ファミリービジネス

先日の予告通り、檀信徒研修会「知恩報恩」が・・・

IMG_0330多古町文化ホールにて開催され、スタッフとして参加してまいりました。

 

下記画像は、開会式の後に厳修された、“御報恩法要”の様子。

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参加者(約500名)に対し、“ご祈祷”も行われ・・・

法要終了後には、“高座説教”を拝聴。

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閉会セレモニーとして、少年少女有志による“合唱”と・・・

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・・・参加の皆さまは、有意義な一日を過ごすことが出来たのではないでしょうか。

 

ちなみに・・・

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うちのアレも、“出店依頼(?)”をいただきまして。

(料金は、すべて寄付させていただきました。。。)

 

・・・さて。

 

先日、テレビを見ていますと、いわゆる“お家騒動”。

「“〇〇家具”の、株主総会が行われ。。。」

・・・と、その決着が報道されたことは、皆さんもご存知のことかと。

 

「家族で揉めるなんて、悲惨だねぇ。。。」

・・・なんて、他人事では済まされません。

 

“同族経営・世襲制”の企業を、「ファミリービジネス」なんて言いますが・・・

一説によれば、世界の企業数の“約7割”は「ファミリービジネス」で。

 

さらに言えば、日本の「ファミリービジネス」の割合は・・・

なんと、“95パーセント”というから、驚きです。

 

僧侶の“婚姻”が正式に認められた、明治時代以降・・・

お寺の「ファミリービジネス」率は、きっと“超高確率”でしょう。

 

まぁ、どうでも良いんですけどね。

 

そんなことよりも、(お寺に関して)恐ろしいのは・・・

“完全家族経営”とも言うべき、外部遮断型の経営体制の、割合の高さ。

(うちも、まったくその通りですが。。。)

 

また、輪をかけて恐ろしいのが・・・

有資格者に対する、“経営者”の割合の高さでしょう。

 

こと“経営”に関しては、(我々の業界)勉強不足は否めず・・・

「経営=金儲け=恥ずかしいこと」

・・・という図式も、拭いきれていないのが、現状かもしれません。

 

話は、逸れましたが。

 

“完全家族経営”の、我々にとっては・・・

出来ることと、出来ないこと。

やりたいけど、出来ないこと。

皆んなでやれば、出来ること。

・・・と、様々なケースが、ございます。

 

上記(檀信徒研修会「知恩報恩」)のようなことも・・・

全てのお寺が、各お寺単位で出来ることではありません。

 

“見せる”ことは容易くても、“魅せる”ことは難しいのです。

スタート

先日、“満104歳”の方のご葬儀に、関わる機会を得ました。

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“明治生まれ”とひとくくりにしては、失礼な話ですが・・・

「明治→大正→昭和→平成」と、世の中の移ろいは、どうご覧になったのでしょうか。

 

「最近の若いもんは。。。」なんて、よく聞く言葉ですが。

見方を変えれば、その発言は・・・

世の中の流れに、ついていけなくなっているだけのことかもしれません。

 

私も、言われる立場から言う立場に、変わっていくのでしょうか??

時代の流れには、ついていきたいものですが。

 

さて。

 

季節は巡り、うち(宗勝寺)の“ソメイヨシノ”も・・・

「もう間もなく。。。」と、言ったところ。

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報道では、都内でも桜が“開花”したそうで。

 

(何とも味気ない話ですが)私が、“春”を実感するのは・・・

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車のタイヤを、「スタッドレス→サマータイヤ」に履き替えた時。

 

いずれにせよ、気候はめっきりと、春めいてまいりまして・・・

自然の摂理からしても、新たな「スタート」を切るには、良い季節なのかもしれません。

 

そういえば、昨年の研修会にてお世話になった「三升家う勝」師匠が・・・

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“真打”に昇進されたという話を、伺いました。

 

四代目「桂右女助(うめすけ)」を襲名し、素晴らしい「スタート」をお切りになった訳で・・・

(ほぼ)同郷の方の躍進に、期待を膨らませるばかりです。

 

落語の舞台のことを、“高座”といいますが・・・

その大元を辿ると、“高座説教”というものから派生したと言われています。

55 高座説教

特に、日蓮宗の“高座説教”は、有名で。

 

日蓮大聖人の御一代を踏まえながら語られる、伝統的な説教は・・・

特別な修練(詳細は割愛します)を積まなければ、行うことはできません。

 

・・・興味を抱いた、あなた。

 

なんと、明日(3月29日)。

檀信徒研修会「知恩報恩」にて、“高座説教”をご覧いただけます。


・・・“御報恩法要(動画は以前のものです)”も、厳修されます。

 

【檀信徒研修会「知恩報恩」】

主催:日蓮宗千葉県東部宗務所
共催:日蓮宗千葉県東部檀信徒協議会

会場:多古町コミュニティプラザ文化ホール
(千葉県香取郡多古町多古2855)

12:00~ 受付
13:00~ 開会式
13:10~ 御報恩法要
14:30~ 高座説教
15:45~ 閉会セレモニー

※入場無料/800名収容

 

お時間ある方は、ぜひお越しください。
(当日参加可能です。。。)

当たり前

先日、(それぞれ異なったタイミングで)3人の方に・・・

「お前、最近太ったな。。。」と、指摘されました。

 

しばらく体重計にも乗っていないので、否定も肯定もできませんが・・・

運動らしい運動をしていないのも、事実。

苦笑いを浮かべるのが、関の山だった訳で。

 

しかしながら、恐る恐る体重を測ってみると、まさかの“2キロ減”。

もはや、何が何だか分かりません。。。

 

こんな時、「都会は“スポーツジム”が近くにあって良いなぁ。。。」と、思ってしまいます。

でも、都会の方は「千葉に住んだら、“ゴルフとサーフィン”やり放題だ」なんて。

 

「隣の芝は青い」ってやつでしょうか。

 

まぁ、私の性格上「運動のために運動をする」というのも、実は苦手だったりしますので。

結局、運動を兼ねて(?)ということで・・・

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今年初となる、“草抜き”を。

 

運動と思えば、やってやれないこともありませんが・・・

やはり、この作業に精を出す時季が到来したかと思うと、辟易とします。

 

お参りの方にとって、お寺がキレイであることは・・・

私にとって、「当たり前」のことだと思っています。

 

でもやっぱり、当たり前は、当たり前ではないんですよね。

毎日(それなりに)元気で、飯食って、仕事して、風呂入って、寝る、ってのも。

 

「人から感謝されるようなことする」ってことが・・・

逆に、「人への感謝を実感する」ことになるのかもしれません。

 

境内の、(休憩用)石製テーブルを見ると・・・

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「ここで、子どもが遊んでくれてたんだな。。。」なんて、想像。

 

気持ちが、和みますね。

 

でも、それが“数か所”あると・・・

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「オイ、保護者、コラァ。。。」なんて。

 

とにかく。

 

境内を自分の足で、くまなく歩くことは大切なんです。

設備に不備があれば、すぐに気が付きますし・・・

(私にとって)新たな“インスピレーション”が湧くのも、この時。

 

(報告が遅くなりましたが)お蔭さまで、鋭意進められていた・・・

鬼子母神堂」の“(プチ)改修工事”も、つつがなく終了。

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内外にわたり、傷みの激しい個所は修繕されました。

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思い付きで、設置させていただいたのは・・・

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ポール型の、“賽銭箱”。

 

あとは、アレが完成したら、コレをこうして・・・

・・・という訳で、詳細はまた後日。

忙しい

「〇〇日の△△が終われば、“一段落”だからさ!」

「ゴメン、××日に◇◇の予定が入っちゃった。。。」

・・・ってのを、繰り返し。

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いつの間にやら、境内の“梅”の花も、満開となってしまいました。

 

同業(僧侶)の、皆さん・・・

・・・ご家庭は、“円満”ですか??

 

「寺ってのは、そんなもんだ」

「今時、週休二日なんて、公務員と学生くらいだ」

「仕事があるうちが、華だ」

・・・なんて、(我々の業界では)よく聞く言葉だったりします。

 

法務は、“先約優先”が当たり前ですが。

それが、“プライベート”と天秤に掛けられた際は・・・

恐らく、(ほとんどのケースで)“法務”が優先されてしまうのではないでしょうか。

 

冒頭の発言だって、「嘘つき」と言われれば・・・

返す言葉も、無く。

 

私の両親は、私が幼少の頃・・・

プライベートな“お出かけ”の際は、当日まで私に“秘密”にしていたそうな。

大人ならともかく、子どもには(いわゆる冒頭の“ウソ”は)理解できませんから。

 

さて。

 

こんなことを書きますと、私が「忙しい」のかと思われてしまいますが・・・

(決して)そんなことは、ございません。

 

食事も睡眠も、概ねきちんと取れていますし・・・

精神的な平穏も、保っていますから。

 

私は、人の性格に口を出せるほど、人間が出来ていませんが・・・

自分自身、確信が持てる“アドバイス”として申し上げるなら。

 

「忙しい」と、口に出さない方が良い。

 

「忙しい」とは、「心を亡くす」と書きますから・・・

物事に追われ、心の余裕を消し、人が離れ、すべてが中途半端になる。

 

・・・なんて、使い古されたような“理屈”の話ではありません。

 

私個人の感じ方かもしれませんが、「忙しい、忙しい。。。」という人は・・・

概ね、仕事が遅いだけ。

もしくは、段取りが悪い。

または、だらしない。

 

じゃ、「“忙しい”って言わなきゃ、仕事が早くなるのかよ」と、言われれば・・・

・・・もちろん、早くなりますよ。

少なくとも、「忙しい」と発言した分の時間は、詰められます。

 

古来、日本には“言霊(ことだま)”といい・・・

言葉に、“霊的な力”が宿るとされてきました。

 

自分の発言ひとつで、人が喜んだり、怒ったり。

そう考えれば、言葉にどれだけの力があるか、お分かりかと思いますし・・・

それは、自分に対しても同じことだと思います。

 

言葉に、“霊的な力”が宿ると信じ・・・

それが、“真実”となることを祈念して申し上げます。

 

「3月中旬になれば、“一段落”だからさ!」

正五九

先日、申し上げました通り・・・

現在、年頭(旧正月)“お経廻り”の真っ最中。

 

「正五九(しょうごく)」という言葉を、ご存知でしょうか??

平たく言えば、“正月・五月・九月”のことで・・・

別の言い方で、“三斎月”とも。

 

「正月=物事の“始まり”」

「五月=物事が最も“盛ん”になる時」

「九月=物事が“実を結ぶ”時」

 

・・・ということ(“区切り”という意味)から。

「正五九」には古来より、“お参り・お祓い・お祭り”が盛んに行われてきました。

 

また、(諸説ありますが)いわゆる“冥土の鏡(?)”が。

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「私たちの方に向けられる」とも、言われており・・・

そのため、せめて「“正五九”の間は、清く正しい生活を。。。」と。

 

「“正五九”=お経廻り」とするお寺も、ありまして・・・

うち(宗勝寺)の“お経廻り”も、この風習(の名残)として行っている訳です。

 

本日は、3月3日(桃の節句)ですね。

お仏壇に、“桜餅”がお供えされているお宅も多く・・・

また、“おすそ分け”として頂戴いたしました。

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お蔭で、お仏壇だけでなく、移動中の“車内”も・・・

この“桜餅”の良い香りに、包まれました。

 

本日お伺いしたお宅でも、様々な“雛人形”を拝見することができましたが・・・

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現在、地元(千葉県香取市)では「さわら雛めぐり」なるイベントも。

 

・・・今回の“お経廻り”中、当主である旦那さんが仰いました。

 

「(離れて暮らす)息子は、寺に興味がなくて困る」と。

息子曰く、「“葬式と法事”程度の依頼できれば、他に用は無い」と。

 

「“葬式と法事”やる気があれば、十分じゃないですか。。。」

・・・なんて、冗談半分で申し上げてしまいましたが。

 

“お正月”だろうが、“誕生日”だろうが、“クリスマス”だろうが・・・

何もやらなきゃやらないで、別に何も問題ありません。

 

体を壊さない程度の、栄養が取れれば・・・

“食事”だって、何を食べても死にはしません。

 

ただ、それじゃ、つまんないでしょ??

 

日本には、ありがたいことに“四季”があります。

それに加え、先人たちから伝えられた“慣習”があります。

 

その“時季”にしか出来ないことを、その瞬間にやってみる。

その“時季(旬)”のものを、食べてみる。

 

絶対に、楽しく、面白く、豊かです。

 

逆に言えば、何もやらなきゃ面白くない訳で・・・

せっかくの人生、“損”ですよ。

 

・・・と、付けくわえさせていただき。

旦那さんから、深い“頷き”を頂戴したのでした。

 

あ、そうだ。

 

“お経廻り”が、終わったら・・・

(初節句を迎える)息子の“五月人形”を、見に行こう。。。

失敗

最近、この“CM”が、私のお気に入りで・・・

テレビに映されると、見入ってしまいます。

 

「一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である」

・・・と、かの「アルバート=アインシュタイン」は、言ったそうですが。

 

私がその言葉に今一つ、“しっくり”来ないのは・・・

「失敗」のプロセスも含めて、楽しんでいる自分がいるからなのでしょう。

 

さて。

 

先日、新たに設置させていただいた、アレ。

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(とりあえず)“初見”の方は、どうやら面白がっていただけているようです。

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・・・しかしながら、“問題点”も露呈しました。

 

まず、“カプセル”自体が、出にくい。

これは、「中身が“おみくじ”=紙=軽すぎる」ということで・・・

“改善策”を、図ることに。

 

言うも及ばず、何か“重し”を入れれば良い訳ですが。

「安価で、見栄え良く。。。」ということで・・・

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“ビー玉”を、取り寄せました。

 

・・・まぁ、これでも色々と、思案しました。

「最軽量かつ、確実にカプセルが落下する重量」として、実験の結果は“10グラム”。

 

ところが、それを超える程度の“サイズ”になりますと・・・

なぜか“ビー玉”の単価が、跳ね上がることが判明。

 

調べに調べ、あまり作られていない“サイズ”で該当するものを発見。

“単価”は納得できるものでしたが、重さが(計算上)10グラム“ギリギリ”で。

 

無事に、連続落下するカプセルを見たときは、「ホッ」としましたが・・・

もし「失敗」だったら、“金魚”を飼いはじめるつもりでした。

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また、ある意味「失敗」だったのは・・・

檀家さんが「“凶”を引いた」場に、居合わせてしまったことですかね。

 

「いや、こういうのは“戒め”ですからね、別に“凶”だから悪いって訳じゃ。。。」

・・・とか“フォロー”してみたものの、明らかに曇る、檀家さんの顔。

 

そう言えば。

 

最近、宗勝寺にお越しになった方は・・・

皆さん一様に、「あれっ?」って顔、されますが。

 

今週に入って・・・

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“記念碑”を・・・

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“クレーン”で、移転したり。

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境内の、“樹木”を・・・

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“移転・伐採”しまして。

 

IMG_01382いやー、空が広い。

地球の“丸さ”が、感じられます。

 

今後、こちらは“駐車スペース”へと、区画してまいります。

これで、年中行事時の“大混雑”も、緩和されるはず。

 

じゃ、「最初の区画は、“失敗”だったのか」って?

・・・そんなことは、ありません。

 

当時は、それで良かったんです。

現在行っているのは、“適応”ですから。

 

 

心機一転

明日(2月3日)は、“節分”ですね。

 

本来の“節分”は、年に4回。

「季“節”を“分”ける」との通り、“立春・立夏・立秋・立冬”の前日のこと。

 

“暦(こよみ)”の上では、この時季が“年の切り替え”。

つまり、立春をもって“新年”とする訳ですから・・・

ある意味、明日(2月3日)は“大晦日”とも取れるのです。

 

旧年の“厄・災難”を、祓い清めるために行われていた・・・

「追儺(ついな)」という行事が、現在の“(いわゆる)節分行事”の大元。

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・・・それにしても、ついこないだ「年が明けた」と思ったところなのに。

 

このペースでいけば、10カ月後には・・・

「いやぁ、今年もアッという間だったな。。。」

・・・なんて言ってしまいそうな自分がいて、恐ろしいです。

 

5歳児の1年は、人生の“5分の1”。

50歳の方の1年は、人生の“50分の1”。

 

「歳を重ねれば重ねるほど、時の流れを速く感じる」という理論を・・・

“ジャネの法則”と、言うそうな。

 

しかしながら・・・

1年ではなく、“1日”という時間単位で考えれば。

 

子どもは、「帰りたくない/もっと遊びたい」などと言い・・・

大人は、「まだこんな時間か/暇だ」などと言う。

 

つまり、明らかに子どもの方が、(1日単位では)時の流れを速く感じている訳で・・・

それは、子どもの方が「未経験・新鮮」な体験をしているからに、他ならないのかと。

 

じゃあ、「“子どもの時間単位”で、歳を重ねて行ってやろうじゃねぇか」と。

「“未経験・新鮮”な毎日を、過ごしてやろうじゃねぇか」と。

 

・・・そんな訳で?

 

本来の意味での“新年”を迎えようとしている、この時季・・・

ここで、“新たな一歩”を踏み出すというのも、中々良いのではないでしょうか。

 

「なんか、正月は“バタバタ”してるうちに、終わっちゃったな。。。」

・・・なんて方(私もそうですが)は、特に。

 

そんな、うち(宗勝寺)ですが。

昨日(2月1日)の、「題目講」では・・・

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“座布団カバー”を新調し、「心機一転」お出迎えさせていただき・・・

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外を見れば・・・

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本日(2月2日)より、「鬼子母神堂」の“(プチ)改修工事”も、始めさせていただきました。

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“260年”以上前の建物ですから、労(いた)わってやらないと。

 

「心機一転」の積み重ねが、より良い環境をつくると信じ・・・

今年も、突っ走ってまいります!

おみくじプロジェクト

先日、度々お世話になっているお寺さんに、お邪魔した際・・・

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本堂に、“おみくじ”がありまして。

 

・・・調べるに、“おみくじ”の歴史は古く。

“鎌倉時代”には、すでに現在と同じ形式が、確立されたそうな。

 

その“原型”は、平安時代の天台宗の僧侶「良源上人」により、創始されたそうで・・・

さらに遡るに、古代には国の“政治・後継者選定”の際には、“くじ引き”が行われたとか。

 

「オイ、政治に“くじ引き”って。。。」と、思うことなかれ。

“神の意志”として、真剣に占っていたのでしょうから。

 

話を、元に戻しまして。

 

“おみくじ”について、ご住職に尋ねると・・・

ありがたくも、様々な“ご教授”を賜ることができました。

 

ぶっちゃけ、坊主は(同業同士、もったいぶって)教えてくれないことが多いんです。

・・・ってのは、聞かなかったことにしていただいて。

 

この“ご恩”を、ムダにしないためにも・・・

「おみくじプロジェクト」

・・・平成27年、一発目の“新企画”として、スタートです!

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大きな“寺社”に行きますと、上記画像みたいに「ガラガラッ」と引きまして・・・

出た番号に応じた“おみくじ”を、引き出しから出す。

(もしくは、“巫女さん or 神主・僧侶”が出してくれる)

 

これは・・・“ボツ”ですね。

何せ、“引き出し”の設置は、大がかり過ぎますから。

 

じゃあ、「コンパクトに」ってことで・・・

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“自販機”を、考えた訳ですが・・・

「初期投資が、高額っぽい。。。」との理由で、“ボツ”。

 

調べた限りでは、“選択肢”が少なかったのも、理由の一つでしたし・・・

“メンテナンス”に、若干の不安もよぎったので。

 

「結局、“ボックス式”か。。。」ということで・・・

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・・・と思ったんですが、どうも「ピン」とこない。

 

何だか、これじゃ“パーティー感(くじ引き)”が否めません。

確かに、“それっぽい(おみくじ専用)”のも、あることはあったんですが・・・

いわゆる、「お寺用品価格」な訳です。

 

・・・「お寺用品価格」に関しては、同業の方は、頷いていただけるんじゃないでしょうか。

“需要と供給”と言ってしまえば、それまでですが・・・

足元を見るにも、程がある価格なんです。

 

まぁ、だからこそ“ホームセンター”なんか行けば・・・

「あ、これは“アレ”に使えるな。。。」

・・・なんて、面白い見方もできる訳ですが。

 

“前置き”が、長くなりましたが・・・

ついに、結論です。

 

宗勝寺では、「おみくじプロジェクト」として・・・

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・・・“ガチャガチャ”を、設置いたしました。

(画像も、自作してみました。。。)

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・・・お参りの際には、ぜひお試しください!

マンパワー

近頃、“出ずっぱり”で・・・

ブログの更新も疎かになり、申し訳ございません。

 

私に、「そんな状況」が度々発生してしまうことを、知ってか知らずか・・・

多くの檀家さんは、いわゆる“アポ”を取って下さる。

 

つまり、来山の前に“電話”をいただける訳ですが・・・

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こちら、うち(宗勝寺)の、“インターホン”。

 

来客がございますと、“録画”するタイプのもので・・・

運悪く、不在の際には、これが役に立ちます。

 

知った顔が映っていれば・・・

「失礼しました。。。」と、連絡出来ますからね。

 

・・・本日は、久々に“予定”が空いた一日。

しかも、“雨模様”で外仕事も、やりようがない。

 

こんな日は、「“内職”に限る」ってことで・・・

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「やらなきゃな。。。」と、内心焦っていた“幣束(へいそく)”を、切ったり・・・

・・・していますと、例の“インターホン”が鳴りまして。

 

モニターには、(たぶん20代の)男性の姿。

この方、以前にも“不在録画”されてたもんで、「あっ」と思った訳です。

 

「は~い」と、(インターホンで)応えますと・・・

「ガス屋です!」の、一言。

 

契約中のガス屋さんは、(檀家さんだし)“社名”を仰いますから・・・

“セールス”なのは、明白。

 

「ガス屋だから、何だってんだよ。。。」

ブツブツ独り言を言いながら、玄関の扉を開けるやいなや・・・

いただきました、この一言。

 

「ガス会社とかって、変えたりしちゃマズイっスか?」

 

・・・久々に、顔が“紅潮”する感覚がございました。

私も(全力の大声で)、ただ一言。

 

「日本語が話せるようになってから、来なさい」と。

 

・・・例えば“コックさん”なら、料理をつくってお客さんに提供するのが、仕事で。

(「うまい/まずい」ってのは、それぞれの感覚でしょうから、仕方ないとして)

“食中毒”しかり、“(今はやりの)異物混入”なんてあったら、大変なこと。

 

どんな業界でも、同じことですが・・・

それこそ毎日“一発勝負”で、頑張ってる訳で。

 

「契約不成立なら、“クビ”」

・・・毎回、そんな覚悟で臨んだら、良い“営業さん”になれるかもしれませんね。

 

小走りに去っていく、若者(ガス屋)の後姿を見ながら・・・

知人(会社役員)の言葉が、ふと頭をよぎりました。

 

「人はいるけど、人がいない。。。」

 

・・・“マンパワー”ってやつですな。

前置き

少々、長い「前置き」となりますが、お付き合いください。

 

平成23(2011)年“東日本大震災”から、早4年が経とうとしています。

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東北地方に比べたら、屁のような話かもしれませんが・・・

お寺(宗勝寺)も、それなりの被害を被りました。

 

うちの地元(千葉県香取市)も、“液状化現象”による被害を受けた訳ですが・・・

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以前書かせていただいた地域においては、その被害が深刻で。

 

昔から、宗勝寺の檀家さんも多く暮らすその地域には・・・

法華経の教えが、“地域の信仰”として根付いていました。

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上記画像は、地域所有の「題目堂」。

 

“信仰の場・コミュニティの場”として、地域の皆さんに重宝された・・・

・・・のは、“今は昔”の話。

 

交通の便が、良くなった。

娯楽が、増えた。

信仰が、薄れた。

僧侶が、怠慢した。

 

・・・と、その理由を一言決めつけることはできませんが。

「題目堂」が活用されていないことは、事実。

そして、地震によって“全壊”の診断を受け、現在“解体”されていることも、事実なのです。

 

そして、「題目堂」に安置されていた、“日蓮聖人座像”は・・・

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話し合いの結果、宗勝寺にて“お預かり”することになったのです。

 

その期限は、「題目堂」が“再建”されるまで。

それが、1年後か10年後か100年後かは、分かりませんが。

 

地域の皆さんから、日蓮聖人座像“修復”のお話をいただいた時は・・・

「うれしい」と言うよりは、正直驚きました。

 

・・・とにかく、お預かりすると決めたならば、私も腹をくくらなければならない。

「修復作業が完成するまでに、相応の準備をしてお迎えしなければ」ということ。

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本堂の“脇間”を改修して、「遷座式(仏像を安置する式典のこと)」を行うことができたのは・・・

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“東日本大震災”から1年以上が経過した、平成24(2012)年6月のことでした。

 

脇間は、“位牌棚”へと姿を変え・・・

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“歴代住職”や、“東日本大震災物故者”の位牌も、整えたのでした。

 

・・・・・・つづく。

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