皆さんがお見えになり・・・

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ご祈祷をさせていただきまして、夕方までにこれを終える訳です。

 

今回は、我が“千葉県東部”からだけでなく。

“千葉県北部・千葉県西部”から、多くのお上人の参加もあり・・・

約30名の僧侶が関わって、この行事が開催されました。

 

今年“千葉県東部”からは・・・

“初行(1回目)・再行(2回目)・三行(3回目)・四行(4回目)・五行(5回目)・参籠(6回目以上)”と、それぞれに入行者がいらっしゃいます。

 

皆さまの、無事のご成満を、ご祈念申し上げます!

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